Categories: 記録会

【結果】ホクレンディスタンスチャレンジ20周年記念大会

2022年6月22日(水)に、
ホクレンディスタンス20周年記念大会が行われます。

毎年7月に行われているホクレンディスタンスとは別に、20周年記念として行われます。

オレゴン世界陸上標準突破を目指す選手の、ラストチャンスという意味合いもあります。

Youtubeによる配信もありますし、画面越しでも応援します。

このページでは、男子長距離中心の結果と、駅伝ファンとしてのコメントをまとめます。

ページコンテンツ

【結果】ホクレンディスタンスチャレンジ20周年記念大会

スポンサーリンク

男子3000m障害

※オレゴン世界陸上標準:8分22秒00

PM神選手に、阿見AC楠選手と立大内田選手についていく
最初400m標準記録より早いペース、次の週から落ち着いてくる
1000m2分45秒、PMに楠・内田選手、1秒遅れで潰滝・吉田選手が続く
1600mPMが辞める 楠・内田・潰滝選手3人先頭、3秒遅れて吉田選手

2000m5分37秒、潰滝選手が先頭に立つ、内田選手がつく展開
2400m潰滝選手が単独先頭にに 3秒差で楠・内田選手
楠選手DNF、
残り1周、7分16秒で通過 潰滝選手、5秒差で内田選手、さらに吉田選手
潰滝選手、バックストレートでペースを上げるも、水豪は脚を合わせる形。最後の直線巻き返して、8分30秒は切った

1位潰滝大記(富士通)8分29秒33
2位内田賢利(立教大)8分38秒47
3位吉田光汰(埼玉医科大G)8分39秒25
DNF楠 康成(阿見AC)
DNF青木 颯(湘南工科大)
PM神 直之(北星病院)

 標準記録を狙えるペースで推移、阿見AC楠選手が力の限り目指しましたが、2000m前後でペースダウン。記録を狙えそうにないということで、レースを中断しました。

 最終的に、一度は世界の舞台に立ったことがある、富士通潰滝選手が終盤懸命にペースアップ。単独ながら8分30秒を切って意地を見せた勝ちです。

 また、日本選手権で8分40秒切の走りを見せた立教大内田選手が再び健闘。途中まで先頭集団に付きながら8分38秒。後方埼玉医科大G吉田選手は初の8分40秒切、結果が出る選手が多くて良かったです。

男子1500m

オレゴン世界陸上標準:3分35秒00

400m56秒、設定どおりのPM2人に北海道大高橋選手・DeNA館澤選手らが続く、
800m1分54秒、髙橋・Honda荒井選手ら
1200m2分53秒
残り1周、荒井選手がバックストレートで抜け出す、SUBARU森田選手が続く
荒井選手が単独先頭で最後の直線、追い込むも僅かに世界標準記録には届かず。

1位荒井七海(Honda)3分36秒63
2位館澤亨次(DeNA)3分38秒35
3位飯島陸斗(阿見AC)3分40秒04
4位グエム アブラハム(阿見AC)3分40秒70
5位森田佳祐(SUBARU)3分40秒72
6位高橋佑輔(北海道大)3分41秒90
7位片山直人(環太平洋大)3分47秒50
8位木村理来(愛三工業)3分47秒91

9位秦 将吾(大塚製薬)3分48秒46
10位河村一輝(トーエネック)3分52秒43
11位的野遼大(三菱重工)3分54秒33
12位大竹康平(レディ薬局)4分03秒14
DNF飯澤千翔(東海大)
PM安倍優紀1100mまで
PM横田真人700mまで

 1500mは、日本記録及び世界陸上標準まであと一歩まで迫りましたね。PMが狙えるペースで引っ張ったのち、飛び出したのは、前日本記録保持者のHonda荒井選手。

 懸命に脚を動かしますが、3分36秒63は日本歴代3位の記録。世界陸上標準には1秒63届きませんでした。それでもやっぱり実力者だと思わせる意地の走りでした。

 また、大学時代に日本選手権優勝がある館澤選手がついに3分40秒を切って、3分38秒をマークしたのもポイント。ここにきてまた伸びる時期に入ってきたでしょうか。

 阿見AC飯島・SUBARU森田選手・北海道大高橋選手ら、安定した選手も3分40秒台になだれ込んでいます。1500mは今後もまた注目の種目です。

男子5000m

オレゴン参加標準記録:13分13秒50

PMのHonda留学生2名に、2名の留学生が引っ張る。GMO村山選手やSUBARU清水選手ら縦長の展開

1000m2分36秒、村山・清水選手らついていく
2000m5分16秒、清水選手に富士通3名の選手がPMに続く
遅れる選手も出てくる
3000m7分56秒を過ぎて一気に集団がバラけてくる
PM2人にワンブイ選手がつき先頭、
少し間が空いて、コニカジェームス選手に塩尻選手がついていく
4000m10分40秒で塩尻選手が通過
PMの選手がそのまま13分13秒付近の標準記録でゴール
塩尻選手が13分30秒切るあたりでゴールした

PMジャスティス ソゲット(Honda)13分12秒90
1位ワンブア タイタス(埼玉医科大G)13分22秒62
PMジャクソン カベサ(Honda)13分24秒39
2位ジェームス ナオキ(コニカミノルタ)13分27秒12
3位塩尻和也(富士通)13分29秒21
4位松枝博輝(富士通)13分34秒20
5位清水歓太(SUBARU)13分40秒35
6位横手 健(富士通)13分47秒48
7位佐藤圭汰(駒澤大)13分48秒28
8位塩澤稀夕(富士通)13分50秒78
9位村山紘太(GMOインターネット)14分02秒15
10位市田 宏(旭化成)14分12秒49
11位小袖英人(Honda)14分12秒87

 Hondaの留学生2名がPM,しかもソゲット選手はちょうどターゲットタイム通り走り切るのですから、本当に力がありますし、準備をしてくれていましたね。埼玉医科大のタイタス選手が終盤までついていき、13分22秒まずまず走り切っています。

 日本人は、村山・清水選手が食らいつきましたが、このペースには息切れ。その後、安定感が高い塩尻選手が日本人トップに浮上し、最後まで食いつき13分29秒。また、昨年五輪出場の松枝選手も意地を見せて13分34秒に入っています。

男子10000m

オレゴン世界陸上標準:27分28秒00

PM九電工ベナード選手が引っ張る
1000m2分44秒で通過、PMの後ろYKK森山選手がつく
2000m5分27秒で通過、集団が2つに分かれる
PMに森山・アレクサンダー・トヨタ太田・旭化成市田選手など縦長
3000m8分11秒で通過、森山・市田・アレクサンダー・早大井川選手のみ、後方に太田・三菱重工林田選手ら
4000m10分55秒で通過、PM・アレクサンダー選手に森山選手のみつく、後方に井川・市田選手ら
5000m13分41秒で通過、森山選手が1秒程遅れ始める 50m後方市田・井川選手のまま

6000m16分24秒でトップ通過。後方、森山選手ペースダウン、市田・井川選手が追い抜いたところで6000m通過16分42秒
7000m19分07秒PMコエチ選手が単独先頭、19分13秒でアレクサンダー選手、日本人は井川選手前に出て19分36秒、後方市田選手、後ろ井上・栃木選手が浮上してきている

8000m21分51秒でコエチ選手、22分03秒アレクサンダー選手通過
22分30秒井川選手、22分34秒市田選手、22分41秒栃木井上選手
9000m24分38秒でコエチ選手、日本人争いは井川選手の後方栃木井上選手が猛追中
9200m井川選手が25分31秒、市田選手1秒、栃木井上選手3秒差
コエチ選手多くの選手を周回遅れにしてラスト1周
残り1周、市田選手が井川選手を交わしながら
その横コエチ選手が27分20秒台でゴール、30秒過ぎでアレクサンダー選手ゴール
日本人は、バックストレートで市田選手が単独先頭、そのまま押し切り28分12秒、井川選手28分16秒、栃木選手28分18秒でゴール。

PMベナード コエチ(九電工)27分20秒66
1位アレクサンダー ムティソ(NDソフト)27分29秒85
2位市田 孝(旭化成)28分13秒65
3位井川龍人(早稲田大)28分15秒95
4位栃木 渡(日立物流)28分18秒55
5位井上大仁(三菱重工)28分24秒96
6位荻久保寛也(ヤクルト)28分37秒53
7位林田洋翔(三菱重工)28分46秒61
8位森山真伍(YKK)28分54秒15
9位西山和弥(トヨタ自動車)28分59秒54
10位中村信一郎(九電工)29分01秒04
11位太田智樹(トヨタ自動車)29分17秒01
12位茂木圭次郎(旭化成)29分18秒51
茂木圭次郎(旭化成)DNF
大池達也(トヨタ位紡織)DNF
PMドナルド ミティ(中電工)DNF

 1万mの方のPMもレベル戦ったですね。九電工のコエチ選手が、世界陸上標準を切り、ほぼ日本記録に近い成績。この準備には頭が上がりません。しかも風もあったので、少し走りづらかったはずです。ロードに強いムティソ選手も27分29秒の好記録です。

 日本人は、YKK森山選手がこのペースに挑戦。5000m付近まで食いつきましたが、それ以降は苦しいレースに。それでも、ナイスチャレンジでした。

 その後日本人先頭を突っ走ったのは早大井川選手。春になってから徐々に状態が上がってきていましたが、ここで大きくクローズアップされるとは!最後は、日本選手権3位実力者市田孝選手が、差し切って28分13秒のまとめ。この気候では精いっぱいだったでしょうか。井川選手も28分15秒と1年ぶりに好記録でした。

 続いて、安定感が高い栃木選手と井上選手が28分20秒前後。井上選手はマラソンでの安定感が、トラック1万mでも光っていますね。荻久保選手や、若手林田選手も奮闘していました。

女子結果まとめ

1000m
田中希実(豊田自動織機)2分37秒33【日本新記録樹立!】
塩見綾乃(岩谷産業)2分39秒27

5000m
大森菜月(ダイハツ)15分29秒46

3000m障害
西出優月(ダイハツ)9分49秒66

1500m
後藤 夢(豊田自動織機)4分12秒12
PM田中希実(豊田自動織機)1100mまで

10000m
萩谷 楓(エディオン)31分58秒17

 女子1000mは、日本記録保持者の田中選手が出場!僅かでも短縮して2分37秒33!日本選手権と世界選手権の合間というスケジュールの中で、凄いですね。終盤の加速力も磨かれています。ついていった塩見選手もかなり粘ったのではないでしょうか。

 その後、1500mのPMも務めていました。タフさも凄いです。このあたり、東京五輪で4本走り、全て結果を残していくあたり、身体の鍛え方も気になってきますね。

 その他の種目の選手も踏ん張りましたが、単独走になる場面が多く、記録を狙うのは少し厳しかったですかね。それでも、世界に向けて最後のチャレンジ。一つ大きな経験になっていると思います。


hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。