まもなく、第96回箱根駅伝2020の16人エントリーが全大学発表されますね。
そのうち、16人のメンバーが既に発表されている関東学生連合を先に区間オーダー予想しようと思います
(23日の祝日がなくなて、時間が例年以上に少ない…汗)
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7点:エース区間、山で貯金が望める選手
6点:エース区間、山で区間上位をとれる選手
5点:エース区間で区間中位以上いける選手
4点:主要区間で区間上位でいける選手
上土井雅大④亜細亜大・28分45秒71≪19:予59位、18:予37位、17:予179位≫…予選チーム内5番手、亜大の主力選手で、3年時から一気に記録を伸ばしてきた。直近、1万mで亜大記録を樹立(82回大会前後優勝時のメンバーより記録がいい)
山口 武③東京農業大・28分51秒49≪19:予17位、18:予170位≫…今季急成長の東農大の主力選手で、今回の学生連合メンバーで予選の成績が最も良い選手。トラックでも1万28分台突入し、スピードの対応もでき始めている
菅原伊織③城西大・29分16秒50≪19:全3区2位、予84位≫…高校時代の実績は、今回のメンバーでナンバーワン。大学入ってから苦しんだが、今期トラックを中心に復活。全日本駅伝でも3区2位の好成績を残した。予選チーム内10番手
3点:繋ぎの区間で区間上位で走れる選手
宮田 僚④麗澤大・29分20秒72≪19:予49位、18:予97位、17:予90位(学生連合選出)、16:予168位≫…麗澤大4年生主力の一人。学生連合に選ばれるのは2年ぶり2度目。下級生の頃からロードで手堅い走りを見せ続けている。予選チーム内3番手
吉里 駿③駿河台大・28分54秒02≪19:全2区14位、予32位、18:予108位、17:予213位≫…駿河台大期待のスピードエースランナー。箱根予選は暑い中でも長距離ロードに対応してみせた。全日本駅伝で選抜に選ばれ、駅伝を経験した。予選チーム内2番手。
2点:繋ぎの区間で区間中位で粘れる選手
吉井龍太郎③大東文化大・29分30秒28≪19:予55位≫…今年になって大東大の主力メンバーの一角になった選手。全日本予選・箱根予選ともに、チームが厳しい中、堅実なレースを見せている。予選チーム内4番手。
外山 結②育英大・29分58秒89≪19:予65位≫…予選チーム内7番手。創部2年目の育英大のエース選手。チームとして、初挑戦の箱根予選でいきなり連合選手に割って入ってきた。高校時代は競歩がメインの選手で群馬IHにも出場している。
船田圭吾②武蔵野学院大・29分28秒22≪19:予72位、18:予175位≫…武蔵野学院大期待の若手。1年目から距離適性を見せて、2年目一気に1万m・ハーフの記録を更新。伸び盛りの選手。予選チーム内8番手。
1点:繋ぎの区間で耐えられる選手
大石 亮③専修大30分36秒52≪19:予77位≫…専修大の中堅選手の一人。チーム内で持ちタイムは決して高くなったが、予選で粘りとおした。予選チーム内9番手。
阿部飛雄馬④東京大・30分24秒18≪19:予64位、18:予224位、17:予270位、16:予212位≫…東大で箱根出場を目指して4年目ついに開花。予選チーム内6番手のタイムでメンバー入り、主将に任命される。直近1万mはスピードに乗れず失速している。
武田貫誠④上武大・29分54秒32≪19:予99位≫…上武大の中堅選手の一人。4年目で初めて予選に出走し99位の成績を残した。予選チーム内13番手。
渡辺晶紀②山梨学院大・29分37秒85≪19:予90位≫…秋になって伸び始めた山学大期待の若手。予選90位で65分半ば、直近1万29分37秒と記録を伸ばし始めた。チーム内11番手。
0点:これまでの実績だと苦しい?or未知数
山田直樹③日本薬科大・30分14秒36≪19:予110位、18:予221位≫…日本薬科大の主力選手の一人。予選では昨年の順位より、100番以上あげてきた。予選チーム内15番手。
森 陽向③東京経済大・29分59秒26≪19:予120位≫…昨年1万m29分台を出しているトラック型のランナーだが、予選は終盤で足を痙攣させながらも65分台で粘り抜いた。予選チーム内16番手。
竹上世那②流通経済大・29分53秒13≪19:予91位≫…昨年1万m29分台を早くも出している流経大期待のエース候補のランナー。予選でもロードに対応して見せた。予選チーム内12番手。
司代 隼②慶應義塾大・30分28秒81≪19:予109位≫…予選チーム内2番手争いだったが、主力選手のアクシデントで思わぬメンバー入り。昨年から急成長している。予選チーム内14番手。
上位10名合計:26点
(参考:30点前後シード権争い、40点以上優勝争い)
持ちタイム平均順位
5千⑲14分19秒4-1万⑱29分21秒2-half⑳64分45秒6
【過去3年間成績】
95回21位相当
94回21位相当
93回20位相当
各大学1名、箱根未経験者のランナーというルールの元、選出された16名。近年は、往路出足1区、復路出足の6区で出遅れて、勝負にならないレースが続いていた。ただ、6区がうまくいった昨年は常連校相手に絡む場面も長かった。往路から食らいつきたい。
メンバーは今年も面白い。連合としては3年ぶり1万m28分台のランナーが3名。亜大上土井、農大山口、駿河台大吉里選手、それに同等の走力があるだろう城西菅原選手。ロード堅実な麗澤大宮田選手は、他校と戦えるメンバーだ。
他には、予選落ちした常連校から、大東吉井、山学渡邊、上武武田選手。創部2年目でいきなりメンバーに選ばれた育英大外山選手、主将に任命された東大阿部選手、専大大石・武蔵船田選手ら成長を見せた選手がエントリーに。何とか本戦出場校に一矢報いたい。
監督は2年連続となる麗澤大山川監督に、駅伝ファンには顔なじみの駿河台大の徳本監督が中心になって選考中。今年は明確な選考レースはなく、ぎりぎりまで状態を見極めるとか…。予想する側としては、久々に区間予想を楽しめそうです。
とにかく、往路1区、復路6区が大事。流れに乗り遅れさえしなければ、能力のある選手が多いです。駅伝になっていくはず。そこを重視しています。
1区菅原伊織③城西大・29分16秒50
2区山口 武③東京農業大・28分51秒49
3区吉里 駿③駿河台大・28分54秒02
4区宮田 僚④麗澤大・29分20秒72
5区吉井龍太郎③大東文化大・29分30秒28
6区外山 結②育英大・29分58秒89
7区上土井雅大④亜細亜大・28分45秒71
8区渡辺晶紀②山梨学院大・29分37秒85
9区船田圭吾②武蔵野学院大・29分28秒22
10区阿部飛雄馬④東京大・30分24秒18
1区菅原選手…とにかく出遅れないための1区。今回は例年以上にスピードランナーが多いので、結構予想が分かれそうですが、自分は城西大菅原選手を推します。
トラックレースでしっかり残していますし、全日本大学駅伝では、前半のエース区間3区で区間2位の成績。駅伝での結果も残しているのは大きなポイントです。まずは彼でしっかりと常連校に食らいつきたい。
2区山口選手…エース区間2区は、やはり走力が一番高い選手でいきたいですね。箱根予選で大きく飛躍する個人17位、トラックも大幅ベストで、しっかり力がついていることを証明した農大山口選手でいいと思います。自信をもって臨めるかなと。
3区吉里選手…1区希望ということもあり、1区予想が多いですが、先の理由で1区が埋まったのでこちら3区へ。3区もスピード区間で、近年はエース区間化してきている大事な区間です。
一度大学駅伝も経験して、1区以外でも対応可能だろうということ、気温が上がってくるかもしれない時間帯、箱根予選の暑さでも崩れなかったところが活きるはずだ。
4区宮田選手…アップダウンがあり、ラスト3㎞が登っている難しい区間。ロードで手堅い走りを見せる宮田選手に任せたい。なお、昨年は同学年の麗澤大の選手が走っている区間。このあたり、経験も活かしたいところだ。
5区吉井選手…山はとにかくまずは希望者がいないことには、というところですが、今年は”山の大東”たる吉井選手が希望しています。
今年になって伸びてきた選手、チーム状態が厳しい中でもしっかりまとめているところを山登りでも生かしてくれればと思います。
6区外山選手…6区も復路の出足として、大事な区間。近年勝負になっていなかったのですが、昨年は好走。これにより、シード権を追う常連校の集団に、復路の後半まで食らいつく事ができました。
その6区は、なんと育英大の外山選手が希望。高校時代は競歩メイン、大学から本格的に長距離を初め、2年目で1万29分台を出すなど開花。これに下りの適性があったら、面白いですがどうでしょうか?
7区上土井選手…往路の主要区間を担ってもおかしくない亜大上土井選手を7区に配置。他の往路メンバーからすると少し安定感に不安あることと、涼しい方がいいかなぁと感じました。
とはいえ、ここも復路の2区として、エース区間化している重要な区間。6区がやや未知数というときは、特に流れを作るのに大事な区間、一つポイントになるはずです。
8区渡邊選手…予選チーム10番以内に入っていない選手(11番)から、唯一入れ替えて予想しているのが山学大の渡邊選手。暑さにも強そうでスピードもある程度ついているのでこの区間。山学大としても、選抜ででもしっかり走りたいところ。
9区舩田選手…最近トラックなどで結果を出し始めている武蔵野学院大からようやく2人目の箱根ランナーが誕生しそうですね。2年舩田選手が1万29分台3度出すなど非常に安定した成績を残し、長い距離に適性を見せています。持ち味が生きる区間のはずです。
10区阿部選手…最後に主将を持ってきました。4年間長距離ロードに絞り、ついにメンバー入りを果たしました。予選後の記録会の失速が勿体ないですが、長丁場を刻む方が良さそうかなと判断。是非、無事に襷を届けたい。
そして、チーム内9番手の専大大石選手を出走予想から外していますが…。予想屋としては、試合の結果で見てしまうところもありますかね。
箱根予選は僅かなタイム差な上に、アピールポイントが大きかった山学渡邊選手が上、1万m失速した東大阿部選手はハーフで結果残している…というところで、こうなっています。
学連記録会では、今回監督・コーチを務めるこのコンビがしっかりと見守っていました。
麗澤大・山川監督と、駿河台大・徳本監督の後ろ姿です。これに、上武大の近藤監督も加わっています。
監督として、比較的若い方々、そしてこれから箱根に登場するのでないかというチームを率いている方々が、今回どう学生連合チームを率いていくかというのは、結構マニアは注目していたりします。
記録会での明確な選考基準を出さないというのは、84回大会青学大・原監督が率いた時と同じ方法。この時は、まさかの総合4位(順位公認)の今も残る最高成績を残しています。
普段見ない選手を、たまに合宿で見るだけ。難しいですが、これをやりきったときに、何か一つ指導者として階段を上がるのかもしれません。
もしかすると予想と全く違うオーダーに当日なっているかもしれません。その日選ばれた10名の懸命の力走と、選んだ監督コーチ、それぞれに注目です。