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【駒澤大学】箱根駅伝2022へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!

 新年度になりましたね。少しずつですが、当サイトでも、関東大学長距離各チームの2021年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を行いたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。

 まずは、今年の箱根駅伝で復活優勝を果たして、今年度も優勝候補筆頭に挙がると思われる駒澤大学です。

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【駒澤大学】箱根駅伝2022へ向けて~戦力分析や新入生情報等!

 昨年度は、劇的な大復活!ここし数年は優勝候補どまりだったのですが、当時のエース田澤選手を中心に一気に壁を突破!コロナ禍でも開催された全日本大学駅伝・箱根駅伝の2冠を達成!箱根は実に13年ぶりの制覇だった。

 しかも、来期(今年度)を見据えて下級生の抜擢を例年以上に行った中での久々の制覇でした。優勝はしたが、まだまだこれから伸びしろがある、令和の新王者の今年度の駅伝シーズンを占ってみたい。

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新チーム各学年戦力分析

※持ちタイムは4月14日地点

4年生主力選手について

石川択慎④28分45秒94≪21:箱10区1位、20:箱10区7位≫
佃 康平④29分15秒94≪21:箱8区4位≫
花崎悠紀④29分25秒48≪21:箱6区1位≫
大西峻平④29分27秒55
新矢連士④29分49秒84
蓮沼直希④5千13分59秒85

 今年の箱根駅伝で、大活躍した世代ですね。元々高校時代活躍していた選手が少なく、下級生が目立つチームですが、彼らの粘りが13年ぶり優勝を手繰り寄せました。

 一番力があるのが、ゴール直前大逆転で優勝のゴールテープを切った石川選手。この世代で唯一2度箱根駅伝を経験している選手でもあります(共に箱根アンカー)。トラックでのスピードの切れ味もありますので、出雲・全日本駅伝も出場の可能性がある選手ですね

 箱根8区を走った佃選手は、2年時に関東ICハーフで上位陣に食い下がっていた選手で長距離ロードが得意。また上りも自信があるということで山登りの準備も毎年しているとのことです。トラックも1万m29分15秒まで伸ばしてきて、今年も貴重な職人になりそう。

 花崎選手が箱根6区山下りでビッグサプライズでしたね。高校時代競歩をやりながら長距離もこなしていた選手で、山下りの控えとして1年時から箱根駅伝にエントリーしていた選手。課題だった体重管理も解消して、才能が開花。他校にとってある意味一番脅威の存在かもしれません。

 この他はトラックのタイムでは大西選手が肉薄、新矢選手が長い距離でじわじわ台頭。また蓮沼選手がスピードに強さが加わりつつありますね。目立たない世代と言われた最終シーズンに注目です。

3年生主力選手について

田澤 廉③27分46秒09≪21:箱2区7位、20:全8区1位、箱3区3位、19:全7区1位、出3区2位≫
山野 力③28分36秒18≪21:箱9区6位、20:全6区4位≫
酒井亮太③28分53秒87≪21:箱4区11位、20:全5区2位≫
中島隆太③29分04秒94
小野恵祟③29分13秒23
皆木 晴③29分27秒33
円 健介③29分30秒30
宮内斗輝③29分55秒35
東山静也③14分02秒40
藤本優太③14分03秒84

 この世代は、もう田澤選手一色ですね。駒大のエースから、日本学生長距離界のエース、さらにその上に上りかけている選手です。昨年の全日本大学駅伝アンカーでの逆転優勝や、日本選手権1万mで8位入賞&初の27分台をマークしたのは記憶に新しいですね。今は少し疲れも出ているか、調子を落とし気味ですが、いずれまた仕上げてくるでしょう。

 山野・酒井選手が食らいつくように力を付けてきていて、共に前年の全日本駅伝で大学駅伝デビュー、5区と6区で襷を繋ぎ合い、他強豪校と渡り合いました。1万m28分台を出した後、箱根は酒井選手が4区・山野選手が9区とともに準エース区間を担当。トップからは引き離されましたが、これが糧になるか。

 その他では、中島選手や皆木・円選手あたりが着々と力を付けつつあり、レギュラーに近づいてきています。1年時に勢いがあった小野選手がレース復帰して力を戻してきています。

 また、高校時代はあまり目立っていなかった選手で、東山・藤本選手が直近のレースで5千m14分一けたと大幅自己ベスト更新!最近トラックのベストを大きく短縮する選手が駒大は多くなってきていますね。チームとして、非常にいい流れができてます。

2年生主力選手について

白鳥哲汰②28分14秒86≪21:箱1区14位≫
青柿 響②28分20秒42
鈴木芽吹②28分23秒87≪21:箱5区4位、20:全3区5位、19:高校1区7位≫
花尾恭輔②28分30秒48≪21:箱7区4位、20:全2区11位≫
赤津勇進②28分30秒64
安原太陽②29分27秒23
金子伊吹②29分29秒62
中洞 将②29分53秒75
赤星雄斗②30分10秒29
唐澤拓海②5千m13分40秒90

 駒大の時期エース候補選手がわんさかいますよね。この世代からは目が離せません。

 既にエース級の一人といっていいのが鈴木選手。日本IC5千m4位を皮切りに好記録連発、1万m28分23秒までベストを短縮。箱根は5区山登りに抜擢され区間4位、さらに学生ハーフでも2位表彰台でユニバー代表の座を射止めています。大八木監督からは「1番じゃないから」とダメ出しを受けていますが期待の表れ。今季の飛躍が楽しみです。

 他にも台頭してきている選手が大勢!鈴木選手とともに全日本・箱根とも出走した花尾選手が着々と走力アップ中。金栗記念も5千mベストを出しています。それから、箱根1区出走の白鳥選手も素質が高い選手、山の控えでエントリーしたと言われた唐澤選手が、春の世田谷記録会で5千m13分40秒と大幅ベスト!今期の飛躍が楽しみな1人に。

 この他、駅伝エントリーならずもトラックのベストは1万m28分30秒と主力とそん色ない赤津選手や、昨年末大幅ベストで駅伝ファンを沸かせた青柿選手、あとは安原選手が1万m29分台をマークしている選手がずらり。大幅成長でレギュラー争いに参戦する選手がどのくらい出てくるか注目です。

新入生情報~5000m持ちタイムと全国大会成績も!

※1年生のベストに関しては、4月1日現在としています。

佐藤条二①13分59秒05、29分50秒09
吉本真啓①14分07秒59≪20:高2区5位≫
亘理 魁①14分08秒62、30分28秒82≪20:高1区33位≫
田丸 颯①14分14秒84、29分54秒14
小牧波亜斗①14分18秒93
上位5名平均:8位14分09秒8
宮城珠良①14分27秒01
金谷紘大①14分28秒21
宮川康之介①14分28秒71≪20:高7区7位≫
高橋 海①14分29秒29
篠原倖太朗①14分36秒11
篠木珠良①14分36秒81、30分04秒96
庭瀬俊輝①14分39秒13≪20:高6区35位≫
長原悠一郎①14分39秒19
久保貴大①14分46秒80

 今年も多くの新入生がきていますね。この世代は、前年度のさらに前の年の駒大の成績を見ての入学。決して強さを取り戻した駒大を見たわけではない中で進学している世代です。

 一番期待が高いのは佐藤選手。既に5千m13分台を持っていて、1万mも29分50秒の好タイムです。続いて、高校駅伝優勝メンバーから吉本選手。5千m14分07秒の持ちタイムです。

 他にも楽しみな選手が大勢。デビューしている選手も多く、亘理選手は5千m14分10秒をマークしベストに近い成績、さらに14分36秒の篠原選手がいきなり14分12秒まで短縮!庭瀬選手も14分18秒とベスト更新しています。

 また、5千m14分10秒台持ちタイムの田丸・小松波選手に、高校駅伝7区7位健闘の宮川話選手など早くから戦力になれるか。といっても、駒大はここのところ、大幅にベストを更新する選手が多数!この世代の”伸び率”にも注目が集まります。

【駒澤大学まとめ!】箱根駅伝2022へ向けて

・ポイントで活躍する4年生
・エース田澤選手とそれ以外の選手の強さを問う3年生
・鈴木選手ら、未完の大器非常に多し2年生
・まずは走力アップが楽しみな1年生

 全体的には3年生2年生を中心に非常に能力高い選手が多いですね。チームの中心は間違いなく3年田澤選手になります。出雲・全日本駅伝は万全なら彼がアンカーに入り、チームに勇気を与え、他校に脅威を与えるでしょう。

 そして今年箱根を走った同学年の酒井・山野選手、2年生でエースの階段を上りつつある鈴木選手、さらに花尾・白鳥選手といった箱根メンバーがどれだけ強さを増すか。2年生は唐澤・青柿・赤津選手とレギュラーとそん色のないタイムを記録会で出している選手もいるので、この世代の伸び次第では、強豪校の中でも屈指の選手層になってくるはずです。

 3年2年に力がある選手が多い中、区間が多い駅伝で大事になるのが4年生。石川・佃・花崎選手のポイント区間での活躍は注目ですし、連覇に向けて欠かせない存在になるでしょう。

 そしてその中で1年生がどれだけ存在感を見せて、上級生に刺激を与える事ができるか。トラックのベストは昨年度から続く大幅な更新が、さっそく1年生にも波及しています。佐藤選手を初め、レギュラーを脅かす選手がどれだけでてくるか。大八木監督率いる駒沢大の復活は、これからです。


hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。