もう明日に全日本大学駅伝2021が迫ってきましたね。
各区間ごとの展望をしながら、順位予想をしていこうと思います。
※順位予想は夜遅くの予定です。ご了承ください※
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1区で出遅れない、駅伝を勝利するのに鉄則なことなのですが、全日本大学駅伝は、出雲・箱根に比べて違う点があります。それは”最短区間”であることです。
出遅れたくないけど、主力選手を惜しげもなく起用するのはためらうのですよね。チーム事情にもよりますが、エース選手はくることは少なく、中堅どころでスピードがある選手や1年生で凌ぎたくなります。
距離も短いので、大げさに言うと区間順位はどうでもいい。トップと20秒くらいまでにつけてくれればというときもあります。
ただ、今回はちょっと様相が違うのですよね。エース選手や実力者を持ってきた大学が例年以上に多いのです。
エース選手
明大:手嶋杏丞④:5千m13分31秒51
中大:吉居大和②:5千m13分25秒87
第一:アニーダ サレー③:日本IC5千m4位
実力者
東洋:児玉悠輔③:前年全日本駅伝1区5位
順大:平 駿介③:出雲駅伝2区2位
國學:島崎慎愛④:前年全日本駅伝1区4位
法大:内田隼太③:1万m28分58秒65
信州:坪井響己(M2):5千m14分05秒93
立命:山田真生③:5千m13分49秒35
選抜:亀田仁一路②:5千m13分53秒18
1年生
駒大:佐藤条二①5千m13分40秒99
早大:伊藤大志①5千m13分36秒57
東国:佐藤榛紀①5千m13分50秒31
1500m
東海:溝口 仁②1500m3分42秒24
青学:志貴勇斗②昨年関東IC2部5位
中学:松井尚希④1500m3分48秒61
日体:佐藤慎巴④1500m3分49秒04
こちらの判断で大まかに分けました。トラッで圧倒的にスピードがある明大手嶋・中大吉居選手、留学生で秋口好調だった第一工大サレー選手がエントリー。おそらくそのまま走ると思います。
チームのエースのサレー選手はおそらくあわよくば貯金を作る作戦でしょうから、序盤からある程度ペースを作る可能性あり。明大手嶋選手は、予選の疲れが抜けていれば、終盤前からロングスパートをかけるかもしれません。
そして、ある程度ペースが速くなってもついていけるだろう選手が今回は多いです。1区の実績が高い東洋児玉選手や国学島崎選手、出雲好走の順大平選手、他にも地方のチームで走力が高い選手がいます。
ここで、ポイント。1年生や1500mが強い選手を起用しているチームがどこまでつけるかですね。駒大・早大・東国が1年生ですが、それぞれ実力者ではあります。ここ最近の駅伝実績では東国佐藤選手の出雲2区での好走がありました。駒大佐藤・早大伊藤選手はさて?
1500mのランナーを起用している大学がどこまで対応できるか。アップダウンも何気にあるので、終盤より早くからペースが上がると結構つらい面もあります。
有力校では、青学大が、大学駅伝初挑戦の志貴選手としています。記録会にも出ていないので、温めていると思うのですが、どこまでいけるか(近藤選手に変える可能性も僅かにあると思います)?
2区3区4区を合わせてスピードエース区間としています。まだ、選手の出入りが激しい中、しっかり流れを作りたいところ。距離が長い3区をエース区間としているチームもいくつかあるかな?
ただ、いくつかのチームは9番手10番手あたりに置いて様子を見ているところもありますかね…。当日変更の予想も交えながら、見ていきます。
優勝・表彰台候補
駒大:唐澤拓海②?
明大:児玉真輝②?富田峻平③?鈴木聖人④?
青学:近藤幸太郎③・岸本大紀③?
早大:2区井川龍人③・3区中谷雄飛④
東洋:4区石田洸介①
順大:2区三浦龍司②、3区に伊豫田達弥③?
東国:2区山谷昌也③、3区僅かにイエゴン ヴィンセント③あり?
國學:藤木宏太④?
それ以外のチーム
東海:3区市村朋樹④
帝京:遠藤大地④?
中大:3区中野翔太②
法大:2区鎌田航生④
中学:2区栗原啓吾④
立命:2区高畑凌太④
関学:3区上田颯汰③
選抜:2区松倉唯斗④3区巻田理空②
ここは優勝候補やその一角とそれ以外で分けさせてもらいました。
実績からすると井川・中谷選手を持ってきた早大が抜けています。1万m27分台&昨年抜け出した実績があります。4区を当日変更で太田or菖蒲選手を持ってくるとさらに怖いですよね。破壊力は高い。出雲駅伝で動きがよくなかったところからどこまで抜け出せるか。
続いて、明治大もおそらくスピードランナーが投入されるでしょう。児玉・富田選手、鈴木選手も来る可能性あります。手嶋選手で抜け出していた場合は突っ走りそうですね。流れさえ作れれば怖いところ。
いいオーダーが組めそうなのは青学大も。エース級の岸本選手が復活宣言で3区。2区中村選手も強力ですが、ここに近藤選手が来ると、2区3区まとめて流れで強いです。
順大は、ついに走りそうな2区三浦選手に、エース選手の伊豫田選手がおそらく3区か。流れを掴みに来るでしょう。東国大も急成長注目の山谷選手、3区は丹所選手か、もしくはヴィンセント選手も僅かに可能性あり?その場合はまた展開が変わりそうです。
他では、東洋大怖いのは、4区石田選手。出雲も酷暑・向かい風・アップダウンをものともせずに走っています。2区前田3区九嶋選手でしっかり凌げれば、4区で追い上げて一気に優勝戦線に上がる可能性はありそうです。
他のチームも、中学栗原・法大鎌田選手が2区、東海市村選手や関西学院上田選手3区、帝京大も遠藤選手の可能性が高そう。國學院大も藤木選手らは入るかな?流れを作れるでしょうか。
そして、ここまだ名前を上げていない優勝候補駒大は勝負所。エース格は終盤区間に全員入っていますので、スピードはあるけど駅伝経験は浅い選手が多いのですよね。唐澤・白鳥選手あたりはどこかに入るのかなと思いますが果たして??
5区や6区は、7番手8番手の選手を起用することが多い区間です。とはいえ、序盤区間よりも距離が長い&気温の上昇もあります。このあたりに強い選手を残していれば、一気に抜け出すことは可能。また、不調から回復途上のエース格が起用されることもありますね。
駒大:6区安原太陽②
青学:5区佐藤一世②、6区西久保遼③
早大:石塚陽士①?菖蒲敦司②?
東洋:佐藤真優②?
順大:5区野村優作③
東国:堀畑佳吾③
國學:中西大翔③?
帝京:西脇翔太②・中村風馬④
中大:5区三浦拓朗④?
中学:5区伊藤秀虎②
選抜:6区時岡宗生③
選手層的には青学大が抜けてますね。5区区間記録保持者の佐藤選手が2年連続エントリー。主要区間ではないので不調もありえますが、単独走でどんどんいけるので、勝負手の可能性あります。6区西久保選手は初駅伝ですが、普通に現状6区エントリー中では走力がずば抜けています。青学大が本命に上がり始めてますが、選手層はさすがです。
前回トップながら追いつかれた早大も少し選手層が厚くなりました。出雲好走の、ルーキー石塚選手は注目度が上がってきていますね。東洋大はこのあたりしぶといレースをしそう。優勝候補ではないですが、帝京大や日本選抜も選手層が厚そうです。
また順大は出雲失速した野村選手が5区。中大は箱根予選失速もエース級三浦選手。変更の可能性ありますが、こういう起用の仕方もありです。國學院大も中西選手可能性あるかな?このあたりの攻防も流れにかかわります。
エース起用
駒大:7区田澤 廉③・8区花尾恭輔②
東洋:7区松山和希②・8区宮下隼人④
東国:ルカ ムセンビ③?
拓大:ジョセフ ラジニ③?
帝京:8区細谷翔馬④
東北:8区松浦崇之(M2)
関学:8区守屋和希②
選抜:8区吉岡龍一(M1)
スタミナ重視
青学:横田俊吾③・飯田貴之④
早大:鈴木創士③?太田直希④?・山口賢助④
明大:加藤大誠③、鈴木聖人④?
中大:中澤雄大③・手島 駿④
法大:清家 陸④・河田太一平③
その他注目ランナー
國學:7区平林清澄①
順大:8区四釜峻佑③
ここは分かれましたね。エース級を起用しているチームと、スタミナなど総合力があるチームを起用しているチームがあります。
エース級はいうまでもない田澤選手です。昨年アンカーから7区へ。出雲は完全に絞り出したそうなので、比較的負担の少ない7区へ回ったのかなと思います。他校からすれば脅威。花尾選手は、総合力タイプですが力を上げています。6区までにどこまでつなげるか。
東洋大も、今年箱根2区5区の松山・宮下選手。出雲欠場しているので、柏選手らと変更の可能性はまだありますが、そのまま走るとなると非常に怖い存在です。
他、単発エース選手もいますよね。東国大は7区8区どちらかにムセンビ選手起用示唆、駅伝で+αが出る選手です。地方も出雲1区4位の東北大松浦選手が残っていたり、楽しみな面あります。
対して、青学大や早大は、スタミナ型の選手を起用していますね。青学大は鍛えた横田選手に、安定の飯田選手。早大は7区は鈴木or太田選手どちらか、8区は前回堅実に走った山口選手です。6区までにある程度優位に進める必要がありますね。
あとは明大は、8区は箱根予選日本人2位の加藤選手、7区は橋本選手(鈴木選手の可能性もあるか?)。中大や法大もバランスいいランナーに思います。
また個人的に注目としては、國學院大は平林・伊地知選手と1年生2年生に託してます。平林選手は出雲アンカーで大きくピックアップ。伊地知選手も駅伝皆勤も、主要区間は初です。下級生に最後を託すのは珍しいので、どうなるか。
また順大は、関東ICハーフ日本人トップから一気に上昇気流に乗っている四釜選手がアンカー。出雲は後方単独走の中、6区4位。主力選手とバトルの中見れるでしょうか。
出雲駅伝は気温30度超えと風、箱根予選も開けた場所ということもあり直射日光と強風が吹いていました。気象条件は予想以上に展開を変えることがあります。
予想するうえでは、こちらをチェックするにも大事です。
8時(名古屋):晴れ、13度、北風1m
9時(四日市):晴れ、15度、北風2m(追い風)
10時(鈴鹿市):晴れ、17度、北風1m
11時(津市):晴れ、17度、東風1m
12時(松阪市):曇り、17度、東風3m(向かい風)
13時(伊勢市):晴れ、19度、東風4m(向かい風)
ウェザーニュースより 6日昼過ぎ時点
前半は比較的スピードランナーが走りやすい条件ですね。
ただ、基本的にずっと直射日光が当たり気温が上昇します。終盤区間は向かい風が少しですが吹きます。なんだかんだ、少し選手を苦しめる場面はありそうです。
1位青山学院大学
2位順天堂大学
3位駒澤大学
4位東京国際大学
5位明治大学
6位東洋大学
7位早稲田大学
8位國學院大學
9位中央大学
10位東海大学
11位帝京大学
12位法政大学
OP日本学連選抜
13位中央学院大学
14位拓殖大学
15位関西学院大学
16位日本体育大学
17位皇學館大學
18位立命館大学
19位岐阜協立大学
OP東海学連選抜
20位大阪経済大学
21位信州大学
22位環太平洋大学
23位第一工科大学
24位札幌学院大学
25位東北大学
一番バランスよく組めているなと思ったのが青山学院大なので、青学大にしてます。序盤・中盤・終盤とも穴はないと思います。終盤の気温上昇にも強そうなメンバーです。
うまくいったときに、順大と明大が怖いなと思って、2位と4位にしています。序盤~中盤はスピードランナーが走りやすい気候を位していますし、終盤はロード型を置いています。
この間くらいに駒大が終盤上げてきて割って入るのではないかと思います。東国大は3区ヴィンセント選手にしても表彰台くらいに粘る力あると思います。本当に流れ次第です。
6位7位8位にちょっとオーダーが読みにくい東洋・早大・國學院大を固めておいてあります。東洋大は松山選手が好調なら表彰台でしょう。んで、ここまででシード権。
あとは中央大や帝京大や東海大、主力がしっかり入った法政大あたりで迷いました。帝京大は細谷選手次第かな?中大や東海大は前半の稼ぎ次第と思います。法大は疲れが取れてるかどうか。
主力が抜けた日体大は、疲れもあるでしょうしちょっと厳しいかなと思い、3区と8区にエースのいる関西学院大を15位に上げてみましたがどうでしょうか?
皆様も最終予想をどうぞ。
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