新年度ももう前半戦が終了しました。各大学ある程度の収穫と課題があったのではないでしょうか。当サイトでも、大学長距離各チームの2023年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を行いたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。
続いて、箱根復帰から徐々に戦える体制に!強力留学生も!山梨学院大学です
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少しずつ箱根駅伝の順位を上げていっている。復帰したばかりの箱根は19位、一昨年は18位、そして今年の箱根駅伝は14位。2年連続繰り上げスタートを受けて、復路を少し重視したのもありますが、それでも予選7位通過からあげてきた。
留学生が違う学年に2人いる体制で競いながら走力アップ、日本人も4年かけて力をつけて1区で区間一桁、箱根予選後に新戦力として台頭した選手が主要区間で凌いだ場面もあった。また、飯島監督体制になってから、山下り区間がうまくいっている印象だ。
今年度は、一人の留学生の卒業に伴い、新たに留学生を迎え入れた。お互いが1万m27分台を出すなど、既に高いレベルでの競い合いへ。チーム全体も、全日本予選こそよくなかったですが、その後の記録会でベスト続出するなど、秋を見据えての強化中。ここで、もう一度振り返ってみます。
※持ちタイムは8月1日地点
※関東ICは1部
北村惇生④28分41秒90/13分56秒67≪23関東IChalf16位、箱4区10位、22予18位≫
髙木翔瑛④28分51秒30/14分14秒79≪23関東IC1万、箱9区18位≫
新本 駿④29分17秒59/14分02秒46≪23関東IC5千、箱5区18位、21予97位、箱1区20位、20:全4区10位、予138位≫
島津裕太④29分22秒20/14分21秒70≪22予211位、21:箱3区16位≫
川原正輝④29分31秒94/14分22秒48
中込 空④29分47秒73/14分37秒93≪23関東IC3障12位≫
横山竜之介④29分50秒15/14分32秒22≪23関東IChalf≫
福田夢将④30分34秒24/14分32秒94
4年生は、なんだかんだ上級生になってから伸びてきた選手が、チームを支えていますよね。このあたりはやっぱり山梨学院大。3年生になって一気にチームのエースとなったのは北村選手。箱根予選では、タイムがあまり出ない気候の中、63分少しで走り切りチーム2番目で走り切りました。
箱根は、単独走を好むということで4区。序盤慎重な入りでしたが、最終的にうまくまとめていく走りでした。今年は、春先調子が上がり切っていませんでしたが、7月に5千m13分56秒のベスト。調子を上げてきました。夏合宿後、さらに進化した姿が見られるか。
さらに、箱根前から台頭して一気に主力となったのは髙木選手。いきなりの箱根9区の抜擢は、力不足の区間18位でしたが、春先に1万m29分12秒ベスト、夏前に28分51秒とさらなる自己ベスト。勢いに乗っている選手です。主将の川原選手も、出場こそありませんが、全日本予選にエントリー。最後の夏にかけます。
そして、復活をかけるのが1年時に箱根を走っている新本・島津選手。時折トラックでいい記録を残すので、うまく継続できればという選手たち。新本選手は関東IC5千m出場、島津選手は7月に1万m29分44秒とまずまずの結果でした。彼らが箱根予選から万全の状態で挑めるだけで、かなり総合力が変わってくると思うので、ずっと注目の選手です。
村上大樹③29分10秒00/13分48秒82≪23関東IC5千、箱3区19位≫
砂川大河③29分16秒68/14分21秒76≪22全予3組22位、関東IC1万、21:予260位≫
徳田秋斗③29分17秒30/14分22秒78
大西 陸③29分32秒51/14分24秒00≪22予175位≫
土器屋快都③29分37秒63/14分18秒12≪22全予1組36位≫
髙田尚暉③29分40秒12/14分08秒91≪23関東IC1500m6位、箱6区10位、22予76位、箱3区19位、21:予83位≫
長谷田英義③29分51秒13/14分12秒09
活きがいい選手がどんどん出てきているのが3年生ですね。目下勢いがあるのが、今年の箱根3区に抜擢された村上選手。ここでは順位を落とす走りとなりましたが、その後続々ベストを更新。5千m13分48秒は、日本人チーム最高の成績となっています。次の箱根こそ往路で見たい選手になりました。
さらに、年々確実にあげてきている選手がいます。7月に1万mベストを1分以上更新して29分17秒とした徳田選手、箱根予選で対抗戦を経験して言える大西選手、昨年全日予選を走りその後ベストを出している土器屋選手、さらに長谷田選手も調子がいいですね。このあたり、箱根予選で新戦力として台頭してもおかしくないですね。
そして1年時から力になっている髙田・砂川選手。髙田選手は、2度目の箱根は山下りを担い区間10位と適性のある走り、その後関東IC1500m挑戦は驚きましたが、しっかり6位に入賞しています。砂川選手は、昨年故障してしまいましたが、今年復帰。全日予選3組22位は、やっぱりある程度力がついているということでしょう。彼らも、本調子になってくると、箱根予選でしっかり二けた順位ではゴールできる選手。戦力として楽しみ。
J.ムトゥク②27分50秒54/13分24秒72≪23全予4組2位、関東IC1万1位、22予4位、日本IC5千3位≫
品田滉人②29分28秒66/14分18秒16≪23関東IC3障8位≫
平八重充希②29分58秒66/14分25秒79
伊藤 要②30分11秒33/14分34秒84
友村 輝②30分15秒22/14分37秒51
塚本陸斗②30分22秒09/14分41秒48
徳永 心②30分29秒81/14分41秒31
阿部 塁②30分36秒71/14分33秒40
2人いる留学生は下級生なんですよね。一人が2年生ムトゥク選手。昨年から日本IC5千mに出場し3位入賞すると、箱根予選では当時の4年生の留学生を差し置いて出場、個人4位の好成績を残しました。箱根は未経験となりますが、当時からかなりの強さを誇りました。
学年が上がり、4月に5千m13分24秒・1万m27分50秒を出してさらに走力アップ。関東ICは1万mは、ずっと引っ張り続けてそのまま勝利するという強いレースで優勝。全日本予選でも、他の留学生との争いにも終盤まで加わって個人2位。箱根予選も、個人の成績として楽しみなランナーになりましたね。もう一人の留学生も強いので、これでもレギュラーになるかどうか…。
日本人は比較的じっくりという形でしたが、品田選手が少しずつ伸びてきていますね。関東ICは3障で出場しましたが、8位入賞。その後1万mで29分28秒までベストを短縮しています。ハーフも64分台経験がありますので、夏の飛躍候補です。
このほかはまだ差がありますが、平八重選手が29分台。他にも夏前に30分前半をマークしている友村・塚本選手らもいます。育成の山学大、2年目の夏合宿を経て、誰が新戦力になるか気になります。
※持ちタイムは4月1日時点
また物凄い留学生が入ってきましたね。キピエゴン選手が、入学直後の4月で1万m27分51秒!いきなり27分台の領域に入ってきました。関東ICは、まさかのハーフマラソンにエントリーしましたが、早い段階で集団を突き放して、しっかりと優勝。長い距離も、既に感覚を掴んできています。ムトゥク選手に既に近いレベルにあるので、秋シーズンも主要大会登場あるか??
日本人は平年並みですが、全国レベルでまずまずの結果を残している宮地・和田選手ら、占部選手も持ちタイムは変わりないですかね。3000m障害が得意な南葉選手は、さっそく関東ICなどに出場しています。
びっくりしたのが7月の記録会。和田選手が29分10秒、占部選手が29分17秒と主力なみのベスト!南葉選手も30分前半で走っていました。結構じっくり育成するイメージも強いのですが、ここまで上がるとは思わず。今年のルーキーたち、いきなり箱根予選から躍動するかもしれませんね。
まず留学生の出場争いが今年も激しそう。2年ムトゥク選手と1年キピエゴン選手が、4月から1万m27分50秒付近をマーク。関東ICではムトゥク選手が1万mで、キピエゴン選手がハーフマラソンで優勝。全日予選はムトゥク選手が選ばれ、個人2位。やはり凄いですね。どちらが箱根予選に出てもかなり貯金を稼げるのではないでしょうか。
日本人は、全日予選こそ結果が出ませんでしたが、記録会では新戦力がどんどん台頭していて、箱根予選で力になりそうな勢い。特に前回の箱根前に一気に上がってきた4年髙木・3年村上選手が勢いあり、髙木選手は1万m28分台、村上選手が5千m13分40秒台をマーク。もう少しで他校のエースとも戦えそうか。1年生も例年より勢いがありますね。
これに下級生の頃から、主力だった選手に勢いが戻るか。エースの4年北村選手も昨年の箱根予選前から出てきた選手ですが、7月に5千m13分台ベスト。夏前に一気に上がってきた。
箱根経験者では4年島津・新本選手が記録会に少しずつ出られるようになってきました。3年髙田選手は、一旦1500mにシフトしてから、秋に一皮むけてくるか。近い実力のある砂川選手は、全日予選3組でまずまず。力はあります。主力と新戦力の足並みが揃えば、さらに総合力が高いチームになっていきそうです。
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