【順天堂大学】第101回箱根駅伝2025へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!

 新年度ももう前半戦が終了しました。各大学ある程度の収穫と課題があったのではないでしょうか。当サイトでも、大学長距離各チームの2024年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を行いたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。

続いて、
続く世界での活躍!チームでも、もう一度!
順天堂大学です

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【順天堂大学】第101回箱根駅伝2025へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!

 ここ数年優勝候補の一角に上がっていた順天堂大ですが、主力が抜けた昨年度は非常に苦しい駅伝シーズンになってしまった。出雲駅伝では、インカレでまずまず活躍を見せた当時のルーキー吉岡選手からスタートするも、まさかの失速。それが響き総合10位に。

 全日本大学駅伝では、世界の3障三浦選手が復帰して2区を務めるも大きく上昇できず、3区から7区まで区間二けた、8区好調浅井選手が区間6位で走るも総合11位でシード権獲得なりませんでした。

 箱根駅伝も苦戦が想定された中、往路は懸命に粘ります。2区15位から順位を上げていき、5区山登りに4年生の主力選手を起用し、何とか往路10位で終えます。しかし6区順位を落とすとシード権に争いに戻る力はなく総合18位。繰り上げスタートにも合いました。

 新チームになっても、一進一退。関東IC1万mではルーキーの玉目選手がビッグパフォーマンス。28分13秒67の好タイムで8位入賞。また2年吉岡選手も少しずつ復調します。ですが、全日本予選はピーク合わずまさかの最下位。その後も苦しい時期が続いたみたいですが、それを脱することができるのか。一旦、まとめ直します。

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新チーム各学年戦力分析

※持ちタイムは8月1日地点
※関東ICは1部

4年生主力選手について

浅井皓貴④28分30秒11/14分00秒12≪24箱2区19位、23全8区6位、出3区6位、関東IC1万4位、箱7区3位≫
海老澤憲伸④28分36秒69/13分55秒97≪24全予4組32位、箱3区14位、23出4区6位、関東IC1万9位、22全5区9位≫
堀越翔人④29分04秒41/14分15秒39≪23全5区16位≫
岩島共汰④29分09秒52/14分08秒57≪24全予1組22位≫
服部壮馬④29分14秒42/13分55秒56≪23関東IC5千10位、22関東IC3障、21出4区14位≫
藤島幹大④29分14秒97/14分03秒88
鬼澤大樹④29分30秒07/14分17秒56
中田朝陽④29分33秒31/14分14秒49
油谷航亮④29分36秒39/14分11秒70≪23全6区12位、22出4区5位、関東IC1500m9位≫
和田倖明④29分42秒63/14分23秒73
神谷青輝④29分48秒57/14分08秒00
前田徹平④29分49秒10/14分17秒56

 4年生にエースはいますね。まずは今年のは超え根駅伝で2区を走っている浅井選手。ここではうまくピークが合いませんでしたが、前哨戦となった出雲駅伝3区と全日本駅伝8区では区間6位と他校のエースと戦っています。前半戦は、中々試合に出場ができませんでした。順大の不振が気になっていましたが、彼が走れていなかった影響は否めないでしょう。秋の箱根予選エントリーに名前があるなら、ひとまずほっとするところ。

 それと少しずつ伸びてきたのが海老澤選手。昨年、浅井選手とともに関東IC1万mで飛躍したが記憶に新しいですね。堅実にまとめるタイプですが、箱根駅伝はスピード区間3区に登場して踏ん張っていました。夏にまた調子あげてくると、チームとして形になってきそうです。

 あとの4年生がどれだけあげてくるか。1万29分前半ベストの選手は多くなっているのですが、ここから突き抜けるか。主将でスピードランナーの服部選手は、今年は3障は封印で長い距離に専念しているそうで結果が出るか。1500m中心に活躍して、出雲・全日本には一度出場している油谷選手も気になるところ。

 それから、一度は主要大会経験の堀越・岩島選手は28分台目前。岩島選手は、チームが苦しい中全日予選1組で健闘していました。他に、長い距離で一定の安定感を持つ鬼澤選手や、山登り候補とずっと言われている神谷選手らが最後にまとまるか。浅井・海老澤選手以外の4年生の出来は、チームの総合力を左右します。

3年生主力選手について

石岡大侑③28分52秒21/13分58秒51≪24全予2組31位≫
村尾雄己③28分52秒66/13分58秒04≪24全予1組40位、関東IC3障1位、23全4区11位、出2区7位、日本3障1位、関東IC3障3位、箱6区17位、22関東IC3障8位≫
中津瑛斗③29分21秒94/14分16秒70
金原祥汰③29分23秒85/14分11秒30
児玉空琉③29分28秒19/14分25秒56
大倉靖萌③29分50秒21/14分26秒17
堀口颯亮③29分53秒09/13分56秒29
森本喜道③29分58秒55/13分55秒33≪24箱8区18位、23出5区8位≫
半澤 康③30分17秒72/14分28秒23
氷見哲太③/14分08秒96≪24箱6区17位≫
塩原 匠③/14分13秒03≪24関東IC1500m3位≫
山崎 颯③/14分13秒47≪24関東IC1500m11位、23関東IC3障10位≫

 3年生の台頭も欲しいですね。一番活躍しているのは村尾選手。得意の3障では、関東ICで優勝するところまで実力をつけてきました。そうえで昨年は出雲・全日本駅伝でも出走するなどフル活動、全日本予選1組だけは調整を外して苦いレースとなりましたが、また逞しくなってくれればと思います。

 この他、1500mや3障で活躍している選手も多いですね。塩原選手が関東IC1500m3位に頭角を現してきています。今年出雲駅伝出れれば面白かった選手ですが、夏以降の試合出場が気になる選手。山崎選手もトラックに強く、昨年は関東ICは3障で、今年は1500mで決勝に進出しています。

 その他の選手がどれくらい台頭してくるか。5千m13分58秒とスピードが付いた石岡選手は、全日予選2組に抜擢。ここは力不足でしたが、秋までに力をつけてくるか。このほか1万m29分前半のランナーや、箱根駅伝6区出走の氷見選手・8区出走の森本選手と箱根ランナーの復活も待ちたいところ。とにかくこの層が、箱根予選までに上がってほしいです。

2年生主力選手について

吉岡大翔②28分46秒96/13分22秒99≪24全予3組5位、箱4区8位、23全3区14位、出1区11位、日本IC5千4位、関東IC5千4位≫
荒牧琢登②28分52秒38/14分06秒11
小林侑世②28分57秒33/14分18秒39≪24関東IChalf12位≫
児島雄一郎②29分17秒26/14分09秒28
古川達也②29分27秒62/14分09秒50≪24全予2組29位≫
小松優輝②29分35秒47/14分16秒79
林 龍正②30分29秒97/14分13秒80
村松 翼②30分04秒70/14分18秒03
石井啓太②30分40秒19/14分26秒97
大野聖登②/13分56秒18≪24関東IC1500m11位≫
後田 築②/14分22秒77
児玉康介②/14分31秒12
柘植貫太②/14分37秒80

 2年生はまず吉岡選手が気になりますよね。13分22秒99の高校新記録を引っ提げて入学、インカレでは表彰台争いの4位で、まずまず好スタートの大学陸上だったのですが、駅伝シーズンで苦戦していました。重圧にも苦しんだそうですね。その中で、箱根駅伝は4区8位で後方から追撃、全日予選は3組5位とやはり力があるところを見せてきました。自分の走りさえできれば、まずは箱根予選で大砲になるはずです。

 他、荒牧選手や古川選手と言った箱根駅伝エントリーメンバーもいますが、今年好調なのが小林選手。関東ICハーフ12位と好走していましたが、1万m28分57秒と、総合力で力をつけてきています。間違いなく、箱根予選で秘密兵器になってくるでしょう。

 その他のランナーがどこまであがるか。現状1500mが中心になっていますが大野選手や後田選手スピードランナーも力ありますし、荒牧・古川選手のさらなるパワーアップも必須。何となくいいところまできて、他校と戦うのにもう少しと言う選手が多いのかなと思います。

1年生主力選手について

永原颯磨①13分43秒03≪24関東IC5千、全国4区1位、23高校1区4位、IH3障1位≫
川原琉人①13分52秒29≪24関東IC5千、全国1区1位、23IH5千17位≫
池間凜斗①13分53秒05/29分25秒87≪24全予3組27位、関東IC5千16位、全国5区5位、23高校1区19位≫
玉目 陸①13分57秒45/28分13秒67≪24全予4組36位、関東IC1万8位≫
山本 悠①14分02秒24≪24全国4区6位≫
谷本昂士郎①14分02秒69/30分18秒54≪24全国1区12位、23高校1区6位、IH1500m1位≫
三宅勇希①14分11秒16/30分01秒79
今井悠貴①14分20秒60≪24全国4区15位≫
野崎健太朗①14分22秒47
辻 昂介①14分34秒83
松尾侍弦①14分36秒96
廣瀬朔太郎①14分38秒29
浦野恭成①14分44秒65≪24全国6区24位≫

 ルーキーたちは、こちらの想像以上に集まりましたね。OBにあたる三浦選手が3障で世界、そして駅伝でも活躍していたのは、とても高校生たちの心にヒットしたようです。高校時代の実績では、佐久長聖優勝メンバーの永原選手に、全国駅伝で1区区間賞を獲得している川原選手が抜けています。万全なら、長いロードでも相当走りそうな選手です。

 大学に入ってからは、池間・玉目選手の活躍も凄い。池間選手は、5千13分53秒の自己ベストと6月頭に出して、全日本予選3組に抜擢されています。玉目選手は最初に書いたように、1万m28分13秒を関東ICで出してきて、現時点で全体の1年生トップの成績です。全予はともにピークアウト気味でしたが、高いポテンシャルを持っていることは再確認できましたね。

 このほかでは、谷本選手が有力でしょうか。IH1500m1位の実力者ですが、6月には1万mにチャレンジし30分18秒と非凡なものを見せていますね。長い距離も楽しみ。他持ちタイムでは劣らない山本・三宅選手ら。このあたり、有力選手も多いので、うまく伸びていってくれればと思います。

【まとめ!】箱根駅伝2025へ向けて

・浅井&海老澤選手がまとめる4年生
・3年村尾2年吉岡選手ら伸びてこれるか
・永原玉目選手ら宝石レベルの素質多い1年生

 ちょっとここ1年結果が出ておらず、大丈夫だろうと思われた箱根予選もどうなるか分からなくなる全日本予選での敗戦がありましたが、ここでくすぶっていていいチームではありません。

 昨年関東ICなどで活躍して、箱根駅伝でも往路で奮闘していた浅井・海老澤選手ら4年生がまず中心、これに高校時代からのスピードランナー服部選手らの復調を待つところですね。

 3年生は、村尾選手が関東IC3障で優勝しながら、駅伝も前半区間を担うなど奮闘しています。2年生は、吉岡選手が全日予選などで復調の兆し、他に高校時代の実力者もいますね。

 1年生のスカウトは、全大学トップレベルと言ってもいいくらい選手が揃っていて、永原選手や川原選手に全国レベルの駅伝で区間賞獲得者、大学に入ってから好走している池間・玉目選手などもいます。箱根予選の個人成績も楽しいになるレベルなんですよね。

 中々チーム全体が苦しい時期が続いていましたが、ここにきて、現在の現場を知る首脳陣中心に体制が整いましたので、あとは秋以降は結果を残していくしかありません。まずは、箱根予選を突破してほしいです。


hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。