全日本大学駅伝2021【駒澤大学】戦力分析&区間エントリー予想

出雲駅伝・箱根駅伝予選会終了!

全日本大学駅伝2021モードに入っていきたいと思います!
当ブログでは、関東地区15大学を中心に、区間オーダー予想をしていきます。

続いて、連覇の目標変わらず!
駒澤大学の区間オーダー予想です。

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全日本大学駅伝2021【駒澤大学】戦力分析&区間エントリー予想

 出雲駅伝をはじめ、駒澤大学中心で進むかと思われた大学駅伝2021-2022シーズン。落とし穴が待っていました。優勝本命と言われましたが、主力選手が1人欠場、1人不調の状態。アンカーにわたるまで8位苦戦。最終的に5位で初戦を終えることになりました。

 トラック5000mは現状ずば抜けている駒澤大ですが、駅伝で流れを作ることや、気象条件にも左右されないようにするには、また別の力がいるということを知らせる結果でした。全日本駅伝は駒澤大が比較的得意とする駅伝。主力の状態もおそらく上がる中、連覇を飾ることができるか。

エントリーメンバーと戦力分析

※5日(金)暫定区間エントリー発表、補欠5名に。
※7日(日)補欠と最大2名まで交代可能

エントリーメンバー
出:出雲駅伝、全:全日本駅伝、箱:箱根駅伝、都:都道府県対抗駅伝、高:高校駅伝

佃 康平④13分59秒51/29分15秒94≪21:箱8区4位≫

田澤 廉③13分29秒91/27分39秒21≪21:出6区2位、箱2区7位、20:全8区1位、箱3区3位、19:全7区1位、出3区2位≫
円 健介③13分48秒67/29分30秒30
中島隆太③13分54秒34/29分04秒94
東山静也③13分47秒16
山野 力③13分54秒17/28分32秒71≪21:箱9区6位、20:全6区4位≫

青柿 響②13分47秒77/28分20秒42
赤津勇進②13分52秒27/28分30秒64≪21:出5区10位≫
赤星雄斗②13分57秒55/30分10秒29
唐澤拓海②13分32秒58/28分02秒52≪21:出4区8位≫
白鳥哲汰②13分46秒78/28分14秒86≪21:箱1区14位≫
鈴木芽吹②13分27秒83/13分41秒68≪21:箱5区4位、20:全3区5位≫
花尾恭輔②13分51秒89/28分29秒82≪21:出3区4位、箱7区4位、20:全2区11位≫
安原太陽②13分43秒65≪21:出2区3位≫

佐藤条二①13分40秒99/29分50秒09
篠原倖太朗①13分48秒57≪21:出1区8位≫

 3年生エース田澤選手は、流れが悪かった出雲駅伝でも見事な走り。区間2位の好走で、1分ほど前までいたチームは捉えることに成功。全日本大学駅伝でも、大きなターニングポイントとなる区間での起用は間違いないです。

 2年生は次の柱・鈴木選手が疲労骨折からの回復が間に合えば起用見込み、走力は田澤選手に並んできているところ、状態が戻っていればぐっと駒大の戦力が上がります。前半戦主役だった唐澤選手も、順当なら出雲から上がってくるはず。

 また出雲駅伝でデビューした安原・赤津選手も再びエントリー。特に区間3位だった安原選手は主要区間もあるか。また、昨年末主力並の記録を出した白鳥・青柿選手も上がりつつあるようです。試合出場のない中の白鳥選手のエントリーも気になるところですかね。

 これに追いつき追い越せのルーキーは、佐藤・篠原選手がエントリー。篠原選手は大学に入ってから大きく伸びて、出雲駅伝でいきなり1区。佐藤選手は出雲エントリー外ながら5千m13分40秒好記録を出して、満を持して全日本エントリー。デビューなるか。

 田澤選手以外の上級生は、4年唯一のエントリー佃選手と、3年山野選手の、今年の箱根組がそろそろ起用があるかもしれません。長距離ロードは彼らが繋げるはず。5千mのタイムが上がってきた円・中島・東山選手らも抜擢があるかどうか。

 現状の状態で、駒澤大が、全日本大学駅伝を連破すオーダーを考えてみたい。

区間オーダー予想

 とはいえ、鈴木・唐澤選手がどこまで回復しているのか分からないことにはオーダーが組みにくいですが…。鈴木・唐澤選手が8割くらいまで戻っているなら、思い切ったオーダーを考えてみました。

1区(9.5㎞)鈴木芽吹②
2区(11.1㎞)唐澤拓海②
3区(11.9㎞)田澤 廉③
4区(11.8㎞)安原太陽②
5区(12.4㎞)篠原倖太朗①
6区(12.8㎞)山野 力③
7区(17.6㎞)花尾恭輔②
8区(19.7㎞)佃 康平④

序盤から、畳みかけました。

1区鈴木選手…1万m27分台の選手を、1区という非常に贅沢なオーダーになります。というのも2大会前に腰に不安があった当時の主力選手を起用して、しっかりと前に出ることができました。走力が戻っていれば、終盤手前からロングスパートで推して、一気に縦長の展開にすることができるのではないでしょうか。

2区唐澤選手…出雲駅伝は不調もあったと思いますが、酷暑と向かい風の影響も結構受けていたと思います。また初駅伝で展開も難しかったと思います。しっかりトップ付近で襷受けることが出来れば、見違える走りになっていく選手と思います。

3区田澤選手…ここに田澤選手を持ってくる予想にしてみました。万全ならトップ付近で襷が運ばれると思います。他校のことは気にせず、あ相澤選手の区間記録を狙って、思い切り突っ込んでいく走りが見たい!これで一気に駒大がトップをひた走る流れに持っていくことができると思います。

4区安原選手…そして好調で駅伝もいけそうな選手を畳みかけていきます。出雲駅伝2区で思い切って突っ込んで入りながら、区間3位でまとめた安原選手を起用します。スピードが求められる区間ですが、全体的には上り基調のコースです。タフな区間を狙っているようで。ちょっと期待したい区間です。

5区篠原選手…本当に旬の選手ですね。いきなり出雲駅伝1区の重責、何とか担い切りました。この区間は他の大学も、7番手8番手を起用すると思われる区間です。単独走が分かりませんが、走力でいえば、十分区間賞を狙っていけると思います。強い選手への階段を昇れれば。

6区山野選手…後半区間に差し掛かってきますね。上級生も投入していきます。3年山野選手は前回の経験者です。若い選手主体のチームの中で貴重な大学駅伝経験者です。前回は区間4位、そこからさらにあがっているかどうか。

7区花尾選手…前半に主力選手を起用してしまっています。7区8区はいぶし銀系統の選手を入れています。とはいえ、いぶし銀と言っては失礼なくらい主力の花尾選手予想。出雲3区が、先頭集団から後方の難しい位置ながら、後半しぶとく浮上していきました。そして持ち前のスピードもあります。この区間でもう一つ流れを手繰り寄せられればと思います。

8区佃選手…唯一4年生の佃選手を全日本アンカー予想します。前半型のオーダーならおそらく彼になってくるかなと思います。箱根8区好走から、ぐっとまたレベルが上がっている選手です。ロード型でしたが、トラックのタイムもぐっと上がっています。暑さの耐久もあります。留学生チームをあまり引き離せていなかったら仕方ないですが、トップで彼に託す作戦もありです。

 なお、一応自分が思っている理想形があって、2区唐澤3区鈴木7区田澤8区花尾選手。これが穴がないし、エース田澤選手のスピードを最も生かせるかなと思います。

まとめ

・全日本駅伝は駒大の得意な舞台
・今度こそ序盤から優位に流れるオーダーを
・鈴木選手らの状態次第で十分連覇を狙える

 出雲の敗戦で、目の色は間違いなく変わっていると思います。このまま終わるチームではないです。全日本大学駅伝は、駒大は比較的得意と言える駅伝です。オーダーを練り直してくると思います。

 前回の優勝は、序盤の難しい区間を、上位と離れずに乗り切ったのは非常に大きかったです。田澤選手を前半にするかはともかくとしても、鈴木・唐澤選手が回復していて、前半の4区間をしっかりと乗り切れれば、流れを掴んでいくチャンスは出てくるでしょう。

 出雲駅伝は、安原・篠原選手にめどが立ち、花尾選手の成長という収穫もあったのですよね。彼らをさらに乗せる展開にしたり、また距離が長くなってくるので、佃・山野選手ら必要があれば上級生を組み込んだり、いろいろと策を講じることはできます。

 流れはまた変わります。やっぱり駒澤大が主役だった…十分あり得ます。


hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。