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【早稲田大学】箱根駅伝2023へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!

 新年度ももう前半戦が終了しました。各大学ある程度の収穫と課題があったのではないでしょうか。当サイトでも、関東大学長距離各チームの2022年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を行いたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。

予選会から高速箱根駅伝対応へ出直し、
花田勝彦新監督の効果は早くも出ているのか早稲田大学です。

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【早稲田大学】箱根駅伝2023へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!

 昨年は、4年生に多く主力がいて、三冠を目指したものの苦難のシーズンとなった。出雲駅伝・全日本駅伝とも、見せ場は作るものの、ブレーキ区間も出て6位に。主力が一部故障していたことも響いていた。

 箱根駅伝こそ優勝を目指したものの、12月に入ってから、多くの選手の調子が急降下。その中で、優勝を諦めず挑むも、高速化した箱根駅伝に対応できず、総合13位でシード権を落としてしまった。その後、学生ハーフに向けて調整するも、途中で故障者が出てしまうなど、中々あがってこれなかった。

 そんな中、今年度に入ってからビッグニュース。監督が花田勝彦さんに交代。オリンピック出場するなど、早稲田大OB屈指のエリートで、在学時に優勝を味わったこともある。逆に指導者では、無名だった上武大を箱根駅伝出場へ導くなど、様々なことを経験。名門校だが、今は這い上がる早稲田大を復活に導いていく。

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新チーム各学年戦力分析

※持ちタイムは8月1日地点
※関東ICは1部

4年生主力選手について

井川龍人④27分59秒74/13分45秒30
≪22:関東IC1万m2位、箱1区16位、21:全2区2位、出2区6位、関東IC51部5千8位、箱1区5位、20:全2区5位、箱3区14位≫
鈴木創士④28分26秒41/13分54秒40※主将
≪22:箱7区5位、21:全7区5位、箱4区3位、20:全7区9位、箱7区2位、19:全6区6位≫
安田博登④29分21秒09/14分08秒22≪21:関東IChalf15位≫
小指卓也④29分42秒82/13分41秒01≪21:箱9区4位≫
白井航平④30分16秒71/14分37秒64

 この世代は少数精鋭になりましたね。年間通して活躍しているのは井川選手になりますね。トラック1万m27分59秒の抜群のスピードを持ち、駅伝でも前半区間での起用が続いています。今年も、関東IC1万m2位に食い込み、その後6月のホクレン20周年で、日本人トップ争いをして28分15秒!少しずつ逞しさもついてきているのかなと思います。

 続いてロードに強く主将を務める鈴木選手の名前が上がります。故障がちょっと多いですが、全日本・箱根は3年連続皆勤していますね。箱根駅伝は毎回順位を上げています。今年も春故障しましたが、士別ハーフで64分台、ここからあげていくでしょう。

 そのあとはレギュラーを狙っていく形になりますね。安田選手が3年生になったあたりから成長し、5千m14分08秒・1万m29分21秒を記録、関東ICハーフも64分台で走り切る成長。

 また、抜群の素質がある小指選手も、故障が非常に長いですが、走れれば間違いなく主力級の選手。春は学内記録会で一度1万mを走ったにとどまりましたが、箱根予選に名前があれば、上位通過が近づいてきますね。

3年生主力選手について

辻 文哉③28分54秒74/13分49秒31≪20:全1区6位≫
菖蒲敦司③28分58秒10/13分52秒46
≪22:関東IC1500m3位・3障1位、21:全4区5位、出1区2位≫
北村 光③29分00秒51/13分58秒64
≪22:関東IC3障6位、21:関東IC3障8位、箱6区8位≫
桝本匡哉③29分17秒37/14分04秒01
≪22:関東IC1500m、箱6区19位、21:U20日本1500m3位≫
佐藤航希③29分42秒98/13分59秒96
≪22:箱9区14位、21:全6区17位、関東IC1部half6位≫
濱本寛人③30分50秒10/14分35秒66

 この世代がもっと伸びてくれると、一気にチーム力上がってきますよね。昨年のトラックシーズンから菖蒲選手がぐっと上がってきました。出雲・全日本は大活躍しました。箱根前に疲労骨折しましたが、春には戻ってきて、関東ICでは今年も1500m・3000m障害で活躍。あとは長距離ロードというところです。

 あとは全国舞台は経験していますが、レギュラーにあと少しという選手が続きますかね。駅伝に2度出場しているのが佐藤選手。箱根9区を任されるなど長い距離には自信あり。今年は出遅れましたが、夏前に試合に出られるようになっています。持っている力を活かしたい。

 それから、箱根山下りを走っている北村・栁本選手も主力候補。北村選手は関東IC3障6位の成績、長引いた貧血からようやく復帰しました。栁本選手も1500mで関東IC出場していますね。今年箱根予選があるので、長距離に取り組んでいくことになりますが、どこまで対応できるか。

 忘れてはいけないのが辻選手。高校時代から駅伝1区で活躍していて、1年時全日本1区でしっかり流れを作っています。その後故障が重なる中、世代トップの1万m28分54秒を持っています。必ず主力になってほしい選手、その勢いが戻るか。

2年生主力選手について

石塚陽士②28分36秒53/13分48秒81
≪22:関東IC5千12位、箱4区6位、21:全5区4位、出4区1位≫
伊藤大志②29分42秒24/13分36秒57
≪22:関東IC5千16位、箱5区11位、21:全1区7位、出5区12位≫
諸冨 湧②30分07秒86/14分07秒20
≪21:箱5区19位、20:全6区8位≫
和田悠都②30分13秒70/14分37秒13
伊福陽太②30分15秒42/14分35秒54
菅野雄太②30分31秒68/14分22秒15≪21:関東IChalf19位≫
中山遥稀②30分48秒53/14分33秒74

 今はこの世代が一番楽しみになりますね。当時1年生でいきなり箱根往路4区5区で繋いだ石塚・伊藤選手が、主要大会で徐々に活躍できるようになりました。GGNでは伊藤選手が13分36秒、石塚選手が13分48秒でそれぞれベストを出していましたね。関東ICではともに決勝に進出し、石塚選手が12位に食い込んでいます。

 長距離ロードでは、現時点では三大駅伝とも活躍していた石塚選手が、チーム内で一番期待できる存在。小刻みなアップダウンが得意ということで、箱根予選勝負どころの15㎞から前に出るか。

 また長い距離では、菅野選手が成長してきていて、学生ハーフ・関東ICハーフ・士別ハーフ3本とも64分台でまとめています。彼も貴重な戦力になりそうか。

 あとは一度長い距離でも結果を出したことのある諸冨選手や、少しずつ自己ベストを出している和田・伊福選手らがどこまであがるかですね。

新入生情報~5000m持ちタイムと全国大会成績も!

山口智規①(学法石川高)13分35秒16/29分47秒72≪22:関東IC5千決、21:高1区9位≫
間瀬田純平①(鳥栖工業)13分57秒41/29分13秒46≪22:U-20世陸1500m、関東IC1500m10位、21:高1区7位≫
須山向陽①(鹿児島城西)14分15秒33
宮岡凜太①(鎌倉学園)14分16秒96
藤本進次郎①(清風)14分18秒07≪21:高4区7位≫
上位5名平均:⑦早大14分04秒5
伊藤幸太郎①(春日部)14分48秒71
伊藤大河①(会津)14分57秒52
杵鞭 源①(旭野)14分58秒47
高橋幸佑①(高崎)15分32秒55
渡辺響介①(岡崎西)15分40秒79
北口誠人①(尼崎稲園)15分46秒38
増永峰土①(逗子開成)16分26秒52

 今年もビッグネームが入ってきましたよね。高校歴代に残る5000mの記録を持つ山口選手、さらに1500mのスピード抜群の間瀬田選手が入っています。なお、ともに高校駅伝1区で戦っていて、間瀬田選手7位・山口選手9位と上位で走り切っています。

 大学に入り、間瀬田選手は1500mにほぼ専念。U-20世界選手権の代表にも選ばれていました。山口選手は関東ICなどで5000mに出場していましたが、士別ハーフでびっくり!いきなり63分09秒をマーク、トラックと並行しながら長距離の練習もしていた感じですね。夏を超えてどこまで進化するでしょうか。

 あとは、スポ推で須山選手、指定校推薦で宮岡・藤本・伊藤選手が入部していますね。藤本選手は高校駅伝の実績もある選手ですね。あとは一般入試から何人も入ってきました。まずは身体づくりなどからですかね。いずれ戦力になっていけばと思います。

【早稲田大学まとめ!】箱根駅伝2023へ向けて

・花田勝彦監督、相楽チーム戦略アドバイザー体制に
・井川&菖蒲選手の活躍と、2年伊藤&石塚選手の成長
・長距離の強さをどこまでつけられるか

 チームの大きな変化としては、花田勝彦新監督へ、相楽前監督は、チーム戦略アドバイザーとして残る形になりました。以前の渡辺監督・相楽コーチの関係と似ていて、その頃まずまず結果でていたと思います。この体制で巻き返しなるか。

 個人で、春トラックで活躍したのは、4年生井川選手、3年生は菖蒲選手が中心。関東ICでも大きく加点しています。それから伊藤・石塚選手の2年生コンビが非常に好調で、ともにトラックの自己ベストを出しています。ルーキーも間瀬田・山口選手が即戦力レベルです。

 チームとしては、今年は箱根予選を戦わなければなりません。ロードに強い鈴木・佐藤選手や、やや足踏みしている3年生世代がどこまで夏合宿を通してどれだけ対応することができるか。2年生菅野選手ら長い距離に対応してきた選手もいます。

 他校の選手層も厚いので、しっかりと仕上げていきたいところですね。