97回箱根駅伝2021のエントリーが発表されました。
29日(火)に暫定の区間エントリー、本戦2日(木)3日(金)のスタート直前に最大6名入れ替えて(片道4名)本オーダー確定となります。
このサイトでは、29日(日)までに、各大学の本オーダーの予想を行っています。
続いて、
強くもないし早くもないが、弱くもない…大エース武器にダークホースなるか
日本体育大学
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高速化の流れにも踏みとどまって初出場から続く連続出場を73に伸ばした日本体育大。とはいえ、6位通過は喜べなかった。全日本駅伝も総合12位とパッと目立ちはせず…だった。
ただ、流れはここから変わってきた。チームの中堅~レギュラー争いがこぞって自己ベスト!1万m28分台~29分少しに自己ベストを伸ばした選手が非常に多く出た。
さらに12月頭の日本選手権では、日体大屈指の大エースとなった4年池田選手が1万m27分台の自己ベスト、2年藤本選手も5千mに出場した。
7月から就任した玉城監督の「強くもないし早くもないが弱くもない」と表現した日体大駅伝チームが、ここにきて不気味さが増してきた。まずは登録メンバーの紹介です。
戦力分析
7点:エース区間、山で貯金が望める選手
6点:エース区間、山で区間上位をとれる選手
池田耀平④28分10秒57≪20:全2区3位、予7位、箱1区3位、19:全1区8位、予23位、箱1区12位、18:全1区13位、出1区14位≫…日体大の大エース。前回の箱根1区3位から位一気に覚醒。丸亀ハーフ・箱根予選連続で61分台を出すと、全日本駅伝では初の2区でゴボウ抜き、日本選手権でも27分台を出している。学生長距離界の顔の一人にまで成長した。
5点:エース区間で区間中位以上いける選手
4点:主要区間で区間上位でいける選手
藤本珠輝②30分14秒18≪20:全3区12位、予22位、箱5区16位、19:予16位≫…日体大の若手の中のでエース選手。特に箱根予選での粘りの走りが光る。大学駅伝では好走がまだないが、次の箱根でも期待がかかる。
3点:繋ぎの区間で区間上位で走れる選手
岩室天輝④29分15秒46≪20:全1区17位、予63位、19:箱3区17位、18:全6区3位、出5区5位≫…2年時に一気に台頭し三大駅伝全てに出走している。その後伸び悩む時期が長かったが、今年になって再び主力一角に戻ってきた選手。
福住賢翔④29分01秒90≪20:全5区10位、予82位≫…今年になって一気に伸びた4年生の選手。箱根予選はチーム5番手で走り切っている。登り候補の一人
菅沼隆佑④29分31秒27≪20:全4区10位、予72位≫…元々短い距離が専門の選手だが、距離を伸ばしてきた。全日本駅伝4区でも粘りの走りを披露。山下り候補に挙がっている
2点:繋ぎの区間で区間中位で粘れる選手
名村樹哉②28分46秒96≪20:全6区11位、19:予133位≫…昨年度から長い距離を中心に徐々に台頭していた選手。全日本出走後、1万m28分46秒と覚醒。
大内宏樹③28分48秒95≪20:全7区15位、予85位、19:全6区12位、予123位≫…主要大会での一定の安定感がある。箱根予選も二けた順位、全日本7区は苦しくもその後1万m28分台自己ベスト。
野上翔太④28分59秒43≪20:全8区15位、予87位、箱9区16位、19:全5区16位≫…前回の箱根9区力走も。眼前の繰り上げで悔しい思いをしている選手。長距離の安定感は指揮官の評価は高い
1点:繋ぎの区間で耐えられる選手
森下滉太④28分51秒26≪20:予149位≫…4年目に伸びてきた選手の一人、箱根予選も出走してチーム10番手。その後記録会で28分51秒マークでメンバー入り猛アピール
嶋野太海④28分52秒96≪20:予232位、箱8区17位、19:予138位≫…主将を務める。箱根予選は失敗レースとなるも、その後1万m28分台で挽回している。前回の箱根8区出走している。
大内一輝④28分57秒85≪20:箱7区17位≫…前回の箱根7区出走している。今年の秋口の主要大会は出番がなかったが、1万m28分台をその後に出している。
村越凌太②29分24秒47≪20:予134位≫…実績が少なかった中、箱根予選チーム8番手で走り切り驚いた選手。激坂王でも好走していて山登り候補の一人。
盛本聖也②29分54秒86≪20:予280位、19:予66位≫…前回の箱根予選で二けた順位で好走している。今年は記録会では目立った成績はないがエントリー。おそらく山下り候補か
0点:これまでの実績だと苦しい?or未知数
亀田優太朗④29分01秒81≪20:箱3区20位≫…2年時から台頭している選手。前回念願の初出場も3区最下位の悔しい走り。直近1万m29分10秒で再び調子が上がってきた
岡嶋 翼③29分33秒43≪20:予142位≫…箱根予選でチーム9番手で走り切っている。
佐藤慎巴③29分35秒01≪19:予166位≫…昨年の箱根予選出走している選手。5000m14分一桁のスピードがある。
上位10名合計:27点
(参考:30点前後シード権争い、40点以上優勝争い)
【過去3年間成績】
96回17位
95回13位
94回4位
参考:直近の大会
11/14 日体大記録会
6組
村越凌太②29分24秒47★
岡嶋 翼③29分52秒49
7組
森下滉太④28分51秒26★
嶋野太海④28分53秒96★
大内一輝④28分57秒85★
野上翔太④28分59秒43★
8組
名村樹哉②28分46秒96★
大内宏樹③28分48秒95★
福住賢翔④29分01秒90★
亀田優太朗④29分10秒47
菅沼隆佑④29分31秒27★
佐藤慎巴③29分35秒01★
9組
5位池田耀平④28分10秒57★
岩室天輝④29分15秒46★12/4 日本選手権
5000m
藤本珠輝②14分00秒16
10000m
池田耀平④27分58秒52★12/5 日体大記録会
4組
盛本聖也②30分25秒50
戦力分析
まずは池田選手ですよね。これだけ成長するとは、駅伝ファンもびっくりですし嬉しいですよね。大学駅伝1区でデビュー。最初は区間二けた順位も、レースをこなすごとに浮上。そして、今や華の2区でも活躍が期待される大エースに…。これだけ日体大の2区が楽しみになるのは久しぶりだと思います。最初で最後の2区で67分切り、十分射程圏内です。
勿論彼一人では戦えない。これに続く選手がどこまでまとめられるかは非常に大事になってきます。まずは2年生5千13分36秒の爆発力がある藤本選手。駅伝はまだ不完全燃焼ですが、箱根予選で2年連続好走。そろそろ結果が出てくるはずです。
このあとは本当に横一線なのですよね。箱根予選チーム3番手で往路経験もある岩室選手が候補に挙がってきますが、ここにきて3年大内選手と2年名村選手が1万m28分40秒台まで伸びてきてキーマンになってきそう。彼らが上位の流れに食い下がることができれば大きい。
あとは…数多くの4年生ですね。全日本駅伝アンカーと監督の信頼も厚い野上選手に、4年目に箱根予選二けた順位で一気に台頭してきた福住・菅沼選手は、全日本駅伝4区5区でも堅実なリレー。それぞれ山登り・山下りの候補にも挙がっています。
また、箱根予選でチーム10番手にとどまった森下選手が28分台で記録面追い抜かす。さらに前回出走者の亀田・大内・嶋野選手も再度メンバー入りに手が届くところまで走力が上がってきています。彼らの意地が総合力を引き上げることは間違いないです。
他にも山登り候補急浮上の2年村越選手、同じく山下り候補の2年盛本選手も控えています。スピードある3年佐藤選手も候補。レギュラー争いのレベルは確実に上がっています。シード権獲得へ、慎重にオーダーを考えてみます。
とはいえ、往路の人材不足なのは否めない。大エース池田選手はともかく、まだ駅伝好走のない藤本選手、それと残り2区間何とかしのがなければならない。
特に3区と4区。ここ2大会シード権から遠ざかているのは、3区4区で急失速しているから。復路は昨年より選手層が厚くなりそうなだけに、ここをどうするかが大事になる。
1区(21.3km)藤本珠輝②30分14秒18
2区(23.1km)池田耀平④28分10秒57
3区(21.4km)岩室天輝④29分15秒46
4区(20.9km)大内宏樹③28分48秒95
5区(20.7㎞)福住賢翔④29分01秒90※山登り
6区(20.8㎞)菅沼隆佑④29分31秒27※山下り
7区(21.3㎞)大内一輝④28分57秒85
8区(21.4㎞)嶋野太海④28分52秒96
9区(23.1㎞)野上翔太④28分59秒43
10区(23.0㎞)名村樹哉②28分46秒96
1区藤本選手…まず出遅れを防ぎたい1区はチーム2番手の藤本選手を出し惜しみせずに配置するのではと思います。過去箱根予選で好走していますので、ヨーイドンのレースの方が良いかなとも思います。この時のようにしっかりと上位でつなぐことができればいい展開になります。
2区池田選手…1区で力をはぐくみ、最終学年華の2区で飛躍に…この勢いになら、なりそうな池田選手。競り合う力もありますし、全日本駅伝2区は序盤から突っ込んで前に行くようなレースも見せました。1区上位なら充分強豪校の中の混戦に入っていくことができます。激選でのトップ争いを見ることが出来れば、駅伝ファン至高!そして66分台の境地もあります。
3区岩室選手…さてここからの往路が大事。どれだけのタイム・順位で粘っていけるか。悩んだ末、2大会前3区を経験しコースを知っている岩室選手に託す予想です。2大会前は期待されながらも失速、その後怪我などもありながら復調を遂げています。しっかりまずは63分台、狙えそうなら63分切り。ここまでいければ流れが途切れることにはならないはず。
4区大内宏選手…続く4区も高速化してきましたね。日体大も1万m28分台のランナーで応戦したい。主要大会で確実に結果を残している3年生大内宏選手の託すと予想します。全日本7区は苦戦しましたが、タフさも要する4区ならもっと粘りは効くかもしれません。
5区福住選手…ここからは4年生の意地…になってきます。2年村越選手と迷いましたが、全日本5区10位と初駅伝でもしっかりと走れていた4年福住選手にします。平地の走力も彼の方が上ですかね。まずは73分台付近でまとめていけるでしょうか。
6区菅沼選手…2年盛本選手も候補ですが、1500mもしていた菅沼選手に山下りを託します。彼も箱根予選しっかり走り、全日本駅伝4区10位と粘っているのも大きいです。得意分野でさらに強みを生かせることができれば。
7区大内一選手…悩みに悩みました。若手を使うかどうか。ただ、前回7区8区9区で力及ばなかった選手が全員1万m28分台の自己ベストを叩き出しているのですよね。敢えて、全く同じ区間配置にしています。
大内選手は前回区間17位の走り。経験もあり走力が上がっています。前回は65分オーバーでしたが、同じ条件なら64分切りを。区間一桁は見えてきます。
8区嶋野選手…嶋野主将は箱根予選で高速化についていくのに失敗していますが、その後1万m28分台を出して信頼を取り戻す走りをしています。8区は難しい区間ですが前回は68分にかかり区間17位。これをどこまで短縮できるか、66分前半で区間一桁に入ってきます。
9区野上選手…大きくクローズアップされた繰り上げスタート。本人は記憶も途切れ途切れとのことです。スタミナはチームの中でも屈指。1万m28分台達成で攻める武器もできました。前回の71分前半区間16位からの短縮はどこまで。
10区名村選手…復路はぐっと頼もしくなっています。順調に流れていれば、少なくとも繰り上げスタートになってはいないはずです。シード権争いにギリギリ絡んでいるかどうか。
最後にスピードある下級生を投入し秘密兵器にするのは面白いのではないでしょうか。1万m28分46秒のスピードを持って、長丁場の平地区間追い上げなるか。
こう見ると、やはりレギュラー争いはかなりレベルアップしていますよね。1万m28分台の走力を誇っていても、10人の出走メンバーから弾き飛ばされてしまうかもしれない。
前回復路出走している4年生、そして新たに台頭してきている選手も、かなり緊張感を持って取り組んでいると思います。復路が目途が立っているのは一つ強みです。
だからこそ往路がどうなるか。2区池田選手の前後がどのくらいで繋いでいけるか。1万m29分を少し切るくらいの走力では、往路はもうついていけないレベルになってきています。しっかりミスなく繋いでいけるか。
そして全体的には4年生が大量エントリーしているのですよね。エース池田選手のほか、過去の箱根路で悔しい思いをしている岩室・亀田・大内・嶋野・野上選手に、最終学年で伸びてきた福住・菅沼・森下選手ら…これは多いですね。
指揮官の交代など様々な荒波に揉まれた世代の、最後の箱根のまとめがどこまでになるか。3年ぶりシード権復帰は一つ達成したいところだ。