スポンサーリンク

第87回日本インカレ2018陸上【男子3000m障害エントリー・結果】

参照サイト:http://www.iuau.jp/ev2018/87ic/87ic.html

天皇賜盃第87回日本学生陸上競技対校選手権

2018年9月6日(木)~9日(日)の4日間行われます。

男子長距離4種目のうち、

最後に決勝種目がある男子3000m障害の結果を記録します。

スポンサーリンク

ページコンテンツ

男子3000m障害

タイムテーブル
予選:9月8日(土)
15時15分(2組5着+5名)
決勝9月9日(日)14時00分(15名決勝)

ライブ配信
3日目:https://freshlive.tv/iuauj/231985
4日目:https://freshlive.tv/iuauj/231986

予選1組


動画:aoshin様

Q=順位決勝進出 q=タイム決勝進出

レース展開
塩尻選手が序盤から飛び出し、神大・西方選手が食らいつく展開。大きく後ろを引き離していく。3位集団は東洋・小室選手が中心に引っ張る。1000m2分55秒、2000m5分54秒で通過する。

残り500mあたりから塩尻選手が西方選手をじりじり突き放し始め、どんどん差が広がっていく。最後は流してのフィニッシュ。2位争いは西方選手が追いつかれ、最後は大混戦に。

1位塩尻和也(順天堂大④)8分52秒98 Q
2位西方大珠(神奈川大①)8分54秒17 Q
3位藤崎真伍(流通経済大④)8分54秒26 Q
4位須崎乃亥(東海大①)8分54秒46 Q
5位小室 翼(東洋大③)8分54秒47 Q
6位山本 嵐(城西大①)8分54秒50 q
7位上土井雅大(亜細亜大③)9分02秒23 q
8位岡田 望(早稲田大④)9分03秒42 q
9位鈴木基史(新潟大④)9分05秒98 q
10位足立直哉(東海大④)9分06秒03 q
11位藤田竣也(神戸大M1)9分07秒81
12位植松達也(愛知工業③)9分13秒54
13位鈴木天大(東京国際大②)9分29秒25

予選2組


動画:aoshin様

神大・荻野選手や道都大・滋野選手が集団を引っ張るも、1組ほどのペースにはならず1000m3分00秒通過。その後少しずつ縦長になって荻野選手や早大・吉田選手が優位にレースを進める。2000m6分00秒で通過、このあたりで6人ほどの縦長の集団になる。

残り1周、吉田選手先頭に荻野、筑波・才記選手が上位3人、少し離れて滋野、順大・笹谷選手。1500m入賞選手も踏ん張る。最後、荻野・吉田・才記選手がほぼ並んでフィニッシュ。滋野・笹谷選手までが着順で決勝に進んだ。

1位荻野太成(神奈川大③)8分58秒20 Q
2位吉田 匠(早稲田大②)8分58秒27 Q
3位才記壮人(筑波大M2)8分58秒33 Q
4位滋野聖也(星槎道都④)8分59秒73 Q
5位笹谷亮太(順天堂大①)9分02秒18 Q
6位小嶋一魁(関西学院大④)9分07秒95
7位吉野駆流(大阪体育④)9分08秒32
8位高山雅弘(新潟医療福祉大④)9分12秒66
9位古谷龍斗(広島経済④)9分22秒74
沼田旭陽(東北学大②)9分31秒21
野田良生(熊本大M1)9分42秒40
盛田和輝(東京農業大①)9分57秒27

なお、ハイペースで進んだ1組からタイム決勝の5選手が選ばれた。

決勝

レース展開

4連覇を狙う塩尻選手が自分のペースでぐんぐん飛ばしていきあっという間に縦長になっていく。1000m2分50秒で通過したころには、つけたのは神大・荻野、東洋・小室選手のみ。4位争いは3秒離れて流経・藤崎選手、早大・吉田らだが、どんどん引き離されていく。

トップは塩尻選手がしっかり自分のペースで刻んでいく。これに荻野選手がついていけなくなり、小室選手のみが食いつく展開。4位争いは塊になり吉田選手が先頭、亜大・上土井、神大・西方選手が続いている。2000m5分38秒で通過するころには、塩尻選手は完全に突き放し単独トップに!2位以下はすでに50m以上突き放す。2位に荻野選手が浮上、小室選手が3位となっている。4位集団は5分55秒とややけん制となった。

塩尻選手はそのままトップを独走。惜しくも自己ベストには届かなかったものの8分31秒の大会記録をマークし4連覇!学生最後の3障で有終の美を飾った。2位3位は荻野、小室選手が8分40秒台、4位以下はラスト大混戦になり、東海・須崎選手らが上位に食い込んだ。


動画:aoshin様

結果
1位塩尻和也(順天堂大④)8分31秒98
2位荻野太成(神奈川大③)8分44秒74
3位
小室 翼(東洋大③)8分48秒66

4位須崎乃亥(東海大①)8分50秒22
5位吉田 匠(早稲田大②)8分51秒49
6位笹谷亮太(順天堂大①)8分52秒18
7位藤崎真伍(流通経済大④)8分52秒58

8位西方大珠(神奈川大①)8分53秒19
9位滋野聖也(星槎道都④)8分59秒01
10位上土井雅大(亜細亜大③)8分59秒36
11位才記壮人(筑波大M2)9分07秒06
12位岡田 望(早稲田大④)9分10秒40
13位鈴木基史(新潟大④)9分18秒93
14位足立直哉(東海大④)9分19秒12
15位山本 嵐(城西大①)9分24秒85

★順大・塩尻選手!他寄せ付けず完勝の4連覇!8分31秒98の大会記録で華を添える

アジア大会銅メダルを引っ提げて戻ってきた塩尻選手、国内の学生には敵なしでしたね。僅かに2選手が食いついていきましたが、自分のペースでガンガン突っ走ります。1000m2分50秒、2000m5分36秒と持ち前のスピードと卓越したハードリング技術で、気が付けば独走状態を築き上げました。

最後8分30秒を切って自己ベストを出すところまでいけなかったのは少し残念がっていましたが、8分31秒98は貫禄の大会記録です。気が付けば、日本インカレ4連覇!その間に、オリンピックに出場したり大きな成長がありました。

学生中の3000m障害はこれで一区切り。ここからは駅伝ランナーとして順天堂大に力を注ぎます。まずは箱根予選まで1か月強でどれだけ合わせていけるかが注目です。気が早いですが、卒業後の競技選択も…どうなるでしょうか!?

★神大・荻野選手が関東IC2部連覇中の意地を見せ2位!実力者東洋・小室選手も3位で続く

その王者に中盤まで食いついた2選手がそのまま2位3位で粘り切ったのですよね。関東IC2部で3連覇中の神大・荻野選手がやはりという強さを発揮して2位。1500m過ぎて遅れていってからもしっかりとペースを維持しました。

また、東洋大のこの種目実力者の小室選手もハイアベレージでの安定感が出てきましたね。最後まで王者に食いついた中、3位までは後退しましたが、8分48秒の好タイム。終盤に4位集団が猛追してきましたが、凌いでいます。

さて、来期からは王者がいなくなるわけですが、やはりまずは彼らが優勝候補ということになりますかね?なお、小室選手は関東IC1部。めちゃくちゃハイレベルですが、優勝を狙ってほしいです。

★1年生大躍進!東海・須崎選手が4位入賞!順大・笹谷選手は2種目入賞の6位!神大・西方選手も8位!

そして大混戦となった4位から8位の争い、中盤から5選手がぐっと固まる状態となり、ラストで一斉にスパート!5人が3秒以内になだれ込む大接戦となりました!しかも8分50秒~53秒ということでかなりのレベルに…

その中に1年生が3人も含まれていました。6月頃にブレークした東海・須崎選手が4位!しっかりと実力をつけていましたね。なお、4位に食い込んだことで、日本IC長距離種目の合計得点、東海大がトップに!多くの有力選手が欠場する中でしたが、見事に勝ち取っています。

さらに6位に入った順大・笹谷選手も名を上げましたね!1500mも8位入賞していましたの!4日連続でレースに出場し、どちらも決勝進出し上位入賞を果たすとはびっくり!今後のホープかな?予選で頑張った神大・西方選手も8位。有望ランナーが続々出ています。

★集団を引っ張り続けた早大・吉田選手は5位、4年生流経・藤崎選手も7位へ

経験豊富な2年生以上もしっかり意地を見せましたね。4位集団となったとき、レースの主導権を握っていたのは早大・吉田選手だったのですよね。そういう中でしたが5位に踏みとどまりました。関東ICに続いての好走です。

また、4年生流経・藤崎選手も関東IC1部で健闘していましたね。今回は中盤前まで単独4位を走行し前にトライしていっていました。最後も大きくは離されず7位!最終学年、しっかりと戦い抜いています。

■長距離4種目合計得点■
1位東海大18点、2位桜美16点、3位日大14点、4位青学大・順大12点、
6位早大・神大・関西学院8点、9位筑波7点、10位中大・東洋大6点、
12位立命館5点、13位鹿屋体育・国士大4点、15位帝京大3点、
16位日体大・北海道大・法大・流経2点、20位札幌学院1点

日本インカレではあまり注目されていませんでしたが、長距離合計得点を出してみました。なんだかんだ東海大!2冠目達成!桜美林と日大が大量得点、青学と順大が存在感示しましたたが、東海大も確実に得点を重ねましたね。

最終種目の3000m障害で人員がいたことが勝負の決め手になりましたね。主力に怪我の噂も流れてきていますが、3つ目何とかトライしていきたいところです。

コメント

  1. たけぽっぽ より:

    塩尻選手は、ここ20年の最強の先輩方(三代、岩水、今井)と肩を並べた、いや、超えたと言っても過言ではないと感じています。あの勝負レースで独走かつ8分30秒ちょっとで走り切るあたり、明らかに役者が違いました。
    個人的には箱根予選、全日本は回避してもらって、箱根2区で三代さんの記録を超えるために調整してもらいたい気持ちが強いですが、チーム事情が許してくれないでしょうね・・・。

    最後に来年の3障も、新4年生の荻野、小室、そして今回欠場した青木、阪口選手や新2年生になる須崎、笹谷、西方、山本選手など楽しみが多くて目が離せません。1500メートル並みに盛り上がる可能性は十分にあると思います。

    • マラソン飴 より:

      2区は23キロもあり後半はアップダウンの連続でマラソン練習をしないとタイムはそんなに出ません。
      塩尻選手は夏合宿もチームを抜けてますし駅伝は中盤の負担の軽い区間が妥当です。

      それにしても基本8分50秒前後で決着がついている大会でしたがこの3年間は例年の日本選手権と同じかそれ以上の優勝タイムに。大会記録は今後留学生以外で破れる人いるんでしょうかね。30年以上は残りそうな気が。来年からは接戦になるでしょうね。
      青木は山登りの準備で出てこないはず。山登りの選手は関東インカレであれだけ頑張っていた柏原も日本インカレには1度も出ていません。

      • hakonankit より:

        >マラソン飴さん
        序盤からガンガン行くタイプは箱根2区にはあまり向いていないのですよね。おっしゃられるようにマラソン練習しているなら別ですが…。塩尻選手は箱根で一番向いている区間は3区だとおもってます 。

        大会記録はどうでしょうね。走力ある選手で3000m障害をやる選手が現れればわからないです。法大・青木選手は故障もあったようです。ちな青木選手は昨年日本IC出ていたかと。

    • hakonankit より:

      >たけぽっぽさん
      塩尻選手は自分から引っ張っていって8分30秒付近にまとめるところが強いですよね。力あるなぁと思います。
      私も過密日程が気になりますが、チームとして精一杯バックアップしてほしいです。

      学生2番手以降も盛り上がっていますよね。8分40秒台がほぼ毎回出るレベルになったのは自分もうれしいです。この流れが加速していってほしいです。