全日本予選は18日(日)17時30分よりさいたま市にある浦場駒場スタジアムで行われますが、現時点での当日の天候予想(ウェザーニュースより)は曇りとなっています。昨年の30度超の灼熱地獄に比べれば、スピード勝負になるかもしれません。チームによってはスタミナ型とスピード型のチームもあります。そういうことも考えながら予想するのも楽しいです。 最後は、持ちタイム平均1位から4位のチームです。
持ちタイム平均トップであり、トップ通過本命校…と言っていいかもしれませんね。関東ICの入賞者が6名もエントリーしています。
4組や3組は他校が羨むランナーが並んでいます。箱根駅伝以降、学生長距離界の顔となっている鈴木健選手が満を持してエントリー。おおむね順調の山藤選手も同組でここは昨年と同じ。昨年は通過目前でのまさかがありましたが、今年は強さと冷静さも兼ね備えていると思います。3組は5千で日本人トップとなった鈴木祐選手とハーフで入賞している大塚選手が受け持ちます。スピードのある選手とスタミナのある選手とそれぞれタイプが違うのが見る方としては面白いですし、最低限どちらかは上位に行けると思えるかと思います。
若い組もいいですね。1組は3障で本命視される中しっかりと優勝した荻野選手が1組。1万も持ちタイムはいいのですよね。ある程度合わせてこれるか。多和田選手もレース経験は浅いですが、学年が上がるにつれて少しずつ安定感が出てきているのかなという選手です。
2組の宗選手と安田選手がやや意外なエントリーでしたが、補欠には長い距離に強い大野選手と1500m入賞で箱根も走っている越川選手が入っています。個人的には3組4組に何かあったとき用に残して、当日に2組に入れるかなぁとか思ってました。勿論。宗・安田選手ともに2組で粘れる能力はあると思います。
トップ通過とか通過して当然など言われるとプレッシャーがかかるのかなと思いますが、久々の三大駅伝フル出場のチャンスでエースもいて選手層も厚くなってます。本戦で戦うための予選にしていきたいですね。
昨年まさかの予選敗退でしたが、それ以降は非常に上昇気流に乗ったような気がします。エースが更に強力になった今年、しっかりと調整したいところ。
エースというのは勿論4組にエントリーした栃木・塩尻選手。今年に入ってぐっと力を付けて関東IC1部でW入賞するまでに力を付けた栃木選手がまずは引っ張りたい。関東IC表彰台に立つなど走力的には上ですが、1週間後に日本選手権を控えている塩尻選手には大きくは負担かけさせたくないところです。勿論、塩尻選手も昨年の予選落ちがあるので”外せない”そうなので個人成績にも注目したいところです。
さて、そこまでにある程度の位置に付けたいですが、持ちタイム上はちょっと凸凹がある感じでしょうか。3組はその中から好調の選手を入れた感じでしょうか。関東ICで健闘した橋本選手とルーキーの清水選手が入りました。注目の若手コンビでどこあmでいけるでしょうか。2組と1組は片方は順当でもう片方はちょっと意外なエントリーになりましたかね。
走力が高く3障も走れる野田選手と山でブレイクした山田選手と、あとはロードのイメージのある藤曲選手と直前の記録会で自己ベストを出した小畠選手でした。そして補欠には毎年少しずつベストを伸ばしている金原選手、直前の記録会5千で14分14秒を出した花澤選手…もしかすると2人の投入もあるかもしれませんね。特に安定感がある金原選手はどこかで走るかな。ちょっと上級生がほしいなとも思いますので。
予選突破さえできれば駅伝で闘えるメンバーが揃っています。しっかりと調整して、久々に三大駅伝フル出場する順天堂大が見たいところです。
変化球のエントリーになったのが日体大。一部出場していない主力選手がいたので気になっていたのですが、外れたり補欠になったり、でも選手層はやはり厚いなという印象もあります。
4組にエントリーしたのはチームの中堅の印象がある室伏・山口選手。室伏選手は2年連続箱根を走っていますが主要区間ではまだ結果を残してはいません。山口選手は3障で見事に入賞していますが、それより長い距離はまだ未知も面もあります。直前の記録会では2人が29分40秒台で走っていましたがそのまま彼らがエントリー…さすがにこの組はちょっと苦戦かも?それまでに勝負を決める感じでオーダーを考えるのかもしれません。補欠には関東ICハーフで表彰台に立っている城越選手、試合に出場していないですが主力である小町選手をどこかで起用してくるかもしれません。
そして入るとすると序盤…と思ってます。3組の最近やや苦戦気味ですが吉田・中川選手は関東ICにも出場していましたし、1万も28分台。変わるのはちょっと考えづらいでしょうか。2組1組はトラックの記録が高い順に宮崎・林田・小縣・岩室選手。ただ、試合に出ていないのは宮崎選手…。小町・宮崎選手はあえて出ずに予選一本に絞っているのでしょうか。そうであれば、大変心強いです。あとは絶好調だろう城越選手と調子の上がっている選手でしっかり貯金を作って後半の組に繋げたいですね。
今期のここまで成績だけ見ていると予選通過が際どいのですが、ここにしっかり合わせてくるような感じもします。毎年確実に通過してくる調整力を見たいところです。
トラックで巨大戦力を誇る東海大も大胆なオーダーとなりました。日本選手権を控える中で鬼塚・舘澤選手を外し、教育実習を控える4年生を補欠に回してきました。これでも通過しそうなんですよね。
1組はここまで主要な大会はまだ出ていない小松・郡司選手。ただ、2人とも1万の持ちタイムは1組の中でも上位。強いですよね。特に郡司選手は暑い中でも1万29分台と好調、小松選手も悪くありませんでした。やはりある程度の位置にはつけてきそうな気配があります。2組はハーフ組ですね。長い距離で安定感がある湯澤・中島選手ですが、1万の持ちタイムも上位です。そんなに下の位置につける可能性は低いような感じがします。
3組4組はどうでしょうか。おおむね大丈夫ですが僅かな不安があるでしょうか。3組が持ちタイム順的には厳しいですが、西川選手は関東IC5千で入賞しています。さすがにもう少しいくのではないかと思っています。三上選手は昨年の出雲駅伝前に5千のタイムを伸ばし出雲出走、その後に故障してしまい、1万を走る機会がありませんでした。関東IC3障で2位に入っていて調子は万全でしょう。ただ、1万の経験値ということで一抹の不安があります。このあたりは補欠に入っている川端・國行選手投入もあるのかもしれません。4組はトラック入賞の關選手と松尾選手。2年生組ですがまあ大丈夫でしょうか。3千のスピード強化をした關選手のスタミナだけがちょっぴり不安ですが、29分台ならいけるかと思ってます。
まあ、日本選手権を目の前にして主力選手を外して予選落ちした過去はあるにはありますが、選手層がその時とは違うかなぁとは思います。関東ICに続き、トラックの東海大というところを見ることになりそう。