15箱根20位、16予選14位、16予選3位、17箱根12位
創価大学~2016年度卒業生&2017年度に向けて
主な卒業生
セルナルド祐慈28分55秒57≪17:箱4区5位、16:予11位、15:予25位、箱5区20位、14:予71位≫
彦坂一成29分45秒68≪17:箱10区8位、16:予66位、15:予342位、箱9区19位、14:予85位、13:予256位≫
柴田拓人④30分19秒73≪15:予251位≫
山中福至④30分44秒48≪14:予218位≫
大村弘明④30分52秒49≪13:予311位≫
初出場と躍進と、2度の箱根路を支えた世代です。何といっても駅伝ファンの中で有名になったのはセルナルド選手ですね。高校時代は5千15分30秒だったのですが、2年時の関東ICハーフで入賞していてびっくりした記憶があります。まだ箱根に出場を果たしていない中、面白い選手が出てきたと感じました。初出場はすぐ、セルナルド選手もチーム3番手で貢献しています。この時はセルナルド選手をはじめチームで常連校の壁に跳ね返されました。しかし、セルナルド選手はその後も堅実に成長を続けます。関東ICハーフで2年連続入賞を果たすと、予選はチーム全体が苦戦する中、ぐっとタイムを縮めます。
そして最終学年で開花します。関東ICは5千・1万で勝負をかけ、見事にW入賞。全日本予選も通過が不可能となっても懸命に歯を食いしばって前を目指しました。その後、本人念願だった1万28分台も果たします。迎えた箱根予選、直前に故障がありながらも過去最高のタイムで駆け抜けてチームをけん引、2度目の箱根路に挑みます。箱根4区のあのシーンは大変有名になりましたが、それ以上に区間5位、チームを5位に引き上げ、創価大の躍進へ導いたことがとても大きいことです。現役からは退くそうですが、箱根ファンに語り継がれる存在になりました。
もう一人2度箱根に出場したのが彦坂選手ですね。彦坂選手はこの世代唯一4年連続で予選に出場しています。1年生の時は壁に跳ね返されますが、2年生の時は予選85位に躍進、残り1㎞からのスパート作戦もドンピシャではまったのですよね。箱根では9区に抜擢、襷を受け懸命の走りを見せます。しかし、鶴見中継所の繰り上げスタートに間に合わず、悔しさを味わいます。その後一時成績が落ちたこともありますが4年生の秋に復活、予選やトラックで過去最高成績を残します。最後の箱根は10区、後輩たちが頑張り今回は繰り上げ回避、万感の思いでタスキを受け取ると、区間8位の力走で総合12位でゴール。11位が見えるところまで追い上げ、躍進を飾りました。
あとは3選手、1度ずつ予選を走っている選手がいますね。1年生の時は大村選手が、2年生の時は山中選手が、3年生の時は柴田選手が走っています。偶然にも3選手ともチーム11番手でゴールしています。
新チームの戦力分析
【新4年生以下1万ベスト10】
大山憲明④28分57秒62≪17:箱1区17位、16:予28位、15:予161位、箱4区10位、14:予80位≫
ムソニ ムイル②29分08秒82≪17:箱2区4位、16:予4位≫
蟹沢淳平④29分34秒72≪17:箱3区7位、16:予106位、15:予160位、箱3区19位、14:予73位≫
玉利健志④29分40秒34
三澤 匠④29分46秒21≪17:箱9区14位、16:予77位、15:予109位≫
作田将希③29分49秒64≪17:箱6区19位、16:予109位≫
米満 怜②29分50秒01≪17:箱8区3位≫
棚橋建太③29分57秒49
古場京介③29分59秒44≪17:箱7区18位、16:予DNF、15:予157位≫
吉留一喬②30分00秒83≪16:予86位≫
在校生1万上位10人平均22位29分40秒5
【その他、有力在校生】
上田結也②30分05秒13
竹下和真②30分09秒06
二宗広大③30分10秒13≪16:予108位、15:予168位≫
江藤光輝④30分14秒52≪17:箱5区16位、15:箱7区19位≫
姫宮大地④30分14秒24≪16:予125位、15:予221位≫
坂野和久③30分16秒13
築舘陽介②30分27秒87≪16:予88位、15:高6区9位≫
【新入生】
松本直樹①14分19秒14
福田悠一①14分33秒84≪17:都1区35位≫
平田晃司①14分35秒54
飯嶌友哉①14分41秒87≪16:高4区14位≫
桜木啓仁①14分43秒08≪16:高6区18位≫
新入生5千上位5人平均18位14分34秒6
【今から考える箱根駅伝オーダー予想】
大山-ムイル-蟹澤-三澤-築館 吉留-上田-棚橋-米満-古場
本当、この1年でぐっとチーム力が上がりましたよね。箱根12位から卒業する4年生が実質2人ということで、現時点で結構いいチームのように見えます。まず注目は往路最初の3区間を担ったスピードのあるムイル・大山・蟹澤選手ですかね。ムイル選手は秋になってから箱根予選と本戦とぐっと安定感が増し、頼れる存在になってきた。大山・蟹澤選手はもう少しですが、今回の箱根の蟹澤選手の走りは良かった。こういうのが増えてくればいいですね。往路でやれるポテンシャルのある選手たちです。
この他はトラックでは目立たないものの、長い距離で光る存在になる選手が複数いる。復路でいい走りをした三澤・米満選手は箱根予選でも力になりそうだ。また、箱根はうまくいかなかったが作田・古場選手はトラックのスピードがある。予選出走の二宗・姫宮選手も力あるし、江藤選手もこれから上り調子になるはずだ。新2年も面白い選手が複数おり、20㎞しっかり走れている吉留・上田選手に、今回は貧血に泣いた佐久長聖の山登り王・築館選手も次年度こそ出てきてほしい存在だ。
新入生は持ちタイムでは松本選手は創価大の中でも高い方にはなりますかね。他にも福田選手ら全国の舞台の経験者がいます。創価大もここのところ自己ベストを出す選手が増えてきていますので、彼らも流れに乗ってくればいいですね。チームとしてはひとまず駒は揃っている。昨年果たせなかった全日本の出場、そして昨年に続く箱根予選上位通過とシード権を目標にできそうな感じがする。