【総合結果】箱根駅伝2022(第98回)/優勝&シード校・区間賞は!?

第98回箱根駅伝2022が終わりましたね。

色んな事がありすぎて、整理しきれていない状況ですが、
余韻に浸りながら、結果を少しずつまとめていければと思います。

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【総合結果】第98回箱根駅伝2022

箱根駅伝2022【公式結果】

箱根駅伝日テレサイト

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往路・復路・総合一覧

順位 総合成績 往路成績 復路成績
🥇位 青山学大10:43:42 青山学大5:22:06 青山学大5:21:36
🥈位 順天堂大+10分51秒 帝京大+2分37秒 東洋大+4分49秒
🥉位 駒澤大+11分15秒 駒澤大+3分28秒 明治大+6分32秒
4位 東洋大+11分17秒 國學院大+3分43秒 東京国大+6分43秒
5位 東京国大+11分32秒 順天堂大+4分04秒 順天堂大+6分47秒
6位 中央大+12分02秒 中央大+4分19秒 創価大+7分10秒
7位 創価大+12分48秒 東京国大+4分49秒 法政大+7分34秒
8位 國學院大+13分28秒 創価大+5分38秒 中央大+7分43秒
9位 帝京大+14分24秒 東洋大+6分28秒 駒澤大+7分47秒
10位 法政大+15分04秒 東海大+7分08秒 東海大+8分48秒
11位 東海大+15分56秒 早稲田大+7分09秒 神奈川大+8分58秒
12位 神奈川大+16分18秒 神奈川大+7分20秒 早稲田大+9分12秒
13位 早稲田大+16分21秒 法政大+7分30秒 國學院大+9分45秒
14位 明治大+16分46秒 国士舘大+7分43秒 中央学大+10分53秒
15位 国士舘大+19分24秒 山梨学大+9分36秒 駿河台大+10分55秒
16位 中央学大+23分51秒 日本体大+10分01秒 国士舘大+11分41秒
17位 日本体大+27分29秒 明治大+10分14秒 帝京大+11分47秒
18位 山梨学大+27分39秒 中央学大+13分58秒 専修大+14分47秒
19位 駿河台大+30分00秒 専修大+16分40秒 日本体大+17分28秒
20位 専修大+31分27秒 駿河台大+19分05秒 山梨学大+18分03秒
OP 学生連合+16分43秒 学生連合+8分09秒 学生連合+8分34秒

 青山学院大の1強だった以外は、本当に激戦でしたね。1位と2位の差は10分以上開いたにも関わらず、2位から14位までは5分55秒しか差がありませんでした。本当に少しのミスで順位が簡単に入れ替わる激戦でした。

 だからこそ、故障明けだった有力選手を復路に回して、別の選手を往路に起用して往路から勝てる青山学院大の強さが際立ちました。また、1区で出遅れながら、総合2位まで巻き返した順天堂大も凄かったと思います。

上位10校(シード権獲得!)詳細結果

🥇位青山学院大学10時間43分32秒
往路🥇位5時間22分06秒・復路🥇位5時間21分36秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップ差
1区(21.3㎞) 5位 志貴勇斗② 61分25秒 5位 45秒
2区(23.1㎞) 7位 近藤幸太郎③ 67分09秒 2位 1分02秒
3区(21.4㎞) 🥈位 太田蒼生① 61分00秒 1位 -12秒
4区(20.9㎞) 🥉位 飯田貴之④ 61分46秒 1位 -1分37秒
5区(20.8㎞) 🥉位 若林宏樹① 70分46秒 1位 -2分37秒
6区(20.8㎞) 8位 髙橋勇輝④ 59分03秒 1位 -3分23秒
7区(21.3㎞) 🥇位 岸本大紀③ 62分39秒 1位 -4分51秒
8区(21.4㎞) 🥈位 佐藤一世② 64分49秒 1位 -4分32秒
9区(23.1㎞) 🥇位 中村唯翔③ 67分15秒 1位 -7分56秒
10区(23.0㎞) 🥇位 中倉啓敦③ 67分50秒 1位 -10分51秒

 改めて青学大の成績を見ると、圧倒していますね。3区で早くもトップに立つと、あとはどんどん後続との差を広げていきました。最後の2区間で区間新を出して、圧勝していきました。

 往路当日の変更はびっくりしたのですよね。1区志貴選手で3区太田選手変更なし、高速展開となりましたが、志貴選手がしっかりと61分25秒と2位と秒差。2区近藤選手が67分少しでエースの役割を果たすと、鮮烈デビューとなったのが3区太田選手。他校のエース選手と競り合いながら、61分00秒の区間2位の走りで競り合いに勝ちトップへ。

 4区は、主将の飯田選手が持ち味を生かしてトップキープ。5区山登り若林選手が見事に71分きりで往路優勝!復路は6区山下り髙橋選手がもたつくも、最後の平地で流れを取り戻します。復路に入った7区岸本選手がしっかり区間賞、8区佐藤選手も64分台の区間2位で後方を寄せ付けません。

 これで手綱を緩ませないのが青山学院大。9区中村選手が快走!67分15秒と、14年間残っていた区間記録を1分近く更新!さらに2年連続10区となった中倉選手も、連続区間新記録!強かったですね。2大会前自身が記録した大会記録も更新!2年ぶり6度目の総合優勝に華を添えました。

🥈位順天堂大学10時間54分33秒
往路5位5時間26分10秒・復路5位5時間28分23秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップ差
1区(21.3㎞) 18位 平 駿介③ 63分52秒 18位 3分12秒
2区(23.1㎞) 11位 三浦龍司② 67分44秒 17位 4分04秒
3区(21.4㎞) 🥉位 伊豫田達弥③ 61分19秒 10位 3分21秒
4区(20.9㎞) 🥈位 石井一希② 61分31秒 7位 3分06秒
5区(20.8㎞) 5位 四釜峻佑③ 71分44秒 5位 4分04秒
6区(20.8㎞) 🥇位 牧瀬圭斗④ 58分22秒 3位 3分23秒
7区(21.3㎞) 7位 西澤侑真③ 64分08秒 3位 4分52秒
8区(21.4㎞) 🥇位 津田将希④ 64分29秒 2位 4分32秒
9区(23.1㎞) 13位 野村優作③ 70分39秒 2位 7分56秒
10区(23.0㎞) 14位 近藤亮太④ 70分45秒 2位 10分51秒

 順大も強かったですね。序盤は出遅れていました。1区平選手が高速ペースに付けず、前と差がある18位。練習内容がいいと2区起用となった三浦選手が、見事67分台で走り切りきます。ここで順位は17位も、前が見える位置に追い上げたのが、この後に繋がりました。

 3区伊豫田選手が、どんどん順位を上げていき、7人抜きで総合10位!61分19秒のタイムで区間3位の激走!さらに4区石井選手が、区間賞を獲得する選手と競り合いながら、61分31秒の好タイムで区間2位!7位まで進出します。調子が上がていなかったという5区山登りの四釜選手も苦しみながら往路5位までポジションアップします。

 復路は、6区山下りエントリーとなった4年牧瀬選手が激走!58分22秒の区間賞の走りで3位に進出!2位に迫ります。7区西澤選手も2位争いをキープすると、8区出走となった津田選手が2つ目の区間賞!一気に2位に浮上します。9区野村・10区近藤選手と、2位の位置をキープして見事に15年ぶり表彰台!優勝を狙う下地が整いました。

🥉位駒澤大学10時間54分57秒
往路🥉位5時間25分34秒・復路9位5時間29分23秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップ差
1区(21.3㎞) 🥈位 唐澤拓海② 61分19秒 2位 39秒
2区(23.1㎞) 🥇位 田澤 廉③ 66分13秒 1位 -1分02秒
3区(21.4㎞) 16位 安原太陽② 64分01秒 5位 1分59秒
4区(20.9㎞) 9位 花尾恭輔② 62分42秒 6位 2分55秒
5区(20.8㎞) 4位 金子伊吹② 71分19秒 3位 3分28秒
6区(20.8㎞) 6位 佃 康平④ 58分53秒 2位 3分18秒
7区(21.3㎞) 10位 白鳥哲汰② 64分12秒 2位 4分51秒
8区(21.4㎞) 18位 鈴木芽吹② 67分47秒 6位 7分49秒
9区(23.1㎞) 4位 山野 力③ 68分47秒 4位 9分21秒
10区(23.0㎞) 6位 青柿 響② 69分44秒 3位 11分15秒

 苦しみながらも、王者の意地は見せる総合3位でしたね。1区起用となった唐澤選手が、大集団の中強烈なスパート!2位でエース田澤選手にタスキを渡します。田澤選手は、留学生を含めての区間賞となる見事な走りで首位奪取。後方も1分以上差をつけて、駒大の流れ…と思われました。

 ところが、前哨戦大活躍の3区安原4区花尾選手がペース上がらず、一気に6位まで交代。5区山登り金子選手が区間3位力走で3人抜き、往路3位で終えます。やや差がついた中、復路は4人替えて勝負をかけます。急遽6区山下りの佃選手が58分台で総合2位浮上します。

 ですが7区白鳥選手が2位キープも区間10位、勝負をかけて投入した故障明けの主力8区鈴木選手は、序盤こそ区間記録ペースも途中で故障発生、6位に順位を落とします。ここで終わらないのが駒大。自信があったという山野選手が68分台の区間4位で総合4位、アンカー青柿選手が、中大を交わして3位浮上!最後東洋に並ばれますが、スパート合戦制しました。故障者などもありながらも、しっかりまとめたのは良かったです。

4位東洋大学10時間54分59秒
往路9位5時間28分34秒・復路🥈位5時間26分25秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップ差
1区(21.3㎞) 12位 児玉悠輔③ 62分07秒 12位 1分27秒
2区(23.1㎞) 5位 松山和希② 67分02秒 8位 1分37秒
3区(21.4㎞) 8位 佐藤真優② 62分46秒 6位 2分21秒
4区(20.9㎞) 18位 木本大地③ 64分17秒 12位 4分52秒
5区(20.8㎞) 8位 宮下隼人④ 72分22秒 9位 6分28秒
6区(20.8㎞) 10位 九嶋恵舜② 59分19秒 9位 6分44秒
7区(21.3㎞) 11位 梅崎 蓮① 64分13秒 9位 8分18秒
8区(21.4㎞) 4位 蝦夷森章太④ 65分04秒 8位 8分33秒
9区(23.1㎞) 5位 前田義弘③ 68分59秒 7位 10分17秒
10区(23.0㎞) 🥈位 清野太雅③ 68分50秒 4位 11分17秒

 ルーキー石田選手が、20㎞を走れる状態にならなかったということ。往路はその影響もあり9位も、復路は巻き返して2位。残り300m地点でいったん3位に浮上したのはびっくりしましたね。

 東洋の1区職人児玉選手が僅差で繋ぐと、今度は2区職人と言ってもいい松山選手が、昨年より早いタイム67分02秒の区間5位で駆け抜け8位に浮上!3区抜擢の佐藤選手が62分台で走り混戦の中6位に進出します。

 ですが、勢いを買って起用した4区木本選手が区間18位。一気に12位まで落ちます。5区区間記録保持者の宮下選手が懸命に身体を動かしますが、往路9位に留まります。復路も6区九嶋・7区梅崎選手が踏ん張りますが、9位のまま。後ろシード権外11位のチームが見える位置でした。

 鉄紺の意地が形で見えたのはここからでした。間に合った4年蝦夷森選手が区間4位の好走で8位に順位を上げると、当日9区に入った前田選手が突っ込んでいき区間5位、さらに2年連続アンカーの清野選手がもつれた上位争いを怒涛の追い上げ!ゴール直前一瞬3位に浮上する奮闘で総合4位ゴール。個人としては区間2位、復路のチーム順も2位。この巻き返しはさすがでした。

5位東京国際大学10時間55分14秒
往路7位5時間26分55秒・復路4位5時間28分19秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップ差
1区(21.3㎞) 7位 山谷昌也③ 61分49秒 7位 1分09秒
2区(23.1㎞) 5位 イエゴン ヴィンセント③ 67分02秒 4位 1分19秒
3区(21.4㎞) 🥇位 丹所 健③ 60分55秒 2位 12秒
4区(20.9㎞) 12位 堀畑佳吾③ 63分11秒 2位 1分37秒
5区(20.8㎞) 14位 倉掛 響① 73分58秒 7位 4分49秒
6区(20.8㎞) 13位 林 優策② 59分33秒 7位 5分19秒
7区(21.3㎞) 6位 冨永昌輝① 64分06秒 6位 6分46秒
8区(21.4㎞) 6位 村松敬哲② 65分37秒 4位 7分34秒
9区(23.1㎞) 9位 宗像 聖③ 69分57秒 6位 10分16秒
10区(23.0㎞) 🥉位 野澤巧理④ 69分06秒 5位 11分32秒

 序盤はトップを爆走すると思った東京国際大、往路は7位で、むしろ復路の方が良かった。1区山谷選手は区間7位でしっかり繋ぎます。2区ヴィンセント選手は5㎞まで快調に飛ばしていきますが、元々不安部位だった左脚に痛みが生じ、完走できるペースに落としたそうです。それでも67分02秒の区間5位でリレーします。

 3区丹所選手が激走し、60分55秒の日本人区間新記録で区間賞!青学大に逃げられトップ通過はできませんでしたが、エースの役割を果たします。ただ、往路は見せ場はここまで。4区堀畑・5区倉掛選手は区間二けたとなり往路7位で終えます。

 6区鬼門だった山下りを林選手が59分台で下ると、7区冨永選手が64分06秒の区間6位、8区村松選手も区間6位。初出場の2選手が総合4位に浮上します。9区10区は長丁場準備していた宗像・野澤選手が力走。野澤選手が69分06秒区間3位の見事な走りで、3位争いが見える位置で5位へ。往路7位でどうなのかと思われましたが、復路は強かでした。

6位中央大学10時間55分44秒
往路6位5時間26分25秒・復路8位5時間29分19秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップ差
1区(21.3㎞) 🥇位 吉居大和② 60分40秒 1位 -39秒
2区(23.1㎞) 15位 手島 駿④ 68分52秒 11位 2分00秒
3区(21.4㎞) 7位 三浦拓朗④ 62分38秒 7位 2分36秒
4区(20.9㎞) 5位 中野翔太② 62分17秒 8位 3分07秒
5区(20.8㎞) 6位 阿部陽樹① 71分58秒 6位 4分19秒
6区(20.8㎞) 5位 若林陽大③ 58分48秒 5位 4分04秒
7区(21.3㎞) 18位 居田優太② 65分49秒 7位 7分14秒
8区(21.4㎞) 🥉位 中澤雄大③ 65分02秒 3位 7分27秒
9区(23.1㎞) 🥉位 湯浅 仁② 68分31秒 3位 8分43秒
10区(23.0㎞) 17位 井上大輝④ 71分09秒 6位 12分02秒

 藤原監督体制6年目、ついにシード権獲得!10年も獲れなかった事実に驚きです。1区吉居選手が覚悟を決め、自らハイペース推移。5㎞14分10秒が遅いと感じさらにペースアップ。区間記録を大幅に上回るペースで単独走。六郷橋からも押し切って、”空前絶後”の区間記録を更新!60分40秒の破格のタイムで、最高のスタートダッシュを飾りました。

 2区は68分台で繋いでくれればと送り出された手島選手が、68分52秒と役割を果たすと、3区三浦選手が、区間7位の走りで7位にポジションアップし流れに載せます。激しい争いになる中、4区中野選手が区間5位、5区山登りとなったルーキー阿部選手が区間6位。往路6位と、藤原監督が100点と手放しで褒める力走でした。

 復路は、6区山下り若林選手が2年連続58分台で滑り出し。7区居田選手が途中痙攣でペースダウンも見せ場はここから。8区に入った実力者中澤選手が見事にリカバリー。区間3位の好走で総合3位に浮上、9区湯浅選手も68分31秒で区間3位!表彰台圏内を疾走します。

 アンカーは主将を務めた井上選手。最初で最後の大学駅伝でした。中盤以降やや失速し、駒大に捉えられます。ここでいったん抜き返したのは主将の意地。最後は脚が攣り力尽きるも、総合6位。悔しさあるもついにシード権復活。100回記念大会の優勝へ向けて突き進みます。

7位創価大学10時間56分30秒
往路8位5時間27分44秒・復路6位5時間28分46秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップ差
1区(21.3㎞) 15位 葛西 潤③ 62分21秒 15位 1分41秒
2区(23.1㎞) 2位 フィリップ ムルワ③ 66分41秒 6位 1分30秒
3区(21.4㎞) 17位 桑田大輔② 64分02秒 11位 3分30秒
4区(20.9㎞) 🥇位 嶋津雄大④ 61分08秒 5位 2分52秒
5区(20.8㎞) 12位 三上雄太④ 73分32秒 8位 5分38秒
6区(20.8㎞) 9位 濱野将基③ 59分04秒 8位 5分39秒
7区(21.3㎞) 4位 新家裕太郎③ 63分42秒 5位 6分42秒
8区(21.4㎞) 8位 吉田 凌① 65分46秒 5位 7分39秒
9区(23.1㎞) 16位 中武泰希④ 70分47秒 9位 11分11秒
10区(23.0㎞) 5位 松田爽汰③ 69分27秒 7位 12分48秒

 往路は昨年通りいかずも、復路最後まで戦い抜き、力があることを示しました。1区葛西選手は、高速化に耐えて区間15位で繋ぎます。2区エースムルワ選手はさすがの快走。区間6位66分41秒の好タイムで、5位まで浮上します。ですが、当日変更の3区桑田選手が精彩を欠き、11位へ。乱高下激しい駅伝となります。

 流れに乗せたのが、2年連続4区となった嶋津選手。今年もしっかり突っ込んでいくと、次々他校の主力選手を捉えて、最後は4位争いをしての総合5位。区間賞を獲得する激走でした。2年連続5区三上選手も、身体が動かないなりに粘って区間12位。往路8位で終えます。

 復路は、2年連続山下りとなった濱野選手が、59分04秒とまずまずの出足をすると、箱根初登場の7区以降のメンバーが躍進します。7区新家選手がどんどん順位を上げていき総合5位へ!個人としても63分台で区間4位でした。8区吉田選手も区間8位で5位キープ、うまく上位の流れにのっていきます。

 9区中武選手が9位へ下降しヒヤリとしますが、10区松田選手が、後半ぐっと区間順位を上げるうまい走り。区間5位で、総合7位まで浮上したところで大手町ゴール。目標の3位まではいかずも、3年連続シード権確保となりました。

8位國學院大學10時間57分10秒
往路4位5時間25分49秒・復路13位5時間31分21秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップ差
1区(21.3㎞) 6位 藤木宏太④ 61分26秒 6位 46秒
2区(23.1㎞) 12位 伊地知賢造② 67分51秒 10位 1分45秒
3区(21.4㎞) 5位 山本歩夢① 61分59秒 4位 1分42秒
4区(20.9㎞) 4位 中西大翔③ 61分50秒 3位 1分46秒
5区(20.8㎞) 9位 殿地琢朗④ 72分43秒 4位 3分43秒
6区(20.8㎞) 17位 原 秀寿① 60分02秒 6位 4分42秒
7区(21.3㎞) 20位 木付 琳④ 66分22秒 10位 8分25秒
8区(21.4㎞) 7位 石川航平④ 65分42秒 10位 9分18秒
9区(23.1㎞) 🥈位 平林清澄① 68分07秒 5位 10分10秒
10区(23.0㎞) 16位 相澤龍明④ 71分08秒 8位 13分28秒

 往路までは凄く良かったのですが、実は4年生主力選手が2名も故障。復路はヒヤヒヤのリレーになりました。1区怪我から復調した藤木選手が高速1区の中区間6位リレー。4年連続1区でしっかりと役割を果たしました。2区抜擢となった伊地知選手は、粘り強い走りで67分台。総合10位もキープします。

 躍進したのは3区に当日入った山本選手。どんどん順位を上げていき、総合4位へ進出。個人としても61分59秒の区間5位快走でした。4区もついに復活した中西大選手が61分台でまとめる区間4位。総合3位に浮上します。5区期待が高かった殿地選手が早速2位に浮上するも、途中で足取りが鈍くなります。低血糖の症状にも悩まされるも、何とか往路4位でゴール。復路へ流れを繋げます。

 ですが、6区7区で暗転。6区は島崎選手が29日に故障で出走不可。原選手が60分かかり総合6位へ。12月に怪我をしていた木付選手が、全く自分の走りができず区間最下位。総合10位と一気にシード権争いに転落してしまいました。

 ここから初出場の4年生と1年生が奮闘します。8区石川選手が区間7位で、11位チームを突き放すと、9区期待のルーキー平林選手が大活躍!横浜駅以降で上位争いの選手を次々捉え総合5位へ進出!68分07秒区間2位の快走でした。10区相澤選手は総合8位でゴール。ほっとしましたね。

9位帝京大学10時間58分06秒
往路2位5時間24分43秒・復路17位5時間33分23秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップ差
1区(21.3㎞) 8位 小野隆一朗② 61分51秒 8位 1分11秒
2区(23.1㎞) 8位 中村風馬④ 67分10秒 5位 1分29秒
3区(21.4㎞) 4位 遠藤大地④ 61分39秒 3位 1分06秒
4区(20.9㎞) 14位 寺嶌渓一④ 63分30秒 4位 2分50秒
5区(20.8㎞) 🥇位 細谷翔馬④ 70分33秒 2位 2分37秒
6区(20.8㎞) 16位 北野開平③ 59分59秒 4位 3分33秒
7区(21.3㎞) 13位 福島渉太① 65分03秒 4位 5分57秒
8区(21.4㎞) 16位 橋本尚斗④ 67分21秒 7位 8分29秒
9区(23.1㎞) 12位 森田瑛介④ 70分29秒 10位 11分43秒
10区(23.0㎞) 10位 西脇翔太② 70分31秒 9位 14分24秒

 往路粘って復路であげていくイメージのある帝京大ですが、エースが2選手いた今季は、往路で大躍進を遂げました。大学駅伝4連続1区となった小野選手が、ハイペースの1区ついに集団の中で区間8位凌ぐと、2区抜擢の中村選手が快走!67分10秒の高パフォーマンスで総合5位に浮上します。

 4年連続3区となった遠藤選手、ラストランしっかり決めて61分39秒の好タイムで総合3位に進出します。4区寺嶌選手が一つ順位を落とすにとどめる総合4位で繋ぐと、前回5区区間賞の細谷選手が再びやってくれます。力強い走りで総合2位に進出、風が強い中、区間記録にも迫る走りで、”諦めない走り”をしっかりと体現。帝京大往路最高位となる2位に華を添えました。

 初の表彰台を狙った復路は、一転苦戦。6区北野・7区福島選手は、何とか総合4位に留まるも、故障から8区となった橋本選手が苦しく、後方集団に捕まってしまいました。9区森田選手で10位に落ちて、シード権争いに。ここで10区西脇選手が思い切った突っ込み!蒲田で区間トップ、途中息切れするも持ち直して総合9位。悔しさは残りますが、5年連続シード権です。

10位法政大学10時間58分46秒
往路13位5時間29分36秒・復路7位5時間29分10秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップ差
1区(21.3㎞) 9位 内田隼太③ 61分58秒 9位 1分18秒
2区(23.1㎞) 9位 鎌田航生④ 67分11秒 9位 1分37秒
3区(21.4㎞) 8位 小泉 樹① 63分20秒 8位 2分55秒
4区(20.9㎞) 9位 河田太一平③ 62分34秒 9位 3分43秒
5区(20.8㎞) 13位 細迫海気② 74分33秒 13位 7分30秒
6区(20.8㎞) 🥈位 武田和馬① 58分40秒 11位 7分07秒
7区(21.3㎞) 8位 中園慎太郎③ 64分09秒 11位 8分37秒
8区(21.4㎞) 13位 稲毛祟斗② 66分20秒 12位 10分08秒
9区(23.1㎞) 7位 清家 陸④ 69分22秒 11位 12分15秒
10区(23.0㎞) 11位 川上有生③ 70分39秒 10位 15分04秒

 3年ぶりシード権獲得!学内の最高区間順位は7位ですが、7区間が区間一桁、最低でも区間13位でまとめていたのが、最後にシード権獲得できた一員でしょうか。

 1区内田選手が区間9位で滑り出すと、2区エース鎌田選手が67分11秒の素晴らしい走りで上位争いに流れに乗ります。その後も3区小泉選手が区間8位、4区河田選手が区間9位で一桁順位をキープします。5区で小さなミスがあり、細迫選手が芦之湯以降急失速、僅差ながら往路は13位に終わります。

 復路は、当日変更で入った1年生武田選手が会心の走り!58分40秒の区間2位の快走で、10位チームにわずかの差に迫ります。ですが、ここからじりじりする展開。7区中園・8区稲毛選手が力走しますが、シード権30秒~1分ほどの差が中々近づきません。

 復路エース清家選手が区間7位で頑張って望みを繋げます。10区川上選手が粘っていると、アクシデントがあった東海大を、残り1㎞で交わして、総合10位浮上。チームトータルで勝ち取りました。

11位以降・詳細結果

11位東海大学10時間59分38秒
往路10位5時間29分14秒・復路10位5時間30分24秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップ差
1区(21.3㎞) 🥉位 市村朋樹④ 61分24秒 3位 44秒
2区(23.1㎞) 17位 松崎咲人③ 70分11秒 16位 3分53秒
3区(21.4㎞) 15位 神薗竜馬② 63分46秒 17位 5分37秒
4区(20.9㎞) 13位 本間敬大④ 63分19秒 17位 7分10秒
5区(20.8㎞) 🥈位 吉田 響① 70分44秒 10位 7分08秒
6区(20.8㎞) 6位 川上勇士③ 58分53秒 10位 6分58秒
7区(21.3㎞) 🥉位 越 陽汰① 63分09秒 8位 7分28秒
8区(21.4㎞) 9位 入田優希② 65分53秒 8位 8分32秒
9区(23.1㎞ 8位 竹村拓真③ 69分36秒 8位 10分53秒
10区(23.0㎞) 19位 吉富裕太④ 72分53秒 11位 15分56秒

 シード権獲得は獲得できない…下馬評覆すまであと少しだったのですが…。1区市村選手がついに三大駅伝好走する区間3位。好スタートを切ります。この後は、2区松崎・3区神薗・4区本間選手とも区間二けた。この時点で総合17位、シード権とも2分半あり、やはり厳しいかと思われました。

 一転したのが、5区吉田選手。秘密兵器ということで温めていたようですね。どんどん順位を上げていき、ゴール直前で総合10位に浮上。区間2位70分44秒の爆走でした。息を吹き返した東海大は、6区川上選手が2年連続58分台で区間6位発進。7区1年生越選手が区間3位の走りで8位に浮上します。

 8区入田・9区竹村選手も区間一桁で走り切り、シード権内キープ。あと一区間でしたが、アンカー吉富選手にアクシデント。当日の調整に失敗したか、残り5㎞で低血糖の症状。残り1㎞を切ったところで11位に転落。シード権確保とはならず…。ただ、下級生に大きな収穫があった今大会といのは付記したい。

12位神奈川大学11時間00分00秒
往路12位5時間29分26秒・復路11位5時間30分34秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップ差
1区(21.3㎞) 11位 巻田理空② 62分03秒 11位 1分23秒
2区(23.1㎞) 13位 西方大珠④ 68分39秒 12位 3分10秒
3区(21.4㎞) 13位 宇津野篤② 63分37秒 15位 4分45秒
4区(20.9㎞) 10位 小林政澄② 63分08秒 15位 6分07秒
5区(20.8㎞) 7位 山崎諒介③ 71分59秒 12位 7分20秒
6区(20.8㎞) 15位 横澤清己④ 59分35秒 12位 7分52秒
7区(21.3㎞) 12位 川口 慧④ 64分39秒 13位 9分52秒
8区(21.4㎞) 10位 大泉真尋② 65分56秒 13位 10分59秒
9区(23.1㎞) 9位 小林篤貴② 69分57秒 13位 13分41秒
10区(23.0㎞) 9位 有村祐亮③ 70分27秒 12位 16分18秒

 静かにずっとシード権を虎視眈々と狙っていましたが、僅かに届きませんでしたね。1区神大巻田選手、2区西方選手の滑り出しまずまずでこの時点で総合12位。3区宇津野・4区小林政選手もしっかり繋ぎ切りました。この時点で前と僅差の総合15位でした。

 5区山登り秘密兵器山崎選手が見事な走り。71分台の区間7位で走り切ると、10位が視界に入る総合12位で往路を終えます。復路は、6区横澤選手が区間15位ながら59分台スタート。7区川口・8区大泉選手も区間中位で追いかけます。が、シード権の背中は中々近づかなかった。

 やや苦しくなったところ、9区小林篤選手・10区有村選手が、連続で区間9位。区間一桁で走り切ると、波に乗れなかった早大を捉えて総合12位。昨年より、前評判決して高くない中、順位もタイムもシード権に近づきました。

13位早稲田大学11時間00分03秒
往路11位5時間29分15秒・復路12位5時間30分48秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップ差
1区(21.3㎞) 16位 井川龍人③ 62分23秒 16位 1分43秒
2区(23.1㎞) 14位 中谷雄飛④ 68分45秒 13位 3分36秒
3区(21.4㎞) 6位 太田直希④ 62分23秒 13位 3分57秒
4区(20.9㎞) 6位 石塚陽士① 62分20秒 10位 4分31秒
5区(20.8㎞) 11位 伊藤大志① 73分24秒 11位 7分09秒
6区(20.8㎞) 19位 桝本匡哉② 60分13秒 14位 8分19秒
7区(21.3㎞) 5位 鈴木創士③ 63分48秒 12位 9分28秒
8区(21.4㎞) 5位 千明龍之佑④ 65分23秒 11位 10分02秒
9区(23.1㎞) 14位 佐藤航希② 70分42秒 12位 13分29秒
10区(23.0㎞) 13位 山口賢助④ 70分42秒 13位 16分21秒

 健闘したチームもいれば、有力チームと言われながらもシード権を逃してしまったチームもあります。早大は苦しい駅伝でしたね。1区直前まで調子が上がらなかったという井川選手が、中大吉居選手に勝負にいきますが、終盤息切れし16位。初のエース区間2区となった中谷選手も波に乗れず区間14位。エースを起用して13位通過はきつかった。

 何とか流れに乗せようとはします。3区故障明け太田選手が区間6位まずまず、4区ルーキー石塚選手が区間6位と見事に順位アップし総合10位。鬼門だった5区伊藤選手も何とかまとめて10位と1秒差の11位で往路を得ます。ですが、不安があったという6区山下りで栁本選手が区間19位。総合14位まで順位を落とします。

 7区8区に起用した鈴木・千明選手が区間5位で懸命に順位を上げていきますが、この時点で11位。9区佐藤10区山口選手はスタミナ型、ここからさらに追いかけるチーム力は残っていませんでした。前回6区の選手が貧血から戻らない、また疲労骨折の菖蒲選手を起用するか迷うほど苦しい台所事情。突貫工事の選手が多かったかなぁと思いました。

14位相当関東学生連合
往路5時間30分15秒・復路5時間30分10秒
※区間順位・通過順位は、相当

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップ差
1区(21.3㎞) 7位 中山雄太③日薬大 61分41秒 7位 1分01秒
2区(23.1㎞) 13位 並木寧音②東農大 68分16秒 12位 2分25秒
3区(21.4㎞) 16位 斎藤俊輔④立教大 63分47秒 14位 4分10秒
4区(20.9㎞) 14位 村上航大③上武大 63分30秒 14位 5分54秒
5区(20.8㎞) 10位 福谷颯太③筑波大 73分01秒 15位 8分09秒
6区(20.8㎞) 10位 鈴木康也①麗澤大 59分13秒 15位 8分19秒
7区(21.3㎞) 21位 田島公太郎①慶應大 66分33秒 16位 12分13秒
8区(21.4㎞) 13位 大野陽人③大東大 66分09秒 16位 13分33秒
9区(23.1㎞) 6位 竹井祐貴④亜細亜大 69分03秒 15位 15分21秒
10区(23.0㎞) 5位 諸星楓大③育英大 69分12秒 14位 16分43秒

 大健闘したのが、学生連合ですね!1区日薬大中山選手が、第2集団に終盤まで食らいついて7位相当。2区農大並木選手も68分台好走します。3区立大齋藤4区上武村上選手がやや苦戦しますが大崩れはしませんでした。5区山登りとなった筑波大福谷選手が区間10位相当の走りで、10位と約1分差の15番目でゴールします。

 6区は麗澤大鈴木選手が59分13秒の10位相当で駆け下ります。7区慶大田島選手が大苦戦しますが、8区大東大大野選手が区間13位と持ち直すと見せ場はここから、9区亜大竹井選手が69分03秒で区間6位相当。アンカー育英大諸星選手が、突っ込んで入ると区間上位をキープ。最後は混戦の中で、14番相当でゴール。69分12秒区間5位相当の走り。往路復路とも今回はしっかり戦い抜きました。

14位明治大学11時間00分28秒
往路17位5時間32分20秒・復路🥉位5時間28分08秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップ差
1区(21.3㎞) 13位 手嶋杏丞④ 62分13秒 13位 1分33秒
2区(23.1㎞) 16位 鈴木聖人④ 69分11秒 15位 3分52秒
3区(21.4㎞) 14位 児玉真輝② 63分39秒 16位 5分29秒
4区(20.9㎞) 7位 小澤大輝③ 62分23秒 14位 6分06秒
5区(20.8㎞) 18位 下條乃將③ 74分54秒 17位 10分14秒
6区(20.8㎞) 12位 杉本龍陽③ 59分28秒 16位 10分39秒
7区(21.3㎞) 🥈位 富田峻平③ 63分02秒 14位 11分02秒
8区(21.4㎞) 11位 櫛田佳希③ 66分01秒 14位 12分14秒
9区(23.1㎞) 11位 加藤大誠③ 70分26秒 15位 15分25秒
10区(23.0㎞) 4位 橋本大輝④ 69分11秒 14位 16分46秒

 もう一つ波乱は明治大の総合14位でしょう。昨年の次点から、強化したものの、昨年よりも戦えなかったとは…。1区投入のエース手嶋選手がやや出遅れる区間13位。2区鈴木選手は、故障明けもあったか、大きく伸ばせず69分オーバーの区間16位と出遅れます。

 すると、3区児玉選手は後半失速する区間14位で波に乗れず。今期絶好調の小澤選手が区間7位で走るもまだ総合14位。凌ぐ5区だったはずの下條選手が、突っ込まざるを得ない展開で区間18位。シード権と3分以上の往路17位となり、この時点で苦しくなります。なんだろう…いつの間にかプレッシャーがかかっていたのかなぁ…。

 復路は、6区杉本選手の区間12位の滑り出しの後、7区富田選手が63分02秒区間2位激走。望みを繋げますが、8区櫛田9区加藤選手は区間11位と足踏み、10区橋本選手が69分11秒区間4位と激走しますが、総合14位に留まりました。混戦の中、復路3位獲得がせめてもの救いでした。辛いですが、結果が出せるように切り替えたいですね。

15位国士舘大学11時間03分06秒
往路14位5時間29分49秒・復路16位5時間33分17秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップ差
1区(21.3㎞) 10位 木榑杏祐④ 62分03秒 10位 1分23秒
2区(23.1㎞) 🥈位 ライモイ ヴィンセント④ 66分41秒 3位 1分12秒
3区(21.4㎞) 18位 荻原陸斗④ 64分06秒 9位 3分16秒
4区(20.9㎞) 11位 三代和弥④ 63分09秒 11位 4分39秒
5区(20.8㎞) 13位 山本雷我② 73分50秒 14位 7分43秒
6区(20.8㎞) 13位 福井大夢③ 59分33秒 13位 8分13秒
7区(21.3㎞) 17位 清水拓斗④ 65分31秒 15位 11分05秒
8区(21.4㎞) 14位 山本龍神② 66分44秒 15位 13分00秒
9区(23.1㎞) 6位 綱島辰弥③ 69分09秒 14位 14分54秒
10区(23.0㎞) 18位 望月 武③ 72分20秒 15位 19分24秒

 国士大は、シード権争い例年より粘ることができたのではないでしょうか。1区木榑選手は、高速1区の中堂々たる走り、区間10位でエースヴィンセント選手に繋げます。ヴィンセント選手は順調に順位を上げていくと、途中から東国大のヴィンセント選手と激しバトル。相手の不調もありましたが、勝ち切って総合3位で2区を通過します。

 その後頑張ります。3区荻原選手は区間18位ながら64分06秒で耐えて32年ぶり3区一桁順位通過。4区三代選手も10位争いをして区間11位、5区山本雷選手もシード権と1分以内の総合14位でとどまります。6区福井選手59分33秒で総合13位に浮上して粘ります。

 ただ、7区清水拓8区山本龍選手が少し伸びを書いてしまいましたかね。区間15位前後でシード権からは引き離されました。そんな中、9区綱島選手が69分09秒区間6位の快走!復路唯一の区間一桁で一矢報いる走りでした。最終15位でしたが、予選最下位通過からよく粘りました。

16位中央学院大学11時間07分33秒
往路18位5時間36分04秒・復路14位5時間31分29秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップ差
1区(21.3㎞) 20位 栗原啓吾④ 64分47秒 20位 4分07秒
2区(23.1㎞) 18位 吉田礼志① 70分13秒 20位 7分28秒
3区(21.4㎞) 10位 武川流以名③ 63分10秒 19位 8分36秒
4区(20.9㎞) 19位 伊藤秀虎② 64分37秒 18位 11分27秒
5区(20.8㎞) 10位 吉本光希③ 73分17秒 18位 13分58秒
6区(20.8㎞) 4位 工藤巧夢① 58分47秒 18位 13分42秒
7区(21.3㎞) 11位 松井尚希④ 65分15秒 18位 16分18秒
8区(21.4㎞) 11位 馬場竜之介④ 66分08秒 17位 17分37秒
9区(23.1㎞) 15位 吉田光汰④ 70分53秒 16位 21分15秒
10区(23.0㎞) 8位 中島稜貴③ 70分26秒 16位 23分51秒

 2年ぶりの箱根路はいきなり試練を味わいました。1区エース栗原選手がまさかの失速。内蔵疲労とのことでしたが、プレッシャーもあったでしょうか。2区抜擢のルーキー吉田選手が懸命に粘り、3区武川選手と5区吉本選手が区間10位と奮起しますが、往路18位で終えます。

 復路は、出足の6区山下りで1年生工藤選手が会心の走り!58分47秒で区間4位と、今回一番の収穫となります。その後は区間二けたですが、最初で最後となった松井・馬場選手が区間11位、9区吉田選手で総合16位まで浮上。アンカー中島選手も意地の区間一桁。少しは伝統の粘りを見せることができました。

17位日本体育大学11時間11分11秒
往路16位5時間32分07秒・復路19位5時間39分04秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップ差
1区(21.3㎞) 19位 高津浩輝③ 63分58秒 19位 3分18秒
2区(23.1㎞) 10位 藤本珠輝③ 67分21秒 14位 3分47秒
3区(21.4㎞) 9位 大畑怜士④ 62分47秒 14位 4分32秒
4区(20.9㎞) 15位 分須尊紀① 63分31秒 16位 6分17秒
5区(20.8㎞) 15位 吉冨純也② 74分30秒 16位 10分01秒
6区(20.8㎞) 20位 盛本聖也③ 61分36秒 17位 12分34秒
7区(21.3㎞) 19位 漆畑徳輝② 66分14秒 17位 16分09秒
8区(21.4㎞) 19位 九嶋大雅③ 68分49秒 18位 20分09秒
9区(23.1㎞) 19位 大内宏樹④ 71分45秒 17位 24分39秒
10区(23.0㎞) 12位 佐藤慎巴④ 70分40秒 17位 27分29秒

 勝負をかけましたが、ちょっと報われなかったですかね。1区当日変更で、予選は走っていない高津選手を投入。トラックで結果を出していた選手でしたが、ハイペースに付けず19位出遅れます。2区藤本選手がエースの走りで67分21秒5人抜き14位、3区大畑選手チーム最高の区間9位と走りますが、4区分須5区吉富選手は区間15位。往路16位に終わります。

 復路は、6区盛本選手がいきなり出遅れてしまい、見た目最下位に。これで一気に流れを失い、7区8区9区と連続で区間19位。8区戸塚中継所で繰り上げスタートの屈辱も味わうことに…。アンカー佐藤選手が、繰り上げスタートの山学大に競り勝って、区間12位の総合17位でゴールしたのが、一矢報いる走りでした。

18位山梨学院大11時間11分21秒
往路15位5時間31分42秒・復路20位5時間39分39秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップ差
1区(21.3㎞) 14位 木山達哉③ 62分14秒 14位 1分34秒
2区(23.1㎞) 4位 ポール オニエゴ④ 66分49秒 7位 1分31秒
3区(21.4㎞) 19位 髙田尚暉① 64分07秒 12位 3分36秒
4区(20.9㎞) 16位 伊東大輝③ 63分43秒 13位 5分33秒
5区(20.8㎞) 17位 成毛志優④ 74分49秒 15位 9分36秒
6区(20.8㎞) 11位 矢島洸一④ 59分25秒 15位 9分58秒
7区(21.3㎞) 16位 川口航士郎④ 65分29秒 16位 12分48秒
8区(21.4㎞) 20位 橘田大河③ 69分16秒 16位 17分15秒
9区(23.1㎞) 20位 石部夏希③ 74分44秒 18位 24分44秒
10区(23.0㎞) 14位 篠原 楓③ 70分45秒 18位 27分39秒

 オニエゴ選手が凄かったですね。1区木山選手から14位で襷をもらうと、2区オニエゴ選手が激走。創価大など他校の留学生ともバトルを繰り広げながら、7位に進出。個人としては区間4位66分49秒と、駅伝ファンの想定を大きく上回る走りだったのではないでしょうか。努力の星は最後まで伸び続けました。

 ただ、その後は苦しかったですね。3区髙田4区伊東選手がやや力負けし総合13位へ。その後3区間は最初で最後の4年生。6区山下りの矢島選手が区間11位健闘していました。8区9区が非常に厳しく、断トツの区間最下位。あっという間に繰り上げスタートに。10区篠原選手が区間14位と走りましたが…2年連続復路最下位になるチームでないはず…。

19位駿河台大学11時間13分42秒
往路20位5時間41分11秒・復路15位5時間32分31秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップ差
1区(21.3㎞) 17位 清野太成③ 63分20秒 17位 2分40秒
2区(23.1㎞) 19位 ブヌカ ジェームス④ 70分19秒 19位 6分07秒
3区(21.4㎞) 12位 町田康誠③ 63分35秒 18位 7分40秒
4区(20.9㎞) 20位 今井隆生④ 66分58秒 20位 12分52秒
5区(20.8㎞) 20位 永井竜二③ 76分59秒 20位 19分05秒
6区(20.8㎞) 🥉位 小泉 謙③ 58分47秒 20位 18分49秒
7区(21.3㎞) 15位 新山舜心② 65分26秒 20位 21分36秒
8区(21.4㎞) 15位 出仙龍之介③ 66分56秒 20位 23分43秒
9区(23.1㎞) 18位 田尻 健④ 71分11秒 20位 27分39秒
10区(23.0㎞) 7位 阪本大貴④ 70分41秒 19位 30分00秒

 表のMVPチームが優勝校だとすると、裏のMVPは間違いなく駿河台大でした。1区清野選手が、監督の指示通り大手町の最初の曲がり角を曲がる。格上相手に、メンタル強くないとできないことです。ハイペースには途中から付けませんでしたが、63分20秒の区間17位とまずまず。最初の襷リレーでした。

 2区は、エースブヌカ選手でしたがペース上がらず区間19位。2度目のコロナワクチンを打ってから調子が上がらなかったそうです。3区町田選手が巻き返して63分35秒の区間12位。4区と5区の今井・永井選手は、ともに区間最下位となりますが、15分の繰り上げに間に合ったのは、町田選手の走りがあったから。また、復路に主力選手を回せましたね。

 復路は、60分きりはできそうと送り出した小泉選手が58分47秒の区間3位会心の走り!下りの適性があり、大舞台にも強いそうですが、これはびっくりです!見た目トップとの差も詰めました。7区新山8区出仙選手が区間15位と堅実に推移、9区田尻選手は区間18位も71分少しでまとめ、見事に繰り上げにかからずタスキリレー。トップ青学大が無双していましたので、見事。

 そしてこれだけで終わらず、アンカー阪本選手が区間7位の見事な走りで笑顔でゴール。復路は15位、そして10区途中で専修大を交わして最下位脱出していました!最初の角を先頭で曲がる、師弟リレー、繰り上げ回避、総合19位。楽しみながら、凄いことをやってのけたのではないでしょうか。

20位専修大学11時間15分09秒
往路19位5時間38分46秒・復路18位5時間36分23秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップ差
1区(21.3㎞) 4位 木村暁仁② 61分24秒 4位 44秒
2区(23.1㎞) 20位 高瀬 桂③ 71分04秒 18位 4分56秒
3区(21.4㎞) 20位 ダンカン キサイサ① 66分34秒 20位 9分28秒
4区(20.9㎞) 17位 水谷勇登② 63分54秒 19位 11分36秒
5区(20.8㎞) 19位 野下稜平② 75分50秒 19位 16分40秒
6区(20.8㎞) 17位 横山佑羽④ 60分02秒 19位 17分39秒
7区(21.3㎞) 9位 国増治貴③ 64分11秒 19位 19分11秒
8区(21.4㎞) 17位 岩間 暁④ 67分29秒 19位 21分51秒
9区(23.1㎞) 15位 服部友太④ 70分43秒 19位 25分19秒
10区(23.0㎞) 20位 中山敦貴② 73分58秒 20位 31分27秒

 最終的に2年連続最下位になってしまったものの、収穫もありました。1区木村選手が、ハイペースに対応して、61分24秒好タイムで区間4位!駅伝ファンをうならせる走りでした。柱の高瀬・ダンカン選手が調整不足のような走りで連続区間最下位。流れが切れたのは悔しいところでしょう。その後、往路は4区水谷選手が区間17位で粘った走りがありました。

 復路は6区横山選手が17位スタート、遅れそうになるところ、7区の国増選手が区間9位健闘。これで前の集団に追いつくことが出来ました。他校と競り合いながら8区岩間選手が区間17位、9区服部選手が区間15位の走り。繰り上げは回避しました。10区で最下位に落ちてしまいましたが、昨年より戦えました。

区間賞一覧

区間 名前学年・大学名 区間タイム
1区(21.3㎞) 吉居大和②・中央大MVP 60分40秒
2区(23.1㎞) 田澤 廉③・駒澤大 66分13秒
3区(21.4㎞) 丹所 健③・東京国際大 60分55秒
4区(20.9㎞) 嶋津雄大④・創価大 61分08秒
5区(20.8㎞) 細谷翔馬④・帝京大 70分33秒
6区(20.8㎞) 牧瀬圭斗④・順天堂大 58分22秒
7区(21.3㎞) 岸本大紀③・青山学院大 62分39秒
8区(21.4㎞) 津田将希④・順天堂大 64分29秒
9区(23.1㎞) 中村唯翔③・青山学院大MVP 67分15秒
10区(23.0㎞) 中倉啓敦③・青山学院大 67分50秒

 7区までは、区間賞が各大学違うという大混戦ぶり。最終的に、優勝の青学大が3区間区間賞でうち2つ区間新、総合2位の順天堂大が2つ区間賞と、後半は順当なかたちになったのかなとおもいます。

 MVPは吉居・中村選手がW受賞!83回大会の区間記録を破った吉居選手、84回大会の区間記録を破った中村選手、それぞれ価値が非常に高かったですからね。W受賞できて良かったと思います。

 なお、この2区間が更新されたことにより、最古の区間記録は…95回大会8区小松陽平(東海大)に…。いやぁ~、凄い時代に突入したなぁ。

まとめ

 青学大の圧倒的な強さ、そして混戦になった2位~14位あたりのチームのタイムも上がってきているなということです。気象条件は比較的よくて、寒すぎた6区以外は全体的にかなり良かったように思います。そのためか、シード権のボーダーラインが、総合タイムを11時間切ってくるレベルに上がります。本当に各区間しっかり戦わないと乗り切れなくなっています。

 その中で、好走する選手と、うまくいかなかった選手、あるいはチーム単位で、かなり差があったように思います。情報を集めた限り、突貫工事だったり、故障上がりで賭けでの起用だなという形でした。

 全体的に高速化になってきたことにより、調整がうまくいかなかった選手の誤魔化しがきかなかったなと思います。また、出雲・全日本の距離なら何とかなったけど、箱根駅伝の20㎞超えだと影響が出ていたのかなと思ったりしました。

 年間の練習スケジュールや、或いは故障してからどう対応していくか。厚底シューズの影響で故障の傾向も変わっていると思います。青学大は、選手層がもともと厚いですが、そのあたりの対応もかなり考えて、年間戦っているの勘と思います。

 少しでも、全チーム全選手がが悔いのない戦いが、次の年行われていけばと思います。


hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。

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