出雲駅伝・箱根予選・全日本大学駅伝と怒涛の一か月間でしたね。
箱根駅伝のエントリー日まで、できる限り各チームの振り返りや箱根への展望をしてみたいと思います。
まずは、宣言通りの2冠達成!
青山学院大学
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出雲駅伝
1位青山学院大学2:11:58
区間(距離)名前学年[区間順位]区間タイム(総合順位)トップとの差
1区(8.0㎞)橋詰太慧④[1★]23分15秒(1)
2区(5.8㎞)鈴木塁人③[1★]16分26秒(1)
3区(8.5㎞)森田歩希④[2]25分21秒(1)
4区(6.2㎞)吉田圭太②[1★]18分00秒(1)
5区(6.4㎞)生方敦也③[2]18分48秒(1)
6区(10.2㎞)竹石尚人③[2]30分08秒(1)
全日本大学駅伝
1位青山学院大学5:13:11
1区(9.5㎞)小野田勇次④3位27分29秒(2)0:01
2区(11.1㎞)橋詰太慧④5位32分21秒(2)0:04
3区(11.9㎞)鈴木塁人③3位34分42秒(2)0:37
4区(11.8㎞)林 奎介④2位34分27秒(2)0:26
5区(12.4㎞)吉田祐也③1位36分23秒★(2)0:24
6区(12.8㎞)吉田圭太②1位37分29秒★(2)0:11
7区(17.6㎞)森田歩希④2位51分35秒(1) MVP
8区(19.7㎞)梶谷瑠哉④3位58分44秒(1)
やっぱり強いなというのがここまでの印象ですよね。絶対的エースはいない(森田選手が限りなく近いですが)のですが、春から秋口にかけて各選手がレベルの高い記録を何度も出し、日本ICで駅伝未経験の選手が表彰台に立つなど、かなり厚い選手層となっていて、チーム内での競争がかなりのレベルで激化しているのは、外野からでも容易に想像できました。
そして、出雲・全日本とも、しっかり勝ち切りましたよね。ハイレベルの競争で見事出走を射止めた選手は自信を持って走っています。また、ここ数年の三大駅伝の勝率も7割近くで、監督・選手が勝ち方を分かっている感じです。逃げる時も、しっかりリードを活かしますし、追いかける時も慌てていません。
だから、多少流れがライバル校に行ったとしても崩れません。出雲駅伝は最初からトップでほぼ完勝だったのですが、終盤に東洋大が急追してきたのですが、アンカー竹石選手が慌てませんでした。
4秒差まで追いつかれてから、少しずつペースを上げると、中盤のアップダウンで一気に突き放しました。相手が疲れてくる上に、本人の得意な上りで仕掛ける冷静な対応した。
鬼門と言われている全日本ではやはりやや苦戦。出雲で立役者となった橋詰・鈴木選手が、逆に東海大にリードを奪われる展開。主力選手なので普通は焦るのですが、そうならないのが青学大の凄いところ。4区~6区じんわりと追いついていきました。
特に印象的だったのは5区ですね。青学大は、日本IC1万m3位ながらも大学駅伝は初出場の吉田祐選手、東海大は8~9割の状態だったとはいえ、日本大学長距離屈指のスピードランナー鬼塚選手。
原監督が「胃が痛い展開」とここで話していたのですが、吉田祐選手が”名前負け”しないか心配していたそうです。
そんな中、吉田祐選手は自分の走りを展開、しっかりとまとめて、最終的に26秒あった差を24秒、2秒縮めての区間賞獲得しました。相手に流れが行っても、繋ぎ選手がこういう走りができるならまた流れが戻りますよね。
そして、7区森田選手が駅伝巧い。早い段階で東海大の選手をとらえると、そのまま前に出ず、斜め後ろについて常に相手へプレッシャーをかけ続ける策に。相手に疲れが見えた所で一気にスパート!僅か10㎞弱で2分も突き放す凄まじい走りでした。
ちょっとやそっとでは勝利は譲らない、青学強しの印象を他校に植え付けました。
箱根駅伝もそのまま制覇するのではと言われていますが、やはりそのまましそうですよね。今回出走した8人は高いレベルの走力がありますし、小野田選手は山下りで区間記録レベルの走りができます。
そして出雲アンカーだった竹石選手は、原監督に言わせると5区山登りの記録が楽しみだそうです。あの神野選手の時よりも練習内容が良いそうです。あの神の選手レベルの走りをしたら、69分切りなのですがどこまで??
今回出走者以外では、橋間・神林選手が目立っていますね。ここまでで11人です。選手層が厚い上に、山に自信があるということは、本当に箱根はますます制覇が近いのではないでしょうか。
箱根駅伝区間オーダー(例)
1区橋詰太慧④
2区森田歩希④
3区梶谷瑠哉④
4区鈴木塁人③
5区竹石尚人③
6区小野田勇次④
7区林 奎介④
8区吉田祐也③
9区橋間貴弥④
10区神林勇太②
駅伝ファンでも2区森田、5区竹石、6区小野田選手はおそらくほぼ一致。あとは順番はともかく、橋詰・鈴木選手は往路も多くは一致するでしょうか。そして梶谷・林選手を、他校や流れを見てポイントとなる区間に投入…かなぁ。
残りW吉田選手、橋間、神林選手らで残りの3枠を争う感じ。その中で吉田祐選手は8区候補、橋間選手は9区10区候補と言われているので一歩リードでしょうか。
最も、青学大は全日本出走者以外を、世田谷ハーフに出場させて競走させますので、そこ注目ですよね。世田谷ハーフは起伏が多く、風が強い条件も多いので、ここで走れる選手は本当に箱根で活躍できる選手が多いのですよね。
初優勝時にはここで上位に入った藤川(当時4年)・田村(当時1年)選手が大活躍しました。また、前回は林選手が台頭し、まさかの7区区間新でした。ここでの成績に注目ですね。
ともかく万全なチーム状況なら、おそらくここ5年間で最強のチームが出来上がるはずです。気象条件も良ければ、初優勝時にマークした10時間49分27秒(参考)を超えることも十分可能ではないでしょうか。5連覇&2回目の3冠、まっしぐらです。