新年度ももう前半戦が終了しました。各大学ある程度の収穫と課題があったのではないでしょうか。当サイトでも、大学長距離各チームの2023年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を行いたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。
続いて、
もう出場だけでは注目されないステージ!箱根一本、一点勝負へ!立教大学です。
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前年度は快挙に湧きました。立教大のRのユニフォームが、55年ぶりに箱根路を駆けました。予選は、湿度が高い中、前残り作戦が的中。余裕を持って、6位通過しました。
本戦は、往路に1年生を3人起用する作戦に出ますが、スピード勝負はやはり厳しく、往路は最下位。復路は、6区が何とか一斉スタート組に付き、流れの中での走り。総合18位でのゴールとなりました。
今シーズン、ついに強化世代が4学年揃い、一つの集大成になる年。箱根本戦で戦うのは勿論、初の全日本駅伝の出場も、目論みました。
迎えた全日本予選、安定した戦いは見せたものの、上位に入った組も少なく、決め手に欠ける状態。ボーダー次点に泣き、無念の予選落ちになりました。
このままだと、今年の箱根も、通過しても、参加するだけになってしまう…その危機感で、復活2度目の箱根路に向けて、懸命に強化を続ける立教大の戦力分析をします。
※持ちタイムは8月1日地点
※関東ICは2部
関口絢太④28分29秒24/13分55秒10≪23全予4組19位、関東IC5千13位、箱3区16位、22:予69位、全予4組15位、関東IC5千14位、21:予87位≫
中山凛斗④28分50秒52/14分11秒12≪23箱9区12位、22:予45位、21:予34位、箱根4区18位相当、20:予90位≫
服部凱杏④29分22秒88/14分01秒48≪23箱7区14位、22:予202位≫
忠内侑士④29分34秒78/14分04秒16≪23全予2組19位、22関東IC1万half、21:予210位、20:予362位≫
岸本健太郎④29分43秒62/14分27秒14≪22:全予1組22位、21:予194位、20:予234位≫
内田賢利④29分46秒38/14分07秒90≪23関東IC3障決勝、箱6区14位、22:予177位、日本3障8位、関東IC3障7位、21:予250位、20:予262位≫
市川大輝④29分49秒78/14分16秒51≪21:予372位≫
白瀬賢也④30分05秒18/14分15秒05≪20:予326位≫
宮澤 徹④30分34秒83/14分24秒07
小池耀大④30分39秒53/14分32秒19
権守遼大④30分34秒50/14分30秒58≪20:予373位≫
加藤 駆④/14分17秒05≪23関東IC1500m10位、20:予254位≫
この世代が、実質の強化最初の世代になります。そして一番選手層が厚い印象があります。エース格は関口選手、関東ICや箱根予選各種主要大会で、チーム内最も安定した成績を残しています。MARCH対抗戦で青学勢に対抗して、1万m28分29秒の自己ベストを出したのが一番目立った形でしょうか。直近全日予選も、2年連続最終組で10位台に入っています。まずは彼が引っ張る形ですかね。
そして、ロードの強さに長けているのは中山選手。チームが強くなる前に、連合で一足早く箱根を4区で駆けていましたが、当時1年生。時が経つのは早いですね。チームで繋いだ今年の箱根は、故障明け1か月で間に合わせて9区13位。ロードで頼りになる選手です。春も全日予選回避しましたが、函館ハーフも走っているので、秋に全開になれば強いですね。
また、スピードではチーム内で屈指のものを持つ服部・内田選手も注目の選手。服部選手は、調子の波がややある印象ですが、合わせた時はやはり早い。箱根も直前まで不調だった中で7区14位、流れを繋いでいます。内田選手は、3障で日本選手権戦える力を持ちつつも、長い距離も対応。箱根6区山下りを担っています。今年は、関東IC3障の予選で、最後に転倒してしまい故障。夏以降に故障が言えて言えればという形です。
他では、少しずつ上がってきている4年生がいますかね。岸本・忠内選手は、下級生の頃に箱根予選に出ていて、1万m29分台までは総力を挙げています。忠内選手は、今年5千m14分04秒まで自己ベストを出して、全日予選も2組で走っている、勢いに乗っているランナー。今年一気に戦力になってくるかどうか。
他にも、1年時に予選300位台ながら走っていて、ここにきて自己ベストを更新してきている選手もいます。白瀬選手も箱根予選は2年時に一度ですが、今年になって5千m14分15秒ベスト
また1500mが専門の加藤選手も復活し、決勝で10位。箱根に出られるチームとなって、少しずつ活気づいてきていると思います。この世代の最後の仕上がりが、常連校と戦うチームになるかカギになります。
山本罹生③28分45秒06/13分52秒01≪23全予3組22位、関東IC1万、箱8区15位、22:予143位、全予2組23位、21:予257位≫
林虎太朗③28分55秒09/13分49秒76≪23全予2組12位、関東IC5千21位、箱1区18位、22:予55位、全予3組7位、21:予253位≫
安藤圭佑③29分13秒26/14分13秒95≪23全予1組5位、関東IC1万、箱10区15位、22:予53位、21:予77位≫
後藤謙晶③29分13秒30/14分28秒21≪22:予290位、21:予281位≫
山口史朗③29分35秒36/14分08秒07≪22:全予2組27位、21:予365位≫
稲塚大祐③29分46秒64/14分16秒04
中田紫音③30分08秒41/14分17秒55≪23関東IC3障≫
富田 翔③30分13秒19/14分23秒19
中西洸貴③30分46秒91/14分09秒29
この世代も少しずつ選手層が厚くなってきていますかね。もともと林選手が抜けていて、1年時から主力。5千mは今でもチーム内トップの13分49秒76を保持しています。そのスピードをもって、55年ぶりの箱根路で1区で先陣を切っています。今年春は足踏み気味でしたが、全日予選2組では12位とまとめる走りをしています。
これに、追いつけ追い越せなのが、今年の箱根復路を走っている山本・安藤選手。山本選手は昨年11月に1万m28分45秒を出して一気に主力に割って入った選手。今年の全日予選は3組に出走し、最初に飛び出したほか大学のランナーについていく攻めるレースを展開。最終的に22位に沈みますが、秋以降の成長に必ず繋がると思っています。
安藤選手は、1年時から長い距離で非常に安定しているランナー。1年時に予選77位、2年時は53位で通過に貢献しています。箱根はアンカーで中盤まで区間上位での15位でした。全日予選では1組5位の好走、今回の立教大では一番組順位が良かったです。この3選手が世代代表になっています。
この他にも、今年になって5千m14分08秒自己ベストを更新している山口選手や、関東IC3障に出場している中田選手、さらに持ちタイムが同じくらいの稲塚選手。このあたり、箱根16人のエントリーに入っていますが、彼らがもう一つ伸びてくるかどうか。
忘れてはならないのが、後藤選手。高校時代に1万m29分13秒で走破した実績があります。大学に入ってからは関東IC1500mに出場したりしていましたが、箱根予選も2年連続走っていて、本戦もメンバー入り。彼が覚醒すると、一気に戦力アップしそうな気がします。少しずつ戦える人数は増えているので、他校と戦える選手が増えてほしいですね。
國安広人②28分53秒80/13分59秒61≪23全予4組28位、箱2区18位、22:予21位、全予4組30位≫
馬場賢人②28分51秒19/14分00秒60≪23全予3組16位、関東IC1万、箱4区16位、22:全予3組24位≫
永井 駿②29分22秒65/14分06秒74≪22予97位、全予1組15位≫
小倉史也②30分11秒88/14分23秒49
相澤拓摩②30分17秒95/14分38秒87≪23箱5区20位≫
吉屋佑晟②30分34秒48/13分58秒73≪23全予1組20位、関東IC5千決勝≫
次世代のエースがいる世代ですね。今年の箱根、当時1年生ながら堂々のエース区間2区を務めた國安選手、4区を務めた馬場選手が中心ですね。國安選手は、トラックも28分台ですが、やはり箱根予選で見せたロードでの安定感が魅力の選手。全日予選はやや力負けしましたが、この夏を超えて一回り成長した姿を見せるか。
馬場選手は、昨年の箱根予選こそ走っていないものの、その後に1万m28分台マーク。箱根4区に抜擢されて、区間16位と、往路の最高順位で走っています。また、ここのところ中々状態が上がってきませんが、箱根予選97位と二けた順位で走っている永井選手も、主力候補。このあたりが中心になってきます。
今年になって、主力候補になっているのが吉屋選手。春先に5千m13分台をマークして、関東IC5千mと全日予選1組に出走。他校との主要大会の経験も重ねました。他にも、一定の安定感のある小倉選手に、箱根5区山登りを走っている相澤選手も、ロードには目処が立っています。箱根予選では、チーム内だけでなく、どのくらい順位を上げてくるかに注目の世代です。
※自己ベストは4月1日の時点です。
高校トップレベルはきませんでしたが、5千m14分20秒前後で安定はしていますかね。今年の箱根出場で、また高校生の注目が集まるといいですね。高校駅伝でまずまずの成績を残している野口選手や、1500m専門の青木選手など、多岐にわたっているかなと思います。
まだ主力と言える選手はいませんが、関東ICでは、1500mに髙田選手が出場し9位、原田選手が3000m障害に挑戦しています。
長い距離1万mを走っている選手もいて、木島選手の30分25秒がここまで最高となっています。力のある上級生はどんどん増えてきていますので、喰らいついて実力をつけてほしいですね。
強化4世代揃った立教大ですが、やはり各学年総合力は高いですね。4年生はエースの関口選手、ロード力の高い中山選手に、スピードのある服部・内田選手。そしてここにきて忠内・岸本選手ら上がってきている選手が増えて分厚い世代になっています。
3年生は林選手がとびぬけていましたが、箱根前から安藤・山本選手が追いついてきて、彼らも含めて主力の一角になっています。他にも後藤選手ら、箱根エントリーが多い世代です。
2年生は既にエース格となっている選手がいます。箱根往路の2区4区を走っている國安・馬場選手。これに今年5千m13分台を出した吉屋選手もいます。これに食らいつく1年生も楽しみです。
これだけ揃って、全日本予選は決め手に欠けてしまい、初出場とならなかったのはやはり悔しいところですね。箱根往路が全体的に通用しなかったように、勝負師と言える選手の台頭がほしいところです。このあたりの台頭が、立教大の今年度の成績の浮上のカギとなりそうです。
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