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【箱根駅伝2023(第99回)】1区を定点別に振り返る

そろそろ箱根駅伝2022の余韻が冷めつつありますかね。

レース内容をもう一度じっくりと振り返ってみたいと思います。

最終的に、
明治大富田選手が区間賞、優勝の駒大円選手が区間2位と好発進していましたが、

関東学生連合の育英大新田選手の大逃げや、
六郷橋で遅れたはずの法大松永選手のワープの区間3位なども

大いに話題になりました。

当ブログで毎年行っている通り、

定点間ごとの分析をしていきます。

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【箱根駅伝2023】1区定点間分析~大逃げ・ワープあった!

まずは出走者を持ちタイムと、過去の実績とともに見てみます。

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1区出走者と実績

青学・目片将大④28分19秒53≪22:全1区2位、出1区3位、関東IC5千6位≫
順大・野村優作④28分19秒01≪22全3区7位、出1区5位、箱9区13位、21箱2区10位≫
駒大・円 健介④28分29秒11≪22全1区4位、関東IChalf12位≫
東洋・児玉悠輔④28分45秒21≪22全3区10位、出1区13位、関東IC1万3位、箱1区12位、21箱1区9位≫
東国・山谷昌也④28分11秒94≪22関東IC5千m4位、箱1区7位、21全2区5位、出1区3位≫
中大・溜池一太①28分26秒77≪22出5区2位、関東IC5千19位、21高1区5位≫
創価・横山魁哉④28分33秒58≪22全1区5位≫
國學・青木瑠郁①5千13分48秒61≪22全5区1位、出1区7位≫
帝京・小野隆一朗③28分50秒22≪22関東IC1万9位、箱1区8位≫
法大・松永 怜③28分34秒33≪22出2区9位、関東IC5千6位≫

大東・久保田徹③28分29秒75≪22:全4区10位、予24位、21:全4区8位、予119位、20:予209位≫
明大・富田峻平④28分35秒41≪22全7区8位、予10位、箱7区2位、21:箱9区10位≫
城西・野村颯斗③28分54秒48≪22予59位、21予108位、箱6区11位、20:予159位≫
早大・間瀬田純平①29分13秒46≪22全1区11位、予114位、21:高1区7位≫
日体・山崎 丞①28分38秒33≪22予60位、21高1区19位、20高1区28位≫
立大・林虎太朗②28分55秒90≪22:予55位、全予3組7位、21:予253位≫
山学・木山達哉④28分36秒42≪22予41位、箱1区14位、21:予27位、箱7区19位≫
専大・千代島宗汰②29分52秒61≪22予122位≫
東海・梶谷優斗②28分27秒77≪22全2区18位、全予4組7位≫
国士・綱島辰弥④28分45秒21≪22予57位、箱9区6位、21:予155位、箱10区16位、20:予148位≫
連合・(育英大)新田 楓④28分21秒14≪22予33位、関東IC1万m10位、21予161位、20予92位、19予339位≫

 基本的にスローペース想定なのかなというメンバーも、実力者は集まるも、になりました。青学大と駒澤大は、全日本駅伝1区でも、好位で繋いでいた4年目片・円選手でまずは好スタートを切ろうというところが見えました。

 全体的に4年生が多く、東洋大はおなじみの児玉選手、東国大は山谷選手が間に合い1区に。順大野村選手・明大富田・山学木山選手といった前回の箱根も走っている実力者に、最後の学年になって伸びてきた創価大横山選手もいますね。

 他にも、今年の関東ICで名を上げた法大松永選手や、復帰した大東久保田・城西野村選手と手堅い3年生もいますが、1年生も4名エントリー。表彰台候補に挙がっている中大や國學院が、溜池・青木選手。早大や日体大も1年生ですね。このあたりは、まずはトップと僅差

 そんな中、学生連合が、1万m28分21秒と実力のある育英大新田選手を配置していたことが、ドラマを生みました。

定点間分析①大手町START~蒲田

レース経過
スタート:中大溜池選手らを中心に、最初の曲がり角を通過。スローペース気味にスタート

0.3㎞:連合育英大新田選手や創価大横山選手が先頭に出て引っ張る。続いて国士綱島・中大溜池選手ら、駒大青学は歩道寄り中盤。

0.7㎞:連合新田選手が、そのまま単独先頭に出てくる
1.0㎞:1㎞2分56秒で新田選手通過、後方集団は2分58秒程。

2.0㎞:新田選手一気に突っ走っていく。もう100m程差が付いたか 2位集団は国士大綱島選手が引っ張る
3.0㎞:新田選手8分47秒、自分のペースか。後方が180m程の差で大牽制。国士大綱島選手らが引っ張るが、1㎞3分05秒オーバーか

4.6㎞:3分05秒ほどのペース 田町で55秒の差
5.0㎞:新田選手14分24秒、この1㎞2分49秒とじわじわペースアップ 2位集団も上がったが1㎞3分00秒。綱島選手に、日体山崎・中大溜池選手ら、駒大と青学は中央線寄り位置変わらず

7㎞:20分13秒、2分55秒程の安定したペースで新田選手進む 2位集団は横広がりでペース上がらず、400m以上の差に

7.8km新八ツ山橋、新田選手と、集団の差は1分19秒差。綱島・溜池・法大松永選手らが上位にいるが、7~8km3分02秒、24分30秒台。となっている。

10㎞:新田選手28分59秒で通過。1㎞2分55秒を少し切るペースで淡々と走る。2位集団は綱島選手先頭、10㎞30分19秒で通過。ただ、1㎞3分を切ってくるようになってきた。

12㎞:この3㎞は新田・1位集団共に、2分55秒程で変わってない。新田選手は、まだ沿道の声援に、手を上げて応える余裕あり

2位集団、綱島・溜池・松永・明大富田選手ら変わらず。なお、最後方には、3年連続1区の東洋児玉選手

13-14km:新田選手がこの1㎞3分00秒に。1位集団は僅かに見える状況は続いている。1位集団は2分54秒ペースアップ、これに専大千代島選手が付けず遅れだす

15㎞:43分52秒、この5㎞14分53秒で通過 2位集団は溜池・綱島選手らが引っ張るか

蒲田15.2㎞
区間記録:吉居(中大)42分34秒

1位新田(育英)44分23秒(1)-1:05
1位溜池(中大)45分28秒①
1位綱島(国士)45分28秒①
1位富田(明大)45分28秒①
1位松永(法大)45分28秒①
1位小野(帝京)45分28秒①
1位久保田(大東)45分28秒①
1位山谷(東国)45分28秒①
1位山崎(日体)45分28秒①
1位横山(創価)45分28秒①
1位木山(山学)45分28秒①
1位目片(青学)45分28秒①
1位円(駒大)45分28秒①
1位野村(城西)45分28秒①
1位野村(順大)45分28秒①
1位間瀬田(早大)45分28秒①
1位青木(國學)45分28秒①
1位児玉(東洋)45分28秒①
1位梶谷(東海)45分28秒①
1位林(立大)45分28秒①
21位千代島(専大)45分39秒⑳0:11

育英大・新田選手が、最大1分20秒ほどの差でリード
 大手町、最初の曲がり角を曲がってから、スーッとスピードが落ちたように感じたのは3年連続。1区の役割を考えると、やはり様子見だった。0.3㎞で連合の育英大新田選手や、中大溜池・創価横山選手が前の方に出てくるがスロー気味。

 それもそのはず。一番マークするべき優勝候補2強の、青学目片・駒大円選手が、センター寄り中盤に控える形。これでは、誰も前に出てペースを上げることはできない…そう思ったのだが、、、

 0.7㎞付近で様相が変わってくる。育英大新田選手が、5m程リードを築く。1㎞2分56秒通過で、約2秒前。このあたりから、急激に集団との差が広がってきて、2㎞で一気に15秒以上のリードを築いた。

 オープン参加で、順位は付かない、そして総合力としてはそこまでとは思われていなかった関東学生連合を誰も追うという判断にならなかったようだ。

 そしてもう一つ、育英大新田選手の、出走プランにも、”単独で逃げる”という想定があったそう。1㎞で誰もついてこなかったところ、もう自分のペースで飛ばしていくだけとなったそうだ。

 多くの大学も実力者がいたものの、明確に稼ぐ役割ではなかった。その中、連合チームで1万m28分21秒と飛び抜けた成績を持っていた新田選手のみ、”逃げる”想定もあったのかな

 といっても、昨年の10㎞28分きりの区間記録ペース程ではない。5㎞14分25秒、10㎞28分59秒と、1㎞ごとの差はあったがおおよ2分55秒ほどのペース。後ろがけん制してしてしまい、

 4.6㎞の田町で55秒差、7.8㎞新八ッ山橋で1分19秒差まで広がった。おそらく3分05秒平均の県政になってしまった模様だ。ここから国士大綱島選手らが引っ張る形で1㎞3分00秒付近にペースアップ。10㎞では1分20秒の差とほぼキープとなった。

 関東学生連合だからこそ、の展開に賛否はあったものの、SNS上での反応は、比較的応援ムードに??オープン参加で、”記録に残らない”という情もあったでしょうか。箱根ではまだあまり見慣れない”育英大”の黄色のユニフォームに、大きな声援を送った。

 群馬県にある育英大は、開校して数年。歴史こそ浅いものの、長距離の育成には長けていて、4年連続で連合に選手を送り込み、これが箱根出走となったのは3度目。いけなかった一回も、2年時の新田選手が直前で故障したというもの。

 高校時代の有力ランナーは、ほとんど入学してこないものの、毎年こういう選手が出てきているところ、何か他の箱根を狙っている新興勢力とは長けているものがあるということ、

 育英大の公式HPが一時ダウンする程、多くの方が関心をよせたそうだ。もし、環境が合えば、高校生の陸上部の長距離ランナーにも、注目が集まればなと感じるところです。

12㎞から国士大綱島選手中心にペースアップ、遅れたのは1人
 集団は、1㎞3分05秒前後で8㎞くらいまでは推移していたものの、極端にはスローペースになりませんでしたね。このあたりは、厚底シューズの影響もあり、自然に走るペースも上がったりしているのかな?

 8㎞くらいから1㎞3分00秒くらいになってきて、12㎞くらいから明確に1㎞2分55秒を切ってくるペースに。基本的に、国士大綱島選手が引っ張って、中大溜池選手が横につく展開。国士大の4年生選手が引っ張るのは、2年連続同じ。どちらも自分のペースでいける選手だったので、その方が走りやすいのかなと思います。

 青学目片・駒大円選手は、ずっと中盤。3年連続1区の東洋児玉選手は、ずっと最後尾に付けていた形。このあたりは自分の役目に徹していましたかね。円選手は、優勝インタビューで「連合がオープンなのは知っていましたし、他にマークするべきチームがいました」と、隠さず話してくれていました。

 それでも、さすがにあがってきて、10-15㎞が14分53秒だった新田選手に対して、15.2㎞チェックポイント蒲田で1分05秒。10㎞からは15秒詰めていますので、14分38秒へ。徐々にビルドアップしていく形になったのですよね。

 これに、唯一付けなかったのが、専大千代島選手。箱根予選に出走し、通過に貢献していましたが、予選は100位台。元々エースの木村選手が予定されていましたが走れず、代役に上がった田島選手も走れず…、

 つまりが、代打の代打。これはさすがに厳しかったですね。14㎞過ぎに離れはじめ、この時点で11秒差となっていました。

定点間分析②:蒲田~鶴見中継所

16.3㎞:集団は溜池選手が引っ張る 立大林選手が遅れだし単独19位
また、東海梶谷選手苦しそう、東洋児玉選手はずっと集団最後尾

17.4㎞:溜池選手が引っ張り集団が一気に200m差まで追い上げる これに東洋児玉・東海梶谷選手がついていけない

なお、16-17kmは、新田選手3分04秒、集団は2分54秒

17.8km:六郷橋上り、帝京小野選手が遅れて単独16位 集団縦長になり順大野村法大松永選手が苦しそうか、創価横山選手も後方 1㎞2分50秒と上がってきた

18.6㎞:六郷橋下り 中大溜池選手が引っ張るか
18.8㎞:下り終わった直後、明大富田選手が仕掛けて、抜け出す!ついていくのは駒大円選手で、1位2位。3位集団日体山崎選手らがいるが差が開いていく

19.2㎞:明大富田選手が単独先頭に。駒大円選手が10m差で2位。 なお、新田選手との差が100m切ってきた

19.2km付近
新田(育英)-0:18
①富田(明大)
②円(駒大)0:01
③山﨑(日体)ら0:07
順大国士中大城西山学東国
青学創価國學
⑬松永(法大)久保田(大東)0:09
⑮間瀬田(早大)0:10
⑯小野(帝京)0:17
⑰児玉(東洋)0:27
⑱梶谷(東海)0:36
⑲林(立大)0:45
⑳千代島(専大)1:09
参考動画(Youtube)

19.4㎞:3位集団からは、青学目片・東国山谷選手らが遅れ加減 その後ろに法大大東大らか

19.8㎞:新田選手後ろを振り返る 30m差で1位明大富田選手

20.2㎞:新田選手タスキを獲る、5m差に富田選手

20.35㎞:富田選手が新田選手を捉えて先頭に!新田選手も後ろにつく 2位駒大は30m差か 3位集団は中大順大日体青学城西
なお、両者59分53秒で残り1㎞通過

20.3㎞
①富田(明大)新田(育英)
②円(駒大)0:10
③野村(順大)溜池(中大)山﨑(日体)
木山(山学)横山(創価)目片(青学)0:18
⑨野村(城西)0:20
⑩山谷(東国)松永(法大)綱島(国士)0:22
⑬青木(國學)0:23
⑭久保田(大東)0:29⑮間瀬田(早大)0:30
⑯小野(帝京)0:35
⑰児玉(東洋)0:50
⑱梶谷(東海)1:07
⑲林(立大)1:10
⑳千代島(専大)

参考動画(Youtube)

20.6㎞:新田選手躓く形で離れていく 脚がもつれているか 明大単独トップ逃げる

21㎞:駒大円選手が2位に浮上、新田選手は何度もつまずきながら走行 3位集団は青学山学大順大中大、後方に1秒差日体大法大か

鶴見中継所21.3km-蒲田15.2㎞=6.1km
参考:98回吉居(中大)18分06秒

1位富田(明大)17分17秒<1>62分45秒①
2位円(駒大)17分25秒<2>62分53秒②0:09
18位新田(育英)18分26秒(3)62分59秒(3)0:15
3位松永(法大)17分32秒<3>63分00秒③0:16
4位溜池(中大)17分34秒<4>63分02秒④0:18
5位横山(創価)17分35秒<5>63分03秒⑤0:18
5位野村(順大)17分35秒<5>63分03秒⑥0:19
7位目片(青学)17分36秒<7>63分04秒⑦0:20
8位木山(山学)17分38秒<8>63分06秒⑧0:21
9位山崎(日体)17分40秒<9>63分08秒⑨0:24
10位山谷(東国)17分41秒<10>63分09秒⑩0:25
11位野村(城西)17分46秒<11>63分14秒⑪0:29
12位青木(國學)17分48秒<12>63分16秒⑫0:32
13位綱島(国士)17分49秒<13>63分17秒⑬0:33
14位間瀬田(早大)17分55秒<14>63分23秒⑭0:39
15位久保田(大東)17分56秒<15>63分24秒⑮0:40
16位小野(帝京)18分02秒<16>63分30秒⑯0:46
17位児玉(東洋)18分11秒<17>63分39秒⑰0:56
19位林(立大)18分37秒<18>64分05秒⑱1:21
20位梶谷(東海)18分39秒<19>64分07秒⑲1:23
21位千代島(専大)18分50秒<20>64分29秒⑳1:45

六郷橋下りで、鮮やかなロングスパート!明大富田選手!
 中大溜池選手らを中心に、徐々にペースアップしていく集団。17-18㎞では、六郷橋上りがあったにもかかわらず2分50秒程まで上がっていた。このビルドアップにはつけない選手も出てきた。

 16.3㎞で立大林選手がつけなくなり総合19位、六郷橋上り手前の17.4㎞で東洋児玉・東海梶谷選手がつけなくなり総合17位争い、六郷橋上り17.8㎞で帝京小野選手が遅れだし総合16位。実績的には東洋児玉・帝京小野選手あたりがやや波乱だろうか。

 集団は縦長になり、順大野村・法大松永・創価横山選手あたりが後方に。とはいえ、ここは上りの部分で無理しなかった選手もいて、一概に遅れたとは分かりにくかったりする。実際、上りが終わってから、ペースアップして集団に戻っていく選手もいる。六郷橋では、実際これ以上の脱落者は、出なかった。

 下りでも大きな変化はなかったものの、下り終わった直後の18.8㎞で明大富田選手が一気にスパート!スルスルと抜け出し、順位の付くチームでは総合トップに。駒大円選手が巣ば早く反応して、2人の争い…と思われましたが、19.2㎞付近から、駒大円選手がつけなくなり単独2位に。明大富田選手が先頭で、連合チームを追いかける展開になります。

 明大富田選手は、前々回は9区、前回7区単独走で、前を追いかける走りをしていて、自分のペースでガンガン行く方がいいタイプ。実際、1区エントリーは個人的にびっくりしたくらいだった。

 今回の集団でも比較的前気味に付けていましたし、その中で残り2.5㎞程を切ったところでロングスパート。スプリント勝負よりも、勝ち目があると判断があったかもしれません。そのまま、逃げ切っていますので、やっぱり強いランナーだった。

 ちょうど残り1㎞のフラッグで、連合新田選手に追いついて先頭へ。そのままペースを落とすことなく突っ切りました。テレビ画面では、59分53秒で残り1㎞を通過しているので、最後の1㎞は2分52秒。ロングスパートをかけたうえで、最後まで突っ切りました。明大は、最初の3区間が、ここ2年間苦手としていたので、ここは違う展開にも、んなりましたね。

六郷橋上りで痙攣も…3番手に新田選手留まる
 最も、最終的にトップを保てなかったとはいえ、育英大新田選手も粘りましたね。12㎞あたりから1㎞3分00秒に落ちたペースは、16-17kmで3分04秒に。そして六郷橋上りを終えた18㎞付近から左脚の痙攣が始まったそうです。

 こないでくれと祈りながら、脚を動かしますが、ラストスパート合戦となった後方が追い上げ始めたら早い。15.2㎞で1分05秒だったのが、19.2㎞で単独トップとなった明大富田選手と18秒差。残り1㎞となる20.3㎞でちょうど追い付かれる。

 ここで、真後ろにピタリついて、リズムを合わせようとするも、痙攣している左脚が限界を超えて、20.5㎞大きくフラつく形で離されてしまう。その後、何度も転倒しそうになる場面がありながらも走行、21・0㎞で駒大円選手に抜かれて3番目になるも、3位集団は1秒凌ぎ切って、3番目で襷リレー。

 59分53秒で残り1㎞を通過して、タイム62分59秒。ということは、最後の1㎞は3分06秒。あれだけ、脚に限界が来てて、3分10秒はオーバーしていなかった。見事な粘り、大学で陸上をやめるという新田選手、鬼気迫るラストランでした

“松永ワープ”!?で法大松永選手が3位
 そして、3位集団の一番先頭に入ってきた選手に、びっくりした方も多かったのではないでしょうか。集団から遅れていた…と思われた法大松永選手が区間3位で飛び込んできた!

 もう一度、テレビ映像を見返すと、六郷橋付近では先頭集団の前の方に位置、それが上りにかかったところから、ズルズルと後退していく。上り終わったところで、縦長になった集団の最後尾付近にいる。

 また、19.2km地点を撮影したYoutubeの映像でも、集団から2秒程遅れ、大東久保田・早大間瀬田選手らと争っているシーンが映っている。残り1㎞20.3㎞付近で集団がアップになった時は、当然見えてない。

 その後、粘りを見せていて、20.3㎞地点でのYoutubeにあった映像では、東国山谷・国士綱島選手らと10位争いをしながらの通過、3位集団とは4秒差。トップとは22秒の差。

 それが、21㎞過ぎ、集団が再びテレビに映った際には、青学目片・山学木山・順大野村・中大溜池選手、その後方日体山崎選手の後ろに法大松永選手が8番手に浮上。そして、中継所では、一気に3位に上がってきているのだから驚き!最後の1㎞は全選手トップの2分46秒!凄いです。

 中継所の準備でも、2区走者の内田選手は、中継所にならんでなく、横で待機している状態。2位駒大円選手の中継中に、小走りで並ぶ状態。本当に直前で上がってきているのがよくわかります。

 前年の5月、関東IC5千m1部で、残り2周で一か八か飛び出して、大いに沸かせた…というので松永選手を名を知った方は多いと思いますが…、やっぱりラストのスプリント力は非凡なものがあるんだなというのも思いますね。

優勝争い駒大が先手、青学・中大は上位集団内
 優勝・上位争いとしては、明大富田選手の飛び出しに反応した駒大円選手が、区間2位で、秒差ながら先手を取っていますね。離れた後、単独で走って集団からは逃げ切っていますし、本当に力ついていましたね。2区のエース区間で優位な駒大が、区間2位ということで、これはもう駒大の流れ…と思いきや、いきなりそうならないのがまた駅伝の面白いところ、それは2区以降で。

 4位から8位まで、5チームが3秒差。中大溜池・創価横山選手、1秒で順大野村選手、1秒で青学目片選手、1秒で山学木山選手が続いた。残り300mでは目片・木山選手が引っ張っていたので、残り300mでまた大きく入れ替わった形だ。青学目片選手は、19㎞過ぎ一瞬遅れけていて、調子は必ずしも良くなかったようですが、最低限粘った形だ。

 残り1㎞では先頭についていた日体山崎選手が9位、ここからは東国山谷・城西野村・國學青木・国士綱島選手と、残り1㎞で法大松永選手らと前後していた選手が、秒差の間隔で通過。ここまで13位で3位とは17秒差。

 少し遅れて、早大間瀬田・大東久保田選手、また少し遅れて帝京小野選手。16位まで通過で、13位から16位が13秒差。3位とは30秒差しか離れていなく、やはり終盤までかなりの接戦だったのが分かります。

東洋大ら出遅れ、東海梶谷選手あたり苦しむ
 ここから少し離れていて、3年連続1区だった東洋児玉選手が区間17位のトップと56秒差。トラックのベストは更新したものの、最後の三大駅伝は全て苦しんでしまいましたね…。それでも、17.4㎞一緒に離れた東海梶谷選手は突き放し、残り1㎞で15秒前だった帝京小野選手との差を、10秒差まで詰めたのは最後に意地を見せた形です。

 梶谷選手が、実は苦しんでいて、19.2㎞地点で児玉選手から既に離されていて、残り1㎞を切ってから、先に遅れ始めた立大林選手に逆転を許す展開での区間19位でした。全日予選最終組で戦う力も備えているのですが、夏以降に練習積めなかったのが、六郷橋から祟ったのか…。箱根は難しいですね。

 しんがり、専大千代島選手で、1分45秒の差。比較的僅差と言える中で、エース区間2区へ戦いが移っていきます。

1区まとめ

・1㎞2分55秒ペースの育英大新田選手
・3分05秒⇒3分00秒⇒2分55秒のビルドアップの大集団
・六郷橋下りで鮮やかなロングスパート明大富田選手
・松永選手、ラスト1㎞2分46秒で、11位から3位へ
・目まぐるしかった4位争い

 当日変更を見て、スローペースかなぁと思った1区ですが、半分当たって、半分違う展開になりました。

 誰も前に出ない中、すっと前に出た連合チームの育英大新田選手が抜け出すと、2分55秒ペースながらスルスルと逃げていく展開。本当に蒲田付近までは、逃げ切ってしまうのではという走りでした。

 さすがに、最後は脚の痙攣もあり捕まりましたが、それでも3番目に踏みとどまっていて、やはり1万m28分21秒の持ちタイム通り力がありました。

 後方集団は、スロー牽制でしたが、5㎞まで3分05秒前後、12㎞までは3分00秒前後、それ以降は2分55秒前後のラップと、徐々にビルドアップしていっていて、意外と実力差も出る展開だったのではないでしょうか。

 そこで、六郷橋でさらに伸ばすことのできた明大富田選手が区間賞!それに反応した駒大円選手が区間2位でした。また、一気に3位に進出した、法大松永選手は、残り1㎞で4秒遅れていたところから巻き返しての3位。ラスト1㎞は2分46秒の爆発力でした。

 その後も、中大、青学大が秒差、國學院大も少し遅れているだけと、駒大が秒差リードしているとはいえ、優勝争いを繰り広げている大学は僅差で2区に移りました。