2020.11.15結果【2日目・第281回日本体育大学長距離競技会】/大学駅伝チーム別結果も!

寒くなってきて、新型コロナウイルスが三度猛威を振るい始めました。

2020年11月14日~15日に行われる
第281回日本体育大学長距離競技会は、大学生・一般ランナーのみの参加に変更となりました。

それでも結構な人数が参加しました。

男子長距離中心に、上位陣の結果と大学生駅伝チーム別の結果をまとめようと思います。

なお、2日目5000mになります。

高校生の記録ラッシュ、またベテラン勢の意地が光った大会でした。

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2020.11.15結果【2日目・第281回日本体育大学長距離競技会】/大学駅伝チーム別結果も!

日体大長距離記録会公式サイト

結果速報サイト(新)

2日目競技日程

11時00分:5000m1組~3組
12時10分:5000m4組~6組
13時50分:5000m7組~9組

14時50分:5000m10組~12組
16時30分:5000m13組14組
17時10分:5000m15組16組

17時50分:5000m17組
18時10分:5000m18組
18時30分:5000m19組

 一部制限がある中で、この時期の5000m19組は結構多いですね。そして、終盤は記録ラッシュでした。

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実業団・市民ランナー結果

17組
關 颯人13分56秒87 SGHグループ
金子晃裕13分57秒61 コモディイイダ
前田恋弥13分58秒35 カネボウ
髙田凜太郎13分59秒26 プレス工業
齋藤 諒14分01秒42 NDソフト
鈴木卓也14分03秒29 サンベルクス
菊地海斗14分04秒57 サンベルクス
川内優輝14分04秒83 あいおいニッセイ同和損保

18組
ダニエル ムイバキトニー13分51秒09 TRACK TOKYO
パトリック ムエンド ムワカ13分51秒73 東京陸協
吉山侑佑13分55秒59 戸上電機製作所
三上嵩斗13分56秒79 SGHグループ
大根田航太13分58秒03 山陽特殊製鋼
篠藤 淳13分58秒67 山陽特殊製鋼※36歳初13分台
砂田晟弥14分00秒36 プレス工業
山田翔太14分02秒92 プレス工業
柿原聖哉14分04秒07 SGHグループ
仲村尚毅14分04秒85 旭化成

 最終3組の上位結果です。17組は駅伝ファンうれしいですね。關選手が復帰し13分台組トップの成績。まずは得意のスピードを磨ければ。

 他では、コモディイイダ金子選手も13分台。ロード叩き上げ組の選手なだけに、本当に総合力ついたなぁと感じます。それから最近復調傾向の川内選手も14分04秒は非常にいいですね。八王子1万mも楽しみです。

19組
ムサイ サムウェル13分28秒87 カネボウ
キプロノ シトニック13分29秒34 小森コーポレーション
ディランゴ サムソン13分30秒52 サンベルクス
イエゴ エバンス13分33秒99 サンベルクス
滋野聖也13分36秒94 プレス工業
梶原有高13分40秒57 ひらまつ病院
森田佳祐13分41秒27 小森コーポレーション
照井明人13分42秒14 NDソフト
村山紘太13分45秒37 旭化成
岡本雄大13分46秒12 サンベルクス
坂本佳太13分48秒38 ひろまつ病院
アンティパス キベット13分49秒18 SGHグループ
上田結也13分52秒57 ひらまつ病院
木津晶夫13分53秒11 カネボウ
鬼塚翔太13分54秒53 DeNA
三田眞司13分59秒92 埼玉医科大G
エドウィン キプケモイ14分01秒02 SGHグループ

 まずはプレス工業や小森コーポレーションなど、残念ながらNY駅伝出場ならなかった選手のスピードエースが目立ちますね。キプロノ・森田選手と、滋野選手がさすがのスピード。滋野選手は13分36秒はまた一段階スピードが付きました。3障や今後の競技にいきれば。

 また見事に連続でNY駅伝の出場を決めたひらまつ病院は梶原・坂本・上田選手の3選手が13分台。NDソフトの照井選手もいいですね。

 そして旭化成村山選手が復帰レース5000m。13分45秒をいきなり出せるのはさすが。また彼のスピードあふれる走りを見たいですよね。

動画:HAMA※陸上チャンネル!

高校生結果

17組
尾崎健斗13分54秒88 浜松商業
山川拓馬14分04秒45 上伊那農業
植松孝太14分05秒34 佐久長聖
長屋匡起14分06秒75 佐久長聖
18組
吉岡大翔13分50秒27 佐久長聖※高校1年歴代最高
島田 拓14分03秒38 札幌山の手
新井晴文14分05秒71 國學院大久我山
19組
伊藤大志13分36秒57 佐久長聖※高校歴代2位
キンヤンジュイ パトリック13分42秒50 札幌山の手
山口智規13分51秒77 学法石川高
ジョンソン モゲニ14分02秒60 遊学館高

 記録ラッシュとなったのは高校生。17組で早くも13分台と14分台一桁ラッシュ。浜松商業といえば、箱根駅伝8区で長い間区間記録保持者となった古田さんの母校。

 その古田さんの持つ高校時代の記録を、尾崎選手が破ったそうですね。県記録にもなります。18組島田選手も14分03秒は北海道高校記録だとか。こういうところもマニアにはたまらないですね。

 そして本番は佐久長聖勢。18組で1年生吉岡選手が13分50秒27の大記録!これは高校1年生日本人歴代最高記録に当たります。トヨタ紡織で活躍中の羽生選手らよりも記録上上回りました!楽しみです。

 そして最終組、3年伊藤選手が13分36秒の大記録!これは日本人高校生歴代2位にあたるという…。いやぁ記録ラッシュが続いていますよね。伊藤選手は早稲田大でスポーツ推薦合格が発表されたばかりですが、まずは全国高校駅伝でそのスピードを見たいですね。

大学チーム別結果(箱根駅伝2021出場校)

國學院大・帝京大

國學院大學
15組
阿部優樹①14分18秒92★
田高永輝①14分23秒56★
西山哲平①14分55秒33

 1年生3選手が出場。阿部・日高選手が自己ベストです。

帝京大学
10組
水谷滉介①14分45秒09
郷明日翔③14分50秒65
14組
針谷咲輝①14分45秒89
甘崎 勝④14分48秒64
16組
西脇翔太①14分19秒19★
近田達矢①14分41秒81
国本尚希③14分42秒98
18組
鳥飼悠生④14分05秒30★

 エース級の鳥飼選手が出場したのはちょっとびっくり。スピード強化の一環でしょうか。イメージの少ない5000mですが14分05秒と結果を出しました。

 他ではルーキーの西脇選手が14分19秒まで記録を伸ばしてきたのもポイントですかね。

明治大・駒澤大

明治大学
3組
橋本基紀①14分38秒65
新野冴生①14分47秒03
16組
中嶋大樹③14分13秒64★
佐久間秀徳③14分17秒79
斎藤拓海①14分18秒45★
坂井大我④14分23秒90
三上晋弥②14分29秒89
勝浦小太郎②14分43秒55

 中嶋選手が14分13秒自己ベスト!箱根予選経験者が上がってきました。中距離の佐久間選手とルーキーの斎藤選手、最終学年の坂井選手も良かったです。

駒澤大学
15組
町田将光③14分36秒20
大坪幸太②14分46秒89
16組
北  厚②14分18秒62★
東山静也②14分22秒57
前垣内皓大②14分45秒88
17組
赤星雄斗①14分09秒50

 ルーキー赤星選手が14分一桁で安定していますかね。他、2年北選手が自己ベストです。

創価大・日本体育大

創価大学
14組
村田海晟②14分22秒32★
片岡 渉②14分26秒33
志村健太①14分56秒85
15組
石井大揮①14分26秒49★
本田晃士郎②14分26秒71★
西村拓海③14分41秒59
17組
三上雄太③14分01秒85★

 創価大は自己ベストラッシュですね。箱根駅伝レギュラーもありえる三上選手が14分01秒。力がついてきましたね。石井・村田・本多選手もまずまず。

日本体育大学
11組
奥山恵親②14分34秒55
12組
金城 岳②14分49秒18
藤井健太①14分55秒06
13組
中津川亮①14分44秒36
16組
廣澤優斗②14分14秒24★
谷口貴亮②14分16秒69
18組
水金大亮①14分18秒19★
岩室天輝④14分28秒42
吉冨純也①14分33秒10
盛本聖也②14分45秒38
19組
藤本珠輝②13分36秒39★

 柱の一人、藤本選手が5000mで大幅ベストとなる13分36秒。こちらも日本選手権の標準を突破する激走。日体大は池田選手と合わせて2人もいますね。

 あとは先日の10000mと連戦の選手もいますが、1年水金選手が力をつけてきています。

山梨学院大・法政大

山梨学院大学
11組
川原正輝①14分38秒94★
赤坂優人①14分46秒13
13組
栗原光弘②14分27秒50★

法政大学
13組
蛭田哲平①14分41秒06
14組
河田太一平②14分26秒87★
15組
奥山智広④14分26秒32★
16組
山本恭澄②14分22秒81★
18組
松本康汰②13分46秒62★
鎌田航生③13分47秒57★

 法政大は主力選手が5000mに出場してきました。エース鎌田選手はさすがといえる13分47秒ですが、松本選手がそれを上回るのはびっくり!箱根駅伝往路候補が一人出てきましたね!

 他には新戦力候補奥山・山本選手が14分20秒台。おそらく本調子でないながら河田選手がしっかり自己ベストです。

大学駅伝チーム別結果(その他)

麗澤大・駿河台大

麗澤大学
5000m
15組
杉保滉太④14分20秒89
加藤立誠④14分24秒01★
浅井 匠③14分30秒16★
柴田太尊③14分41秒50★
19組
椎野修羅③14分03秒47

 麗澤大は4年生の選手もまだ出場していますね。杉保選手がベストに4秒、加藤選手がベスト。そして次年度エースになる椎野選手がほぼベストに並ぶ成績ですね。

駿河台大学
5000m
17組
今井隆生③14分39秒97
18組
町田康誠②14分21秒68★
清野太成②14分39秒10
19組
ブヌカ ジェームス③13分35秒38★

 学生連合に選ばれている町田選手が14分21秒ベスト。スピードも少しずつついてきているかな?またエースのジェームス選手が久しぶりにベスト。13分35秒とやはり速いですね!

大東文化大・日本大

大東文化大学
5000m
13組
山本柊介①14分45秒44★
15組
北川慎一郎③14分18秒08★
木山 凌②14分24秒68★
松村晴生①14分33秒50★
伊東正悟①14分56秒88
18組
久保田徹①14分10秒06★
大野陽人②14分31秒51
19組
倉田 蓮②13分55秒60★

 大東文化大が記録ラッシュに沸きましたね。3年北川・2年木山選手がベスト。ルーキーで久保田・松村選手も上がってきました。

 また期待の倉田選手は13分台!箱根予選は低体温症で力は出せませんでしたが、やはり走力がありますね。

日本大学
5000m
10組
小野修平②14分44秒64
山中泰地①14分45秒40
佐藤俊輔①14分46秒93
13組
濱田祐知②14分25秒92★
船越 陸③14分34秒55
土井拓実①14分38秒16
16組
疋田和直③14分14秒82★
西村翔太①14分20秒26★

 レギュラーを狙っていく選手がベストですね。箱根予選も走った疋田選手はさすが14分14秒。濱田選手が復活自己ベスト、そしてルーキー西村選手は次のレースに注目です。

慶大・亜大・関東学大

慶應義塾大学

5000m
10組
清水拓哉③14分16秒41★

 主力選手の一人清水選手が14分16秒まで記録を伸ばしてきました。慶大も走力が高い選手が増えてきています。

亜細亜大学

5000m
13組
佐藤 颯②14分29秒77★
柿木奎又①14分48秒52★
古川大翔②14分50秒42
14組
一瀬達也③14分20秒23★
藤田寛大②14分26秒18★
坂口 歩①14分42秒66★
中西勝輝①14分48秒47
17組
大城義己④14分05秒74★

 亜細亜大が久々に多く出場。今季の成長株4年大城選手が14分05秒まで短縮、さらに新戦力候補一瀬選手が大幅ベスト。2年藤田・佐藤選手も次のレースでも楽しみになる結果ですね。

関東学院大学

5000m
8組
野中拓海②14分53秒69★
10組
内野李彗①14分39秒62
12組
鈴木健太②14分25秒97★

 鈴木選手が14分25秒!14分20秒台で安定してきましたね。確実に走力になってきています。

流通経済大・日本薬科大

流通経済大学

11組
塩尻大河②14分37秒16★
宮下資大③14分38秒87
小野悠人③14分44秒40★
西川大亮②14分45秒19★
三田 洸①14分45秒87★
池澤将汰②14分46秒51★
中根翔也③14分46秒81
小島柊平②14分48秒81★
市村 駿②14分49秒81★
井口怜音①14分58秒08
竹上世那③15分13秒31

 一部主力選手もいますが、新戦力候補かな?塩尻選手がぐっと自己ベストを更新する14分37秒。他の選手も良かったですね。

日本薬科大学
7組
岩坂優志③14分57秒67★
8組
冨永開来③14分58秒24★
11組
中野魁人②14分37秒07★
白石大以夢②14分42秒90★
16組
中山雄太②14分17秒61★

 自己ベストを出した選手が結構多かったですね。2年生が今回は特によくて、エース級の中山選手、そして中野・白石選手もベストです。

明治学大・武蔵野学大

明治学院大学
12組
池田優斗③14分34秒90★
小泉海人③14分48秒91★
飯塚 歩①14分57秒94★
14組
千葉廉也②14分23秒06★
市原拓実④14分26秒49★

 ロードのイメージがある明治学院大がトラック5000mで自己ベストラッシュ!中々見ない光景ですね。エース市原選手、そして2年千葉選手も14分20秒台と結果が出ました。

武蔵野学院大学
7組
宮崎 翔②14分51秒26
10組
舩田圭吾③14分39秒12
12組
原田宗市③14分28秒27

 若い組ながら3年舩田・原田選手がまずまず。ここから調子が上がっていくか。

立教大・桜美林大

立教大学
11組
宮澤 徹①14分43秒61
12組
忠内侑士①14分27秒91★
19組
上野裕一郎(監督)13分36秒92 3年ぶり日本選手権標準!

 えー、立教大は監督が凄すぎますねぇ。現役を引退したはずの上野監督が13分36秒と、今の立教大学生ではちょっと届かないレベル。もしかすると、日本選手権に参戦してくるかもしれませんよ。環境の変化もあるでしょうが、やはりスピードは日本人一線級の方です。

 学生では忠内選手が自己ベスト。何気に2週連続でベストかな?

桜美林大学
5組
米谷 哲③14分53秒09★
7組
前山晃太郎④14分52秒30
8組
田尻悠成③14分51秒22
12組
白川大地②14分36秒65

 桜美林大も少し出場。学生連合に選ばれている前山選手は今回は目立たず。2年白川選手が若い組ながらまずまずかな?

立正大・関東その他

立正大学
10組
河南颯汰②14分51秒61★
13組
西堀伶於①14分49秒44★
15組
平松幸記②14分52秒14

 立正大は河南・西堀選手が自己ベスト。14分台のランナーが増えつつありますね。

関東その他
7組
三浦 剛①14分52秒29 芝浦工業大
10組
道岡 聖③14分53秒99★ 東京大
11組
水谷耀介①14分56秒30 育英大
15組
小川孝代③14分19秒51★ 高崎経済大

 箱根予選で63分台で走破した高崎経済大の小川選手が自己ベストをマーク!14分19秒と大幅に更新です。本当に走力がついてきていますね!

皇學館大學

花井秀輔②14分33秒81★※静岡県長距離記録会
13組
宮城 響④14分51秒95★
14組
宮野蓮弥②14分32秒94★
17組
竹内啓一郎②14分29秒68★
19組
川瀬翔矢④13分32秒73★
桑山楓矢④14分00秒83★
佐藤楓馬①14分47秒46★

 皇學館大は10000mに続き自己ベストらアッシュ。静岡県のものも併せますが、2年生がいいですね。花井・宮野・竹内選手ら今後が楽しみ。

 また最終組に全日本駅伝序盤3区間を走ったエース選手が出場。川瀬選手はやっぱり強かった。13分32秒とさらにベストを更新!これまた東海地区の大学生最高記録となります。

 それから同級生桑野選手が14分00秒ベスト!とはいえ、13分台届かなかったのは悔しいかな?期待の佐藤選手はちょっと息切れかな?また仕切り直していければ。

信州大・その他の大学

信州大学
9組
林大輔③14分56秒46★
13組
野部勇貴(M1)14分42秒27★
15組
松林直亮①14分32秒81★
16組
水野裕司④14分25秒84★

 全日本大学駅伝検討していた信州大確実に総合力がついてきていますね。主力の水野選手が14分25秒、ルーキー松林選手が14分32秒、野部選手も14分42秒。

その他の大学
12組
小林宏輔14分28秒19 愛知工業大
谷川純也14分52秒51 札幌学院大
14組
佐藤良祐①14分23秒39 関西学院大
15組
田村 陸14分23秒18 中京大
16組
弓削佑太14分55秒94 鹿児島大
17組
宮崎勇樹14分29秒68 びわこ成蹊スポーツ大

 他にもいろんな大学が参戦していますね。びわこ成蹊台の宮崎選手が上位の組で食らいつきました。それから関西学院大は新戦力佐藤選手、中京大実力者田村選手も良かったですね。

hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。