そろそろ箱根駅伝2022の余韻が冷めつつありますかね。
レース内容をもう一度じっくりと振り返ってみたいと思います。
続いて華のエース区間2区
駒大田澤選手が、
留学生を含めての区間賞に沸きましたが、
実は定点間ごとに分析すると、
駒大田澤選手を上回った日本人選手もいました。
しかも、青学近藤・東洋松山選手以外です。
さて誰でしょう。
また、Youtubeに、2㎞過ぎ、10.2㎞付近・12.5㎞付近に固定カメラを
置いていた動画も見つかりましたので、
それも踏まえて分析します。
ページコンテンツ
まずは出走者を持ちタイムと、過去の実績とともに見てみます。
(7)1:01連合農大・並木寧音②28分20秒49/箱予28位、20予47位
⑦1:09東国・Y.ヴィンセント③27分24秒42/全3区1位、出6区1位、全予4組1位、関東IC2部1万1位5千1位、箱2区1位、20:箱3区1位
⑧1:11帝京・中村風馬④28分52秒37/全6区2位、出6区10位、関東IC2部1万17位、箱4区9位、20:箱7区9位
⑨1:18法大・鎌田航生④28分30秒61/全2区4位、箱予31位、全予4組12位、関東IC1部1万7位、箱1区1位、20:箱2区18位、19:箱8区7位
⑩1:23国士・R.ヴィンセント④27分39秒80/箱予4位、全予4組4位、関東IC1部half1位、箱2区2位、20:箱2区4位、19:箱2区3位
⑪1:23神大・西方大珠④28分48秒28/箱予52位、日本IC3障2位、全予4組20位、関東IC2部3障2位、箱4区10位、20:箱1区12位
⑫1:27東洋・松山和希②5千13分48秒80/全7区13位、箱2区4位
⑬1:33明大・鈴木聖人④28分09秒24/全6区4位、箱予12位、関東IC2部1万4位5千5位、箱5区9位、20箱5区5位、19箱1区13位
⑭1:34山学・P.オニエゴ④27分51秒59/箱予7位、全予4組6位、関東IC1部1万3位、箱4区1位
⑮1:41創価・F.ムルワ③27分35秒29/出3区1位、日本IC1万m2位、全予4組2位、関東IC2部1万2位、箱2区6位
⑯1:43早大・中谷雄飛④27分54秒06/全3区4位、出6区6位、関東IC1部1万8位、箱3区6位、20箱1区6位、19箱1区4位
⑰2:40駿河・J.ブヌカ④27分45秒59/箱予6位、日本IC1万m1位、全予4組5位、関東IC1部5千4位1万3位、20:予4位、19:予8位、18:予9位
⑱3:12順大・三浦龍司②28分32秒28/全2区1位、日本IC3障1位、五輪3障7位、日本3障1位、箱1区10位
⑲3:18日体・藤本珠輝③28分08秒58/箱予15位、全予4組7位、関東IC1部1万4位5千6位、箱1区8位、20箱5区16位
⑳4:07中学・吉田礼志①28分41秒60/全4区10位、箱予130位、全予4組10位、関東IC2部5千7位
トップを走るのは、中央大手島選手。3年生になってから長い距離で一気に台頭してきた選手ですが、スピードは必ずしもある選手ではない。とはいえ、中央大は2区は68分台であれば順位を下げてもいい、で送り出している。
注目エース選手で、一番好位置にいるのは、2位駒大田澤選手。先日1万m27分23秒44日本歴代2位の記録を出した日本人学生史上最強のランナーだ。
日本人ライバルとみられた青学近藤選手は6秒遅れ。史上最強ランナーとみられる東京大ヴィンセント選手は23秒後ろだった。通常なら、後方からヴィンセント選手が追いついてきて、2選手の激しい争いになるのではと思われた。
このほか、4年連続2区出走となった国士大ヴィンセント選手選手は1分23秒差の10位、その前に法大エース鎌田選手が1分18秒差、後ろに東洋エース松山選手が1分27秒差の展開だった。
後方からも、努力の星と言われた山学大オニエゴ選手が1分34秒差の14位、出雲3区区間賞の創価大ムルワ選手は1分41秒差の15位でスタート。どこまで順位を上げるか注目された。伝統校の4年生エース明大鈴木選手や早大中谷選手もその位置。
また、かなり後方からのスタートになりましたが、3000m障害オリンピック入賞ランナーの順大三浦選手や、今期トラック主要大会で日本人トップを何度も獲っていた日体藤本選手が、トップ3分10秒台の近い位置。それぞれ追い上げが期待されました。
レース経過
0.5㎞:18位順大三浦選手に、日体藤本選手が追いつき並走
2㎞:中大手島選手2分53秒-2分57秒
駒大田澤選手2分46秒-2分52秒
2.05㎞付近
3位青学近藤東海松崎専大高瀨國學伊地知
4選手集団 前方駒大は10秒程?⇒OP連合11秒⇒7位東国7秒⇒8位帝京5秒⇒9位国士3秒
10位法大神大⇒12位東洋山学5秒⇒14位創価明大7秒⇒16位早大9秒
参考:第98回箱根駅伝に参りました 往路第2区(Youtube:banban556 様)
3㎞:1位中大手島選手8分40秒
2位駒大田澤がすでに30秒ほどの差に詰まってきた
3.3㎞:東国ヴィンセント選手が、連合農大並木選手を交わす
3.8㎞:17位駿河ブヌカ選手に、日体藤本・順大三浦選手が追いつき、前に出る 中継所では30秒以上の差
4.0㎞:中大手島選手は11分40秒で通過、駒大が20秒程
4.8㎞:東国ヴィンセント選手が、専大高瀬選手を交わし6位へ
4.9㎞:東国ヴィンセント選手が、
國學伊地知・東海松崎選手を交わし4位へ
前、青学近藤選手も見えている
5.0㎞:駒大田澤選手14分05秒
中大手島選手2分53秒-2分57秒-2分57秒-2分55秒-2分53秒
駒大田澤選手2分46秒-2分52秒-2分52秒-2分51秒-2分44秒
6.0㎞:この1㎞中大手島選手2分58秒、駒大田澤選手2分51秒
6㎞過ぎで、その差が10秒切ってきた。
後方、国士大が7位ほどあがっている
7.2㎞:駒大田澤選手が、先頭中大手島選手に並ぶ、そして前へ
横浜駅前8.2㎞
区間記録97回イエゴン(東国)22分42秒
日本人記録96回相澤(東洋)23分07秒
1位田澤(駒大)23分02秒①
16位手島(中大)23分47秒②0:06
9位近藤(青学)23分29秒③0:33
4位イエゴン(東国)23分16秒④0:44
3位ライモイ(国士)23分10秒⑤0:52
18位伊地知(國學)23分52秒⑥0:57
12位並木(農大)23分37秒(6)0:57
20位松崎(東海)23分58秒⑦1:01
2位ムルワ(創価)23分09秒⑧1:09
4位オニエゴ(山学)23分16秒⑧1:09
7位松山(東洋)23分23秒⑧1:09
13位中村(帝京)23分39秒⑧1:09
10位鎌田(法大)23分32秒⑧1:09
21位高瀨(専大)24分14秒⑬1:17
15位西方(神大)23分46秒⑭1:28
14位中谷(早大)23分40秒⑮1:42
17位鈴木(明大)23分50秒⑮1:42
7位三浦(順大)23分23秒⑰2:54
19位ブヌカ(駿河)23分55秒⑰2:54
6位藤本(日体)23分17秒⑰2:54
11位吉田(中学)23分35秒⑳4:01
駒大田澤選手、横浜駅前定点では、日本人最高を超えるペース
2位スタートと絶好の位置でスタートをした駒大田澤選手が一番の注目を集め、そういう走りをしました。時間が進むごとに詰まってきていました。
トップ中大手島選手も3㎞8分40秒、5㎞14分30秒台で通過していますが、39秒後方だった駒大田澤選手は5㎞14分05秒の入り。6㎞で早くも10秒を切りました。そして7.2㎞で駒大田澤選手が一気に先頭へ立ちました。
横浜駅前の通過は23分02秒で全体トップ。昨年の東国大ヴィンセント選手の区間記録22分42秒には及ばないものの、一昨年の東洋相澤選手の日本人記録より5秒上回るペース、なんと留学生を含めてトップでした。
なお、田澤選手から数秒遅れでスタートした、青学近藤選手は23分29秒と真ん中のタイムで通過で33秒差。國學伊地知選手・東海松崎選手・専大高瀬選手はぐっと後方に下がりました。
東国大ヴィンセント選手の好走は5㎞まで、ムルワ選手らが上回る
注目東国ヴィンセント選手は、この時点で”あれ?”という感じで、23分16秒定点間4番。また、昨年の自身のタイムより34秒この時点で遅れていました。
のちのコメントからは、12月の日体大記録会の際に、左脚を負傷。今回も5㎞地点から痛みが出始めて、完走できるペースに落とさざるを得なかったとのこと。映像でも5㎞直前、國學院・東海・専大を一気に捉え4位浮上、すぐ前に青学近藤選手が見えている状態だったのですが、横浜駅前で捉えていませんでした。やはり5㎞以降はペースダウンしていたのでしょう。
むしろ、10位から一気に5位に浮上した国士大ヴィンセント選手が非常に元気で23分10秒通過。一旦開いた東国ヴィンセント選手との差を少しずつ詰にかかっていました。
留学生は全体的には強く、創価ムルワ選手が23分09秒の2番目となる早い入りで、次々と日本人ランナーを交わしていき、5人による8位集団をけん引している状況。くいついた山学オニエゴ選手も23分16秒の4番目の入りでした。
後方から、東洋松山選手に、日体藤本&順大三浦選手も早い入り
他、日本人ランナーでパフォーマンスが良かったのは、中継所で中位だった東洋松山選手。12位スタートでした、創価ムルワ選手らと8位集団の一人に。明大鈴木選手や神大西方選手らを振り切り、
想像ですが留学生ランナーらといっしょに前にいったと思われます。事前の走りから、松山選手の調子を不安視していた駅伝ファンは、ほっと一安心だったのではないでしょうか。
また、後方スタートだった順大三浦選手と日体藤本選手は、500mまでに藤本選手が三浦選手に追いついてから、ずっと並走が続いていました。3.8㎞地点では、中継所で35秒前にいた駿河ブヌカ選手に追いついていました。
横浜駅前定点では、留学生選手に次ぐ、23分20秒前後のタイムで通過。トップとの差の2分54秒はまだ遠いですが、前の集団とは1分12秒差まで詰めているところはさすが実力者です。
レース経過
10㎞:駒大田澤28分08秒で通過。
6-10km2分58秒-2分53秒-2分52秒-2分48秒-2分44秒
青学原監督「いいペースだ。東国ヴィンセントと差が広がってる」
約10.2km地点
①駒大
②中大29秒
②青学38秒
④東国53秒
⑤国士1分01秒
⑥創価山学連合國學1分16秒
⑨法大帝京1分17秒
⑪東洋1分18秒
⑫東海1分20秒
⑬神大専大1分48秒
⑮早大1分58秒
⑯明大2分05秒
⑰日体順大駿河3分10秒
⑳中学4分20秒
参照:箱根駅伝往路 2区10キロ地点(Youtube:luna world様)
11.3㎞:2位に青学近藤選手が、中大手島選手を交わして上がる
横浜駅前27秒程あった差を一気に交わしていく
11.3㎞:17位日体藤本・順大三浦選手が、駿河ブヌカ選手を突き放す 給水(10㎞過ぎ)時とのこと
12.4㎞:4位東国イエゴンに、5位国士ライモイ選手が2秒差に迫ってくる
12.5㎞付近(保土ケ谷町1丁目)
①駒大
②青学46秒
③中大57秒
④東国1分07秒
⑤国士1分09秒
⑥創価山学1分27秒
⑧帝京法大國學東洋選抜1分33秒
⑫東海1分47秒
⑬神大2分12秒
⑭早大2分19秒
⑮専大2分26秒
⑯明大2分27秒
⑰日体順大3分21秒
⑲駿河3分37秒
⑳中学4分52秒
参照:[箱根駅伝2022]2区・保土ケ谷町1丁目(Youtube:ゆっくりE10様)
13.0㎞:国士ライモイ選手が東国イエゴンに並びかける、4位並走となる
すぐ前に中大手島選手も見える
後方は、創価ムルワ山学オニエゴ選手が抜け出している映像も
13.8㎞:国士ライモイ・東国イエゴンが、中大手島選手を吸収し3位争いに 手島選手付いていく
15㎞:トップ駒大1時間44分00秒で通過。42分41秒で通過
15.3㎞:手島選手が両ライモイから遅れていく
法大鎌田・帝京中村選手が前を追う 國學が離れる
権太坂15.2㎞
横浜駅前8.2㎞
定点間7.0㎞
区間記録97回イエゴン(東国)20分05秒<42分47秒>
日本人記録96回相澤(東洋)20分08秒<43分15秒>
1位田澤(駒大)20分03秒<1>43分05秒①
2位近藤(青学)20分19秒<5>43分48秒②0:49
11位イエゴン(東国)20分36秒<7>43分52秒③1:17
7位ライモイ(国士)20分28秒<3>43分38秒③1:17
17位手島(中大)21分15秒<17>45分02秒⑤1:18
3位ムルワ(創価)20分26秒<2>43分35秒⑥1:32
3位オニエゴ(山学)20分26秒<4>43分42秒⑥1:32
5位鎌田(法大)20分27秒<10>43分59秒⑧1:33
5位中村(帝京)20分27秒<11>44分06秒⑧1:33
12位伊地知(國學)20分39秒<12>44分31秒⑧1:33
8位松山(東洋)20分29秒<7>43分52秒⑪1:35
13位並木(農大)20分46秒op44分23秒(12)1:40
18位松崎(東海)21分22秒<19>45分20秒⑫2:20
15位西方(神大)21分00秒<14>44分46秒⑬2:25
14位中谷(早大)20分58秒<13>44分38秒⑭2:37
16位鈴木(明大)21分01秒<15>44分51秒⑮2:40
21位高瀨(専大)21分52秒<20>46分06秒⑯3:06
9位三浦(順大)20分34秒<9>43分57秒⑰3:25
9位藤本(日体)20分34秒<6>43分51秒⑰3:25
19位ブヌカ(駿河)21分23秒<18>45分18秒⑲4:14
20位吉田(中学)21分24秒<16>44分59秒⑳5:22
過去最速!?駒大田澤選手20分03秒通過!青学近藤選手も健闘!
駒大田澤選手の勢いが引き続きすごかったですね。連続定点間トップのタイムで通過!それだけでなく、区間記録を比べると、なんと前回の東国ヴィンセント、前々回の相澤選手の記録も上回っているのですね!
もしかすると、2区横浜駅前~権太坂定点間を過去最速で駆け抜けていたかもしれません。日本人記録を10秒上回り、区間記録も18秒遅れているだけ、このあたりまでは区間記録更新の期待も高まりましたよね。
さらに、11.3㎞地点で、2位に浮上した青学近藤選手もこの定点間は非常に好走しています。横浜駅前で27秒差あった中大を交わしていて、かなり早く追いついた印象がありました。やはりこの定点間は20分19秒の2位のタイム。他の留学生を上回ったのですから、かなりの走りです。
勿論、8.2㎞の横浜駅前11秒後方だった東国ヴィンセント選手が脚を痛め、10.2㎞地点で15秒差、12.5㎞で21秒差、15.2㎞権太坂で28秒差に広がっていたのは事実とはいえ、見事にエース区間単独で2位を疾走していました。
10㎞過ぎで飛び出した創価ムルワ山学オニエゴ選手を
権太坂で捉えようとしていた法大鎌田・帝京中村選手ら
中位争いの動きが激しかったのですが、定点では映っていませんでした。でしたが、Youtubeに10.2㎞・12.5㎞地点と思われる映像がありましたので、それを踏まえてお伝えします。
10.2㎞で8位集団がかなり縦長になっていました。創価ムルワ山学オニエゴ選手が前で、連合並木・國學伊地知・法大鎌田・帝京中村選手が5mほど縦長、そこから、東洋松山・東海松崎選手が少し遅れている形でした。
これが12.5㎞地点では、創価ムルワ山学オニエゴ選手が抜け出していて、6秒差で帝京法大國學東洋連合チームが一塊、東海大松崎選手がついていけず14秒差がついている状況でした。
権太坂15.2㎞地点で状況が変わり、創価ムルワ山学オニエゴ選手に、法大鎌田帝京中村選手や國學伊地知選手が再び迫っているという状況。日本人集団が権太坂で仕掛けて、前を追いかけていた状況だったようですね。テレビで映っていなかったところの流れが分かりましたね。
早大中谷選手も明大鈴木選手を、横浜駅前直後に突き放していた
あとは、横浜駅前で15位争いで並走していた早大中谷・明大鈴木選手の動きも少し分かりました。10㎞過ぎにはすでに7秒ほど突き放していました。さらに12.5㎞までに、専大を捉えて、横浜駅前14秒差だった、神大西方選手に7秒差まで詰め寄っていました。ここはもがいていた形です。
ただ、権太坂定点では、西方選手の差が12秒に広がり、明大鈴木選手に3秒差に詰め寄られていて、このあたりは息切れしてしまったようです。後半勝負とみていたところですが、中々苦しいレースとなっています。
レース展開
16.6㎞:中大吸収5位争い、創価山学に帝京中村選手追いつく
9位争い法大国学院、11位後方東洋松山選手
17㎞:17㎞48分15秒。この時点では相澤選手を6秒上回る
12-17km2分53秒2分54秒3分02秒2分53秒2分47秒
17.6㎞:創価山学帝京が5位に浮上、中大手島選手が8位に後退
18.5㎞:8位争い中大手島法大鎌田選手並走、
10位国学2秒差、11位東洋も見える
19.3㎞:3位国士東国の争い、2位青学大15秒ほどに迫っている
20.0㎞:駒大田澤選手20㎞56分55秒で通過。
18-20km2分51秒2分51秒2分53秒
21.5㎞:駒大田澤選手の表情がゆがみ、汗がにじむ
2位青学近藤選手とは350m差、後方3位国士ライモイ選手が見える
22.1㎞:駒大田澤選手、残り1㎞2分48秒で、65分台
22.7㎞日体大が14位浮上、東海明大がすぐ後ろ、順大はその後方
戸塚中継所23.1㎞
権太坂15.2㎞
定点間7.9㎞
区間記録97回イエゴン(東国)23分02秒<65分49秒>
区間記録96回相澤(東洋)22分42秒<65分57秒>
5位田澤(駒大)23分08秒<1>66分13秒①
10位近藤(青学)23分21秒<7>67分09秒②1:02
1位ライモイ(国士)23分03秒<2>66分41秒③1:12
6位イエゴン(東国)23分10秒<5>67分02秒④1:19
2位中村(帝京)23分04秒<8>67分10秒⑤1:29
3位ムルワ(創価)23分06秒<2>66分41秒⑥1:30
4位オニエゴ(山学)23分07秒<4>66分49秒⑦1:31
6位松山(東洋)23分10秒<5>67分02秒⑧1:37
8位鎌田(法大)23分12秒<9>67分11秒⑨1:37
9位伊地知(國學)23分20秒<12>67分51秒⑩1:45
13位手島(中大)23分50秒<15>68分52秒⑪2:00
14位並木(農大)23分53秒op68分16秒(12)2:25
14位西方(神大)23分53秒<13>68分39秒⑫3:10
16位中谷(早大)24分07秒<14>68分45秒⑬3:36
11位藤本(日体)23分30秒<10>67分21秒⑭3:47
17位鈴木(明大)24分20秒<16>69分11秒⑮3:52
18位松崎(東海)24分41秒<17>70分01秒⑯3:53
12位三浦(順大)23分47秒<11>67分44秒⑰4:04
19位高瀨(専大)24分58秒<20>71分04秒⑱4:56
20位ブヌカ(駿河)25分01秒<19>70分19秒⑲6:07
21位吉田(中学)25分14秒<18>70分13秒⑳7:28
駒大田澤選手66分13秒日本人歴代2位!青学近藤選手2位キープ
駒大田澤選手は20㎞56分55秒で通過。65分台や日本人記録65分57秒をまだ狙える位置でしたが、最後の不動坂は本当に厳しかった。表情がゆがみ、汗もかなり出ていたようです。
最後は66分13秒のタイム。最後の定点間は23分08秒の僅差ながら全体5番目とちょっとかかりましたかね。とはいえ66分13秒歴代4位、日本人歴代なら2位の高パフォーマンスです。
日本人最高のタイムは、かなり最後まで競り合い、前のチームが見えている状況でしたので、それもあり、権太坂以降は区間記録をかなり上回っていました。単独走が多かった中、とても凄い記録でした。
青学大近藤選手も単独走の場面が多かったですね。権太坂以降は全体10番目のタイムの走りになりましたが、67分09秒の好タイム。トップと1分02秒差になりましたが、後方の留学生の追い上げも凌ぎましたので、エースとしての役割は果たしたと言えます。
国士大ヴィンセント選手がラスト定点トップ!創価ムルワと同タイム区間2位
最後の定点間トップは、3位争いの”ヴィンセント対決”を制した国士大ヴィンセント選手。23分03秒のタイムでした。東国ヴィンセント選手を振り切り、青学大にも10秒差まで迫っています。
個人総合タイムも、66分41秒!その後方6位で繋いでいる創価ムルワ選手と同タイムで区間2位でした。4年連続2区を走り、3位・4位・2位・2位。目標の区間賞こそ取れませんでしたが、見事に国士舘大を支え続けた留学生ランナーです。
その創価ムルワ選手も想定通り、さすがの走りでしたね。15位で襷を受けますが、常に定点間3位以内となる安定した走りをキープ。選抜含めて10人抜きで6位にまで順位を上げています。ここはさすがの走りでした。
またこれに食いついた山学オニエゴ選手もナイスラン!14位で受けた襷を、選抜を含めた8人抜きで7位にまでポジションアップ!個人タイムも66分49秒の個人4位!66分台出すのは、駅伝ファンの予想以上だったのではないでしょうか。3年時途中まではチーム内でも目立ってなかった選手が、堂々の成長でした。
帝京中村選手が定点間2位!全体で東洋松山選手が個人2位力走!
さて、その留学生に権太坂以降で食いついた選手がいます。帝京中村選手が権太坂以降で、ムルワ・オニエゴ選手に追いついて、マッチレースを展開。しかも勝ち切った上で総合5位で中継。権太坂以降では2番目の好タイムとなる23分04秒。個人でも67分10秒の区間8位と好走しています。駅伝ファンも非常に驚いたのではないでしょうか。
全日本駅伝6区2位の好成績はありましたが、華の2区で決して注目が高かった選手ではありませんでした。それが他校のエースと堂々と渡り合いました。
帝京中野監督は戦前、”今は本番での爆発力を溜めている段階”と話しておられましたが、まさに中村選手が体現してくれたということです。3区と5区にエースがいる帝京大、このお膳立ては強烈でした。
また、法大鎌田選手とほぼ同時中継で、12位から8位へ浮上した東洋松山選手が、全体67分02秒の好タイムで日本人2位となる区間5位の好走を見せました。今年は故障がちだったので、厳しい戦いになるのではと思われましたが、前年より好走して見せました。素質も高ければ、本当に2区に適性が高いということなのでしょう。
経過を見ていると、前半突っ込んで、前の集団に追いつき、その後は無理をしていないのですよね。10㎞過ぎの留学生の仕掛けでも遅れ気味でした。15㎞の権太坂の仕掛けも、無理についていった様子はありません。
18.5㎞でテレビ映像が映りましたが、8位争いは中大手島法大鎌田選手、10位國學伊地知選手、11位東洋松山選手という状況でした。そこから8位に浮上しています。
そういえば、前回も前の集団に追いつくのに序盤突っ込んで、権太坂で集団が崩れた時もそれほど前に行く様子ではない、と思ったら中継所で一気に前方に迫るという走りでした。何だか松山選手なりの攻略法があるのかなという感じがしました。
シード校、9位法大10位國學11位中大…順大はまだ17位!
そのほか有力校を、最終的な総合順位をみながら、比べてみます。法大は鎌田選手が67分11秒区間9位の好走で総合9位に、國學伊地知選手は、終盤粘りの走りを見せて67分台にまとめ、総合10位に留まります。
トップで走り始めた中大手島選手は、最終的に11位にまで下がりますが、設定だった68分台はキープ。十分役割を果たしたと言えます。その後、中位集団から遅れたものの、68分16秒で走り切った連合の農大並木選手、こちらも安定して68分39秒で走り切った神大西方選手が続きました。
その後また団子。何とか16位から13位にまで順位を上げた早大中谷選手の後方、日体藤本選手が中継所直前で浮上!19位で襷を受けたので5人抜きで14位に進出しています。順大三浦選手を振り切り、ペースが上がらなかった明大鈴木・東海松崎選手を捉えた形です。
個人タイムも67分21秒の区間10位!後方から追い上げる展開で、強さを発揮した形。その日体大ら3チームを視界に入る形で、17位順大三浦選手が中継所へ。ラストの上りできつさを感じたそうですが、67分44秒区間11位。12月中旬急遽2区に入ることになったことを思うと、やはりかなり走ったと思います。
とはいえ、チーム順位は17位に留まりました。3区以降のランナーが、追い上げやすい位置にまで浮上したとはいえ、まだ総合2位になる勢いは感じなかったです。
それと、シード権を逃した有力チームの、早大・明大は2区苦戦でしたね。ともに終盤が勝負所とみて抑えていたそうですが、この高速化2区だともう攻めていかないとかなり厳しかったですね。また、順大は3区以降まだ自信があったのに対して、早大・明大は序盤2区かにエースをつぎ込んでいたのも、チームに少し動揺があったかもしれませんね。
遅れた3チーム、中学吉田選手が最初の定点間11位と健闘!
その後は、この地点で流れから取り残されてしまったチームとなります。18位で4分56秒差で専大高瀨選手が中継所リレー。4位で襷を受けましたが、本調子でなかったかかなり苦しい走り。予選で日本人3番手となった時ほどといきませんでした。
続いて、19位駿河台ブヌカ選手がリレー。本来なら順位を上げたいところでしたが、区間19位。新型コロナウイルスの2度目のワクチンを接種してから、絶不調の状態だったそうです。チームを初出場に導いたエースランナーですが、ここは苦しくなりました。
最後に、1区で出遅れてしまった中学大。1年生吉田選手が、懸命にリレー。権太坂以降は、一番時計がかかってしまいましたが、実は横浜駅前までは区間11位と突っ込んでいるのですよね。最下位単独走ながらのこの経験は次に生きるはずです。
展開もタイムも見所満載だった今年の華の2区。好位置でタスキを受けた駒大田澤選手はやはり強かった。後方を突き放すのもありましたが、権太坂までは65分台を狙えるペース。
最後苦しくも66分13秒は、区間2位を28秒突き放す区間賞。日本人2位とは52秒も離していました。現役最速1万m持ちタイムを持っていましたが、それを出したのは12月初旬。調整の難しさもあったはずですが、その中でもずばぬけていました。
青学大も頑張り、総合2位で中継。東国ヴィンセント選手にアクシデントがあったとはいえ、留学生チームを寄せ付けず、駒大意外に先着を許さなかったのは素晴らしい走りでした。とはいえ、連覇を狙う駒大に1分リードを許し、3区のランナーの実績からすると、駒大の流れとみていました。
留学生対決は、4年連続2区となった国士大ヴィンセント選手に、安定感高い創価ムルワ選手が66分41秒の同タイムで区間2位、僅かな差で区間4位山学オニエゴ選手。ヴィンセント選手は10位から3位、ムルワ選手は15位から6位、オニエゴ選手は14位から7位、それぞれエースの役割を果たしています。
また、日本人としては、事前に必ずしも上位候補と上がっていなかった帝京中村選手が、特に権太坂以降で大激走!定点間2番のタイムで6位に浮上しました。往路2位になっていましたが、一番の立役者です。
それから、全体で日本人2位区間5位の好走を見せたのが、東洋松山選手。酒井監督が「2区のコースに適性がある」と繰り返し仰っておられましたが、本当に素晴らしい走りでした。2度の走りを見ると、序盤と終盤にペースを上げている印象もありますが、偶然なのか果たして??
事前有力校に上がっていたチームで注目すると、13位早大、15位明大、17位順大がここまで苦戦しています。順大はもっと後方からの追い上げでしたので、これはナイスラン。後方からうまくあげています。同じ位置からで、日体藤本選手も見事でしたね。
13位早大と15位明大は、それぞれ4年生エースが出走して、大きな浮上と行かなかったので、流れとしては痛かったかな?走り始めは、創価ムルワ山学オニエゴ選手ら前後する位置。
難しい場面でしたが、後半勝負ということでついていかない選択をしたそうですが…。過去最高の高速化した2区の中では、命取りだったかもしれません。勿論事前の小さな怪我で、できなかったかもしれませんが、本当にしっかり仕上げないと厳しい戦いになった大会です。
3区、優勝争いに大きな動き、他のランナーにもしっかり注目です。
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