出雲駅伝・箱根予選・全日本大学駅伝と怒涛の一か月間でした。
箱根駅伝のエントリー日まで、できる限り各チームの振り返りや箱根への展望をしてみたいと思います。
4年生多しも下位通過、逆襲は…
国士舘大&山梨学院大
国士舘大-箱根予選の振り返り-
9位国士館大学10:45:39
3位ライモイ ヴィンセント①61分49秒
25位住吉秀昭④63分16秒
57位高田直也④63分56秒
64位戸澤 奨④64分01秒
129位多喜端夕貴④64分59秒
133位鼡田章宏③65分02秒
157位藤江千紘④65分22秒
176位石川智康③65分36秒
188位大西 彰③65分45秒
196位内山 武④65分53秒
212位福田有馬③66分09秒
223位工藤海良④66分20秒
・鮮烈のヴィンセント選手!全体としては時間かかったか
予選前はヴィンセント・ギトンガ選手のどちらが予選に起用されるかが話題になっていましたね。最終的に1年ヴィンセント選手が起用され、そしてかなりの好タイムを残しましたよね。自分のペースをしっかり保ったうえに、61分台をマーク。上尾も力強く、箱根2区デビューが今からの楽しみです。
そして周囲を固めるだろう4年生がちょっと予選はタイムが伸びなかったですかね。高速レースの中、エースの住吉選手も1㎞3分ペース付近、高田・戸澤選手が64分付近でしっかり走れましたが、あとは多喜端・藤江選手は65分前後、内山・工藤選手は66分前後。全体的にもう少しいけたような選手が多かったかな?
その間に3年生が割って入りました。関東IC好走の鼡田選手に、石川・大西選手が65分台でまとめてきたことで、何とかボーダーラインの上にはこれた感じですかね。上級生中心で予選通過順位が下がったことは不満ですが、ここからあげていくと思いたいです。
箱根駅伝2019へ向けて・展望
2年前に箱根駅伝に復帰し、その時に箱根駅伝を経験している選手は多くいるのですよね。ただ、2年間あまり中位以上に絡んだ勝負はできなかった。最終学年が多い今年は勝負したい。それが、1年生ヴィンセント選手の存在で可能になります。
・2区にエースがいる!住吉選手5区配置は…
ヴィンセント選手の勢いと安定感を見ていると、最後の3㎞は未知数でしょうが、それでも初の箱根2区でも67分台は出してきそうな感じ。余程1区で遅れなければ2区終了地点で上中位にはつけられずはず。そうすると前回1区の住吉選手を他の区間に置けます。
かねてから添田監督は山登りをやらせたら面白いと話していましたが、何とか組めるのではないでしょうか?1区はスピードのある多喜端選手に頑張ってもらう。3区と4区は山要員ですが平地の走力が上がった高田・鼡田選手に流れをキープしていもらう。シード権と大きく離れない位置で5区へ…どうなるでしょうか?
6区があきますが、ある程度アップダウンはこなせそうな4年工藤選手。そして7区と9区にも選手を残します。藤江・戸澤選手でシード権上で勝負できれば…というところ。
空いている8区と10区には調子のよいランナーを置く形になりますが、現時点では箱根予選で結果を出した石川・大西選手が候補かな?流れさえできていれば面白いランナーです。20位・19位ときて、今年どこまで戦えるか一つ注目ですね。
山梨学院大-箱根予選の振り返り-
10位山梨学院大学10:46:27
4位ドミニク ニャイロ④61分50秒
41位永戸 聖④63分38秒
79位清水鐘平④64分19秒
111位片山優人④64分43秒
115位出木場風吹④64分45秒
127位川口竜也③64分58秒
144位首藤貴樹③65分13秒
164位森山真伍②65分25秒
182位宮地大輔③65分42秒
197位中村幸成③65分54秒
205位久保和馬④66分00秒
249位藤田義貴④67分02秒
全日本大学駅伝
2区(11.1㎞)7位永戸 聖④32分24秒
・ニャイロ・清水選手が気を吐くも…
全日本予選である程度選手数は揃ってきて、故障明けのニャイロ選手と中距離から転向したての清水選手がどうかと思っていたのですが、むしろ彼らが気を吐いて、他のメンバーがもう少しという結果だったような。
ニャイロ選手は、さすがに過去のような爆走とはいきませんでしたが、61分台は出して踏ん張りました。このあたりさすがの安定感でした。また清水選手初ハーフでしたが、間に合いましたね。64分19秒だったら、2か月でもっと上積みが積めると思います。スピード区間での起用の目途が立ったと思います。
ただ、厚くなったと思った選手層ですが、全体的にもう少しだったかぁ。4年片山・出木場、3年川口選手が何とか64分台に乗せましたが、あとは65分おーば0.首藤・宮地選手は持ちタイムからするともう少しだったかな。
また4年で本来なら主力の久保選手が、脚の痙攣もあり66分、箱根経験者の藤田選手が67分かかってしまったのも気がかりかなぁ…。まあチームとしては箱根予選トップ通過にこだわっていなかったと思うし、伸びしろはあると切り替えて箱根に向けてあげたいところです。
箱根駅伝2019へ向けて・展望
その後の記録会で新戦力候補は出てきているのですよね。2年では森山・斎藤・鈴木選手が出てきています。1年も坪井選手は1万mまでは対応できていましたかね。上尾ハーフでは3年山田選手がチームトップ。レギュラーを奪えるかはわかりませんが、上級生にいい刺激になっていればと思いますね。
・往路特攻作戦でどこまで
エースニャイロ選手はこれから調子をあげてくるでしょうし、永戸選手はスピード充実してきています。久保選手も怪我がちですが、登り73分台ではいける適性はあるとのことなので、この3人で往路特攻になりますかね。
なのでニャイロ・久保選手は2区と5区固定で考えます。そのうえで往路のピースをはめていきたいです。まず永戸選手は3区でスピードを生かしてもらうのがいいかなと思います。ニャイロ選手がある程度流れを作ると思うので加速してもらう役割。一気に上位戦線に行きたいです。
1区は清水選手で。ハーフは64分少し…。伸びしろはまだあると思いますが、単独走の可能性がある区間より、ヨーイドンの区間がいいと思います。ある程度スローの展開になるとも踏んでいますので…。4区は主力以外で一番予選のタイムが良かった片山選手に粘ってもらう感じです。何とかシード権内でいたいですが…。
6区は分からないのですが、前から候補にあがっている池田選手で予想します。秋口にいい感じで記録を出してから、記録会には出ていないので準備しているのかなと思います。
気が付きましたが6区まで全部4年生でした。あとは出木場・藤田選手がいますが…7区以降は敢えて4年生を外して、3年生以下で予想します。スピードある森山選手が7区、ハーフに力を置く川口・宮地選手を8区と10区。9区は来期主力になってほしい首藤選手に託す形ですかね。スタミナはあります。シード権ラインに食い下がれるか気になります。