新年度…も前半戦が終わりました。当サイトでも、関東大学長距離各チームの2021年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を再開していきたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。
大エース留学生最終学年、添田監督態勢で過去最高の結果を出せるか!国士舘大学です。
※新入生の5000m上位5名ベスト順
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前回の箱根駅伝予選会の通過順位は5位、これは添田監督体制になってからは過去最高での通過順位でした。1万mの持ちタイムも上がり、今度は例年以上にシード権争いに絡んでいけるのではないかと思われました。
でしたが、今度も苦戦し総合18位。往路序盤が大エースのライモイ選手以外、なかなか対応に苦慮した印象でした。中位校でも高速化が予想以上に進んでいたのかもしれません。
今年はライモイ選手が最終学年、何としてでも結果がほしいところです。全日本予選は突破なりませんでしたが、9位は今までより善戦したのではないかという成績。箱根駅伝予選会に向けて士気はあがってきているでしょうか。
※ベスト記録は、2021年8月15日現在
ライモイ ヴィンセント④27分39秒80≪21:箱2区2位、20:予2位、箱2区4位、19:予2位、箱2区3位、18:予3位≫
三代和弥④28分55秒29≪21:箱9区19位、20:予294位≫
木榑杏祐④28分58秒07≪21:箱4区14位、20:予106位、19:予95位≫
荻原陸斗④29分00秒79≪21:箱7区14位、20:箱1区20位、19:予131位≫
清水拓斗④29分22秒79≪21:箱3区19位、20:予60位、箱7区16位、19:予114位≫
長谷川潤④29分38秒77≪20:予110位、箱3区19位、19:箱7区20位≫
島村広大④29分42秒83
佐久間裕己④29分47秒97
小早川寛人④29分52秒54≪19:予295位≫
折原崚斗④30分23秒84
山本彪我④30分41秒20
一昨年の箱根駅伝で、久々に国士大をトップ中継に導いた大エースライモイ選手が、もう最終学年になるのですよね。ライモイ選手は、安定感がぐっと増してきていますね。
関東ICハーフは留学生の争いをしっかり勝ち切り優勝。全日本予選でも28分04秒とまずまずのタイムで走破。チームをけん引しています。箱根に出場できれば、4年連続2区でチームの順位を大きく上げるのは硬いでしょう。
さて、ライモイ選手を生かすことができるか。主力の多い日本人4年生が、最後の夏でどこまであがってくるか。中心となるのは、今年の箱根駅伝出走の三代・木榑・荻原・清水選手となります。
今季好調なのは、三代・木榑選手で、1万m28分台をマーク。少しでもスピードに対する抵抗がなくなればですね。三代選手は、その後関東IC・全日本予選連戦。全日本予選は2組で予想外の組トップ!上位校に一泡吹かせています。
木榑選手は、その後主要大会に出場がなかったのですが、復帰戦となった7月国士舘記録会で5千m14分08秒自己ベスト。長距離ロードで+αが出る選手なだけに、トラックの好調は嬉しい限り。予選会が楽しみです。
さらに、今年の箱根3区を走った清水選手がエース格。全日本予選は最終組担当で29位29分37秒と踏ん張る走り。その後の記録会で5千m14分06秒の自己ベストを出しました。さらに走力アップ中だ。
荻原選手は、やや安定感に難があるものの、昨年29分00秒をマーク。全日本予選では1組を担当して無難に滑り出しています。箱根も2度出走している経験があります。
また、下級生時に台頭しかけた長谷川・小早川選手も気になるところ。長谷川選手は関東IC3000m障害で9分04秒自己ベストをマーク。小早川選手は、7月記録会で5000m14分25秒前後で復調傾向。彼らが予選しっかり走れればぐっと戦力に厚みが増します。長い距離得意の島村選手らも戦力候補です。
綱島辰弥③29分09秒33≪21:箱10区16位、20:予148位、19:予113位≫
福井大夢③29分44秒82≪20:予152位≫
清水悠雅③29分47秒24≪21:箱8区16位、20:予121位、箱8区13位、19:予74位≫
宮元雄大③30分13秒39
所 倖平③30分14秒03
望月 武③30分14秒98
植木雄太③30分27秒05
福士陽都③30分27秒94
田中佑樹③30分28秒01
木村聖哉③30分31秒37
丸山虎太郎③30分43秒20
3年生は綱島・福井・清水選手の3名が抜けていますね。経験が一番豊富なのは清水悠選手。1年時の予選で、ほぼ当時無名ながらびっくりの74位二けた順位。本戦では2年連続8区を任され粘りの走りを見せています。
少し足踏みが続いていた感じでしたが、関東ICハーフでは、アップダウンの激しいコースで11位健闘。ロードでまた一つ自身をつかむ結果になったかもしれません。
綱島選手は、2年連続予選出走から、今年の箱根10区でデビュー。その後の成長が大きく、春先に1万m29分09秒の大幅ベストを出すと、全日本予選3組で17位29分31秒と、他校の選手にも食い下がりました。
福井選手は、1年時に1万m29分44秒を出してトラックで台頭してきた選手。少し足踏みが続きましたが、昨年箱根予選を初経験。今年は7月に5千m14分18秒とまずまずです。今年は戦力になっていきそう。
そのほかの選手が少し差が離れているのが気になりますかね…。5千mで14分34秒を出した望月選手あたり、夏の伸びに期待です。
山本龍神②29分20秒49≪21:箱1区18位、20:予77位≫
中西真大②29分37秒52≪20:108位≫
山本雷我②30分19秒40
遠入 剛②30分24秒51
安達京摩②30分25秒96
この世代がぐんぐん伸びてくれると楽になるのですよね。最近好調なのが中西選手。関東IC3000m障害はもう少しでしたが、そこからぐっと向上。全日本予選3組登場すると、20位29分37秒の自己ベスト。その後5千mも14分16秒ベスト。一気に主力となってきています。前回予選も集団走ながら108位、今年はどこまで…。
本格化してほしいのが、山本・遠入選手の高校時代から走力が高かった2人。山本選手は、今年の箱根駅伝満を持して1区を任され18位の成績。ただ、ここから中々上向かず全日本予選は欠場しています。
遠入選手は、中々もどかしい感じ。記録会で5000m14分半ばはコンスタントに出せるようになってきましたが、1万m以上はちょっとうまくいかない春シーズンでした。往路で食いついていくということでは、彼らのスピードもカギになりそうですが??
あとは、3000m障害で安達選手が台頭してきたのが春の収穫。春先に8分50秒を切る成績を残すと、関東ICでも力を発揮し、決勝で3位表彰台へ!見事なレースでした。全日本予選にも出走、さすがにここは苦しかったですが、一つ経験を積みましたかね。
※新入生5000mベストは4月1日時点にしています。
今の留学生が4年生になったということで、次の留学生も獲得しておきましたね。5000m14分03秒の走力を持つピーター選手が加入しています。レースなどはまだですが、今後の展開に注目です。
さて日本人では、5000m14分30秒台~40秒台ということで、即戦力候補はちょっと取れなかったですかね。それでも、春の段階で早くも自己ベストをぐっと縮めてきている選手がいます。
14分38秒を持っていた西田選手が、早くも14分15秒まで更新して、主力の仲間入り間近に。全日本予選前に調子を落としてしまいましたが、高校駅伝3区14位のロードの走力が魅力。秋に元気な姿を見れるか。
他にも、中島・坂本選手が14分26秒、鈴木選手が14分29秒を出しています。国士大にしては新入生の始動が早いような気がします。この世代の秋の伸びは楽しみです。
留学生がエースですが、基本的にはコツコツと育成していくのが国士舘大。4年生がついに華開きそうな形。三代・木榑選手が1万m28分台をマーク、これに荻原・清水拓選手もほぼ同じような走力を身に着けてきた。課題だったライモイ選手の両脇が埋まるかもしれません。
選手層も厚くなってきます。同じ4年では長谷川・小早川選手がいます。3年生では綱島選手が1万m29分09秒でぐっと主力化。スピード型の福井選手に、ロード型の清水悠選手も、同じ3年生で楽しみな存在に。
2年生では、入学時から注目の山本・遠入選手は勿論のこと、今年急成長の中西選手は一気に主力になりそう。3000m障害で頭角を現した安達選手が化けることがあるのかどうか。
1年生は走力的にはまだこれからですが、西田選手ら早速自己ベストを出す選手が続出しているのはとてもいいですね。1年生から上昇ムードが高まっていくでしょうか。
予選を勝ち抜くのも楽ではないでしょうが、本戦に向けての戦いは、昨年よりもできる準備は整いつつあります。
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