そろそろ箱根駅伝2024(第100回)の余韻が冷めつつありますかね。
レース内容をもう一度じっくりと振り返ってみたいと思います。
例年通りの定点別振り返りとなります。
定点間分析をしながら、振り返ります!
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まずは出走者を持ちタイムと、過去の実績とともに見てみます。
1位青学・倉本玄太④28分19秒31/63分01秒
2位5:33駒大・花尾恭輔④28分29秒82/61分37秒≪22全8区1位、出1区2位、関東IC2部half2位、箱4区9位、21:全8区4位、出雲3区4位、箱7区4位、20:全2区11位≫
3位8:01城西・平林 樹③28分49秒64/62分49秒≪23全7区10位、全予2組4位、関東IChalf4位、箱9区8位、22予79位、21:予198位≫
4位11:31東洋・吉田 周③28分56秒34/62分43秒≪22出6区8位≫
5位11:58國學・吉田蔵之介①29分09秒06/62分29秒≪23関東IC1万、22高校7区4位≫
6位12:57[6]12:07法大・稲毛祟斗④29分09秒61/62分54秒≪23出6区9位、全予4組38位、22出雲6区10位、関東IChalf6位、箱8区13位、20:予139位≫
7位13:08[7]13:08創価・吉田 凌③28分41秒28/63分07秒≪23全8区7位、出6区5位、関東IChalf3位、22全3区12位、箱8区8位≫
20位22:20[8]13:12明大・鈴木祐太③29分23秒46/63分41秒≪23予75位、22予154位≫
8位13:20[9]13:20早大・菖蒲敦司④28分58秒10/62分00秒≪23全5区12位、ユニバ3障3位、日本3障3位、関東IC3障1位3連覇、箱9区9位、22全6区15位、予257位、21全4区5位、出1区2位、20全5区8位≫
9位15:41[10]13:31帝京・小林大晟③28分43秒71/63分38秒≪23全8区14位、予84位、全予2組5位、関東IChalf8位、箱3区17位、21全7区11位≫
10位17:03[11]13:43東海・竹割 真②28分50秒39/63分34秒≪23全8区13位、予90位、箱7区18位、22予146位≫
19位21:16[12]13:54日体・田中槙梧④29分22秒49/64分29秒≪23予187位、22予80位≫
12位17:20[13]14:58中大・白川陽大②28分55秒63/62分18秒≪23関東IC1万16位≫
14位18:48[14]15:24立大・安藤圭佑③29分13秒26/63分59秒≪23予171位、全予1組5位、箱10区15位、22:予53位、21:予77位≫
13位17:33[15]15:26国士・川勝悠雅②29分21秒46/64分37秒≪23予177位、全予3組26位、箱10区17位、22予106位≫
15位19:29[16]16:00中学・近田陽路②29分16秒76/63分15秒≪23予53位、全予1組10位、関東IChalf5位、22予179位、全予1組21位≫
23位23:39[17]16:02神大・佐々木亮輔④29分07秒80/63分03秒≪23予81位、全予2組9位、関東IChalf6位、22予89位、21:箱10区2位、20:予68位≫
11位17:12[18]16:31大東・大谷章宏③28分49秒42/63分20秒≪23全7区8位、予57位、全予4組25位、箱9区13位、22:全6区9位、予111位、全予2組6位、21:予213位≫
16位20:14[19]16:36日大・中澤星音②28分47秒23/63分54秒≪23予99位≫
22位23:20[20]18:00農大・深堀 優②29分27秒85/64分32秒≪23予166位、全予1組22位≫
17位20:38[20]18:00駿河・長田拓巳②29分19秒35/65分04秒≪23全予1組36位、関東IChalf≫
18位20:53[22]18:49順大・藤原優希④29分27秒90/63分20秒≪23関東IChalf15位、箱9区16位≫
21位23:01[23]20:00山学・平八重充希②29分58秒66/64分53秒≪23予209位≫
先頭、青学大が復路のエース区間に配置したのは、4年生倉本選手、これまで大学駅伝の出場経験はなく、最後の最後で駅伝出場の切符をもぎ取った選手だ。同期、佐藤選手に次いで2番目の5千m持ちタイムで入学、その後紆余曲折ありながら、出場となった。
5分以上離れた2位駒大花尾選手は、駅伝ファン誰もが知る通り。特に前年度、出雲1区・全日本8区で総合優勝に貢献していたのは記憶に新しい。その後、体調不良や怪我などが重なり、その全日本以来、1年2か月ぶりの大学駅伝出場、ともに4年生、最初で最後の箱根に挑む。
上位争いは激しく、東洋大は上り調子の3年生吉田選手、國學院大は4人目のルーキー吉田選手を復路エース区間に盛ってきた。法大は実力ある4年生稲毛選手、創価大は、出雲全日本アンカー好走の吉田選手をこの区間に温存していた。
シード権争いは、総合9位と急浮上した帝京大は、ロードに手堅い小林選手を配置、総合10位の東海大は、ずっと9区を狙っていたという竹割選手で逃げに罹る。後方、18番目から走り出す総合11位大東大は、昨年9区13位の実績のある大谷選手、苦しくなった中大は2年白川選手の爆発力にかけることになった。下位では、3大会前に10区2位の実績のある神大佐々木選手らが17番目からスタート。繰り上げも気になってくる位置でしたが、それぞれのエースの追い上げが期待された。
2㎞5位國學吉田選手に6位法大稲毛選手が少しずつ迫ってくる
3㎞法大稲毛選手が国学吉田選手を交わす とはいえ、50秒引き離して、ようやく総合順位が入れ替わる状況
不動坂4km付近
①倉本(青学)
②5:31花尾(駒大)
③8:11平林(城西)
④11:25吉田(東洋)
[5]12:20稲毛(法大)吉田(國學)
[7]13:21吉田(創価)
[8]13:27鈴木(明大)
[9]13:37菖蒲(早大)小林(帝京)
[11]13:50竹割(東海)
[12]14:17田中(日体)
[13]15:18白川(中大)
[14]15:48安藤(立大)川勝(国士)
[16]16:07近田(中学)
[17]16:38佐々木(神大)
[18]17:01大谷(大東)中澤(日大)
[20]18:24深堀(農大)長田(駿河)
[22]19:12藤原(順大)
[23]20:52平八重(山学)
7.2km18番目大東大谷選手、日大中澤選手は突き放し、前神大佐々木選手も迫ってきた
倉本選手22分18秒で通過、これは区間記録中村選手から3秒遅れてるだけ
権太坂7.7km
区間記録:98回中村(青学)22分15秒
1位倉本(青学)22分18秒①
3位花尾(駒大)22分41秒②5:56
7位平林(城西)22分49秒③8:32
2位吉田(東洋)22分29秒④11:42
5位稲毛(法大)22分46秒⑥13:25[5]12:35
10位吉田(國學)22分55秒⑤12:35[5]12:35
8位吉田(創価)22分50秒⑦13:40[7]13:40
5位鈴木(明大)22分46秒⑳22:48[7]13:40
12位菖蒲(早大)23分01秒⑧14:03[9]14:03
8位小林(帝京)22分50秒⑨16:13[9]14:03
4位竹割(東海)22分43秒⑩17:28[11]14:08
20位田中(日体)23分16秒⑲22:14[12]14:52
16位白川(中大)23分05秒⑫18:07[13]15:45
13位川勝(国士)23分02秒⑬18:17[14]16:10
15位安藤(立大)23分04秒⑭19:34[14]16:10
17位近田(中学)23分10秒⑮20:21[16]16:52
21位佐々木(神大)23分19秒㉒24:40[17]17:03
10位大谷(大東)22分55秒⑪17:49[18]17:08
18位中澤(日大)23分11秒⑯21:07[19]17:29
14位深堀(農大)23分03秒㉑24:05[20]18:45
21位長田(駿河)23分19秒⑰21:39[21]19:01
19位藤原(順大)23分13秒⑱21:48[22]19:44
23位平八重(山学)24分01秒㉓24:44[23]21:43
区間記録ペースでぶっ飛ばす青学大倉本選手
初の箱根駅伝となった青学大倉本選手の入りが早い。ほぼ区間記録と同等のペースで飛ばしていき、権太坂の通過タイムは22分18秒。これは2大会前、先輩の中村選手が区間記録を作った時と3秒遅れているだけの非常にハイペースとなった。
元々期待が高い中入学しましたが、ケガなども重なり中々結果が出ない時期が続きました。4年生の秋に出雲駅伝のメンバーを掴むチャンスがありましたが、選考となった9月絆記録会でシューズを他選手に踏まれるアクシデントもあり失速。原監督「それも含めてレースだから」と突っぱねられたり…それでもそこから這い上がり、11月に1万m28分19秒の大幅ベスト、インフルエンザも乗り越えて、出走権をもぎ取りました。
1万m持ちタイムは当時の中村選手と同等以上とはいえ、初の駅伝でここまで突っ込んでいけるのでは、青学大の練習の賜物なのでしょう。2位駒大花尾選手も実力者、4km付近まではほとんど変わらないペースで走っていましたが、権太坂通過は22分41秒と差が広がっていました。このあたりは、チームの勢い、花尾選手も万全で練習できた期間が短かったなど、色々と影響したかもしれません。とはいえ、それでも定点間3位です。
東洋大吉田選手ら、上位チームが概ねハイペースの入り
全体的に上位はある程度流れの中で好走しています。3位城西大は、昨年区間一桁で走っている3年平林選手が22分49秒で定点7位。とはいえ定点3位の花尾選手とはここまで僅か8秒差でまずまずの入り。かなり突っ込んだが、4位を走っている東洋吉田選手。4㎞地点では、6秒程青学倉本選手を追い上げる程の入り。権太坂では少し開くも22分29秒は、11秒遅れただけ。ロードの秘密兵器がこのまま覚醒するかもしれません。
続く5位争いも激しい。6番目を走り始めた4年法大稲毛選手が、じりじりと國學院大吉田選手を追い上げ、3㎞地点で追いつき見た目5番目へ。総合でかわすにはここから50秒引き離す必要があったが、ここまでは定点5位とまずまずだ。1年生の時からこの区間に適性があると言われていましたが、4年目ついにお披露目だ。
これに食いつく國學院大吉田選手が頑張っている。父がケツメイシという話題が先行しているものの、1年生ながらハーフマラソンで62分台の走力は本物。追いついてきた法大稲毛選手にはしっかり食いついて総合5位をキープ。チームとして、下級生中心のオーダーで底力を見せている形だ。
後ろの、7番目争い創価大吉田選手と明大鈴木選手もまずまずの入り。吉田選手は、出雲・全日本アンカーを走った実力者ですが、秒差を追い上げた明大3年鈴木選手も快調な走り。2年連続箱根予選を走り、今回ようやく好走し、復路のエース区間へ。復路はいい流れで来ているところ、この調子で上位と戦っていきたいところだ。
総合9位帝京小林・10位東海竹割選手が早い入り
この後ろの集団から、シード権争いとなってくる。9番目走行の早大のスピードランナーの菖蒲選手、総合9位の帝京大小林選手と、総合10位の竹割選手が追いついてきかけていて三つ巴の争いに。竹割選手が飛ばしていて定点4位ですが、早大と帝京大もまずまず。逃げたい帝京大と東海大としては、非常にいい展開だ。
逆に追いかける立場のチームは、前半は差をあかれた形。見た目13番目単独走となっている中大白川選手は、前日体大田中選手が1分以上と遠い状況。この後ろ25秒差で、総合で13位14位の国士大川勝選手と立大安藤選手が併走していて、何とか追い上げ態勢を整えたいところ。
その後ろ、中学近田・神大佐々木選手を挟んで、見た目18番目に総合11位の大東大大谷選手。4㎞地点では4秒後ろだった日大中澤選手に追いつかれていましたが、権太坂までに引き離してここまで区間10位の走り。ペースが上がっていない近田・佐々木選手に眼前に迫ってきた。東海大との差は、中継所の9秒差から21秒差になったが、中盤以降に大きくペースの変動があるのが9区。まだ平衡状態だ。これ以降は、20番目農大が見た目18分45秒差、その後ろのチームはペースが上がっておらず、かなり差が開いてきた状況となった。
レース展開
保土ヶ谷駅付近11.5km
[7]創価吉田・明大鈴木選手併走
[9]15秒差帝京小林・早大菖蒲・東海竹割[12]日体田中
[13]30秒差、中大白川
[14]58秒差、国士川勝
[15]1分26秒差、立大安藤
[16]1分40秒差、大東大谷・神大佐々木
[18]2分10秒差、中学近田
[19]2分47秒差、日大中澤
[20]3分12秒差、農大深堀
[21]4分10秒差駿河長田
[22]4分33秒差順大藤原
11.4km帝京小林・東海竹割・早大菖蒲選手の3名の併走、竹割選手が追いついた形
13km37分30秒青学倉本選手 区間記録より10秒ほど遅れるほど
ただ腰をさえる仕草もあり
13.2km明大鈴木・創価吉田選手併走、後ろ早大帝京東海の併走
倉本選手、主将の志貴選手から給水を受ける ここまで42分07秒、区間記録よりは24秒遅れ
駒大花尾選手、同じ4年宮川選手から給水
横浜駅前14.5㎞(定点間6.8㎞)
区間記録:中村(青学)19分28秒<41分43秒>
1位倉本(青学)19分49秒<1>42分07秒①
11位花尾(駒大)20分26秒<6>43分07秒②6:33
14位平林(城西)20分31秒<11>43分20秒③9:14
4位吉田(東洋)20分08秒<2>42分37秒④12:01
7位稲毛(法大)20分23秒<7>43分09秒⑥13:59[5]13:09
7位吉田(國學)20分23秒<10>43分18秒⑤13:09
12位鈴木(明大)20分27秒<8>43分13秒⑳23:26[7]14:18
16位吉田(創価)20分35秒<13>43分25秒⑦14:26[8]14:26
7位菖蒲(早大)20分23秒<12>43分24秒⑧14:37[9]14:37
7位小林(帝京)20分23秒<8>43分13秒⑨16:47[9]14:37
6位竹割(東海)20分18秒<4>43分01秒⑩17:57[9]14:37
18位田中(日体)21分04秒<19>44分20秒⑲22:14[12]16:07
16位白川(中大)20分35秒<16>43分40秒⑫18:53[13]16:31
13位川勝(国士)20分30秒<15>43分32秒⑬18:58[14]16:51
3位大谷(大東)20分05秒<3>43分00秒⑪18:05[15]17:24
5位佐々木(神大)20分10秒<14>43分29秒㉒24:40[15]17:24
19位安藤(立大)21分13秒<18>44分17秒⑭20:58[17]17:34
22位近田(中学)21分29秒<22>44分39秒⑮22:01[18]18:32
2位深堀(農大)20分01秒<5>43分04秒㉑24:17[19]18:57
21位中澤(日大)21分17秒<20>44分28秒⑯22:35[19]18:57
19位長田(駿河)21分13秒<21>44分32秒⑰22:35[21]20:25
15位藤原(順大)20分34秒<17>43分47秒⑱22:33[22]20:29
23位平八重(山学)21分33秒<23>45分34秒㉓26:28[23]23:27
青学倉本選手、区間記録は遅れるも、区間トップをキープ
目下、首位争いは青学倉本選手が区間記録にどこまで食らいつけるかというところでした。その横浜駅前で、定点間タイムは19分49秒、区間記録よりは21秒遅く、区間記録から通算24秒遅れ。やはりあの時の中村選手の走りは凄まじいものがあり、簡単には届かないような形か。
それでも、定点間トップのタイムで走っていて、区間2位の走りの東洋吉田選手から30秒差、区間5位以降で1分以上の差をつける断トツの走りだ。トップ効果はあるが、初駅伝でも、青学大レギュラーを獲るということはやはりそれだけの走力があるということだ。走れなかった主将志貴選手から給水を受けて、トップを邁進していく。
2位駒大花尾選手は、この定点間は11番目とペースダウン。区間タイムもちょうど1分差が開いて、ここも勢いの差が出てきてしまった。それでも、同期宮川選手から給水を受けて、何とか一矢報いようというところだ。後方3位単独走城西平林選手、4位は東洋吉田選手が変わらず好調、5番目争いは法大稲毛・國學吉田選手の併走が続いていた。
大東大谷選手が神大佐々木選手が併走!定点3位・5位で追走!
先ほどの定点では、シード権逃げる立場のチームが飛ばして入っていた増したが、今度は追い上げる立場のチームが一気に盛り返してきた。大東大谷選手が、神大佐々木選手に追いついてから、牽制せずに併走。そのせいかぐっと伸びてきて、この定点間は3位20分05秒で通過。区間順位も43分00秒は3位となるタイムまで上がってきてちょっとびっくりだ。
箱根8区の失速の方を受け、”シード権復活のピクニックラン”になると思ってたのに…とタスキを受ける直前の心境を明かしていた場面があったが、走り出したらもう追い上げるしかないと覚悟を決めての併走だ。立大安藤選手らを交わして見た目も15番目。実力者佐々木選手と併走しているのは非常に心強いところだ。
9番目争いとなっている総合10位東海竹割選手も43分01秒の区間4位。つまり通算ではまだ1秒しか追い上げられていないところだ。帝京小林・早大菖蒲選手と併走しながら、前やや失速気味の創価吉田選手の背中が近づいてきているところ。こちらも、一斉スタートの混戦の中、他校と併走しながらペースを上げたいところ。ここの争いは目が離せなくなってきた。
東農大深堀選手が一気に定点2位に浮上!繰り上げ回避へ切り替える
後方、見た目トップとの差が開くチームが増えてきた中、脚色が違う選手が出てきた。東農大深堀選手が、この定点間2番目となる20分01秒の快走!先ほど、権太坂で見た目の差が18分45秒と大きく開いたため、繰り上げは免れないかと思いましたが、思わぬペースアップだ。この7㎞弱では12秒しか開いていない。
併走していた駿河長田選手を突き放して、ちょうど日大中澤選手に追いついて見た目19番目争いに上がってきたところ。トップ青学大も序盤から突っ込んできているため、このままの調子なら、一気に繰り上げ回避の可能性が出てきた。
この前後の中学近田・日大中澤選手がペースを上げられるかどうか。実績的には中学近田選手は問題ないと思われましたが、区間22位はちょっと気になる成績に。後ろ、駿河台大長田・順大藤原選手は見た目20分オーバーに、山学大は総合でも最下位に落ちるなど、苦しいレースとなった。
5番手争い、法大稲毛選手が國學吉田選手を突き放し始める
7番手は明大鈴木選手が抜け出す、9番手争い帝京小林選手がペースアップ
東海竹割選手はつくも、早大菖蒲選手つけず、苦しい表情
また、駿河台大・順大は見た目トップとの差が20分20秒台へ
東農大も18分57秒以内
15㎞大東大谷選手が追い上げ、神大佐々木選手を引き連れ、シード権まで8秒まで
17.8km子安入江橋
①倉本(青学)
②6:28花尾(駒大)
③9:18平林(城西)
④11:56吉田(東洋)
[5]13:06稲毛(法大)吉田(國學)
[7]14:20小林(帝京)鈴木(明大)
[9]14:30吉田(創価)
[10]14:40菖蒲(早大)竹割(東海)
[12]16:32田中(日体)
[13]16:48白川(中大)
[14]16:58川勝(国士)
[15]17:28佐々木(神大)
[16]17:32大谷(大東)
[17]17:48安藤(立大)
[18]18:52深堀(農大)
[19]19:18中澤(日大)
[20]19:24近田(中学)
[21]20:46藤原(順大)
[22]21:00長田(駿河)
[23]24:10平八重(山学)
生麦20.2km(定点間5.7㎞)
区間記録:98回中村(青学)16分58秒<58分41秒>
5位倉本(青学)17分42秒<1>59分49秒①
4位花尾(駒大)17分41秒<5>60分48秒②6:32
10位平林(城西)17分53秒<11>61分13秒③9:25
3位吉田(東洋)17分37秒<2>60分14秒④11:56
6位稲毛(法大)17分45秒<6>60分54秒⑥14:02[5]13:12
6位吉田(國學)17分45秒<10>61分03秒⑤13:12
1位小林(帝京)17分22秒<3>60分35秒⑨16:42[7]14:17
8位鈴木(明大)17分47秒<9>61分00秒⑰23:31[8]14:23
15位吉田(創価)18分01秒<14>61分26秒⑦14:45[9]14:45
9位菖蒲(早大)17分52秒<12>61分16秒⑧14:47[10]14:47
12位竹割(東海)17分55秒<7>60分56秒⑩18:10[11]14:50
20位田中(日体)18分28秒<20>62分48秒㉑24:15[12]16:53
10位川勝(国士)17分53秒<13>61分25秒⑫19:09[13]17:02
18位白川(中大)18分13秒<16>61分53秒⑬19:24[13]17:02
13位佐々木(神大)17分59秒<15>61分28秒㉒25:18[15]17:41
13位大谷(大東)17分59秒<8>60分59秒⑪18:22[15]17:41
16位安藤(立大)18分08秒<18>62分25秒⑭21:24[17]18:00
2位深堀(農大)17分36秒<4>60分40秒⑳24:11[18]18:51
17位中澤(日大)18分12秒<19>62分40秒⑮23:05[19]19:27
23位近田(中学)19分15秒<22>63分54秒⑱23:34[20]20:05
19位藤原(順大)18分22秒<17>62分09秒⑯23:13[21]21:09
21位長田(駿河)18分44秒<21>63分16秒⑲24:05[22]21:27
22位平八重(山学)18分52秒<23>64分26秒㉓27:38[23]24:37
帝京大小林選手が定点間トップ!シード権復活に現実味
終盤に差し掛かるポイント。ここで一番早いタイムで駆け抜けたのは、なんと帝京大小林選手!横浜駅前直後に、帝京小林選手が抜け出して東海大竹割選手が食らいつこうとしたところまでテレビに映っていましたが、それ以降に、見た目ながら大きな変動がありました。
18㎞付近の入江橋付近までに、創価大吉田選手を交わして、明大鈴木選手に追いついていましたが、生麦定点では小林選手が抜け出して、見た目7番目まで順位浮上!長い距離には1年生から定評があった選手ですが、復路絵のエース区間9区でここまでとは!続く、明大鈴木選手も十分健闘して、ここまで区間一桁タイムだ。
ペースを上げきれない創価大吉田選手の背後に、早大菖蒲選手が2秒差へ。ここから3秒遅れて東海大竹割選手。シード権獲得のために何とか食いつきたいところ。この定点間は大東大谷選手よりは4秒早いので、ここから差を広げたいところだった。
農大深堀選手連続定点2位、トップとの差を縮める
総合で、その後ろ順位変動があり、国士大川勝選手がここにきて粘りを見せて定点10番目の走り、やや苦しい走りとなっていた中大白川選手に追いつき見た目13番目争いに。総合では、国士大が逆転して12位へ。やはり国士大も往路を凌げれば一定のチーム力があったというところ。11位大東大とは47秒の差があるが、ここから詰められるか。
後方、農大深堀選手は、快調なペースをキープ。この定点間も2番目の17分36秒のタイムで60分40秒の区間4位まで浮上してきた。青学大倉本選手もやや疲れが見えてきたため、見た目僅かに差を詰めていき18分51秒差。中学近田選手を追い抜き、日大中澤選手を突き放した。近田選手はアクシデント気味で失速で一気に見た目20分以上へ。中澤選手が19分27秒差であと3㎞で耐えられるか。繰り上げ回避に関しては、このあたりが注目となった。
20.6km東海竹割選手が顔をゆがめながら懸命に力走
ラスト1㎞監督掛け声
青学原監督「ラスト1㎞、4年間の思い入れなぁ 4年間の頑張った想いを、このラスト1㎞3分にかけよう!」
駒大藤田監督「渡すときに前に詰めて渡すぞ!最後だぞ!いいか、最後悔いのないように終わるよ!最後!」
城西櫛部監督「最後まであきらめない!、あと2分30秒ちょっとの我慢、動きを変えていこう」
東洋酒井監督「1時間6分14秒、あと1㎞だよ1㎞ 頑張って3分戻そう ここの秒差で区間順位変わるぞ」
國學前田監督「自分の番だ!自分の壁越えていかないと、この先の世界には行けないよ!個々の自分の壁、自分との闘い勝ってこい」
帝京中野監督「6分29秒だ、全力で行くぞ!」
明大山本監督「もうちょっと詰めて古井に良いところに渡してあげよう いいな、復路の順位もかかってるから」
早大花田監督「見せてくれ!意地のスパート!菖蒲!さあ頑張れ!」
東海両角監督「中継所より、大東さんを3秒話してるから3秒離してる。いい?」
大東真名子監督「大谷あと1㎞あと1㎞!時計なんか見なくていいよ!この1㎞でシード圏内に入れる!この1秒がどんだけ大事か!前、神奈川大に追いついて!」
ここまで、総合記録を上回るタイムで通過
農大・日大がギリギリ間に合ったが、
山学順大駿河台大中学大が繰り上げスタート
鶴見中継所23.1km(定点間2.9㎞)
区間記録:98回中村(青学)8分34秒<67分15秒>
8位倉本(青学)9分02秒<1>68分51秒①
1位花尾(駒大)8分53秒<4>69分41秒②6:23
11位平林(城西)9分07秒<10>70分20秒③9:30
4位吉田(東洋)8分58秒<2>69分12秒④11:52
3位稲毛(法大)8分57秒<6>69分51秒⑥13:57[5]13:07
4位吉田(國學)8分58秒<7>70分01秒⑤13:08[6]13:08
2位小林(帝京)8分55秒<3>69分30秒⑨16:20[7]14:10
15位鈴木(明大)9分13秒<8>70分13秒⑰23:42[8]14:34
10位菖蒲(早大)9分06秒<11>70分22秒⑦14:51[9]14:51
17位吉田(創価)9分18秒<15>70分44秒⑧15:01[10]15:01
21位竹割(東海)9分26秒<11>70分22秒⑩18:34[11]15:14
7位川勝(国士)9分01秒<13>70分26秒⑫19:08[12]17:01
16位田中(日体)9分16秒<20>72分04秒⑳25:02[13]17:07
19位白川(中大)9分21秒<16>71分14秒⑬19:43[14]17:21
11位佐々木(神大)9分07秒<14>70分35秒22㉒25:23[15]17:46
18位大谷(大東)9分18秒<9>70分17秒⑪18:38[16]17:57
13位安藤(立大)9分09秒<18>71分34秒⑭21:31[17]18:07
6位深堀(農大)9分00秒<4>69分40秒⑱24:09[18]18:49
9位中澤(日大)9分03秒<19>71分43秒⑮23:06[19]19:28
14位藤原(順大)9分11秒<17>71分20秒⑯23:22[20]21:18
23位近田(中学)10分30秒<23>74分24秒㉑25:02[21]21:33
20位長田(駿河)9分24秒<21>72分40秒⑲24:27[22]21:49
22位平八重(山学)9分28秒<22>73分54秒㉓28:04[23]25:03
青学倉本選手区間賞!ラスト3㎞は駒大花尾選手が意地のトップ!
青学大倉本選手が先頭をキープしてリレー。序盤区間記録ペースで走ったため、終盤はさすがに苦しくなってきたものの、定点間一桁のペースはキープ。最終的に68分51秒のタイム。今年は、向かい風もあり全般的にタイムが伸びない気象条件となったためか、唯一の69分切、区間賞に輝いた。
その中、最後に意地を見せたのが駒大花尾選手。中盤大きくさをつけられて、69分41秒の区間4位と、トップとの差は広がったものの、最後の3㎞は8分53秒で走破!これは青学倉本選手を上回るだけでなく、全体で最も早いラスト3㎞。全体として不完全燃焼も、最後の最後花尾選手らしさを見ることができました。
東洋吉田選手区間2位!高レベルの法大稲毛VS國學吉田選手
3位城西大平林選手を挟んで、4位東洋吉田選手がキープ。いやキープどころから69分12秒の好タイムで区間2位!2年時に覚醒しかけるも、その後故障で長期離脱。今年の11月あたりからようやく状態が上向き、直前のハーフマラソンで62分台を出していたものの、箱根9区でここまで走れるとは思わなかった。3位とは2分半近くあるものの、5位以降はかなり突き放した。
その5番手争いも最後は相当激しかった。法大稲毛選手がラストスパートをかけて、定点間3位となる8分57秒で走破!区間6位の69分51秒と、70分を切る走りをした。これに懸命に食らいついたのが國學院大吉田選手。引き離されたものの、1秒差で凌いで中継。1年生で70分01秒で走り切れたのは、次につながっていきそうな結果だ。
これに終盤にペースを上げ続けていた帝京大小林選手が69分30秒の区間3位でまとめて7番目リレー。これはシード権内決まったか。続いて、明大鈴木選手が8番目リレー、総合も17位まで浮上していて、例年通り復路はやはり好走が多いか。
続く早大も菖蒲選手が粘り、見た目9番目総合7位リレー。シード権争いにまでは落ちなかった。続いて順位を落とした創価大吉田選手も、早大に抜かれたものの総合8位。多少凸凹駅伝になっているものの、駅伝は上位でまとめているところだ。
東海竹割選手失速!11位大東大谷・12位国士川勝選手が迫る
生麦まで早大と一緒に行っていた東海大竹割選手が、最後の3㎞で失速。9分26秒は21番目とタイムがかかってしまった。69分きりを狙って攻めていっていましたが、向かい風の影響もあり、最後で脚が止まってしまったようだ。こうなると、後方大東大が気になってくるが、
大東大大谷選手も、最後の3㎞は苦しんでいて、神大佐々木選手から離されて、18番目の9分18秒かかった。それでも、差をわずかながら詰めることには成功し、シード権を隔てる差は僅か4秒差となった。しかも、見た目では2分半前東海大がいるということで、両者全く見えない中での争い。アンカーを走る選手の精神状態などもきになるところだった。
なお、シード権よりやや後ろの総合12位国士大川勝選手が、ラスト3㎞奮闘。中大白川選手を突き放すと、日体田中選手をも捉えて、見た目12番目で中継。ラスト3㎞は9分01秒の区間7位で走破。10位東海大とはいつの間にか34秒差まで詰めていて、下剋上シード権ワンチャンス残した。
総合13位中大白川選手も、何とか1分09秒差に留めていて、勝負できる態勢か。総合14位の立教大は、復活2年目でのシード権の可能性は遠くなっているが、ちょうど見た目で神大や大東大に交わされたところ、とにかく前を追っていきたいところだった。
日大中澤選手ラスト3㎞は9位!19チームが繰り上げ回避!
18番目立大までで、見た目絵トップとの差は18分07秒。繰り上げスタートまで2分を切っていた。続いてやってきたのは、権太坂以降快走を見せていた東農大深堀選手。戸塚中継所で猶予が2分ほどしかなく、鶴見での繰り上げ回避は免れないと思っていましたが、ここで覚醒区間4位69分40秒好走。見た目差18分49秒で襷リレーとなった。
続く日本大がどうかと思いましたが、中澤選手がラ残していました。生麦までは区間20位前後のペースでしたが、ラスト3㎞は9分03秒の9番目の走り。青学倉本選手から1秒開いただけの走り、トップとの差19分28秒で襷リレー。4年ぶり出場で立てた目標、繰り上げなくタスキを繋ぐを、見事に達成して見せた。
その後の4チームは無念の繰り上げ。復路区間二けたが続いていた順大は、主将の藤原選手が粘ったものの届かず。この後ろとなった中学大近田選手は、何とか中継所にたどり着く形。長い距離は最も安定感ある選手だっただけに、ちょっとショックな形に…。チームとしては、どうしてもここのところ駅伝の流れにならない感じだ。
22番目で駿河台大長田選手。初出場時の2大会前は回避した繰り上げスタートに。とはいえ、今回は往路に全振りしたため、致し方ないところだった。最後に、復路は流れに乗れなかった山学大平八重選手が到着。全体的な底上げはできていますが、トップの青学や駒大が強すぎるので、23チームは少し多いのかな、そう感じる結果となりました。
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青学大倉本選手が区間賞を獲りましたが、帝京小林選手や駒大花尾選手の定点トップ、法大稲毛・農大深堀選手らの定点上位もあって、中々見応えがありました。シード権争いは、2分半の間を隔てて、東海大と大東大が秒差の争いになったため、最後まで目が離せない展開となった。
箱根駅伝ファンのための情報集
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