【麗澤大学】第100回箱根駅伝2024へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!

 新年度ももう前半戦が終了しました。各大学ある程度の収穫と課題があったのではないでしょうか。当サイトでも、大学長距離各チームの2023年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を行いたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。

 再び、初出場候補最有力に!第100回記念こそ、チャンスを掴めるか!?麗澤大学です

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【麗澤大学】第100回箱根駅伝2024へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!

 一時期初出場が目前に迫っていた。95回予選12位、96回予選11位、97回予選13位。いつボーダーを突破するかだった。ただ、主力が抜けた98回予選は28位。一気に出直しとなってしまった。

 とはいえ、ロードの育成は一定の安定感がある麗澤大。立ち直りは早かった。初の留学生を導入した、前回の予選、その留学生が本調子ではない中で、14位に大きく浮上。13枠となる今回の予選、再び初出場のチャンスを迎えています。

 留学生ネイヤイ選手は、一気に本格化し1万m27分台に突入。さらに現3年生世代には鈴木・工藤選手といった学生連合経験者もいます。久々の出場となった全日本予選は11位。調整などは各大学異なるものの、それでも上位23校に割って入るかも…そんな期待もかかります。もう一つ、戦力をまとめ直してみます。

新チーム各学年戦力分析

※持ちタイムは8月1日地点
※関東ICは2部

4年生主力選手について

今野 純④29分48秒31/14分27秒57≪23全予2組30位、22予159位≫
大澤巧使④29分53秒98/14分49秒77≪23関東IChalf、22予134位≫
若田宗一郎④29分59秒94/14分26秒33≪23全予2組31位、22予395位≫
今野元揮④30分14秒93/14分38秒11
鴨志田遼太郎④31分33秒12/14分35秒70
宮本大也④31分48秒38/14分38秒59

 3年・2年に主力が多いとはいえ、最後総合力を決めるのは4年生になると思われます。前回の予選では大澤選手が134位、今野純選手が159位と健闘したことが、総合14位につながったと思います。

 学生ハーフでも大澤選手が64分24秒に食い込んでいて、やはり長い距離に一定の強さを見せています。その学生ハーフでは若田選手も、65分09秒とまずまずのタイムを残していました。

 全日予選では、その若田選手と今野純選手が2組を務めて、30位付近と大きく他校の主力とは離されず粘りました。ロードになったら、埋まってくるはずだ。

 あとは、少し差がありますが、学生ハーフでは今野元・宮本選手が67分台。最後の夏合宿で、もう少し上がってこれれば層が厚くなります。

3年生主力選手について

鈴木康也③28分49秒55/14分14秒78≪23全予4組37位、関東IC1万、22予13位、箱6区10位、21予51位≫
工藤大知③29分18秒79/14分12秒37≪23全予3組29位、箱2区21位、22予37位、21予282位≫
廣瀬啓伍③29分20秒10/14分11秒59≪23全予1組21位、関東IC5千m、22予149位、関東IC5千m、21予269位≫
小林丈留③29分32秒12/14分22秒93≪23全予1組35位≫
牛ノ濱翔汰③30分06秒71/14分17秒10≪23全予3組23位、関東IC1500m≫
鈴木龍星③30分38秒26/14分42秒24

 この世代がどれだけ稼げるかは非常に重要ですね。まずは前々回の箱根駅伝を走っていて、昨年の箱根予選は他校のエース級と並ぶ13位の成績を残した鈴木選手が、どこまで仕上げてくるか。

 今季はトラックでも、関東ICで1万m28分台をマークするなどスピードをつけてきています。全日予選4組はやや苦戦しましたが、箱根予選での巻き返しに期待だ。

 もう一人、今年の箱根2区を走っている工藤選手も合わせて2枚看板。ハーフは複数回63分台マーク、今季は5千m14分12秒のベストを出して、確実にレベルアップ。この2人がけん引できれば強い。

 中間層は、前回149位とまずまずの廣瀬選手がいますね。関東IC2年連続5千m出場と経験を重ね、全日予選も1組21位とまずまず。彼の安定感も貴重な存在だ。

 それから、今年2度1万mベストを出して29分32秒に縮めた小林選手。関東IC1500mに出場しつつ、全日予選3組で30分06秒の大幅ベストを出した牛ノ濱選手。ロードの実績が少ないですが、彼らのスピードも初出場に必要になるはず。まずは予選エントリーに注目になってきますね。

2年生主力選手について

D.ネイヤイ②27分46秒08/13分43秒54≪23全予4組4位、22予25位≫
関 優樹②29分25秒04/14分19秒96
榊原 巧②29分52秒30/14分30秒11
若井 涼②30分18秒67/14分36秒27≪23関東IC3障≫
神之田大翼②30分21秒01/14分46秒44
砂場育夢②30分39秒54/14分56秒28
大塚亮之介②31分18秒39/14分54秒28
小宮尚栄②31分29秒99/14分50秒37
水上流輝亜②31分39秒38/≪22予286位≫

 留学生も珍しくなくなってきましたが、麗澤大の留学生は注目に値します。昨年の箱根予選は、本調子ではなかったか、10km30分40秒通過後に1㎞3分を切るペースで推移して25位の成績でした。

 それが今年は春から全開。金栗記念で1万m27分46秒のビッグパフォーマンス!全日予選でも、終盤まで他校留学生と争って、28分07秒の好記録。夏が順調なら、ロードでどれだけの爆発力となるのだろうか。どれほどの貯金をもたらしてくれるか楽しみだ。

 日本人に関してはじっくりということになりますが、学生ハーフでは榊原選手が64分58秒と箱根予選でも戦える結果を残していました。これに関東IC3障出場の若井選手に、今季1万m30分21秒自己ベストの神之田選手と少しずつ育ってきているか。

 前年、トラックで5千m14分19秒・1万m29分25秒と主力と肩を並べた関選手が復活すると、また一つ稼ぎ頭が増えますが、果たしてどうでしょうか。

新入生情報~5000m持ちタイムと全国大会成績も!

※自己ベストは4月1日

荒原 駿①14分43秒04
杉本翔輝①14分45秒13
中村友翼①14分51秒66
小鹿祐渡①14分52秒93
永戸敢太郎①14分52秒79
永田愛己①14分55秒67
鈴木優太郎①15分09秒27
岡田祥太①15分15秒54
清水颯太①15分26秒46
森川 耀①15分37秒69

 まだ箱根に出場できていないこともあって、今回は全国経験のある新入生は入ってはきませんでしたね。荒原選手の14分43秒トップで、15分切は6名でした。

 それでも荒原選手や杉本選手は、大学に入ってからも5千m14分台を出していますし、他1万mに出場して箱根予選標準切りしたり、着々と準備を進めていっています。

 この中から、誰が伸びてくるか、箱根予選エントリーのサプライズはあるのか、このあたりから注目ですかね。

【麗澤大学まとめ!】箱根駅伝2024へ向けて

・ネイヤイ選手1万m27分46秒!ロードでも爆発か!?
・鈴木工藤選手と箱根本戦経験者2名の3年が中心
・選手層構築できるか、初出場へ最後は4年生の粘りか

 届きそうで届かなかった本戦出場、ですが過去最高のエース格を揃え、100回記念の増枠もあり、再び初出場に近づいてきました。

 エースは留学生ネイヤイ選手。4月に1万m27分46秒の留学生でも一線級のタイムをマーク、全日予選でも終盤まで先頭争いを繰り広げました。ロードでも同じような走りができるとかなり貯金ができます。

 これに中心世代となる3年生。箱根本戦を経験している鈴木・工藤選手は、前回も他校のエース格と戦っています。万全なら、この3選手で貯金できます。96回予選のように、チーム10番手はまずまずも、エース対決で敗退した時とは違うチームだ。

 どちらかというと、今回は10番手がどこまでくるか。安定している廣瀬選手や、トラックで伸びてきた小林・牛ノ濱選手が勢いに乗ってくると層が厚くなりますね。

 他、関選手ら2年生以下の伸びにも期待ですが、最後は4年生のひと押しでしょうか。前回100位台で走っている大澤・今野純選手に、今年戦力になっている若田選手ら、総合力が上がれば、通過ライン上に浮上してくるはずです。


hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。