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第89回日本インカレ陸上2020【男子1500m&3000m障害結果】/駅伝ファンとしてコメントも!

天皇賜盃第89回日本学生陸上競技対校選手権

2018年9月11日(金)~13日(日)の2日間行われます。

男子長距離4種目のうち、

1500m&3000m障害の結果を記載します。

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ページコンテンツ

日本インカレ陸上2020・男子1500m結果

全体の速報結果はこちら

 

動画:日本学生陸上競技連合

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予選1組

 スローな展開の中、流経大梶山・東海市村選手が先頭。400m手前から立大服部選手引っ張り66秒で通過。服部選手がそのまま引っ張り続け、800mは2分09秒で通過。少しずつペースが上がり始める。2番手は市村選手や鹿屋体育大小林選手ら。

 残り1週切って一気に飛び出してきたのは鹿屋体育大小林選手、さら愛知工業大小林選手ら。小林選手がそのまま逃げ切りトップ通過、さらに広島経済大大竹選手、一旦後退しもう一度あげてきた市村選手がトップ3。4位にはこれまたラスト上げた流経大梶山選手が入った。

1位小林 青③3分48秒93 Q 鹿屋体育大
2位市村朋樹③3分50秒46 Q 東海大
3位大竹康平④3分50秒47 Q 広島経済大
4位梶山拓郎④3分50秒62 q 流通経済大
5位小林宏輔④3分50秒89 愛知工業大
6位半澤黎斗③3分51秒19 早稲田大
7位馬場勇一郎①3分51秒35 明治大
8位山田俊輝①3分51秒81 中央大

9位池田耀平④3分51秒90 日本体育大
10位服部凱杏①3分52秒74 立教大
11位土本剣太郎④3分55秒65 大東文化大
12位石川昌樹②3分56秒28 横浜国立大
13位井内優輔③3分57秒40 筑波大
14位木村 佑④3分58秒75 京都大
15位卜部和喜④3分59秒75 東京経済大
16位井下大誌②4分08秒38 環太平洋大

 実力者の鹿屋体育大小林選手が悠々通過、優勝小★の一角か。東海市村選手も躍進の予感、広島経済大大竹選手も夏前の大会通りの実力でした。

 また最後に追い上げた梶山選手がタイムに拾われるギリギリ。愛工大わずかの差で予選落ち。また、レースを引っ張った立大服部選手、早大半澤日体池田選手ら箱根の実力者ももう少しでした。

予選2組

 創価大大澤選手が先頭で400m通過、61秒と1組目より早めのペース。2番手に早大桝本・東海溝口選手ら。そのまま引っ張り続け、800m2分05秒のペース。ほとんど一段となって続いていく。

 残り1週、バックストレートで6名による争い。早大栁本選手だった先頭だったが、残り200mで明大佐久間選手が先頭へ。さらに北海道大高橋選手が並びかけるように2番手へ。最後3番手早大栁本選手が、東海溝口選手から何とか逃げ切って3番目を確保した。その後1秒以内に選手が雪崩れ込みました。

1位高橋佑輔③3分48秒26 Q 北海道大
2位佐久間秀徳③3分48秒27 Q 明治大
3位桝本匡哉①3分48秒62 Q 早稲田大
4位溝口 仁①3分48秒78 q 東海大
5位森 智哉③3分49秒02 q 中央大
6位武村知浩③3分49秒14 q 龍谷大
7位菅沼隆佑④3分49秒87 q 日本体育大
8位大澤智樹④3分51秒89 創価大

9位田中佑典④3分52秒33 札幌学院大
10位近藤圭太①3分53秒29 平成国際大
11位荒堀太一郎①3分55秒23 関西学院大
12位三上 純(D1)3分55秒58 大阪大
13位亀鷹大輝④3分56秒36 大阪学院大
14位中井啓太②3分57秒15 環太平洋大
DNS順大野口・立大斎藤・日大岩城など

 全体的に早くなった2組目。抜け出した北海道大高橋選手と最後に挙げてきた明大佐久間選手がほぼ並びかける形でワンツー。

 最後激しく争って3位早大栁本選手、惜しくも振り切られた東海溝口・中大森・龍谷大武村・龍谷大菅沼選手ら3分49秒台の選手ら全員が予選通過となりました。

予選3組

 有力選手が多く欠場する中、北海道大酒井・東国大前川選手らを先頭に400mを61秒で通過。ここまでは2組目までと同じペースだがやや縦長か。800mは2分07秒のペース。北海道酒井選手が先頭だがややペースが落ちて、横に長い展開に。

 大混戦の中、残り1週。3分07秒で1100m通過。一気に東国前川選手が飛び出し、明治大前田選手が追ってくる展開。残り150mで前田選手が先頭、さらに皇學館大川瀬選手も出てくる。前田・川瀬選手がそのままワンツー、3位はやや失速の前川選手と追い上げの早大菖蒲選手の激しい争いだったが、何とか前川選手が逃げ切った形だ。

1位前田舜平④3分49秒81 Q 明治大
2位川瀬翔矢④3分50秒00 Q 皇學館大
3位前川優月④3分50秒16 Q 東京国際大
4位菖蒲敦司①3分50秒19 q 早稲田大
5位沖田龍誠④3分50秒63 岐阜協立大
6位山﨑優希②3分50秒94 広島経済大
7位小松直生④3分51秒22 日本体育大
8位中倉啓敦②3分51秒88 青山学院大

9位横田佳介③3分52秒63 中京大
10位小手川聖修①3分52秒77 鹿屋体育大
11位ミラー千本真章②3分53秒59 立教大
12位酒井洋明(M1)3分58秒51 北海道大
13位藤本浩太郎③4分00秒67 関西学院大
DNS順大原田・山学都築・東海飯澤・日大樋口選手

 有力選手が欠場する波乱の中、明大の実力者前田選手がしっかり終盤に挙げてきてトップ通過。さらに日本学生屈指のスピードランナー皇學館大川瀬選手が2位通過。

 最後に激しいバトルとなった東国大前川選手と早大菖蒲選手は前川選手が3着。ただ、最後競ってタイムを縮めた菖蒲選手はタイム決勝進出、岐阜協立大沖田選手が、1組目梶山選手と100分の1秒差で予選通過届きませんでした。

決勝

 東海・早大勢が先頭も、非常にスローな展開。龍谷大武村選手が250m地点で先頭に立ち引っ張り始める。2位北海道大高橋選手・3位早大栁本選手らだが縦長になってくる。最初の400mは65秒で通過。

 武村・栁本・東海大勢らが引っ張る中、800m2分07秒。縦長だった集団が一気に横長になりに、いろんな選手が前に出てくる。残り1週中大森選手が先頭。1200m3分09秒で通過後、鹿屋体育大小林選手!バックストレートで物凄いスパート。

 これを北海道大高橋、明大前田、広経大竹選手が追いかけていくが、小林選手がそのまま逃げ切り優勝!圧巻のスパートだった。2位には高橋選手、3位は直前で大竹選手が前田選手を交わして取り切った。

1位小林 青③3分48秒23 鹿屋体育大 +8点
2位高橋佑輔③3分48秒92 北海道大 +7点
3位大竹康平④3分49秒45 広島経済大 +6点
4位前田舜平④3分49秒50 明治大 +5点
5位佐久間秀徳③3分50秒59 明治大 +4点
6位菖蒲敦司①3分50秒73 早稲田大 +3点
7位溝口 仁①3分50秒78 東海大 +2点
8位前川優月④3分51秒41 東京国際大 +1点

9位市村朋樹③3分52秒39 東海大
10位桝本匡哉①3分53秒03 早稲田大
11位菅沼隆佑④3分53秒65 日本体育大
12位森 智哉③3分53秒72 中央大
12位川瀬翔矢④3分53秒72 皇學館大
14位武村知浩③3分54秒40 龍谷大
15位梶山拓郎④4分00秒41 流通経済大

★凄いスパート!鹿屋体育大小林選手が一気逃げ切り初優勝!

 鮮烈なスパートでしたね!残り500mあたりから、集団が横に一塊にになって誰が出てくるのかなと思ったところ、一気に出てきたのが鹿屋体育大小林選手でした。そのまま誰も寄せ付けることなく制覇!

 1年時の頃から、決勝の舞台で戦っていた小林選手でしたが、前回は惜しくも2位。その後故障もありましたが、春以降は順調に練習を積めたようです。体幹を鍛えてフォームも改良できたのも良かったでしょうか。

 次は10月頭の日本選手権。レベルは高いですが表彰台、記録面も年内には3分40秒きりを狙っていくといいます。学生トップレベルとなった実力を、さらにあげてほしいですね。

★地方で表彰台独占!北海道大高橋選手が2位、広島経済大大竹選手が3位!

 それにしても1500mは今回は関東地区以外の選手が物凄かったですね。というより表彰台は他地区の選手独占でした。優勝者のスパートに真っ先に反応した北海道大高橋選手が見事に2位!

 残り100mではトップに追いつきかけるなど懸命に追いかけました。800mでも5位に入る北海道地区の中距離ランナーが魅せました。

 3位には広島経済大大竹選手が僅差で獲得。最後の直線で4位だったのですが、前にいた明治大の選手に並びかけ、ゴール直前で抜き去りました。1500mは、大学駅伝常連校のチーム以外でも、比較的強化しやすいとはいえ、表彰台独占はびっくり!その後、まだまだ活躍の舞台がありそうです。

★明治大が大量得点!4位前田選手・5位佐久間選手で合計9点!

 対抗得点ということでは、明治大が良かったですね。箱根駅伝で2年連続山下り6区を走っている前田選手と、中距離専門で年々強さが増してきている佐久間選手が4位5位に入り、合計9得点獲得しています。

 前田選手はあと一歩で表彰台を逃しましたが、高校時代からさすがのスピードランナーですね。最終学年、駅伝シーズンでも活躍が見込まれています。佐久間選手は最後3人によって行われた5位争いを見事制しました。ここは中距離ランナーの意地ですね。

★ルーキー頑張る!6位早大菖蒲、7位東海溝口選手…最後は東国前川選手

 僅差の5位争い、最後惜しくも届かなかったものの、見事入賞圏内に入ったのはルーキーでした。早大は2人菖蒲・栁本選手の2人が決勝へ。栁本選手の方が中盤まで先頭に近い位置にいましたが、勝負所であがったのは菖蒲選手!長い距離も走れる選手でこのスピードは脅威!

 さらに7位は東海大ルーキー溝口選手!有力ルーキーもしっかり入ってきましたね。東海大は力のある市村選手も出場していましたが9位。上回っています。なお、哀だの8位に入ったのは東国大前川選手。関東インカレ2部で入賞経験がありますが、最終学年日本インカレでもポイントを勝ち取っています。

日本インカレ陸上2020・男子3000m障害結果

 スタート直後から順大三浦選手が2位以下に5m近い差をつける展開。これを吉田・北村・諸冨選手ら早大勢に立大内田選手、創価大新家が追いかける展開。1位と2位集団の差はジリジリ開いていく。

 順大三浦選手の1000mは2分52秒、2位集団との差は3秒以上の差となっている。2000mは5分42秒、この1000mは2分50秒とどんどんペースアップ!後ろとの差はなんと15秒程の差に。2位集団はやはり早大3名に立教内田・創価大新家選手、7位集団は先頭筑波大川瀬選手。

 残り1週の頃には1位順大三浦選手と2位集団には約100mの差。順大三浦選手は変わらず飄々とした走り、ラストになってもハードルに足をかけずに軽快に飛び越えていく。8分28秒の大会新記録でダントツの優勝だった。

1位三浦龍司①8分28秒51 順天堂大 +8点
2位北村 光①8分49秒92 早稲田大 +7点
3位諸冨 湧①8分50秒70 早稲田大 +6点
4位森下舜也④8分52秒05 順天堂大 +5点
5位川瀬宙夢⑥8分52秒74 筑波大 +4点
6位内田賢利①8分53秒69 立教大 +3点
7位新家裕太郎②8分54秒72 創価大 +2点
8位今江勇人(M1)8分55秒11 千葉大 +1点

9位吉田 匠④8分59秒86 早稲田大
10位小原 響①9分06秒26 青山学院大
11位萩原璃来④9分11秒43 中央大
12位松村匡悟②9分44秒47 筑波大
13位藤田竣也(M2)9分58秒34 神戸大
DNS城西山本、日大川上選手

★ルーキー順大三浦選手圧巻の大会新!飄々と8分28秒15!

 スタート直後から抜け出して、そのままじわじわ差を付けて単独トップ!飄々と走って8分28秒15で大会記録更新!駆け引きが全くいらないというくらい、今の学生の中では力が抜けていましたね。昨年高校記録を更新しただけでも凄かったのが、一気に歴代日本人のトップクラスまで走力が上がったのですから凄いことですよね~。

 学生駅伝との兼ね合いがどうなるかわかりませんが、次は日本選手権でしょうか。7月ホクレン時点で、現役で日本人ランナートップの成績を出しましたが、実業団の先輩も黙っていないでしょう!再びの対決が楽しみです。

★早大北村・諸冨選手が2位3位、ルーキー表彰台独占!

 大きく引き離された2位争いですが、大混戦の中早大のルーキー2人が2位3位に入っていました!北村選手が8分49秒の成績!例年ならルーキーならもっと話題になりますかね。諸角選手の3位8分50秒まずまずです。得点としては13点稼ぎ。吉田主将が8位以内は入れれば、トリプル入賞でしたが惜しかった(9位)。

 さて、よくよく考えれば、3000m障害はルーキーが表彰台独占!この世代ちょっと凄いですよね。そういえば、前年度は当時の4年生が大活躍していました。その世代が抜けましたが、すぐに新しい世代が台頭。3000m障害もレベルが上がってきています!

★上級生踏ん張り!順大森下選手4位、医学群6年川瀬・院生今江選手入賞!

 その中で上級生も頑張りましたよ。4年生は順大森下選手が踏ん張りました。3000m障害は順天堂大森下選手が最後4位に上がってきました。これは見事なスパートでした。これで順大は13点獲得したのですよね。凄いです。

 また、医学生・院生といったランナーも。今年の箱根9区沸かせた筑波大6年川瀬選手は有終の美、昨年の4位に続いて5位入賞!日本インカレでもしっかり活躍。

 また、前年ブレイクした院2年千葉大の今江選手も食らいつき8位入賞。8分50秒台前半~中盤ですので走力も高いです。学生スポーツとしてはちょっと異色の彼らも盛り上げました。

★創価大期待の新家選手7位!立大内田選手6位でルーキー4人入賞!

 全体的にはやはり若手の躍進が目立ったなという印象です。立教大内田選手がびっくり6位入賞!確かに夏前に9分切りを記録会でしていましたが、大舞台で自己ベスト更新して入賞するとあっては今後さらに注目ですね。

 さらに創価大新家選手も7位入賞。高校時代ほぼ無名から、1年で箱根駅伝16人エントリー入りが話題になりましたが、3障も得意なんですよね。この脚力が、駅伝シーズンでも見られるか注目です。

男子長距離のみ総合対抗得点結果

1位早稲田大16点
2位順天堂大13点
3位明治大9点
4位鹿屋体育大8点
5位北海道大7点
6位広島経済大6点
7位筑波大4点
8位立教大3点
9位創価大2点
9位東海大2点
11位東京国際大1点
11位千葉大1点

 早稲田大が菖蒲・北村・諸角選手の3名のルーキーで16得点!順大は三浦選手ら3障、明大は前田選手ら1500mで複数入賞ですね。1500mで地方の大学が上位に入ったことにより、大混戦となっています。あと2ちゅもくの長距離種目も楽しみです。