新年度ももう前半戦が終了しました。各大学ある程度の収穫と課題があったのではないでしょうか。当サイトでも、大学長距離各チームの2024年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を行いたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。
続いて、
箱根から快進撃!強豪校へついに復活!
東洋大学です
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前年度の大学駅伝シーズンは、劇的なシーズンとなった。全日本大学駅伝は主力の故障やブレーキが相次ぎ、総合14位と信じられない成績。いくら箱根に底力のある東洋大でも、箱根駅伝のシード権が途切れるんじゃないかとも囁かれた。12月に入って、酒井監督が「エースが戦列復帰して、チーム内の不協和音が消えた」と発言されても、まだ半信半疑の駅伝ファンは多かった。
それが、2区エース区間で当時3年の梅崎選手が66分台の激走、3区小林選手以降も好走し、上位の流れに乗って往路4位。復路は、9区吉田・10区岸本選手らが好走し、激しい追い上げを見せて、相当離れていたはずの総合3位が視界に入る中でのゴールとなった。この仕上げは、いよいよ高速駅伝の対応を予感させた。
春になりますます充実。小林・梅崎選手は勿論、箱根駅伝は怪我で出られなかった石田選手が自己ベストを続々更新!大学4年目でようやくある程度満足の行く大学シーズンが送れている。
全日本予選は、全体的に積極的にいったため、2位通過に留まったものの、1組2組3組で組トップ。予選に出るチームではないことを改めて印象付けました。今年度の大学駅伝は、表彰台以上の勢いを感じます。
※持ちタイムは8月1日地点
※関東ICは1部
石田洸介④28分08秒29/13分34秒74≪24全予3組4位、関東IC1万6位、23箱2区19位、22全2区9位、出3区9位、21全4区1位、出5区1位≫
小林亮太④28分12秒77/13分55秒81≪24全予4組8位、関東IC1万7位、23全2区16位、出3区8位、関東IC1万8位、箱3区9位≫
梅崎 蓮④28分39秒97/14分08秒40≪24全予4組11位、関東half2位、23全8区12位、出6区7位、関東IChalf3位、箱9区4位、22全7区7位、関東IChalf2位、箱7区11位、21全5区4位≫
松山和希④28分42秒17/13分48秒80≪23出4区8位、22:全予4組4位、関東IC1万m6位、箱2区5位、21:全7区13位、関東IC1部5千18位、箱2区4位≫
吉田 周④28分56秒34/14分03秒92≪22出6区8位≫
永吉恭理④29分09秒13/14分15秒29≪23関東IC10kmW≫
増田涼太④28分24秒65/14分06秒05
下山田稜④29分52秒22/
4年生が充実していますよね。とにかく、駅伝ファンとしては石田選手が活躍したことが本当に嬉しい。高校時代に1万m28分30秒台を記録した逸材でしたが、本当に故障に苦しみました。それが今年は順調にトラックシーズンを消化。関東ICや全日本予選3組で自分のペースでガンガン引っ張るのは、大学1年生の時の出雲駅伝5区区間賞の時そのもの。夏順調なら、ポイント区間で間違いなくハマった走りができる選手。三大駅伝本気の石田選手は楽しみです。
そして現状走力上では、それ以上の存在と言える小林・梅崎選手。やはり2年時の箱根駅伝のシード権は3区小林9区梅崎選手の走りは非常に大きかったです。その後、エース区間で揉まれる経験も経て、今年の箱根では梅崎選手が66分台激走で、15位から8人抜き7位浮上。小林選手も3区で62分少しで5位に浮上。一気に上位の流れを掴みました。今年もしっかりエース、1万mベストを更新して、全日本予選4組でも安定した走りでした。この3本柱は本当に強力、駅伝でも脅威になります。
その他、箱根9区で区間2位の力走を見せた吉田選手は、トラックシーズンは目立ちませんでしたが、ロードシーズンで必ず力になる選手。彼が元気になると、前半区間にスピードランナーをつぎ込むことができますね。競歩もやっていたと話題になった永吉選手、さらに増田選手も着々と記録会で実績を重ねていますね。
そして…まさかの留年の松山選手。確かに3年時に故障でエントリーしていないので、箱根駅伝の出場権は一つあったのですが…。勿論万全なら往路ですが、立場上中盤以降の区間かな??春先はほとんど試合に出れませんでしたが、7月に試合復帰、怪我との戦いは続いているのかなと見ますが、彼のもう一年の青春を見守りたいです。
網本佳悟③28分31秒26/14分00秒01≪24全予2組1位、関東IC1500、23関東IChalf17位≫
緒方澪那斗③28分36秒67/13分54秒45≪24関東IChalf、23全4区14位、出1区6位、関東IC1万14位、22全予4組20位、関東IC5千m15位≫
岸本遼太郎③28分37秒95/14分06秒84≪24全予1組24位≫
西村真周③28分45秒98/13分50秒46≪24全予3組18位、関東IC5千7位、23全7区18位、箱6区13位、22関東IC5千決勝≫
藤宮 歩③29分17秒66/14分04秒06
大宮大虎③30分19秒47/
3年生は少数精鋭化してきていますね。そして大きく上がってきている選手の成長が加速しています。箱根駅伝2年連続6区山下りの西村選手は、徐々に平地でも各チームのエースに対抗する走りをしています。関東ICは5千mで7位入賞、全日本予選3組は、突っ込んで後れを取る場面もありながら、盛り返す粘りを見せていました。このあたり、やっぱり大学駅伝経験者という走りだったと思います。
そして、1万m持ちタイム上上回っているのが網本・岸本選手。網本選手が調子よく。全日本予選2組は見事なスパートで組トップ!その後に1万m28分31秒の自己ベストを出していて、絶好調。同じく全日本予選1組で、こちらは苦しい走りとなった岸本選手も28分37秒リベンジ。もう一度レギュラーになるチャンスを得たと思います。
もう一人、緒方選手ですね。昨年度ついに大学駅伝デビュー、出雲駅伝1区で好走し、箱根駅伝では上りが得意ということで5区山登りにも抜擢されていた選手。今シーズンは今一つの成績で全日本予選も外れていましたが、7月に5千m14分08秒まで復調。調子を上げて夏合宿臨める状態になりました。エースの脇を固める選手が増えてきました。
久保田琉月②29分19秒09/14分05秒71
田中 純②29分29秒84/13分51秒89≪23関東IC1500m5位≫
薄根大河②29分34秒14/14分16秒61≪24関東IChalf4位、23全5区10位≫
馬場大翔②29分48秒91/14分20秒64
藤本駿世②29分59秒07/14分10秒67
濱中 尊②≪24関東IC3障≫
2年生はこれからという選手が多い中、ほぼレギュラーとなりそうなのは薄根選手。昨年の全日本駅伝5区10位、チームがどん底だった中、当時の力なりに走って、東洋ファンの希望となった選手ですが、長いロードの実力は申し分なし。
今年度は、関東ICハーフ4位の好成績を残しています。そこがピークになったので、全日本予選は欠場しましたが、駅伝の中盤以降の区間で必ず力になってくる選手です。
他の選手も徐々に力を着けつつありますね。久保田・藤本選手は今季5千m14分10秒台はマークしていますし、男鹿駅伝とかでも揉まれていますね。箱根山登り候補の一人の馬場選手がどこまで総力を挙げてこれるかも注目。あとは、高校時代から抜群のスピードをを誇っていた田中選手の復帰も待たれますね。
松井海斗①13分46秒34/29分25秒31≪24全予1組1位、関東IC5千5位、全国1区2位、23高校1区2位、IH5千7位≫
宮崎 優①13分56秒76/29分25秒33≪24全予2組4位、関東IC5千、全国1区15位、23高校1区3位≫
内堀 勇①13分57秒80/29分30秒43≪24関東IC1万、全国1区13位、23IH5千16位≫
迎 暖人①14分04秒07/29分52秒44
藤本祐輔①14分06秒84/≪23高校4区6位≫
馬場アンジェロ光①14分13秒35/≪23高校3区44位≫
杉浦蒼太①14分15秒79/≪23高校2区19位≫
永井孝明①14分26秒61/30分02秒25
陳内紫音①14分26秒87/≪23高校2区3位≫
山口千皓①14分43秒01≪23高校7区26位≫
山本 暖①14分55秒32
ルーキーが強力なんですよね。松井選手は、高校時代から非常に有名で、インターハイは留学生も交えながら7位入賞、高校駅伝はエース区間1区で区間2位、大学に入っても関東IC5千mでいきなり5位入賞、全日本予選は1組で素晴らしいスパートで組トップ、続けて出たU-20日本選手権5千mで13分46秒自己ベストでの2位と、早速活躍しています。今の強力4年生にも真っ向勝負できるような逸材です。
そしてこのほかの選手も活躍しているのですよね。関東ICでは、高校時代から1万mを走っている内堀選手が早速出走。上位にはまだ通用せずも29分30秒と自己ベスト更新。全日本予選では宮崎選手が、2組に抜擢され、組4位激走。上位通過に貢献しています。
他にも、彼らとほぼ変わらない成績を残して、全日本予選エントリーされていた迎選手に、高校駅伝好走してい藤本・陣内選手に、関東IC1500mに出場している馬場選手など、かなり色濃い学年になっていますね。力強い上級生がいるのに、全日本予選で2人も抜擢されるところ、この世代の成長も非常に楽しみになります。
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豪華メンバーになってきていますよね。まずは石田選手が引っ張れてることは大きいと思います。チームもまとまっていますね。怪我が多いのは秋シーズンの懸念点ですが、1年時の出雲・全日本区間賞の激走はまだ鮮明に残っています。無事に乗り越えた時のビッグパフォーマンスは楽しみになってきます。
そして、エースが故障している間引っ張ってきた小林・梅崎選手はますます逞しくなってきていますね。関東ICはしっかり上位入賞を果たして、全日本予選4組でも、他校エースと戦って、2本主要大会しっかりまとめていました。駅伝はどの区間へ配置になるか。
他の学年では3年生と1年生が元気。3年生は、西村選手が関東IC5千m上位入賞、全日本予選では網本選手が組1位の活躍。ここで失敗した岸本選手は次走で1万m28分37秒で取り返しています。これに緒方選手も復調してきています。東洋大の層を厚くしていますね。
下級生は、2年生は薄根選手が伸びてきていますが、それ以上に1年生の勢いが凄い。スーパールーキー松井選手だけでなく、宮崎選手が全日本予選で、内堀選手が関東ICで活躍。さらに迎選手も大学に入ってから伸びてきています。かなり戦力充実してきているんじゃないでしょうか。
ここ数年は、上位に入るときもあれば、下位に沈むこともあるなど、中々ここ最近の高速駅伝に対応しきれていない時がありました。エースの力で何とかしていたところ、チーム総合での地力がついてきたように思います。今シーズンは表彰台以上、やはり楽しみになってきます。
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