箱根駅伝2024予選会のエントリーも発表され、日に日に緊張感が高まってきています。
当サイトでも、6つに分けて、
各大学の紹介や戦力分析をしていこうと思っています。
①非強化校の100回記念予選応援
②強化中堅&下位チームの現況は!?
③初の全国化!非関東地区チームの紹介!
④トップ通過するのはどこか!? ☜
⑤連続出場繋げられるか!?
⑥初出場or伝統校復帰はあるのか!?
続いて、前回の箱根駅伝で惜しくもシード権獲得を逃したトップ通過候補のチーム7校!
ページコンテンツ
なお、展望&戦力分析するにあたり、
ハーフマラソンの狙えるタイムに分けた
独自のランキングを行っています。
ランキング
JOKER(10点)~60分19秒(84回:1位)
SSS(9点)60分20秒~60分59秒(99回:1位、96回:なし、95回:1位)
SS(8点)61分00秒~61分39秒以内(99回:なし、96回:1-2位、95回:2位)
S(7点)61分40秒~62分19秒(99回:2-5位、96回:なし、95回:3-8位)
A(6点)62分20秒~62分59秒(99回:6-13位、96回:3-5位、95回:9-15位)
B(5点)63分00秒~63分39秒(99回:14-36位、96回:6-10位、95回:16-43位)
C(4点)63分40秒~64分19秒(99回:37-69位、96回:11-24位、95回:44-79位)
D(3点)64分20秒~64分59秒(99回:70-126位、96回:25-49位、95回:80-129位)
E(2点)65分00秒~65分39秒(99回:127-172位、96回:50-97位、95回:130-180位)
F(1点)65分40秒~66分19秒(99回:173-220位、96回:98-140位、95回:181-222位)
G(0点)66分20秒~66分59秒(99回:221-266位、96回:141-193位、95回:223-248位)
G候補
上位10名得点:
参考:過去3年間(99回、96回、95回)
トップ通過:36点、27点、54点
10位通過:28点、14点、31点
13位通過:23点、8点、27点
※95回例年より涼しい、96回は酷暑、99回はやや蒸し暑い条件
コースが同じ99回・96回95回を参考にして作成しています(97回98回はコロナ禍の影響で、コース変更)。
【過去3年間の成績】
99回箱根本戦11位
98回箱根本戦5位
97回箱根本戦10位
JOKER(10点)~60分19秒(84回:1位)
R.エティーリ①27分06秒88≪23日本IC1万1位≫
SSS(9点)60分20秒~60分59秒(99回:1位、96回:なし、95回:1位)
アモス ベット①27分59秒45≪23全予4組1位≫
A(6点)62分20秒~62分59秒(99回:6-13位、96回:3-5位、95回:9-15位)
佐藤榛紀③28分37秒93≪23関東IC5千、21:全1区10位、出2区4位≫
村松敬哲④28分40秒41≪23全予4組30位、関東IC1万、箱9区7位、22全7区12位、出6区7位、箱8区6位≫
B(5点)63分00秒~63分39秒(99回:14-36位、96回:6-10位、95回:16-43位)
木村海斗③28分38秒59≪22全5区12位≫
冨永昌輝③29分02秒28≪22全1区16位、出1区8位、箱7区6位≫
C(4点)63分40秒~64分19秒(99回:37-69位、96回:11-24位、95回:44-79位)
川端拳史④29分04秒78≪23関東IC5千、箱5区14位、22全6区13位、出4区8位≫
生田琉海④29分08秒64≪23全予1組7位、21全5区13位≫
山岸柊斗③29分53秒84≪23全予2組27位、関東IC5千、箱7区13位≫
川内琉生②29分57秒96≪23関東ICハーフ≫
楠木悠人③30分06秒54≪23全予3組30位、関東IChalf9位≫
D(3点)64分20秒~64分59秒(99回:70-126位、96回:25-49位、95回:80-129位)
大林洸己③29分26秒36
山本秦輝③29分45秒85
加藤優斗④29分58秒27
上位10名得点:52点(留学生1名)
参考:過去3年間(99回、96回、95回)
トップ通過:36点、27点、54点
10位通過:28点、14点、31点
13位通過:23点、8点、27点
※95回例年より涼しい、96回は酷暑、99回はやや蒸し暑い条件
前回次点11位、連続シード権が途切れた東京国際大。巻き返しを誓い、まずはあたらな留学生を2人入れましたが、その2人が早いこと早いこと…1人目のエティーリ選手がえげつない。入学早々、1万m27分06秒88と、日本人記録を軽々超える日本学生記録を樹立。9月の日本IC1万mが初の大学対抗戦となりましたが、他の留学生と比較しても、とても颯爽と軽やかな走り。一人だけ搭載されているエンジンが違うという感じだ。
もう一人のアモス選手も勿論強い。全日本予選は彼が出場し、他の留学生と競り合いながら、最後は全体トップ。27分59秒45とこれも対抗戦としては破格のタイムで走り切っています。現時点では、箱根予選はエティーリ選手で、全日本本戦はアモス選手の予定。エティーリ選手が本気で箱根予選に出場したら、59分台とかそれより早いタイムで走り切る、とんでもない伝説を残すのではないかと危惧(?)しております。
日本人は、何人か期待のスピードランナーが外れてしまったのですが、選手層としてはやはり予選上位通過予想に上がっていいと感じるメンバー。4年村松選手が、ロードで高い安定感を示していて、箱根では単独走で9区8位とまずまず、その後学生ハーフで62分59秒の記録で8位入賞。チームの稼ぎ頭です。
また、夏前に1万m28分30秒台を出した選手も注目。3年佐藤選手は、2年前の出雲駅伝の優勝メンバーの一人。しばらく苦しんでいましたが、ようやく本調子で走れるようになった模様。初ハーフですが非常に楽しみな選手。木村選手は、昨年全日本駅伝で出走し5区12位。その後、上尾ハーフで63分18秒で走るも箱根は未出走。ですが、一気に化けたかも…。その走りに注目です。
他にも、多く主要大会経験者が出走。前回の出雲駅伝で1区8位とまずまずの走りを見せていた3年冨永選手が復帰。再び、主力として走ります。また、箱根5区山登りを担うなど、前年度全ての三大駅伝出走の川端選手、2年前の全日本駅伝5区出走の生田選手もエントリー。当時は他校と戦うにはもう少しでしたが、最終学年の意地を見るか。
また、トラックの持ちタイムは持ってないものの、ロードで実績ある選手も並んでいます。箱根7区出走している山岸選手に、学生ハーフで64分01秒の川内選手に、64分17秒の楠木選手もエントリー。楠木選手は、関東ICハーフでも9位と奮起。長い距離には自信をつけている選手ばかりです。
箱根予選出走が久々になりますが、とはいえ以前から箱根予選は予想より上回る成績を出すことは多かったチーム。調整面でも、長けているところも見せてくれると思います。
【過去3年間の成績】
99回予選2位10:41:41⇒本戦12位
98回予選1位10:33:22⇒本戦14位
97回箱根本戦11位
S(7点)61分40秒~62分19秒(99回:2-5位、96回:なし、95回:3-8位)
森下翔太②28分24秒84≪23全予4組14位、関東IC5千11位、箱3区4位、22全1区8位、予330位≫
A(6点)62分20秒~62分59秒(99回:6-13位、96回:3-5位、95回:9-15位)
児玉真輝④28分22秒27≪23全予1組3位、22全2区4位、関東IC1万m4位、箱3区14位、21全2区2位、予17位、箱1区16位≫
杉彩文海④28分28秒94≪23関東IChalf4位、箱7区1位、22予174位、21予75位≫
綾 一輝①29分16秒06≪23全予4組23位、関東IC5千15位、22高校1区3位、国体6位、IH5千m7位≫
B(5点)63分00秒~63分39秒(99回:14-36位、96回:6-10位、95回:16-43位)
堀 颯介②28分53秒18≪23全予2組35位、箱6区8位≫
吉川 響②29分01秒27≪23全予3組7位、関東IC1万、箱5区15位、22全6区7位≫
C(4点)63分40秒~64分19秒(99回:37-69位、96回:11-24位、95回:44-79位)
溝上稜斗③29分15秒05≪23全予3組32位、関東IC1万≫
甲斐涼介③29分20秒33≪23全予1組16位、関東IC5千≫
山本 樹②29分29秒96
大湊柊翔①29分33秒52≪22高校1区19位、国体9位、IH5千m15位≫
斎藤拓海④30分00秒06
D(3点)64分20秒~64分59秒(99回:70-126位、96回:25-49位、95回:80-129位)
鈴木祐太③29分23秒46≪22予154位≫
E(2点)65分00秒~65分39秒(99回:127-172位、96回:50-97位、95回:130-180位)
窪田悠人②29分49秒82≪23関東IC3障≫
古井康介②half65分18秒
上位10名得点:51点
参考:過去3年間(99回、96回、95回)
トップ通過:36点、27点、54点
10位通過:28点、14点、31点
13位通過:23点、8点、27点
※95回例年より涼しい、96回は酷暑、99回はやや蒸し暑い条件
箱根予選は毎年安定して上位通過するも、中々シード権獲得とまではいかない明治大。今年は、全日本予選も落ちてしまい、前半戦はちょっと苦しみました。8月1日付けで、日大OBの山本豪監督が就任し、再び上昇気流を生み出そうと奮闘しています。
主軸としては、4年児玉・杉、2年森下選手になってくるでしょうか。特に森下選手は、箱根往路3区で区間4位の快走、大きくチームの順位を上げたことは印象強いですね。その後1万m28分24秒の好記録を出しています。日本人トップ集団でも十分勝負できる実力を持っています。
これに4年生主力選手、前半区間を任されることが多い児玉選手が、まずどこまでいけるか。箱根前に怪我してしばらく離脱していましたが、全日本予選には復帰し1組3位。夏に練習詰めていれば、62分台は十分計算できます。また、箱根7区でびっくり区間賞の杉選手も、一気にエース格へ。関東ICハーフ4位と、着実に実績を残しています。彼らがまずは、予選トップ通過のために貯金を作っていくでしょうか。
他、下級生にも楽しみな選手多いですね。1年生綾選手が実力者。IHや高校駅伝でどちらも上位に入り、鳴り物入りで入学。全日本予選最終組で抜擢され、他校のエースとも勝負しての23位。初ハーフも、いい結果を出してもおかしくありません。もう一人、期待のルーキーだった大湊選手もエントリーへ。高校時代に1万m29分33秒を出していますが、どこまで対応してくるか気になるところ。
また、箱根で山を担った2年堀・吉川選手もしっかりエントリー。堀選手は、全日予選は調子が上がらず苦戦しましたが、箱根山下り担うなどアップダウンは本来得意。箱根予選へ標準を絞ってどれだけ走るか。吉川選手は、箱根5区失敗した以外は、主要大会での安定感はぴか一。全日予選も3組7位とまずまず。この2人が揃えば、ぐっと戦力アップします。
あとは新戦力候補になってきますね。関東ICに出場し、全日予選に抜擢された3年溝上・甲斐選手、昨年上尾ハーフで好走している4年齋藤・2年山本選手が底上げするか。前回予選出走の3年鈴木選手や、夏合宿で非常に評価が高かった古井選手らが化けていると、一気に総合力が上がってきそう。箱根駅伝シード権に向けて、まずは昨年獲り逃したトップ通過をしたいところでしょう。
【過去3年間の成績】
99回箱根本選13位
98回箱根本戦9位
97回箱根本戦
A(6点)62分20秒~62分59秒(99回:6-13位、96回:3-5位、95回:9-15位)
西脇翔太④28分38秒43≪23全予4組32位、関東IC1万、箱2区17位、22箱10区10位、21:全5区14位、出5区8位≫
小林大晟③28分43秒71≪23全予2組5位、関東IChalf8位、箱3区17位、21全7区11位≫
B(5点)63分00秒~63分39秒(99回:14-36位、96回:6-10位、95回:16-43位)
福田 翔③28分56秒88≪22全予1組12位、出4区9位、全予2組15位≫
柴戸遼太②29分00秒47≪23全予1組19位、関東IC1万、箱4区12位、22関東IC5千≫
山中博生③29分07秒15≪23全予3組3位、関東IChalf、箱8区6位、22出5区11位≫
末次海斗④29分08秒83≪23全予2組13位、箱9区15位、22出6区9位、全予2組4位≫
C(4点)63分40秒~64分19秒(99回:37-69位、96回:11-24位、95回:44-79位)
尾崎仁哉②29分10秒39≪23全予3組12位、関東IChalf≫
日高拓夢④29分19秒03≪23箱10区12位≫
島田晃希②half63分34秒≪23関東IC5千≫
D(3点)64分20秒~64分59秒(99回:70-126位、96回:25-49位、95回:80-129位)
林 叶大③29分07秒61≪23関東IC3障9位、22関東IC5千≫
大西柊太朗①29分30秒01≪23全国5区27位≫
岩本拓真③29分38秒81
野村祐太朗③29分51秒87
高島大空③29分55秒86
上位10名得点:47点
参考:過去3年間(99回、96回、95回)
トップ通過:36点、27点、54点
10位通過:28点、14点、31点
13位通過:23点、8点、27点
※95回例年より涼しい、96回は酷暑、99回はやや蒸し暑い条件
久しぶりの箱根予選に回った帝京大も、徐々に戦力充実しています。4年生の主力選手1人と、期待のルーキー選手がエントリーしませんでしたが、選手層は非常に厚いものがあります。まずは、駅伝経験豊富な4年生西脇選手、今年の箱根駅伝2区を担当でチームのエース格。少し波がありますが、関東IC本番で1万m28分38秒を出したり、爆発力が魅力。昨年の学生ハーフでも入賞したことありますので、コースも知っている選手。エースとして稼ぎたい。
それを追いつけ追い越せの選手が、結構な人数します。今年の箱根を走っているメンバーがやはり強そう。3年小林選手は、関東ICハーフで8位入賞するなど、ロードは得意な選手。3年目で開花するか。3年生は、ここにきて伸びてきた選手もいて、箱根8区のインパクトがある山中選手は、前半から突っ込める選手で全日予選3組も積極的にいって3位。これは楽しみ。丸亀ハーフで62分少しで走った福田選手は、1万m28分台へ。彼らがどこまで夏で伸びたか、このあたりはとても楽しみなところ。
2年では、箱根4区好走の柴戸選手が、一人抜けているでしょうか。学生ハーフでも63分19秒と非常に安定した走り。箱根予選も着実に走ってくるのではないでしょうか。2年生は他にもハーフ63分台の尾崎・島田選手がいるので、彼らが上がってくると総合力も上がってきますがどうでしょう。
4年生も、渋い走りをする選手がいて、箱根9区10区で繋いだ末次・日高選手がエントリー。末次選手は、全日予選でも2年連続好走していて、長い距離にも暑さにもある程度強さがある選手。箱根予選のコースもあっているのではないでしょうか。日高選手も、初主要大会の箱根10区もまずまず。春は全休していましたが、箱根予選には間に合わせてきました。
他、主力候補の選手としては、2年連続関東IC出場の3年林選手、同じく3年でハーフ64分台の経験のある岩本・野村選手ら、1年生は高校時代に1万m29分30秒で走っている大西選手がエントリー。このあたり選ばれた選手の好走も楽しみです。全体としては、やはりトラックよりロードのチームの楽しみはありますね。全日予選の修羅場も潜り抜けた中、夏の成長が見ものです。
【過去3年間の成績】
99回予選7位10:46:55⇒本戦14位
98回予選4位10:41:15⇒本戦18位
97回予選7位10:30:50⇒本戦19位
SS(8点)61分00秒~61分39秒以内(99回:なし、96回:1-2位、95回:2位)
J.ムトゥク②27分50秒54≪23全予4組2位、関東IC1万1位、22予4位、日本IC5千3位≫
S(7点)61分40秒~62分19秒(99回:2-5位、96回:なし、95回:3-8位)
B.キピエゴン①27分51秒65≪23日本IC1万5位、関東IChalf1位≫
A(6点)62分20秒~62分59秒(99回:6-13位、96回:3-5位、95回:9-15位)
北村惇生④28分41秒90≪23関東IChalf16位、箱4区10位、22予18位≫
B(5点)63分00秒~63分39秒(99回:14-36位、96回:6-10位、95回:16-43位)
髙木翔瑛④28分51秒30≪23関東IC1万、箱9区18位≫
村上大樹③29分10秒00≪23関東IC5千、箱3区19位≫
C(4点)63分40秒~64分19秒(99回:37-69位、96回:11-24位、95回:44-79位)
砂川大河③29分16秒68≪22全予3組22位、関東IC1万、21:予260位≫
徳田秋斗③29分17秒30
新本 駿④29分17秒59≪23関東IC5千、箱5区18位、21予97位、箱1区20位、20:全4区10位、予138位≫
髙田尚暉③29分40秒12≪23関東IC1500m6位、箱6区10位、22予76位、箱3区19位、21:予83位≫
D(3点)64分20秒~64分59秒(99回:70-126位、96回:25-49位、95回:80-129位)
占部大和①29分17秒03
品田滉人②29分28秒66/14分18秒16≪23関東IC3障8位≫
大西 陸③29分32秒51≪22予175位≫
横山竜之介④29分52秒31≪23関東IChalf≫
E(2点)65分00秒~65分39秒(99回:127-172位、96回:50-97位、95回:130-180位)
平八重充希②29分58秒66
塚本陸斗②30分07秒33
上位10名得点:46点
参考:過去3年間(99回、96回、95回)
トップ通過:36点、27点、54点
10位通過:28点、14点、31点
13位通過:23点、8点、27点
※95回例年より涼しい、96回は酷暑、99回はやや蒸し暑い条件
3年連続予選通過し、少しずつ本戦の順位を上げている山梨学院大。今年の箱根は総合14位、この蒸気竜を継続していきたい。留学生は今年も非常に強い。2年ムトゥク選手と1年キピエゴン選手は、1万m27分50秒と27分51秒でほぼ互角。関東ICでは、ムトゥク選手が1万mで優勝すると、キピエゴン選手はハーフマラソンで優勝。全日予選ではムトゥク選手が選ばれ、4組2位。留学生も多い中見事な走りでした。どちらが走っても61分台など、ハイレベルな走り、大きくチームの貯金を稼ぐことができそうです。
勿論、日本人選手も着々と強化しています。関東IC~全日本予選の時期には、まだ上がり切っていないようでしたが、7月の記録会で自己ベスト続出。面白い雰囲気になってきました。エース格は3人いて、まずは4年北村選手。前回予選18位とチーム2番手の成績をあげた選手。夏前に5千m13分台ベストを出すなど勢いが戻ってきました。まずは前回並みのところまで持ってこれるか。
これに4年髙木3年村上選手が続く形です。2人とも前回の箱根予選未出走から、箱根の座を射止めた選手。村上選手が3区、髙木選手が9区を力走。その実力は本物で、髙木選手が1万m28分台のランナー、村上選手が5千m13分48秒のベストを出しています。ハーフは前回の上尾ハーフ63分後半がベストですが、どこまで短縮できるか楽しみ。
その他は、中堅選手や新戦力候補が入り乱れる形ですかね。4年生では、1年時に箱根を走っている新本選手が無事エントリー。故障離脱期間が長かったですが、今年は比較的試合に継続して出場していました。昨年通り二けた順位で走ると、心強い。4年は他にも、ハーフで一定安定感のある横山選手もいますね。まとめあげていきたい。
3年は頭数多い。髙田選手は2年連続箱根を走って、今年は関東1500mに出場すなどスピードを磨いています。箱根予選も2年連続二けた順位で走っているので、安心し適用できる選手です。砂川選手は、1年時にレギュラー争いに絡む勢いがあった選手。今年になって勢いが戻ってきて、全日予選では3組22位とまずまず戦っています。これは昨年からのプラスアルファになります。
他にも、前回予選175位で走り切っている大西選手や、昨年の上尾ハーフで64分少しで走り、夏前には1万29分17秒ベストを出した徳田選手も気になるところ。昨年からどこまで上がっているか。下級生も一部エントリーしていて、2年品田選手は関東IC3障で8位入賞後、1万mでも29分28秒を出した選手。どこまで長い距離仕上がったか。1年占部選手は、7月に29分17秒。フレッシュな走りで、チームの総合力を引き上げるか。昨年は、夏に新型コロナ感染者が続出した中7位、今年の仕上がりは楽しみになります。
【過去3年間の成績】
99回予選9位10:47:03→本戦15位
98回箱根本戦11位
97回箱根本戦5位
S(7点)61分40秒~62分19秒(99回:2-5位、96回:なし、95回:3-8位)
花岡寿哉②28分15秒65≪23全予4組9位、関東IC1万2位、箱3区6位、22全1区7位≫
B(5点)63分00秒~63分39秒(99回:14-36位、96回:6-10位、95回:16-43位)
梶谷優斗③28分37秒32≪23全予3組21位、関東IC1万7位、箱1区19位、22全2区18位、全予4組7位≫
五十嵐喬信③28分44秒38≪23関東IC5千7位≫
水野龍志③28分48秒28≪23全予2組2位、関東IC5千、21出4区10位≫
竹割 真②28分50秒39≪23関東IChalf、箱7区18位、22予146位≫
鈴木天智②28分56秒95≪23全予3組14位、22予58位≫
南坂柚汰①29分08秒31≪23全予2組6位、関東IC1万15位、全国5区4位、22高校1区5位、国体8位、IH5千m8位≫
C(4点)63分40秒~64分19秒(99回:37-69位、96回:11-24位、95回:44-79位)
佐伯陽生④29分02秒23≪21箱4区19位、20全1区7位≫
丸山真孝④29分03秒81≪23箱10区19位≫
湯野川創②29分21秒40≪22予236位≫
永本 修①29分22秒16≪23全予1組9位、全国5区11位≫
折口雄紀④29分26秒38
D(3点)64分20秒~64分59秒(99回:70-126位、96回:25-49位、95回:80-129位)
兵藤ジュダ②29分08秒11≪23関東IC1500m≫
中井陸人②30分10秒16
上位10名得点:49点
参考:過去3年間(99回、96回、95回)
トップ通過:36点、27点、54点
10位通過:28点、14点、31点
13位通過:23点、8点、27点
※95回例年より涼しい、96回は酷暑、99回はやや蒸し暑い条件
予選エントリーの段階で、激震が走ったのが東海大。箱根駅伝総合15位に終わった後、部内の雰囲気が良くなかったところから、チームを整えて、エース石原選手を初め、各部員主要大会での活躍や自己ベストが続出!反撃の狼煙をあげたと思われたのですが、その石原選手を初め、上級生の主力選手が何人かエントリー漏れ。「厳しい戦いになる」とのこと…でしたが、1万mの平均はそれでもトップレベルなんですよね。
今回のエントリーでのエースとなるのは2年花岡選手。昨年の秋から各主要大会で活躍、箱根3区6位と好走すると、関東ICでは、留学生に一番くらいついて全体2位!タイムも28分15秒と既に学生長距離界上位の走力を誇っていました。箱根予選は、チームは別として、個人でどのくらい走れるか、楽しみな選手になっています。
勿論、2年生エース一人だけに負担をかけるわけにはいかないし、そういうチームでもないはずです。他にも1万m28分台のランナーがずらり。ハマったら強いのは3年梶谷選手。トラックの方が好走することが多いが1万m28分37秒の走力は高い。競り合う方がいい選手なので、上位集団のどこかでのっていけるか。9月は1万m29分50秒ほどだったが、どこまで調子が上がるか。
そして、春シーズン活躍した同じ3年では、五十嵐・水野選手がいますね。五十嵐選手は、関東IC5千mで7位入賞と、一気に新戦力候補に。1万mも28分44秒を記録し、もう主力の一人となった。水野選手は、記録会で安定していましたが、そのレベルが上がってきました。全日予選メンバーに選ばれると、2組2位の活躍、チームを通過に導いています。
2年生も勢いのある選手がいて、今年の箱根7区を走っている竹割選手。春先に1万m28分50秒を記録し、成長が楽しみな選手。関東ICハーフでDNFして心配でしたが、9月に29分19秒記録。勢いは戻りつつあります。また、前回予選好走して、チームを救った鈴木選手も好調。直近28分56秒のベスト、今年も稼ぐ役割ができそうだ。
2年生はまだまだ頭数がいます。夏前に5千m13分42秒とチーム3番手の記録を出した湯野川選手や、ハーフ64分台など長い距離で一定の安定感のある中井選手がエントリー。2年目の成長はどこまで。びっくりしたのが、兵頭選手のエントリー。走力は高いですが、ずっと1500m中心に出場。中距離路線かと思いきや、9月1万m初挑戦で29分08秒、そして箱根予選にエントリー。未知数ですが、スタミナが間に合っていれば面白い存在です。
1年生も楽しみな選手がいますね。高校時代にハーフ63分15秒の日本人高校記録を樹立。大学入学後も、関東IC・全日予選と堅実に推移している印象。箱根予選もまずはまとめていくことができれば。同じ1年生では、永本選手も楽しみ。入学後に1万m29分37秒を出して出走した全日予選では、1組9位好走。9月には1万m29分21秒と着実に自己ベストを更新、もしかすると彼がいきなりチーム上位となるかもしれません。
勿論、4年生も主力がいないとはいえ選手層は厚い。1年時に箱根を走った佐伯選手が、ここにきてカムバック。1万m29分02秒の自己ベストをだし、満を持して主力選手として出走予定です。それから今年箱根アンカーの丸山選手、さらに昨年の上尾ハーフで63分台の折口選手も、少しずつ走力をつけています。前回は9位通過と苦戦しましたが、今のチームの雰囲気なら、十分に上位通過で戦っていけるはずです。
【過去3年間の成績】
99回予選1位10:40:39⇒本戦16位
98回予選12位10:48:08(ボーダーまで2分29秒)
97回予選16位10:39:22(ボーダーまで5分23秒)
S(7点)61分40秒~62分19秒(99回:2-5位、96回:なし、95回:3-8位)
ピーター ワンジル③28分25秒20≪23全予2組1位、箱2区20位、22:全1区1位、予5位、全予2組1位、21:予231位≫
A(6点)62分20秒~62分59秒(99回:6-13位、96回:3-5位、95回:9-15位)
西川千青③28分25秒33≪23全予3組5位、関東IC5千9位、22予153位、21:予169位≫
久保田徹④28分29秒75≪23全予4組13位、関東IC5千13位、箱1区15位、22:全4区10位、予24位、全予4組6位、21:全4区8位、予119位、20:予209位≫
入濱輝大②28分38秒89≪23全予1組4位、関東IC5千14位、箱3区18位、22:全3区12位、予43位、全予3組21位≫
大谷章宏③28分49秒42≪23全予4組25位、箱9区13位、22:全6区9位、予111位、全予2組6位、21:予213位≫
B(5点)63分00秒~63分39秒(99回:14-36位、96回:6-10位、95回:16-43位)
菊地駿介④28分55秒56≪23箱5区12位、22:全2区13位、予32位、全予4組21位、20:予120位(連合選出)≫
西代雄豪③29分14秒27≪23全予3組11位≫
C(4点)63分40秒~64分19秒(99回:37-69位、96回:11-24位、95回:44-79位)
佐竹勇樹④30分03秒72≪23全予1組2位、関東IC3障4位、箱6区6位、22関東IC2部3障1位≫
D(3点)64分20秒~64分59秒(99回:70-126位、96回:25-49位、95回:80-129位)
小田恭平③28分50秒81≪23全予2組29位、関東IC1万、22予221位、全予1組39位≫
棟方一楽①29分09秒58
E(2点)65分00秒~65分39秒(99回:127-172位、96回:50-97位、95回:130-180位)
長島玲音④29分54秒56≪23関東IC1500m≫
照井海翔②5千m14分29秒84
庄司瑞輝①5千m14分39秒76≪23関東IC3障、全国5区44位≫
上位10名得点:48点
参考:過去3年間(99回、96回、95回)
トップ通過:36点、27点、54点
10位通過:28点、14点、31点
13位通過:23点、8点、27点
※95回例年より涼しい、96回は酷暑、99回はやや蒸し暑い条件
前年トップ通過している大東文化大。前年は出来過ぎの印象もありましたが、今年は満を持してトップ通過候補に挙がってくるほど、力をつけてきました。とにかく主力選手層が厚くなってきていて、全日本予選は主導権を握るほど。箱根シード校の城西大にわずかに及ばずも、ほぼ完ぺきなレースで2位通過。箱根予選も俄然楽しみになりました。
エース選手は、やはりワンジル選手ということになるでしょう。スピード展開になると失速するのが気にはなるものの、タフな条件になるとどんどん順位が上がっていく選手。序盤さえ抑えられれば、じりじりと日本人集団から抜け出し、他校留学生軍団を捉えていけるはずです。
日本人は明確にエースと言える選手がいない状況ですが、実績面ではやはり4年久保田選手でしょうか。今年の箱根は1区で先陣を切り、全日予選は2年連続最終組でチームを通過に導いています。夏前に5千m13分43秒ベストともう一つ伸びてきています。同じ4年では菊地選手も箱根5区を担うなどエース格。今年の春は出遅れていましたが、夏前に1万m28分55秒ベストを出すなど復活。長い距離は得意な選手だ。
3年生以下もどんどん台頭してきていて、最も勢いがあるのが西川選手。関東IC5千mでは9位と入賞ラインに迫ると、7月には1万m28分25秒と、久保田選手らをベストで上回る走り。学生ハーフでは63分37秒でしたが、どこまで伸びているか。さらに箱根9区を走った大谷選手は、全日予選4組抜擢。西代選手は、全日予選3組で、西川選手とともに上位。西川・西代選手は箱根未出走ですから、その選手が他校主力と戦っている。この状況は凄いです。
それから、今年の箱根3区を走るなど、主力の一角の2年入濱選手もアベレージが上がってきています。学生ハーフは63分36秒とまずまず、7月には1万m28分38秒の自己ベスト。そろそろ覚醒しそうか。1年生は時間かかると思われましたが、棟方選手が29分09秒と主力に迫るタイム。箱根予選でも力になると面白い。
選手層がトップ通過を狙うチームからすると薄いですが、ポイントになりそうな選手がいます。4年佐竹選手がどこまで対応するか。3障で関東IC活躍する一方、箱根山下りをこなして、全日予選1組でも得意のスパートで組2位好走。長い距離も楽しみだ。それから、練習量が豊富と主要大会の起用が続いていた3年小田選手も、1万m28分50秒、ついに活躍の時がきそうか。夏前に見られたことがすべて噛み合えば、一気にシード校と戦えるチームになっているはずです。
【過去3年間の成績】
99回予選5位10:43:34⇒本戦17位
98回予選3位10:39:32⇒本戦17位
97回予選6位10:30:49⇒本戦14位
A(6点)62分20秒~62分59秒(99回:6-13位、96回:3-5位、95回:9-15位)
山崎 丞②28分23秒69≪23関東IC1万13位、箱1区9位、22予60位≫
漆畑徳輝④28分59秒31≪23全予4組24位、関東IC5千19位、箱3区10位、22箱7区19位、21:全3区16位、予120位≫
B(5点)63分00秒~63分39秒(99回:14-36位、96回:6-10位、95回:16-43位)
大森椋太④29分01秒32≪23関東IC1万、箱10区14位、22予73位、21:全5区16位≫
平島龍斗②29分19秒86≪23関東IC5千、22予87位、関東IC5千決勝≫
C(4点)63分40秒~64分19秒(99回:37-69位、96回:11-24位、95回:44-79位)
田中槙梧④29分22秒49≪22予80位≫
山口 廉③29分26秒96≪23全予3組35位、関東IChalf7位≫
田島駿介②29分32秒57≪23全予1組13位、22予86位≫
D(3点)64分20秒~64分59秒(99回:70-126位、96回:25-49位、95回:80-129位)
住原聡太③28分54秒69≪23全予4組36位≫
分須尊紀③28分59秒82≪23全予2組28位、関東IC3障、箱4区20位、22予138位、関東IC3障2位、箱4区15位、21全7区12位、予157位≫
富永椋太③29分16秒43≪23全予2組24位、関東IC3障≫
水金大亮④29分18秒40≪21全6区14位≫
山下大毅③29分28秒89
E(2点)65分00秒~65分39秒(99回:127-172位、96回:50-97位、95回:130-180位)
植松孝太③29分21秒86≪22予264位≫
中津川亮④29分46秒79
上位10名得点:43点
参考:過去3年間(99回、96回、95回)
トップ通過:36点、27点、54点
10位通過:28点、14点、31点
13位通過:23点、8点、27点
※95回例年より涼しい、96回は酷暑、99回はやや蒸し暑い条件
毎年激戦の予選会を通過し、初出場からの連続出場を続けている日本体育大。前回はエースが欠場する事態でしたが、それでも最終的に5位通過にまとめる底力を見せてきました。今年はエース格が充実していて、集団走だけでなく、稼ぐというのもできそうな雰囲気。そうなるとやはり上位通過候補になってきます。
エース格は2年山崎選手ということになります。昨年秋に急成長し、箱根は1区大役を担うと、その後ハーフ62分06秒・1万m28分23秒をマーク。待望のエース誕生となりました。その後調子を落としましたが、無事予選にエントリーしています。また、今年の箱根3区好走で覚醒した漆畑選手も楽しみ。あの時の走りができれば、十分稼ぎ頭になるはずです。
続いて、昨年の予選通過に貢献している選手もエントリー。前回73位の4年大森選手は、箱根10区出走後に覚醒。ハーフ62分39秒を記録、長い距離は楽しみ。前回80位とほぼ同じ成績だった4年田中選手も続けて好走できるかどうか気になるところです。
2年生にも、昨年二けた順位で走り切った選手がいて、平島・田島選手がこつぉいもエントリー。平島選手は、5千m13分56秒ベストを出して、関東ICにも出場。田島選手は、全日予選1組13位とまずまず。この1年間での上積みは気になります。また、関東ICハーフW入賞で話題になったところから、3年山口選手がエントリー。7位入賞は驚きましたね。日本学生ハーフでも64分16秒で走り切っているので、集団層を引っ張っていけそうです。
それからポイントになる選手がいて、1万m28分台を出している3年住原・分須選手の存在。住原選手は春先に1万m28分54秒を出して一躍主役候補に。全日予選4組は壁に跳ね返されましたが、ロードでもタイム通りの走りとなるか。分須選手は1年時から長距離ロードに対応して、2年連続箱根4区担当、さらに3障でも活躍があります。ちょっと足踏みが続いていますが、必ず必要になる選手。
このほか、1万m29分前半の選手もずらり。関東IC3障で活躍し、全日予選2組も走っている3年冨永選手、ハーフ64分台の経験がある冨永選手や、前年予選を走っている植松選手ら3年生。一度全日本を走っている4年水金選手ら。このあたり集団走で、まとまって上がってくると、エース格がいるだけに、一気に順位が上がりそう。箱根往路で通用する選手も出てきていますし、一つ伝統校の意地を見せる結果を出していきたい。
箱根駅伝ファンのための情報集
【箱根駅伝ファンのためのリンク集】
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