2021年(令和3年)11月7日(日)に行われる

秩父宮賜杯 第53回全日本大学駅伝対校選手権大会(通称：全日本大学駅伝2021)が近づいてきましたね。

このページでは、区間オーダーを紹介していきます。

なお、試合当日の早朝に、補欠3名と入れ替えることもできます。
これは病気・怪我によるものだけでなく、
戦略的なものも可能になっています。

このあたりの駆け引きにも注目です。
予想屋としても、そこもみながら予想していきます。

　公式HPでは、5日(金)午後に区間エントリー発表となっていますが、
出雲駅伝上位3チームの東京国際大・青山学院大・東洋大はすでに発表されています。

　なので、ぼちぼち公開していこうと思います。

発表されましたね！

全日本大学駅伝2021【区間オーダー発表！当日変更も反映！】

全日本大学駅伝2021【公式サイト】

全日本大学駅伝2021【開催要項】

　基本的に駅伝は、先手必勝ですが、最終盤の2区間が長距離区間。少し区間配置を考える必要があります。

NEW：最終オーダーが確定しました

シード校区間オーダー

駒澤大学

　駒澤大は…ちょっと台所事情が大変な気がしますが…。事前に疲労骨折と聞いていた鈴木選手はともかく、前回経験者山野選手に、注目ルーキー篠原選手も外れるとは…。

　終盤の長距離区間に6区7区8区に安原・田澤・花尾選手と主力選手が固まっています。序盤から中盤は、基本的に凌ぐ形になるでしょうか。1区から5区はこのまま走れば、全員大学駅伝初出場。ただ、さすがに変わるかな。

　1区佐藤選手は、高校時代から活躍しています。記録会も良かったのでそのまま。流れを繋ぐ2区3区4区を最初から3枚替予定と見ます。2区3区にスピードのある赤津・唐澤選手。出雲4区5区とは気象条件など違うし、接戦にもなりやすい。違う走りになると思います。

　4区は、少し上っている区間ですので、箱根5区山登り候補にも挙がる
4年佃選手に粘ってもらう形かな。序盤区間が分からないので、ここで立て直すのではないでしょうか。逆に5区東山選手はそのまま。5千mスピードありますし、叩き上げの力を見せてくれれば。

　おそらく6区や7区で勝負を仕掛けていくオーダーと思うのですが、果たして選手の調子はどうでしょうか。青柿選手、さらに記録会には出血内白鳥選手がここにきて残ったのも気になりますが…

東海大学

　東海大は主要区間は現状ベストオーダーではないでしょうか。1区1500mで結果を出したことのある溝口選手、箱根でカギになるだろう佐伯・市村選手が2区3区、終盤の7区8区本間・竹村選手にも長距離に強い選手が入っています。

　4区川上5区佐藤6区入田選手はそのまま入ってもおかしくないのですが、出雲駅伝で好走した水野・神薗選手が入っていないのでどこかには入るかなぁ。山下りの川上選手のところに、水野選手。6区に神薗選手にしてます。

　佐藤選手はトラックのスピードあるので、そろそろ試してほしい気もしますがどうでしょう。他にも主力の一角の長田選手、復調加減の松崎・喜早選手も控えていますので、結構充実しています。流れにさえ乗れればでしょう。

明治大学

　箱根予選明けの明治大は、櫛田選手が外れたのが気がかりですが、基本的にスピードランナーを前半に固める布陣になるかな？1区手嶋選手は、本人も希望していましたし、しっかり好スタートを切ってくれれば。

　2区新谷3区杉選手と若手選手が入っていますが、おそらくここに児玉・鈴木選手ではないでしょうか。今回は箱根予選を走った主力でスピードランナーは前半に回していきそうです。7区橋本8区加藤選手は長距離の方が得意な選手です。

　4区小澤選手はついに駅伝デビューか。前回の櫛田選手以上生きたい。5区は箱根予選でも粘った1年尾崎選手そのままか。6区杉本選手も力ありますが、故障上がりの富田選手が、ここで走るかどうか。しっかり前半から流れを作るオーダーにはなっています。

青山学院大学

　青学大のオーダーは非常に整っているように見えますね。補欠に入っている近藤選手がどこに入るか、エース級となった佐藤選手が2年連続5区なのかどうかは気がかりですが…。

　1区は全日本には2年連続エントリーの志貴選手。1500mで結果も出ていますし、本当に走るかもしれません。2区3区には、箱根2区経験者中村・岸本選手。4区は山下りの高橋選手。青学大は例年4区は4年生なので走るかな？

　5区は、調子が良いのなら大幅貯金できそうな佐藤選手。混戦を抜け出すためと考えるか。6区は満を持して初駅伝西久保選手。走力は高いのでさらに抜け出せるでしょうか。7区は、出雲アンカーで激走した横田選手、8区はスタミナには自信があるだろう飯田選手。

　近藤選手はどうでしょう。青学大の定石は、7区にエースなのですが…今期は総合力チーム。当てはまるかどうか？また2区中村選手の実戦経験が離れているということで2区予想してみます。佐藤選手は、変わりそうな選手もいないのでそのままで。実現できれば、かなり強そうです。　

早稲田大学

　早大は、千明選手が残念ながら外れましたが、まずまず順当には見えますかね。ただ、当日変更で入ってもおかしくない選手が、太田・菖蒲・辻・石塚選手と4名いるので、さて…。

　1区伊藤選手は、出雲で暑さでやられました。ならば涼しい1区。昨年1区の辻選手との争いですが、どうでしょうか。2区3区は前年と同じ井川・中谷選手。昨年トップを突っ走っていったオーダーにできればというところ。

　4区がどうなるか。前年同様太田選手かと思いきや、7区鈴木選手が今季不安定なんですよね…。太田選手7区はありえるかなぁ。4区5区6区どうするか。アップダウンがある4区位に石塚選手、菖蒲選手は連続で同じ区間かなぁ。佐藤選手は力をつけてきていてそのまま走りそう。

　アンカー山口選手は、昨年並みに仕上がってきていますのでそのままな気がしています。経験者の調子の良しあし、新戦力の台頭で読みにくいですが、いいオーダーは組めるはず。悲願の優勝に手は届くのか。

東洋大学

　不気味ですね。5区と6区は変わるかもですが、主要区間はそのままであれば、本当に脅威です。1区得意な児玉選手、2区前田3区九嶋選手が繋げば、4区には本格化してきたルーキー石田選手がいます。7区松山8区宮下選手はエースです。

　ただ、松山・宮下選手は、出雲は怪我明けで回避した中、果たして走るのか。出雲アンカーの柏選手が補欠に入っているので、予想が難解ですね…。しかも7区は、東洋大ここの所毎年変更です。

　あとは繋ぎ区間誰が来ますかね。前回メンバーの佐藤選手、トラック型とはいえ及川選手もそろそろ走らせたいですが…。まあ、どう変わっても東洋大ならまとめてきそう。7区8区が変わらなければ、一気に優勝争い中心に入るかもしれません。

帝京大学

　帝京大は比較的すっと組んできたような気がします。補欠に入っている遠藤選手が3区か7区どちらかに入るかかなぁ。

　出走駅伝全て1区となる小野選手、2区橋本選手スピードランナー。3区遠藤選手ならすっとまとまる形。4区5区は今年の成長株森田・西脇選手、6区は駅伝経験豊富な中村選手。

　7区びっくりですが、1年生小林選手。ただ長距離は得意に見えます。アンカー細谷選手は状態が上がってきたようで何よりです。現状のベストオーダーかな？

順天堂大学

　順大は、ついに三浦選手が走りそうな感じ。1区好調平選手、2区三浦選手でロケットスタート。3区は順当なら伊豫田選手が入るはずです。4区石井選手も安定して流れを繋ぎそう。

　5区にエース野村選手にちょっとおおっとなりましたが、出雲からの回復を考えるとこれくらいかなぁ。6区は分からないですね。前回の牧瀬選手が調子上がっているかどうか。

　7区は順当なら吉岡選手が入るはず…なのですが、近藤選手も長距離ロードは得意、逆転出場はあるか。四釜選手は再び楽しみですね。前回の出雲も良かった区間は多かったです。やはり怖いチームです。

関東地区予選通過校区間オーダー

東京国際大学

　優勝を争うだろうチームの中では非常に難解ですね～。1区佐藤2区山谷選手は、出雲から好調キープでそのまま。3区当て馬と思いますが誰が入るのかな？丹所選手は故障明けなので、ｳﾞｨﾝｾﾝﾄ選手なのか？？それとも直近1万m28分台堀畑選手もあり？

　8区には、ロード手堅い宗像選手が入っているので、ここは交代なしとみます。7区野澤選手走る可能性あるのですが、こちらにｳﾞｨﾝｾﾝﾄ選手もあるのかどうか。ここに入るにしても嫌なはず。

　4区白井5区生田選手はおそらくそのままか。このあたりは記録会の成績を重んじているように思います。6区奥村選手も面白いですが、丹所・堀畑選手がどちらかかなぁ。やっぱりどこの強豪校も気にしないとならない存在のように思います。

國學院大學

　國學院大のオーダーが面白いのですよね。序盤から上級生の主力選手をつぎ込んで、最後の長距離区間は、下級生の任せるのではないかというオーダーです。

　出雲1区2区で先頭に立った島崎・木付選手はおそらくそのまま。3区にエース藤木選手が入りますかね。今度こそ1区以外で好走したい。4区殿地・5区沼井選手どちらかに中西大選手かなぁ。1年山本選手も入る可能性ありか。中西選手の調子次第でもありそう。

　6区坂本選手は記録会連続自己ベストそのままか。7区は走るのが好きな1年平林選手、出雲力走は印象深い。そして伊地知選手も期待高いのですね。初の主要区間いきなりアンカーどこまでやるか。非常に気になる大学になってきました。

法政大学

　法政大も、全日本予選上がりということもあって、一部の主力選手は前半にしましたね。今季成長株内田選手1区、2区にエースの鎌田選手ですね。また、長距離区間は7区清家選手、箱根予選欠場した河田選手は間に合ったかいかに？

　また、3区細迫選手そのままでもいいのですが、急成長ルーキー小泉選手は起用しそうな気がしています。あとはスピードある松本・宗像選手もそのままかなぁ。

　もし河田選手間に合ってなければ、川上選手あたりになってくるでしょうか。力はついてきているので、当日のオーダー次第でしょうかね。

拓殖大学

　箱根予選落選したため、全日本駅伝が最後になってしまった拓殖大。オーダーはほとんどそのままでもいいかもです。2区にエース合田選手がいますし、アンカーは主力ながら駅伝未出走桐山選手。箱根連合での出走も微妙なので、走らせたいところ。

　変わるとすると、箱根予選やや苦戦していた7区山崎選手のところに、ラジニ選手を入れて、シード権を狙いに行くかなぁ。全体的には予選上位の選手を入れていて、今の力を試す形になりそうです。

中央大学

　中央大はほとんど変えなくてもいいのかなという形です。エース級では、森選手あたりは回避しました。控えにはスピード型、ルーキー、長距離タイプといますので、そのまま当日迎えてもいいのですよね。

　吉居選手を1区にして、ロケットスタートを狙いますね。ラストはやはり脅威です。2区には、期待のルーキー阿部選手、3区はスピード抜群の中野選手ですね。

　あとは5区に復活をかける4年三浦選手、長距離に強い中澤・手島選手が7区や8区。現状のベストオーダーは組めたのではないでしょうか。

中央学院大学

　3年生武川・小島選手が補欠になりました。事前から厳しいと言われていましたが、やはり厳しいと思います。そのため、2区にエース栗原選手を回して、7区8区は吉田光・吉本選手ら上級生になったのかと思います。

　オーダーは面白いと思います。1区は1500m結果を出している松井選手、3区川田4区吉田礼選手もデビュー楽しみです。エースで流れが作れれば、シード権もというところです。

日本体育大学

　日体大はびっくり。元々脚に不安があった藤本選手はともかく、4年生主力一角の大畑・加藤選手も外れました。その中で、前半に固めた感じに見えます。

　1区は1500mのスピードがある佐藤選手1区。予選良かった盛本・名村選手に、スピードのある漆畑選手で2区3区4区まとめました。またアンカーは4年生岡嶋選手です。

　下級生の5区6区7区がそのままかどうか。経験を積ませるかもしれませんし、大内・九嶋・村越選手ら上級生に代わるかもしれません。その時の状態次第でしょうかね。

他地区区間オーダー

札幌学院大学

　札幌学院大は、留学生を変えるかもしれませんね。ｲﾌﾞﾗﾋﾑ選手が3区に入ります。大栁・佐藤選手がどれだけで繋げるか。

　5区間も1年生が並ぶ全体的に若いオーダー。村上選手が入るかもしれませんがどこまでやれるか。アンカー宮本選手は前回のリベンジ楽しみです。

東北大学

　密かに注目してしまいそうですよね。終盤の長距離区間に入っている7区脇田・8区松浦選手は、出雲駅伝で活躍。中盤まで苦しいでしょうが、この2人でまくれる可能性あるのですよね。

　2年連続1区の立野選手や他予選出走メンバーなどで粘って、少しでも前と僅差で7区に繋げたい。

信州大学

　信州大は序盤から固めてきましたね。エース坪井選手を1区、次期エース松林・上甲選手を2区3区、次いで調子のいい野部選手が4区と並べています。タスキをつなぐのが目標でしたが、それを感じるオーダー。

　菅沼選手が外れたのが誤算ですが、吉岡選手ら中堅選手がアンカー。直近大会良かった落合選手らもどこかに入るかもしれません。

皇學館大學

　皇學館大は、2年エース佐藤選手を外してますね。オーダーを見ると出雲駅伝他、記録会でタイムが良かった選手が入っていますので、そのままな気がします。

　山田・中川選手らルーキーが目立ちますが、ポイント区間に4年鈴木選手、ずっと長い距離を走っている3年花井選手ら上級生が、地区枠継続のポイントになります。

岐阜協立大学

　現状でほぼべすおーだーな気がしますね。5千の記録会がいい中尾選手が1区、その他予選出走のメンバー、終盤は大橋・渡辺選手といった上級生ですね。

　流れに乗れれば、岐阜協立大も流れに乗れれば、地区枠絡む力はあるはずで。試合に出ていないので、上がってる選手いるかも。戻ってきた7区大橋選手に注目です。

立命館大学

　打倒関東一番手をずっとキープしてきた立命館大。ただ、少数精鋭となってきている今季は本当にギリギリですね…。エース山田選手を1区、次ぐ高畑選手を2区に配置して上位の流れに乗る作戦に出ました。

　1年生もポイント区間起用が多いですね3区大森・6区山崎選手、さらに長距離区間7区中田選手果たしてどうか。8区今季好調長田選手がしっかりと締めたいところです。

関西学院大学

　関西学院大は、エース選手を分けましたね。連続で好走している上田選手は3区、出雲3区酷暑の中しっかり走っていた守屋選手をアンカーに回して、15位以内をもくろむ体制ではないでしょうか。

　あとは、持ちタイムがいい田中選手がどこかに入るかもしれません。井手・佐藤・中尾選手など伸びてきている選手もいますし、楽しみなチームです。

大阪経済大学

　出雲駅伝12位から上り調子と思われた大阪経済大はアクシデント。エース級の片山選手が外れることに。1区は、出雲2区島野選手に凌いで、主力2区坂本3区佐々木選手や、8区中角選手に何とか頑張ってもらう形。

　出雲と全日本の間に合った関西ICで1500m活躍の楠本選手が5区、3000m障害活躍の杉本選手が7区。ここはそのままかどうか。1年藤村選手が走るかどうか。少しでも上を目指せるオーダーになれば。

環太平洋大学

　環太平洋大はバランスよく配置しましたね。1500mのスピードのある片山選手を1区。1万mのタイムが伸びてきた脇・勝部選手を2区7区。全日予選でチームトップの杉原選手がアンカーです。

　また、話題となっている土倉兄弟が3区4区で区間。このまま変わらずリレーなるか。持ちタイムがいい選手では、小山選手が控え、どこかに入るかもしれません。上位チャンスはあるか。

第一工科大学

　第一工科大は、エースとなったサレー選手を1区にして流れに乗る作戦。10月学内記録会で31分10秒前後に多くの選手がまとまり、総合力で戦う手応えもありましたね。

　谷口選手・松本選手ら5千mも通用する選手を2区3区、4区5区小山村島選手ら上級生で繋いでますね。7区東8区前原選手はびっくりですが、適正重視なのでしょう。どこまで粘れるか。

学連選抜区間オーダー

日本学連選抜

　これでもかという強力オーダーですね。惜しいところで、大学長距離では名前を見ない鹿児島大柴田選手あたりが外れそうですが、全日本選抜言うからには、しっかり上位にですかね。

　1区は5千m13分台の関西大亀田選手で、2区松倉・3区巻田・4区久保田選手は関東地区のエース。6区時岡選手は、伝統京産大の意地があるでしょう。

　8区吉岡選手は、1万m28分台でロード実績もあります。順調なら十分区間一桁候補です。7区京大足立選手次第では、単独の関東地区チームにも勝つのではないでしょうか。

東海学連選抜

　やはり、選考会そのままの8名でしたね。名古屋大重田・勝田選手や、愛工大深谷・渡邉選手は、それぞれ大学でのリレーとなります。

　また、中部大鵜飼選手と中京大鵜飼選手の兄弟は、どうやら6区7区でリレー。大学だけでなく高校も違うそうです。不思議な縁で、伊勢路でリレーします。

　もう一度戦力分析・順位予想をします。それは、別記事で。