新年度ももう前半戦が終了しました。各大学ある程度の収穫と課題があったのではないでしょうか。当サイトでも、大学長距離各チームの2023年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を行いたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。
続いて、駅伝で苦戦続く古豪、8月から新監督でリスタート!明治大学です
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あと少しという戦いが続いている明治大。箱根予選は無事2位通過をするものの、本戦はシード権とならず。比較的得意だった全日本駅伝は、中盤区間で若手の苦戦もあり、次点の9位に。
箱根本戦は、1区の区間賞のスタートダッシュ、7区当時時3年の杉選手と2つの区間賞がありながらも、流れを継続できず、総合12位。3年連続でシード権獲得できませんでした。
今年前半戦は、森下・杉選手の活躍に、ルーキー綾選手の早い台頭の収穫はありました。でしたが、全日本予選は失速者も出てしまい、予選落ち。秋シーズンは、箱根予選を経ての箱根本戦のみとなってしまいました。
このタイミングで明治大は一手を放ちます。8月1日付けで、ここ数年引っ張ってきた山本佑監督が退任。新たに山本豪新監督が就任しました。日大OB同士での交代も話題になりましたね。チームの戦力も見ていきましょう。
※持ちタイムは8月1日地点
※関東ICは1部
児玉真輝④28分22秒27/13分47秒10≪23全予1組3位、22全2区4位、関東IC1万m4位、箱3区14位、21全2区2位、予17位、箱1区16位≫
杉彩文海④28分28秒94/14分04秒49≪23関東IChalf4位、箱7区1位、22予174位、21予75位≫
吉川 陽④29分11秒83/14分09秒41
橋本基紀④29分31秒74/14分06秒13≪23関東IChalf、22:関東IChalf16位≫
杉田真英④29分37秒16/14分21秒39
斎藤拓海④29分43秒13/14分18秒45
城戸洸輝④/14分26秒01
新野冴生④/14分26秒33
もともとこの世代は、児玉選手が大きく抜けていたのですよね。1年時から1万m28分半ばのタイムを出して、各大学駅伝で前半区間を疾走。特に全日本2区に強くて、毎年流れを乗せていました。
箱根本戦前に怪我をしてしまい、本戦は欠場。正直穴は大きかった選手です。全日本予選に何とか間に合わせ、1組3位はエースの貫禄でしたね。最後の秋シーズンに向けて、精力的に走り込んでいることでしょう。
これに箱根で覚醒した杉選手を入れて、4年生2強。2年時から名前を聞くようになりましたが、駅伝は3年時の箱根が初。その箱根で7区区間賞の走りをするのですからびっくりですよね。一時チームをシード権内に導きました。今年も関東ICハーフで4位入賞で、力は示しました。まずは彼らがどこまでいけるか。
このほかの選手はベストで開きがありますが、2年連続関東ICハーフに出走している橋本選手に、昨年の上尾ハーフで63分台で走り切り、箱根16人のメンバーに入った齋藤選手もいますね。このあたりが箱根予選で力になってくると、上位通過が見えてきますね。
曳田道斗③28分48秒42/14分03秒69
尾崎健斗③28分54秒19/13分54秒88≪23全予2組17位、関東IC1万、箱4区11位、22全8区15位、21全5区10位、予114位≫
溝上稜斗③29分15秒05/13分58秒52≪23全予3組32位、関東IC1万≫
東原豪輝③29分17秒38/14分03秒73
甲斐涼介③29分20秒33/13分58秒86≪23全予1組16位、関東IC5千≫
島田 拓③29分22秒43/14分02秒41
鈴木祐太③29分23秒46/13分55秒23≪22予154位≫
新谷紘ノ介③29分34秒96/13分59秒32≪22全5区13位、予66位≫
新井晴文③/14分05秒71
この3年生世代がどれだけ伸びてくるかですね。駅伝など各大会活躍しているのが尾崎選手。ロードで一定の安定感があり、全日本アンカー・箱根主要区間4区も経験しています。そのうえで、1万mも28分台マーク。他校の主力選手と戦っているのですよね。
このほか伸びつつあるのが、溝上・甲斐選手。ともに関東ICに出場して、全日本予選も選ばれました。甲斐選手は1組16位と健闘、溝上選手は3組で32位とやや辛酸を舐めた形になりましたが、この経験を秋シーズン以降に活かしていけるか。
このほか、1万m持ちタイムでは28分48秒とこの世代トップの曳田選手、さらに前年の箱根予選で66位好走し、長い距離に一定の目途が立っている新谷選手、同じく箱根予選を走っている鈴木選手ら、戦力になりかけている選手もいます。前半戦は試合にあまり出れませんでしたが、秋シーズンの本格化に期待です。
森下翔太②28分24秒84/13分49秒20≪23全予4組14位、関東IC5千11位、箱3区4位、22全1区8位、予330位≫
堀 颯介②28分40秒90/13分58秒00≪23全予2組35位、箱6区8位≫
吉川 響②29分01秒27/13分58秒40≪23全予3組7位、関東IC1万、箱5区15位、22全6区7位≫
山本 樹②29分29秒96/14分10秒75
室田安寿②29分47秒15/14分09秒94≪23関東IChalf、22予82位、関東IC3障≫
窪田悠人②29分49秒82/14分21秒32≪23関東IC3障≫
井坂佳亮②29分52秒61/14分09秒59
2年生は、精鋭揃いなんですよね。この世代が、覚醒すると一気に戦力が上がります。大学入学時点で既に即戦力だったのが森下選手。高校駅伝での1区区間賞はまだ鮮烈な印象として、記憶に残っています。
大学入学暫くは足踏みしていましたが、駅伝シーズンになって本格化。スピードエース揃いの箱根駅伝3区で、区間4位の快走で大きく順位を押し上げたのは印象に残っていますね。2年生になってからも1万m28分24秒、全日本予選でも不利な状況の中4組14位と踏ん張る走り、着実にエースの階段を上っている選手。
そしてまだ粗削りですが、将来性豊かなのが、堀・吉川選手の箱根山コンビ。吉川選手は、全日本で6区7位とまずまずの走りを昨年時に披露。今年も全日本予選3組で7位とナイスな走りを見せています。スピード仕様になった箱根の山登りは失敗しましたが、秋以降のロードも、その経験を糧にした走りに期待です。
堀選手は、高校時代に1万m28分40秒をマークしたスピード抜群のランナー。今年の箱円は山下りで区間8位、追撃の流れを作る走りでした。故障明けで挑んだ全日本予選2組は苦しい走りになりましたが、夏に本来の走りに戻っていれば楽しみの選手です。
このほかにも、昨年の箱根予選82位と一度好走経験のある室田選手に、1万m29分29秒までタイムを短縮している山本選手ら、2度目の夏合宿でさらに伸ばしそうな選手はいるんですよね。さらに戦力化なるか。
※持ちタイムは4月1日時点
ルーキーは即戦力レベルと思われる選手が2名いるのですよね。綾・大湊選手。5千m13分台の自己ベストだけでなく、全国レベルでも状経験あり。綾選手は高校駅伝1区3位の記録もあり、ロードも強いのですよね。
そんな綾選手は、入学直後からフル回転。いきなり1万m29分台で走り切ると、関東IC5千mは積極的に言っての15位。全日本予選は最終組抜擢で23位、他校のエースとも戦う経験を得ました。このまま、一気にエースとなっていくか注目。
大湊選手は、国体で9位に入るなどトラックが強い。高校時代に1万m29分33秒も出しています。春先は試合に出ていませんでしたが、7月になり3000m8分12秒を出すなど、じわじわ上がってきています。秋シーズンに化けるかやはり注目。
そのほかは、5千m14分20秒前後と、明治大としては控えめかな?それでも、鬼塚選手らIH3障で活躍していた李、加世堂選手みたいに高校駅伝に出場している選手、さらに14分10秒台の乙守・石堂選手らいますね。まずは秋の結果に注目です。
昨年度は、全日本本戦9位、箱根本戦は2つ区間賞も総合12位。いい選手は揃っていますが、駅伝であと一歩乗り切れない戦いが続いていた明治大。今年度、全日本予選も通過できなかったこともあってか、
8月1日と年度の途中ながら、監督変更を断行。同じ日大OB同士で、山本佑監督から山本豪監督に代わったのも印象的でしたね。
戦力というと、他校のエース格と戦う選手はすでに何人かはいます。今年の箱根区間賞の4年杉・2年森下選手は、ここまで概ね順調。さらにルーキー綾選手が早くも即戦力となってきています。
これに、下級生時から主力として、駅伝の前半区間を活躍していた児玉選手が故障から復帰。彼らの足並みが揃うと戦う下地は整っていきます。
箱根予選を突破したとして、シード権ライン突破できるかどうかは、今の3年生2年生世代がさらに伸びてくるかどうか。
3年生は尾崎・新谷選手ら長い距離で一定の目途が立った選手に、今年になって走力が上がった甲斐・溝上選手らがします。2年生は、山コンビの吉川・堀選手が、ハマるとかなり強い走りをしています。
このあたりが、夏合宿を経て、長い距離でも安定して戦えるようになると、一気に総合力が増して、駅伝でも流れが作れるようになりそうな感じがします。この夏を乗り越えてのチーム状態に注目ですね。
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