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【日本体育大学】第100回箱根駅伝2024へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!

 新年度ももう前半戦が終了しました。各大学ある程度の収穫と課題があったのではないでしょうか。当サイトでも、大学長距離各チームの2023年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を行いたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。

続いて、
76年連続76回目の箱根路へ、通用しかけた往路から勝負をかけたい!日本体育大学です

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【日本体育大学】第100回箱根駅伝2024へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!

 前年度は、綱渡りの予選会でした。当時の4年生エースが故障してしまい、間に合わない状態。集団走に徹した箱根予選は、10kmまで通過圏外。そこから捲っての5位通過は、伝統校の意地でした。

 箱根本戦は、2区のエース選手に注目が集まっていましたが、1区山崎選手3区漆畑選手もまとめて3区間で戦い抜いて、この時点でシード権争いに乗っていました。4区5区で後退しましたが、

 復路は6区以降うまく滑り出すと、一斉スタート組の中ではトップで帰ってきました。総合17位でしたが、ある程度通用していた区間は、ここ数年からするとあった印象でした。

 第100回大会に向けて、まずは出場権を掴みたい今季。関東ICでは、箱根を走っていない選手がハーフマラソンでW入賞するなど、着々と準備を進めている模様。全日予選は2年連続敗退も、おそらくより秋に向けて仕上げてくるでしょう。一旦、戦力をまとめ直します。

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新チーム各学年戦力分析

※持ちタイムは8月1日地点
※関東ICは1部

4年生主力選手について

高濵大志④28分55秒78/14分09秒67≪23関東IChalf≫
漆畑徳輝④28分59秒31/13分50秒73≪23全予4組24位、関東IC5千19位、箱3区10位、22箱7区19位、21:全3区16位、予120位≫
大森椋太④29分01秒32/14分06秒51≪23関東IC1万、箱10区14位、22予73位、21:全5区16位≫
水金大亮④29分18秒40/14分18秒19
吉冨純也④29分18秒77/14分21秒57≪23箱5区19位、22箱5区15位≫
田中槙梧④29分22秒49/14分18秒37≪22予80位≫
中津川亮④29分44秒56/14分26秒24
三好紘生④30分08秒56/14分35秒63
内山俊一④30分28秒76/14分21秒76≪23関東IC1500m、箱6区11位≫

 やはり、まずは4年生の最後の仕上げ…になってきましたね。主力は、柱の一人となる漆畑選手。昨年は、出場試合数が少なかった中、箱根3区10区好走はびっくりしたのではないでしょうか。

 今年は、1500m3分46秒を記録するなどスピードを磨くと、関東IC5千mは積極的なレースを見せると、全日本予選も、通過が苦しくなかった中、最終組24位と他校のエースと戦い抜きました。精神的に引っ張る選手。箱根予選でどれだけいけるかまずは楽しみな選手です。

 その他は、レギュラー争いとなってきますかね。今年の箱根10区を走った大森選手は、万全なら出てくるでしょうか。前年の箱根予選も73位と二けた順位で走り切っています。関東ICも1万m出走しましたね。

 長い距離では同じく80位で走った田中選手や、今季関東ICハーフ出走の高濱選手もいます。持ちタイムは29分18秒と、レギュラーとほぼ変わらない水金選手も注目の一人。

 また、山経験者がいるのも、この世代の特徴になりますね。2年連続山登りを務めた吉冨選手も最終学年。ただ、2回とも下りで大きくタイムを落としているので、このあたりが克服できるか。

 今年山下りでまずまず結果を出した内山選手は、関東IC1500mに出場するなどスピードを磨きました。チームが本戦にコマを進められれば、秘密兵器となってきますね。

3年生主力選手について

住原聡太③28分54秒69/14分14秒72≪23全予4組36位≫
分須尊紀③28分59秒82/13分59秒10≪23全予2組28位、関東IC3障、箱4区20位、22予138位、関東IC3障2位、箱4区15位、21全7区12位、予157位≫
杉本訓也③29分13秒50/14分12秒78≪23全予1組30位≫
富永椋太③29分16秒43/14分06秒20≪23全予2組24位、関東IC3障≫
植松孝太③29分21秒86/14分05秒34≪22予264位≫
渡野幹大③29分25秒07/14分14秒64
溝上賢伸③29分25秒80/14分01秒31≪23全予3組39位、関東IC5千≫
石川龍芽③29分26秒80/14分29秒34
山口 廉③29分26秒96/14分08秒15≪23全予3組35位、関東IChalf7位≫
山下大毅③29分28秒89/14分18秒20≪22予99位≫
田中 廉③29分38秒40/14分08秒15
岩崎壮也③29分49秒25/14分29秒44
矢島琉聖③29分53秒61/14分49秒40
西槇駿祐③30分11秒64/14分13秒03
高村比呂飛③/14分17秒51≪23関東IC1500m1位≫

 選手層は非常に厚いので、核となる選手がこの夏に出てきてほしいですね。春に話題になったのが住原選手。ここまで大きな実績は少なかったですが、いきなり1万m28分台!そのまま全日予選最終組抜擢となりましたが、箱根予選でもまた調整してくると柱が一つ増えます。

 また、1年時に箱根4区を走っている分須選手も主力候補の選手。この時すでに1㎞3分でハーフマラソンを走れているのですよね。このあと、2年時の関東IC3障2位の成績を残していこう、やや苦しんでいますが、必ず力になってくるはずの選手です。

 さて、他に有力選手が出てきていて、関東ICハーフでは、山口選手が7位入賞!1万m29分26秒ベストを出していて、全日予選は3組へ。ここはピークアウトも、ハーフマラソンを安定して走れるようになったのは大きなポイントです。また、溝上選手が関東IC5千m出場後全日予選3組へ。冨永選手は、3障出場後、全日予選2組へ。このあたりの選手が、夏を超えて主力になっているか。

 頭数は他にもいて、前年箱根予選を走っている山下・植松選手に、全日予選を走っている杉本選手と、持ちタイムは追いついてきている渡野・石川選手ら多くいますね。1500m優勝している高村選手が目立つ学年ですが、長距離も本格化する選手が出てくるかは注目です。

2年生主力選手について

山崎 丞②28分23秒69/13分52秒09≪23関東IC1万13位、箱1区9位、22予60位≫
二村昇太朗②29分04秒88/14分14秒08≪23関東IC1万≫
浦上和樹②29分15秒24/14分16秒87≪23関東IChalf5位≫
平島龍斗②29分19秒86/13分56秒66≪23関東IC5千、22予87位、関東IC5千決勝≫
田島駿介②29分32秒57/14分36秒40≪23全予1組13位、22予86位≫
竹下史啓②30分16秒43/14分14秒87
犬童慧真②14分27秒78
西坂 侑②≪23関東IC3障≫

 エースがいる学年になりますね。前年の箱根予選で、15km以降のLAPを全選手でトップレベルのタイムでまとめていた山崎選手が、その後やはり結果を出しました。本戦前に1万m28分台を出すと、本戦は1区で区間9位。スローの中、スピードが活きました。今年も4月に28分23秒のベストと、他校のエースと肩を並べました。全日予選に姿を見せなかったのが気がかりですが、箱根予選に登場するか注目です。

 その他にも、注目の選手は出てきているのですよね。前年の箱根予選87位と86位にまとめていた平島・田島選手もそれぞれ安定してきています。平島選手は7月に5千m13分56秒のベストで飛躍の予感。田島選手も、全日予選で1組13位に入る健闘で、こちらも夏以降が楽しみになる結果です。昨年の箱根予選を走った3選手が順調なら、今後楽しみなのは確か。

 今年になって大きく伸びそうな選手もいます。1万m29分04秒をマークした二村選手は関東IC1万mに出場。持ちタイムだけならこの世代2番目に割って入っています。びっくりしたのが浦上選手。関東ICハーフで5位入賞!少なくとも、箱根予選は十分対応可能ということを示しました。

 他にも、3障で関東ICに出場している西坂選手や、5千mベストを出している犬童選手など、少しずつ頭数は増えてきているかな?箱根予選で言うと、山崎選手だけでなく、二村・浦上・平島・田島選手と、5名ほど二けた順位を狙っていける選手が出てきているのは大きい。箱根上位復活のキーの世代になりそう。

新入生情報~5000m持ちタイムと全国大会成績も!

※自己ベストは4月1日の時点です。

纓坂倭人①14分23秒76≪23全国1区39位、22高校1区30位≫
吉田黎大①14分26秒74
佐藤輝歩①14分29秒73
瀬戸雅史①14分31秒04≪23関東IC1500m≫
池田優也①14分45秒03
5000m上位5名平均:㉚日体14分31秒2
松本悠真①14分46秒34
大島修太①14分47秒52
中條隆太①14分48秒42≪23全国4区30位、22高校6区16位≫
阿知波優汰①14分53秒43
濱野宙良①14分55秒88
大下 翼①14分57秒57
小野里琉生①14分58秒74
花城欄斗①15分03秒43
大島正虎①15分13秒07
天瀬海斗①15分26秒73
尾上雄大①15分50秒93

 伝統校とはいえ、箱根本戦で中々シード権獲得といかない状況で、有力選手は少なかったですね。5千mでいうと、纓坂選手の14分23秒をトップに、平均14分31秒。順番的には30番となっています。全国経験も、纓坂選手に中條選手と一部の選手に留まりました。

 とはいえ、高校時代5千m15分00秒前後の選手で凌いで、連続出場を繋いできているのも事実。あまり言われませんが、”育成力の日体大”の見せどころでもあります。

 今季は、瀬戸選手が関東IC1500mの舞台で、一足先に主要大会の経験を積みました。また、14分26秒を持っている吉田選手が連続して試合に出場していて、14分33秒をマークしています。秋になったら、試合に出場する選手も増えるでしょう。まずは一つ一つ積み重ねてほしいですね。

【日本体育大学まとめ!】箱根駅伝2024へ向けて

・4年漆畑2年山崎選手が両エース
・関東ICハーフで2年浦上3年山口選手W入賞
・頭数は増えてきた、分須選手ら復活で連続出場へ

 箱根1区9位・3区10位と、往路主要区間でまとめている2年山崎・4年漆畑選手がまずはチームを引っ張りますね。山崎選手は4月に1万m28分23秒を出して、各大学のエースに肩を並べました。漆畑選手は、全日予選最終組で戦いきっています。走力面ではこのあたり。

 基本的に箱根予選に合わせていく形になるのかなと思いますが、その中で関東ICハーフでW入賞!今年の箱根を走っていない2年浦上3年山口選手が5位と7位に食い込みました。長い距離走れる選手が増えていたのは朗報です。

 中堅層も頭数が増えてきていて、4年は今年の箱根10区を走った大森選手に、山経験の内山選手ら。3年生は主力の一角の分須選手に、今年1万m28分台マークの住原選手、関東IC出場の富永・溝上選手。箱根予選を走っている山下・植松選手ら多いですね。

 2年は山崎選手以外に、前回予選二けた順位で走っている平島・田島選手もある程度順調に来ていますね。こうなると、箱根予選は、今のところ昨年ほどの不安はないのかなぁ…とは思います。

 勿論、本戦で戦うことを見据えていかないとならないのは重々承知。前回の箱根は、総合17位以上に戦えた区間は多かったので、予選通過できれば、本戦も少し面白くなってきます。