【東洋大学】全日本大学駅伝2023区間オーダー予想~出雲駅伝のまとめとともに

出雲駅伝・箱根駅伝予選会が終わり、いよいよ次は全日本大学駅伝ですね。

続いて、
エース本調子でなくても、駅伝の粘りは見せた出雲!全日本駅伝でどこまで上がる!?東洋大学です。

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【東洋大学】全日本大学駅伝2023区間オーダー予想

まずは、出雲駅伝の振り返りから

出雲駅伝の振り返り

8位東洋大学2時間12分35秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップとの差
1区8.0㎞ 6位 緒方澪那斗② 23分21秒 6位 36秒差
2区5.8㎞ 9位 熊崎貴哉④ 16分55秒 8位 1分23秒差
3区8.5㎞ 8位 小林亮太③ 25分24秒 7位 2分27秒差
4区6.2㎞ 8位 松山和希④ 18分02秒 7位 2分42秒差
5区6.4㎞ 7位 菅野大輝④ 18分40秒 7位 3分37秒差
6区10.2㎞ 7位 梅崎 蓮③ 30分13秒 8位 4分44秒差

1区緒方選手…初駅伝1区抜擢となった2年緒方選手の走りが、今回の東洋大で一番の収穫だったかもしれませんね。IVYリーグ選抜が引っ張って、中盤過ぎには縦長でバラけた展開になった中、創価大の選手と6位争いを展開。終盤には、少し無理をしてついた青学大の選手を捉えて5位争いへ浮上。最後は創価大に2秒差で続く6位で中継。トップと36秒差、3位と15秒差ということで、強さがものをいう展開に中で、いいリレーとなりました。

2区熊崎選手…1万m持ちタイムチームトップ、秘密兵器の熊崎選手が、4年生にしてついに大学駅伝にデビューしました。長期離脱からの復調途上ということで、最短区間の2区となりました。すぐ後ろにいた区間賞ペースの青学大の選手を見送った後、中々前との差が詰まってきません。終盤に、後方城西大の追い上げにあり、交わされての秒差リレー。区間9位ということで、少し力負けしたかな?それでもまだ他校が前後する位置に踏みとどまりました。

3区小林選手…今季活躍しているエース格の3年小林選手。主要区間は初めてですね。前を追っていく走りが期待されました。IVYリーグを抜いて7位に浮上しましたが、すぐ前にいた城西大と創価大が留学生を起用。前がどんどん遠のいていく難しい展開した。終始単独走で、終盤には好調だった順大の選手の追い上げにあいますが、これは逃げ切り総合7位中継。区間8位と展開を考えると粘ったか。前と40秒以上差がついたので、上位進出は厳しくなりました。

4区松山選手…東洋大の誇る大エース松山選手。故障による長期離脱が続いていました。夏前に試合復帰しましたが、夏合宿中にも故障。4割ほどの状態だったと言いますが、出場にこぎつけました。後方から順大の主力ランナーが追いかけてくる展開ですが、懸命にしのぎ切りました。区間上位とはそれほど差のない区間8位の走り、総合7位で中継します。

5区菅野選手…2年時に全日本6区で、一度大学駅伝を走っている4年菅野選手。しばらく足踏みが続きましたが、今年になって5千mも1万mも自己ベストを更新!久々に駅伝メンバーに食い込んできました。前は1分近くの差になり、中々見えてきませんが、ペースは刻みます。後方、順大や中大が見え隠れしますが、個々も総合7位で粘って中継。個人7位はここも展開からするとまずまずでした。

6区梅崎選手…東洋大のスタミナエース梅崎選手。関東ICハーフマラソンで2年連続表彰台に立つなど、長い距離になるほど強い選手。今年は、チーム状況もあり、出雲駅伝から抜擢となりました。途中で、区間2位ペースの中大の選手に交わされ、総合8位となりますが、崩れずことなく区間7位で走り切ったのはさすがかな?物足りないですが、彼は全日本駅伝になって存在感を増すはずです。

 全体的には、1区の6位が最高で、あとは7位付近でのレースとなりましたが、崩れることなく走れたのは、スピード展開の中で、東洋大らしさは見えたのかな?

全日本大学駅伝メンバー&戦力分析

※11月2日(水)に暫定オーダー提出
※当日朝に、補欠から最大3名入れ替え可能

エントリーメンバー
出:出雲駅伝、全:全日本駅伝、箱:箱根駅伝、都:都道府県対抗駅伝、高:高校駅伝

熊崎貴哉④28分36秒36/13分56秒69≪22全予2組2位≫
松山和希④28分42秒17/13分48秒80≪22:全予4組4位、関東IC1万m6位、箱2区5位、21:全7区13位、関東IC1部5千18位、箱2区4位≫
奥山 輝④29分05秒45/13分51秒17≪23関東IC1500m3位、22全1区15位、21出2区9位≫
村上太一④29分07秒76/14分07秒19≪23関東IChalf9位、22全6区5位≫
菅野大輝④29分09秒59/14分07秒66≪23関東IC5千、21:全6区13位≫
十文字優一④29分13秒51/14分14秒87

小林亮太③28分36秒42/13分55秒81≪23関東IC1万8位、箱3区9位≫
梅崎 蓮③29分18秒70/14分08秒40≪23関東IChalf3位、箱9区4位、22全7区7位、関東IChalf2位、箱7区11位、21全5区4位≫
吉田 周③30分02秒41/14分03秒92≪22出6区8位≫
増田涼太③/14分06秒05

緒方澪那斗②28分36秒67/13分54秒45≪23関東IC1万14位、22全予4組20位、関東IC5千m15位≫
網本佳悟②29分03秒08/14分12秒58≪23関東IChalf17位≫
西村真周②29分03秒95/13分55秒92≪23箱6区13位、22関東IC5千決勝≫
藤宮 歩②29分32秒44/14分04秒06
岸本遼太郎②29分52秒57/14分06秒84

薄根大河①/14分16秒61≪23全国4区26位、22高校4区13位≫

続いて、全日本大学駅伝に映りますね。。ここから、どれだけ上がっていけるか。4年生は、まだ主力の故障者がいますが、それでもやはり一番多くのエントリーになっていますね。松山選手は引き続きエントリー、出雲駅伝の出走でまた身体にいい刺激が入っていれば。中盤あたりのどこかで、上位への流れを作っていく走りとなっていくでしょうか。

 他の4年生も出場する可能性は高い。出雲2区の熊崎選手と菅野選手は引き続き候補。スピードが求められる2区を走った熊崎選手ですが、もっと走れてもいい選手。次はどこにいくか。菅野選手も、安定した走りを見せていましたので、繋ぎ区間のどこかで、走ってくる可能性があります。出雲からの上りが気になる選手。

 この他にも走る可能性がある選手がいて、一人は奥山選手。1500mで能力開花してきていますが、大学駅伝も過去2度出走。昨年は全日本1区スターターを務めています。まだ好走と言える駅伝はないですがここでくるか。もう一人、北海道マラソンを走るなどスタミナがある村上選手が、そろそろ出番になるでしょうか。前回も全日本6区を走り区間5位。シード権争いの中で、優位にレースを進めていました。出雲メンバーからの+に入ってもおかしくない選手たちだ。

 元チームを引っ張る選手の多い3年生と2年生は、やはり小林・梅崎選手と緒方選手が引き続きエントリー。小林選手は、単独でも追っていける選手。前半の主要区間でも見てみたいし、終盤の長距離区間でもいい走りをしそうです。梅崎選手は、長い距離に強いので、間違いなく7区か8区のどちらかか。前回は7区でしたが、今年はどちらになるか。緒方選手は、出雲駅伝のスピード展開での踏ん張りを見ると、前半のスピード区間でのどこかで走ると予想。流れを作っていく役割になりそうです。

 この他にも気になる選手がいて、3年生は久々に吉田選手の名前。前年の出雲駅伝アンカー抜擢、飛躍候補でしたがその後長期離脱していました。ロードに強いは間違いないので、出走できるならば面白い。2年は関東ICで戦っている網本・西村選手が引き続きエントリー。緒方選手に続いて、彼らの大学駅伝デビュー戦も近いはずだ。1年生は16人の中で、薄根選手のみエントリー。全国駅伝の経験はありますが、どこまでエントリー?

 おそらくですが、出雲駅伝の6人目から、7番目8番目に関してはほぼ実力は変わらない、距離が長くなると、逆転してさらに強くなってくるということもあるかもしれません。出雲駅伝は、まずまず走っての8位で、連続シード権にまず注目となってくると思いますが…オーダーを考えてみたい。

全日本大学駅伝区間オーダー予想

スピードランナーが、まだ本調子ではないということで、まずはシード権がターゲットになってくるでしょうか。だいたい2区間でひとまとめで考えてみました。

1区(9.5km)熊崎貴哉④28分36秒36
2区(11.1km)西村真周②29分03秒95
3区(11.9km)緒方澪那斗②28分36秒67
4区(11.8km)松山和希④28分42秒17
5区(12.4km)菅野大輝④29分09秒59
6区(12.8km)村上太一④29分07秒76
7区(17.6km)小林亮太③28分36秒42
8区(19.7km)梅崎 蓮③29分18秒70

1区熊崎選手…出雲駅伝2区で、大学駅伝デビューとなった熊崎選手。少し力負けした感はありましたが、スピード精鋭揃いの区間で耐え抜きました。ここから、状態があがるとみて、今度は全日本1区。今度は出雲ではあまりなかった競り合いになりますね。スピード値は高い選手ですので、喰らいついていければ。

2区西村選手…出走すれば、大学駅伝初出走となる2年西村選手を2区予想。関東ICなど、主要大会の経験は積んでいるんですよね。5千も13分台の走力を持っています。臆せず走れると思ってます。この2区を終えた時点で、総合順位はともかく、前が転々と見える形になっていればと思っています。

3区緒方選手…この区間から、じわりじわりと反撃を開始していく予想です。ここに出雲駅伝最も大きな収穫となった2年緒方選手。予想以上のハイペースとなった1区で冷静に対応していました。スピードエース区間の全日本3区でも、楽しみな選手。1万m28分台の選手が当たり前のようにくると思いますが、どこまで通用するか。

4区松山選手…復調途上のエース松山選手。出雲4区では、4割ほどの状態ながら、その時の精一杯の走りはしていました。全日本までに6“7割くらいに戻しているとして、他校主力相手に食い下がる走りとなるか。少しずつでも、前を追っていくことができれば。

5区菅野選手…今年になって、急成長中の4年菅野選手。2大会前の全日本駅伝では、苦難を味わっていますが、出雲駅伝ではタイム以上の力強さも感じました。出雲以上の状態なら、全日本5区で追撃の走りができると思います、ここで区間順位が上がってくるなら、箱根も面白そうです。

6区村上選手…昨年も区間5位と好走している村上選手。正直アンカーも迷いましたが、東洋大の自慢の選手層を信じて、今回も6区になるのではと思います。6区は、8番手を置くのが基本ですが、比較的距離も長く気温も上がってくる時間帯。マラソンも走れる村上選手のスタミナが活きるはずです。

7区小林選手…残る長距離2区間、3年生2枚看板を残してくる予想です。3年小林選手は、スピードもありますが、駅伝でいうと箱根3区・出雲3区と、単独走でもペースを保って前を追っていける良さがあるなと思っています。展開は読みづらいですが、おそらくシード権争いなど、順位上重要な役割になると思いますが、自分の最高の走りができれば、

8区梅崎選手…最も長い距離に自信がある選手をアンカーに残したい。箱根9区でシード権がかかる中、冷静にそして熱い走りでシード権内で突っ切った梅崎選手。全日本駅伝アンカーで、この時点でシード権内なら十分にその前を追っていく力はありますし、チームとしても、他校に食い下がっていく理由の一つになりうるのではないでしょうか。序盤凌げれば、順位的にも化けると思います。

 勿論、7区8区にWエースを残しておくことにリスキーな面も否めないですね。もしアンカーに4年村上or3年吉田選手あたりが入ってくるなら、2区緒方3区小林7区梅崎選手になりますし、バランスとしてはこちらのオーダーの方がいいですかね?あとは、1区奥山選手あたり再登板もあるか…今回は秋以降唯一出雲駅伝除いた記録会に出ていないので悩みますね。

まとめ

・緒方選手が3人目の柱に台頭、崩れずには走れた出雲駅伝
・小林梅崎選手らどこの区間に配置するか
・松山選手の回復もポイント

 4年生に故障者が多い中、出雲駅伝は3年生Wエースとなった小林・梅崎選手を軸にして戦いきって総合8位。スピードは上位校にかないませんでしたが、安定した戦いには次への希望が持てました。

 また、2年生緒方選手が、ハイペースとなった1区でも上位が見える区間6位で繋いだこと、まだ復調途上の4年生エース松山選手が何とか形になったことが、大きな収穫となりました。熊崎選手も初駅伝の舞台を踏んで、4年菅野選手も成長したところを見せてくれました。

 松山選手は、順調に練習詰めていれば、どんどん走力が上がっていきますし、他にも村上選手らロード型の選手や、スピードある奥山選手に、2年生伸び盛りの西村・網本選手ら気になる選手もいます。東洋大の総合力は、ここからあがっていくはずです。出雲8位なので、まずはシード権…ですが、それ以上のところで戦っていけるのか注目です。


hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。