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MGC出場選手紹介③【中本健太郎・岡本直己・園田 隼・山本浩之】

参照サイト:マラソングランドチャンピオンシップOfficial Site

気が付けば、マラソングランドチャンピオンシップ:通称MGCが、もうまもなく迫ってきていますね。

この大会で、上位2名の東京オリンピックマラソン代表内定3人目は日本記録相当の記録が、今後のマラソンで出ない限りは内定と、非常に重要な大会となります。

ここでは、男子のマラソンの部に出場する選手を紹介していきます。

今回はベテラン勢を中心に紹介します。経験を元に、東京五輪マラソン出場を目指す:中本健太郎・岡本直己・園田 隼・山本浩之選手を紹介します。

なお
MGC出場選手紹介①【大迫 傑・設楽悠太・井上大仁・服部勇馬】

MGC出場選手紹介②【山本憲二・佐藤悠基・中村匠吾・今井正人】

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中本健太郎選手について

プロフィール
生年月日:1982年12月7日
出身地:山口県下関市菊川町
所属:拓殖大 ⇒ 安川電機
身長:173㎝
体重:58㎏

自己ベスト
5000m14分04秒31
10000m28分54秒59
ハーフマラソン1時間2分12秒
フルマラソン2時間8分35秒

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世界陸上2013で5位!無名の大学時代から複数回世界大会出場大ベテラン!

 今回のMGC世界選手権出場選手中最年長で、マラソン主要大会の実績が最もあるのが、この中本健太郎選手ですね。世界陸上2011・2013・2017は3度、五輪はロンドン2012でマラソン日本代表で出場。ロンドン2012では6位入賞、世界陸上2013は5位という結果を残しています。

 長い距離になれば長い距離になるほど強く、さらに酷な条件の方が前にいるという選手。暑さには非常に強い選手で、夏に行われる世界レベルの大会に滅法強い。世界との差が広がっていく最中、ただ一人しっかりと戦い抜いた選手です。

 その中本選手は学生時代は無名の選手、拓殖大学1年時2001年の箱根駅伝予選会で20㎞61分台の成績はありますが、中々日の目を見ることはありませんでした。本戦は4年時の7区16位、これだけが箱根の成績です。

 それが実業団でマラソンを始めたら、世界相手に戦うランナーに成長するのですから分からないものですね。また順位的にも、悪くても10位前後くらいにはまとめてくる、その高レベルの安定感も魅力です。

2018年ハーフ自己ベスト、2019年海外マラソン2位!まだまだ健在!

 全盛期時代でも中々日本人トップが取れなかった中本選手ですが、2017別府大分で初優勝、これはうれしかったでしょうね。また、2018年にはハーフマラソンで62分12秒の自己ベストの自己ベストをマーク。36歳となった2019年4月には海外マラソンに挑戦し、2時間11分台で2位の成績を残しています。

 また、NY駅伝でも、4区や5区といった長距離2区間を走り続けていて、いずれも区間10位前後の成績をキープ、このベテランの調整力はとてもすごいです。5月halfで63分台、7月は64分台かかりましたが、ここからどう仕上げてくるか。

 暑さに滅法強いのは、過去の世界大会で証明済み。彼らしい粘りの走りで、過去の世界大会と同じように30㎞以降、一つずつ順位を上げてくる走りが見られるかもしれません。

岡本直己選手について

プロフィール
生年月日:1984年5月26日
出身地:鳥取県
所属:明治大学 ⇒ 中国電力
身長:176㎝
体重:56㎏

自己ベスト
5000m13分37秒71
10000m28分05秒08
ハーフマラソン1時間2分16秒
フルマラソン2時間11分29秒

“ミスター駅伝”の異名を持つ選手、マラソンは中々結果が出ず

 岡本選手と言えば、駅伝のイメージが凄く強いですね。明治大の時は2年時にチームが13年ぶりに箱根駅伝出場へ。そして中国電力に入ってからは3区4区5区といった主要区間を走り続けています。特に2011年~13年の3年連続4区3位の成績は頼りになる存在でした。

 また都道府県対抗駅伝でも、非常によく見る顔、中学・高校時代を含めて16回出場。2009年にアンカーで区間賞、2010年~2014年は、出入りが激しい3区で区間一桁、順位を上げ続けています。実業団、そして地元に走りで貢献しづけているのですよね。

 そんな岡本選手、勿論マラソンにも何度も挑戦しているのですが、こちらは中々眼が出ず…。30㎞あたりから先頭集団から脱落してしまうレースが続き、苦しみち続けました。

北海道マラソン2018で優勝!”韋駄天賞”で再び勢いを増してきている

 そんな中、30歳を超えた2015年あたりから、駅伝での区間順位が落ち始めます。「結果が出なければマラソンをやめて駅伝に専念しよう」と2018年2月青梅マラソンに臨みます。するとここで優勝!初めて長いロードで結果が出ます。

 そして2018北海道マラソン、2時間11分29秒の記録で初優勝!MGC出場権は、駅伝長距離ファンで大きな話題を呼びました。これで勢いをまた取り戻し、NY駅伝4区2位の快走、都道府県対抗駅伝でも3区4位!さらに通算100人抜きで”韋駄天賞”を獲得する大活躍をしています。

 その勢いで臨んだ別府大分マラソン2019は、転倒のアクシデントで棄権。ヒヤリとしますが、その後元気にレース復帰。絶好調時のマラソンは、MGC本番へお預けとなりそうですかね。ロードでの経験は豊富なだけに、開花したベテランの勢いは侮れないはずです。

園田 隼選手について

プロフィール
生年月日:1989年4月5日
出身地:熊本県阿蘇郡西原村
所属:上武大 ⇒ 黒崎播磨
身長:165㎝
体重:50㎏

自己ベスト
5000m14分05秒64
10000m28分53秒14
ハーフマラソン1時間3分00秒
フルマラソン2時間9分34秒

まだ30歳も、マラソン経験は16回のベテラン

 30歳と、この組の紹介では若いほうですが、マラソン出場の回数は2014年以降で16回。実業団選手の中では非常に多いほうではないでしょうか。途中棄権が一度もないですし、スタミナ面・コンディショニングの面で非常に効果が高いですね。

 出身の上武大では、3年4年の箱根駅伝で5区山登り出走、また3年時の全日本大学駅伝で初出場初シード権獲得のゴールテープを切る活躍はあったものの、まだまだトップレベルではありませんでした。

 
 初マラソンの2014年びわ湖毎日でも、2時間20分でいきなり成果が出るわけではありません。コツコツと練習を積み重ね、9回目のマラソンとなった2016年福岡国際で、いきなり自己ベストを7分更新する2時間10分40秒のベスト!4か月後のびわ湖毎日2017でも2時間11分台で、一気に注目を集めました。

2018年別府大分でマラソンで2位、屈指の安定感は光るか

 長い距離走らせたら実業団ナンバーワン、そのくらい下馬評が高くなった中で臨んだ別府大分マラソン2018は、最後まで優勝争いを展開。2位となたものの2時間9分34秒のベストで日本人トップ!MGC出場権を獲得します。

 ここから世界ハーフ、ジャカルタアジア大会出場と羽ばたきます。アジア大会マラソンでは30㎞以降ロングスパートをかける見せ場を作りましたね。結果的にペースメーカーになり、4位と敗れますが大きな経験になっているはずです。

 練習としてはトラック40㎞走…ひたすら地道で過酷なもので心身ともに鍛え上げているのが活きているようです。福岡国際2018、別府大分2019と連戦。ともに2時間10分台でまとめていますね。この安定感は、おそらく酷な条件となるMGCでも活きてくるはずです。最後の最後まで粘り強い戦いに期待です。

山本浩之選手について

プロフィール
生年月日:1986年4月30日
出身地:埼玉県
所属:東洋大 ⇒ コニカミノルタ
身長:172㎝
体重:54㎏

自己ベスト
5000m13分45秒43
10000m27分55秒40
フルマラソン2時間9分12秒

高校までサッカー部も…大学駅伝優勝、強豪校実業団へ

 駅伝ファンとしては、彼がMGCの舞台に立つことは感慨深いものがあったのではないでしょうか。高校2年までサッカー部、ただ持久走の方が成績が良かったため、高校3年で転向。いきなり県大会レベルまでの成績を残しました。

 大学は東洋大へ。この時は中堅校から這い上がる最中のチーム。1年時から大学駅伝出走すると、4年時には箱根駅伝でエース区間2区を任され、初優勝のメンバーに!シンデレラストーリーともいわれました。

 実業団は、強豪チームのコニカミノルタへ。これも凄いですね。最初は怪我で結果を残せませんでしたが、徐々に主力選手に。2015年11月に1万m27分55秒のベスト、直後の2016年NY駅伝で5区区間賞獲得!トップランナーの仲間入りを果たします。

2017年世陸補欠の悔しさも…2019年びわ湖でチャンス掴む

 マラソンは2014年から挑戦。4戦目となった東京マラソン2017で、2時間9分12秒で日本人2位の好成績!世界陸上の選考に乗りましたが、惜しくも補欠。それでも、実力はついたため、早くにMGCの出場権利は獲得できるものと思われました。

 ところがここから苦戦。2戦連続途中棄権という苦渋を舐めます。いつの間にか2019年へ、国内MGCシリーズ最終戦のびわ湖毎日2019、ラストチャンスにかけました。

 レース途中から雨風が強くなる酷な条件、30㎞を手前に遅れだします。それでも家族・監督の声援もあり、懸命にギアチェンジ。中継バイクがつき、MGCボーダーにいることもはっきり分かったそうで。2時間10分33秒で、MGC獲得者を除いて日本人1位!最後のチャンスをものにしました。

 高校時代は別の部活をしていながら、ここまであがってきた選手は中々いないと思います。粘りの走りで、シンデレラストーリーの続きを見ることはできるのでしょうか。


中々濃いメンツの紹介だったと思います。ベテランの彼らもMGCを盛り上げてくれるに違いありません。

hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。