続きです。
上武大学~2015年度卒業生&2016年度へ向けて
2015年度主な卒業生
山岸 塁④29分16秒02≪4年:箱3区19位、予42位、3年:箱9区13位、全4区14位、予46位≫⇒競技継続
三好慎平④29分40秒31≪3年:箱7区15位、予155位、2年:箱6区17位≫⇒引退?
田林希望④29分43秒76≪4年:箱2区19位、3年:箱8区10位、全7区11位、予60位≫⇒引退
石黒大介④30分11秒23≪4年:予172位、2年:予252位、1年:予170位≫⇒競技継続
それぞれ特徴がある選手たちですね。高校時代の実績や大学で伸びてきた時期が全員バラバラです。一番高校時代の実績が低く、大学時代の実績が高いのは山岸選手でしょう。高校時代は5千15分48秒でしかなく、準部員からのスタート。ところがスルスルと伸びてきて、3年時の全日本予選2組2位と驚きの成績。予選通過に貢献して見せました。駅伝もデビューし、箱根では9区を任され区間13位。しっかり他校の主力と絡みました。4年時は1万の持ちタイムを29分16秒まで伸ばし、主力の一角となりました。箱根では額面割れとなってしまったのが無念、競技は継続予定、どこかで更に力を伸ばす縁があればと思う選手です。
三好選手は2年時にスルスルとあがってきましたね。予選はまだ走っていませんが、1万29分台をマークし、箱根エントリーを勝ち取り、6区出走しています。次の年にぐっと伸びて、全日本予選で1組4位の好走をします。これがベストレースですかね。その後、もう一度箱根のメンバー争いを勝ち取り7区出走しています。
高校時代の実績からすれば田林選手ですかね。5千の持ちタイムだけでなく、1万も29分58秒で走った経験がありました。ただ、下級生の頃は鳴かず飛ばずで中々メンバー入りすることができませんでした。軌道に乗り始めたのが3年で、全日本予選で自己ベストでほぼ変わらないタイムを出すと、箱根予選も好走、本戦では8区10位と踏ん張りました。4年時は全日予選で4組を走るなど主力の一角。予選は怪我しましたが、箱根までには間に合い、2区出走。責務を全うしました。
他には石黒選手がいますね。実は駅伝関連では一番デビューが早く、1年から箱根予選を出走して入りるのですよね。その後に注目しましたが、ここからの壁が中々突破できなかったですかね。2年時で成績を落とし、3年時は出走ならず。しかし、4年時にもう一度出番。この時は15㎞地点で200位オーバーだったのですが、最後に浮上しチーム10番手の172位に。17.5㎞地点で通過圏外だったチームの逆転に一役買いました。競技継続でもう一つ力がつられればいいですね。
2016年度新チーム陣容
【1万持ちタイム上位10人】
東 森拓④29分24秒05≪4年:箱1区18位、予13位、2年:箱4区18位≫
井上弘也②29分30秒05≪2年:箱4区20位、予68位、1年:箱1区19位、全3区8位、予288位≫
坂本佳太②29分32秒13≪2年:箱10区20位、予26位、1年:箱3区16位、全2区20位、予65位≫
森田清貴③29分47秒28≪3年:箱5区9位、予33位、2年:箱5区15位、全6区10位、予61位、1年:予191位≫
志塚亮介③29分57秒73≪3年:箱9区18位、予189位、2年:予51位、1年:予159位≫
河崎裕史③30分01秒48≪2年:箱10区17位≫
上田隼平③30分12秒07≪3年:箱8区15位、予117位、2年:全5区15位、予77位≫
佐藤史弥③30分14秒48≪3年:予179位≫
小林淳輝②30分26秒45
白石凌太郎③30分34秒53
上位1万10人平均:25位上武29分58秒0※箱根予選出場校15位
【その他】
佐藤駿也②30分34秒57
大森 樹①30分38秒65
馬本 匠③30分40秒96≪3年:箱6区20位≫
松村修平②30分46秒62≪2年:予188位≫
山岸広海②30分50秒06≪2年:予178位≫
田中佑弥①half64分50秒≪1年:箱7区20位≫
太田黒卓①20km61分09秒≪1年:予138位≫
【新入生】
川原 巧14分40秒33≪高3区42位≫
橋立 旋14分41秒02≪高3区39位≫
熊井 康14分42秒06≪高6区36位≫
佐々木守14分48≪都5区41位、IH3障7位≫
熊井 現14分52秒68≪高7区31位≫
武田貫誠14分54秒34
庄 拓実14分54秒79
【区間オーダーを考えてみる(4区延長、5区短縮したとして)】
東-坂本-井上-河崎-森田 佐藤史-田中-大森-上田-志塚
最下位通過で初めての本戦最下位、更に監督の交代、戦力不足と流れの悪さで、次は落ちてしまうのではないか…そんな声が囁かれます。そんな声を吹き飛ばしていきたい。主力はひとまず4人。山登り5区8位で唯一区間一桁だった森田選手、それからスピードキングの井上選手。箱根は苦しんでますが先日クロカンで好走しています。これに前回予選13位・26位とトップツーだった東選手と坂本選手。いずれも箱根は万全な状態で走れませんでしたが、実力はある選手。レベルアップできるはずだ。
他のメンバーは少し差が離れていますかね。他校と予選で戦うのは心もとないですが、それでも上武大は年々成長する選手が何人もいます。箱根復路出走した田中・上田・志塚選手は次回レベルアップ候補。他にも太田黒・松村・山岸・佐藤史選手らが前回の予選出走しています。スピードのある馬本・河崎選手も回復すれば面白い存在です。
新入生に関しては、今年は即戦力は取れず、箱根出場校で唯一14分40秒以内がいませんでした。ただ、数で多くカバー、また佐々木選手のように3障が得意な選手しそれに結構高校駅伝の舞台を踏んだ選手がいます。成績的には悔しい思いをした選手となりますが、くやしさをエネルギーに変えてレベルアップしてくれればと思います。落選濃厚というわけではないですし、近藤新監督の元で底力を見せてほしいところです。
◆◇GMOが陸上チーム設立…監督に上武大退任の花田氏、青学大・原監督がアドバイザー◇◆
さて、本日の朝話題になりました。青学・原監督による社会人育成Pの全貌が明らかになってきました。驚いたのが監督が、前監督の花田さんだったのですよね。トップランナーで無名選手の育成に定評がある花田監督×今大学駅伝の監督で一番輝いていて元営業マンである原監督のタッグは中々新鮮であり、いい意味で予想外でした。どのように活動し育成していくのか、今後の情報を見守りたいですね。