新年度ももう前半戦が終了しました。各大学ある程度の収穫と課題があったのではないでしょうか。当サイトでも、大学長距離各チームの2023年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を行いたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。
続いて、
箱根駅伝史上最多14度の総合優勝!伝統校の第100回大会優勝はあるか!?中央大学です
ページコンテンツ
中央大の戦力分析…の前に、直前に実施された中央大記録会です。
3000m1組
吉中祐太②8分09秒40
東海林宏一③8分12秒27
本間 颯①8分15秒46
中野倫希③8分18秒83
羽藤隆成④8分19秒27
藤田大智①8分23秒99
西 優斗②8分27秒37
居田優太④8分33秒96
篠原 寛②8分34秒58
助川颯都①8分38秒68
折居幸成②8分47秒15
髙沼一颯③8分47秒73
2組
中野翔太④7分55秒87
山平怜生③7分57秒59
溜池一太②7分59秒20
湯浅 仁④8分00秒33
小田切幹太①8分09秒58
伊東夢翔②8分14秒47
白川陽大②8分16秒26
伊東大翔④8分18秒81
山田俊輝④8分25秒44
3000mが行われ、2組が大矢運送プレゼンツだったそうですね。
1組は主力を狙っていく選手が出場。その中では、関東IC5千m入賞の実力者吉中選手が8分09秒とこの組トップ、駅伝出走あと一歩までいったことのある東海林選手もまずまず。ルーキー本間選手も続きましたね。
2組はエース選手も多く出場。4年生中野選手が貫禄の7分55秒好記録!さすが1万mチームトップの実力者です。2年溜池選手も7分59秒と切ったところ、スタミナタイプとみられた山平・湯浅選手もその前後に続いたのが収穫です。1年生小田切選手も続きましたし、確実に主力がレベルアップしています。
ここまでに96回出場、14度の最多優勝を誇る、まさに箱根駅伝を彩ってきた中央大。89回大会から約10年間苦しんだ期間があったものの、昨年シード権を獲得して脱出、
さらに前年度は優勝争いに加わった。久々出場の出雲駅伝で総合3位と躍進。調整がうまくいかなかった全日本大学駅伝は7位に留まったものの、箱根駅伝に向けてもう一度チーム状態は急上昇。
2区抜擢となった、1区区間記録保持者吉居大選手が、2区でも区間賞の活躍で首位に進出すると、往路2位の健闘。最後まで優勝するチャンスを狙いながらの総合2位。第77回以来、久々の好結果と言える成績でした。
往路のメンバーを中心に、残っている今季は、久々のビッグタイトル獲得のチャンス!主力は日本選手権など学生の域を超えて、主力を狙う選手が関東ICに出場など、レベルの高いチーム内争いをしていました。ここで、一旦戦力を整理してみます。
※持ちタイムは8月1日地点
※関東ICは1部
中野翔太④28分00秒86/13分24秒11≪23箱3区1位、22出3区7位、関東IC5千3位、箱4区5位、21:全3区9位、予82位≫
吉居大和④28分03秒90/13分25秒87≪23日本5千8位、箱2区1位、22全6区1位、出1区1位、箱1区1位、21:箱3区15位、20:日本5千3位、予10位、日本IC5千1位≫
湯浅 仁④28分34秒91/13分55秒60≪23関東IChalf2位、箱9区6位、22全7区10位、関東IC1万m9位、箱9区3位、21予74位≫
居田優太④28分46秒35/13分46秒36≪22:箱7区18位、21:関東IC1部1500m3位≫
園木大斗④28分52秒35/13分59秒86≪22:関東IChalf、21:全予4組17位、20:予131位≫
大澤健人④28分53秒03/14分15秒48≪関東IC3障7位≫
伊東大翔④28分59秒59/14分01秒78
山田俊輝④29分26秒30/13分54秒34≪23関東IC1500m10位≫
植村優人④29分36秒64/14分26秒05
羽藤隆成④30分03秒40/14分11秒49
濵田宙尚④30分13秒79/14分42秒39
4年生の柱がそれぞれ強力ですよね。取り立て、箱根駅伝で強烈な印象を残しているのが、吉居大選手。2年時の箱根駅伝で、1区独走で区間新記録をマーク!さらに前回は、エース区間2区に回り、周囲もびっくりする区間賞。チームを首位に浮上させました。
トラックでも1年時から5千m13分20秒台をマークし、日本選手権で3位に入るなど。記録面は足踏みが続きましたが、今年は日本選手権で8位に入るなど、また上がってきています。駅伝との両立がありますが、今年も爆発的な走りとなるか。
そして、前回の箱根駅伝、調子落ちがなければ、こちらが2区を走っていたと思われる中野選手。昨年夏前にマークした28分00秒は、中々衝撃的でしたよね。本調子でなかった箱根3区でも区間賞と実力を証明、今年も5千m13分24秒を海外レースで出すなど、波に乗っています。この2人が好調なら、かなりの破壊力が出るのではないでしょうか。
これにロードが得意な湯浅選手が次に続きます。箱根駅伝2年連続9区はご存じのとおりですが、2年連続フルマラソン2時間15分台で走っていて、非常に手堅い走りをします。さらに今年は1万mも28分34秒と自己ベスト!総合力が上がった中、最後の駅伝シーズン、他校からも手ごわい存在となっていきそうです。
このほかは少し差がありますが、下級生時に勢いのあった園木・居田選手、同じく1万m28分台を経験している伊東大選手、今年の箱根駅伝おそらく6区山下り補欠でエントリーに入ったと思われる大澤選手、1500m中心ながら1万m以上も経験をしている山田選手らが争いに入ってくるでしょうか。
昨年も、上尾ハーフで4年生が一気に台頭してきて、レギュラー争いが白熱しました。このあたり、4年生の踏ん張りも、今後注目です。
阿部陽樹③28分30秒18/13分49秒28≪23関東IC1万12位、箱5区3位、22全8区8位、出4区3位、関東IC1万m8位、箱5区6位、21全2区12位≫
山平怜生③28分51秒87/13分44秒99≪23関東IC1万11位、22全2区11位、関東IChalf3位≫
浦田優斗③28分57秒05/13分52秒77≪23関東IC3障2位≫
山口大輔③29分10秒53/14分11秒64≪21:全6区11位≫
東海林宏一③29分15秒41/14分01秒97≪21予76位≫
中野倫希③29分15秒67/1500m3分43秒17≪23関東IC1500m8位≫
佐野拓実③29分18秒86/14分13秒04
髙沼一颯③29分26秒41/14分21秒43≪23関東IChalf≫
矢萩一揮③30分18秒87/14分12秒20
最初に台頭したのは阿部選手ですね。1年時から箱根予選などでチームの力になり、本戦では2年連続5区山登りを担当。区間6位と区間3位と強力な戦力になっています。前回は、往路優勝めがけて突っ込んでいったのも印象的でした。
そういう中で、トラックも1万m28分30秒のベスト記録を持っているので、総合力高い選手です。今年春は少し足踏みが続いていましたが、ロードシーズンきっと上がってくるでしょう。
そして、他の3年生も一気に伸びてきていますね、前年の関東ICハーフで表彰台、全日本駅伝も走った山平選手が、再び上昇気流に。持ちタイムは主力に並んできました。主力としての役割での、駅伝になりそうか。
さらに、浦田選手が3障で大活躍!関東IC1部で2位の好記録を出していますが、1万mも28分台を出すなど、長い距離もある程度順応しています。卒業している山下りあたり担えると、面白い存在です。
他にも、1年時に箱根予選を走っている東海林選手や、一度駅伝を走っている山口選手も、記録会には出場。また、1500mで関東IC8位入賞の中野選手ら、まだまだ有力選手は多い。このあたりの層が1万m28分台の走力になってくると、ここ数年総合優勝しているチームの選手層になってきます。
吉居駿恭②28分06秒27/13分27秒33≪23日本5千、箱4区5位、22全3区8位、出6区4位≫
溜池一太②28分26秒77/13分39秒85≪23箱1区4位、22出5区2位≫
吉中祐太②28分55秒93/13分44秒09≪23関東IC5千8位≫
伊東夢翔②28分56秒16/13分56秒30≪23関東IC5千12位≫
白川陽大②29分04秒02/14分01秒58≪23関東IC1万16位≫
佐藤宏亮②29分11秒08/14分14秒62≪23関東IChalf≫
西 優斗②29分38秒40/14分03秒11
永島陽介②29分46秒97/14分19秒09
篠原 寛②/14分08秒77
折居幸成②/14分32秒39
この2年生が凄いのですよね。吉居大選手の弟となる吉居駿選手が、まず台頭。出雲駅伝でいきなりアンカーを任されるなどエース格として起用。その後、1万m28分06秒のビッグパフォーマンスもありました。今シーズンも、日本選手権5千mで先頭争いするなど見せ場がありました。
さらに実力的にはほとんど変わらないのが溜池選手。箱根前に1万m28分26秒を出すと、本戦では1区を担当。区間4位好発進で、往路2位に繋げました。この2人が、4年生の柱に負けじとさらに実力を伸ばしてくるようだと、いよいよ中央大が優勝候補になってきます。
そして、次の選手が続々と台頭してきているのですよね。既に5千m13分台・1万m28分台を達成している吉中選手が、関東IC5千m8位入賞!これはびっくり、新たな主力核の仲間入りといっていいでしょう。
さらに、持ちタイム上はほぼ変わらない伊東夢選手が同種目で12位健闘、また箱根メンバーに入っていた白川選手が、関東IC1万mに出場し16位と大崩れはしませんでした。他にも、関東ICに選ばれた選手がいたり、期待が高い学年ですね。この夏合宿で、一気に選手層が厚くなりそうな気がします。
※持ちタイムは4月1日時点
ちょうど上昇気流に乗っている中央大を見ていた世代になりますね。やはり5千m14分前後の走力を有している選手たちが続々と入学しています。全国高校駅伝で区間8位の山崎選手、区間12位の柴田選手や、
さらに大学に入ってから唯一関東ICを経験した鈴木選手と、全国レベルでも高い成績を収めている選手が多いですね。本間選手もIH3障で6位に入りながら、高校駅伝4区をこなしていますし、藤田選手はIH5千m決勝の舞台を踏んでいます。いつ戦力になってもおかしくない選手たち。
なお、前半戦は、彼らの勢いを凌ぐ選手たちが他にいて、小田切選手が5千m14分04秒とベストを更新、さらに伊藤選手は1万m29分28秒と今後が楽しみなる記録。先述の選手では鈴木選手も13分53秒とベストを更新!これでチーム10番手なので、レベルが高いですね。
競技レベルの高い先輩たちも非常に多いので、喰らいついていってほしいなと思います。
やっぱり今年の箱根駅伝準優勝メンバーがまず強いですよね。中野・吉居大選手は、トラックで日本選手権や海外レースを走るなど、学生の域を超えて活動しています。
2年生も吉居駿・溜池選手も記録上はほとんど並んでいますね。このあたりは、関東ICは出場せずに、さらに高みを目指しての練習となっています。
それ以外の選手で出場した関東ICでは湯浅選手がハーフで、浦田選手が3障で表彰台に立ちました。さらに2年から吉中選手が5千m8位入賞、伊東選手らも健闘していました。
こうみると、エース格の選手だけでなく、次の選手層の力も確実に上がってきていると思います。実力ある1年生たちも大いに刺激を受けることでしょう。
エース格で、しっかりトップに立つという場面を作ることができれば、中央大久々の大学駅伝制覇も、あるかもしれません。往年の駅伝ファン、楽しみな展開となるか!?
箱根駅伝ファンのための情報集
【箱根駅伝ファンのためのリンク集】
【【結果も!】2022年度箱根駅伝ファンのための競技会日程】
姉妹サイトより
【箱根駅伝アニメ:風が強く吹いている完走】
ウマ娘【競走馬元ネタ解説シリーズ】