ニュースなどで皆さんご存知の通り、
今年になって、箱根予選への参加条件が厳しくなりました。
これまでは5000m16分半以内10人以上でもよかったのが、
10000m34分以内10人以上のみとなりました。
昨年、49校もいた参加校ですが、やはりある程度は絞られるかもしれません。
そんな中で、すでに参加標準を突破し、予選本番を見据えているチーム、
これからの記録会に勝負をかけるチーム、
今年もそれぞれ応援していきたいと思います。
予定
今回は、
最初は、既に予選出場を決めている大学を紹介します。日本ICを挟んだ後、9月以降の記録会で予選出場を狙う大学(もしくは9月1日~10日までに出場を決めた大学)を紹介。9月22日(土)の日体大記録会10000mまでにまとめて、22日(と23日~29日)の記録会の結果で出場校がどのくらい増えたか掲載します。
そして日体大記録会終了後は、箱根予選エントリー発表までに強化中堅校の様子を何校がご紹介。
そのあとは、箱根予選展望をさらに3記事ほどに分けて紹介していく予定です。
掲載内容
前回の予選順位と過去3年のチーム記録、そして今年のチームの簡単な戦力分析を行います。
また、そのチームの主力選手のベストや過去の予選の成績も載せていきます。
なお、各大学の選手は以下の独断のランキングで分けます。(この応援企画のみならず、本気で本選出場が狙える箱根予選展望でも使用します)
ランキング
JOKER(10点)~60分19秒(20㎞換算:~57分10秒/84回:1位)
SSS(9点)60分20秒~60分59秒(20㎞換算:57分11秒~57分49秒/94回:1-2位、93回:なし)
SS(8点)61分00秒~61分39秒以内(20㎞換算:57分50秒~58分27秒/94回:3位、93回:1-2位)
S(7点)61分40秒~62分19秒(20㎞換算:58分28秒~59分05秒/94回:4-5位、93回:3-4位)
A(6点)62分20秒~62分59秒(20㎞換算:59分06秒~59分43秒/94回:6-11位、93回:5-8位)
B(5点)63分00秒~63分39秒(20㎞換算:59分44秒~60分21秒/94回:12-32位、93回:9-17位)
C(4点)63分40秒~64分19秒(20㎞換算:60分22秒~60分59秒/94回:33-80位、93回:18-53位)
D(3点)64分20秒~64分59秒(20㎞換算:61分00秒~61分37秒/94回:81-148位、93回:54-97位)
E(2点)65分00秒~65分39秒(20㎞換算:61分38秒~62分15秒/94回:149-196位、93回:98-138位)
F(1点)65分40秒~66分19秒(20㎞換算:62分16秒~62分53秒/94回:197-228位、93回:139-177位)
G(0点)66分20秒~66分59秒(20㎞換算:62分54秒~63分30秒/94回:229-265位、93回:178-214位)
G候補
※94回は例年より涼しく、93回は暑かった大会です。
G以上は連合選出の可能性あり…と個人的に思っている選手。いなかった時はG候補にエース級の選手を入れます。
それでは8月20日より、1日1校ずつ紹介します!
ページコンテンツ
過去3年の成績
94回:26位10:42:07(ボーダーまで31分33秒)
93回:20位10:36:10(ボーダーまで19分53秒)
92回:28位10:50:40
D(3点)64分20秒~64分59秒(20㎞換算:61分00秒~61分37秒/94回:81-148位、93回:54-97位)
鈴木 陸④30分44秒87≪17:予394位、16:予171位、15:予278位≫
E(2点)65分00秒~65分39秒(20㎞換算:61分38秒~62分15秒/94回:149-196位、93回:98-138位)
山内郁人④30分24秒40≪17:予204位、16:予234位、15:予326位≫
大谷智希④30分18秒97≪17:予327位、16:予177位、15:予285位≫
F(1点)65分40秒~66分19秒(20㎞換算:62分16秒~62分53秒/94回:197-228位、93回:139-177位)
市原拓実②5千14分57秒74≪17:予161位≫
G(0点)66分20秒~66分59秒(20㎞換算:62分54秒~63分30秒/94回:229-265位、93回:178-214位)
坂上真生③30分59秒99≪17:予325位、16:予378位≫
G候補
雨宮大地③31分12秒39≪17:予285位、16:予240位≫
添田尚也④30分48秒67≪17:予306位、16:予375位、15:予288位≫
小野 快④31分21秒52≪17:予308位、16:予299位≫
大畑智将④31分08秒47≪17:予318位≫
池田優斗①32分18秒10
佐久間康弘④30分03秒41≪16:予156位≫
2年前から長距離ロードで光る存在になりつつある明治学院大。昨年の予選会はその時の主力が全員不調で苦しいレースとなった。だが、今年は再び躍進するかもしれない。
昨日の黒姫駅伝ではそれを予感させるに十分の活躍だった。関東IC1500mで2度入賞経験のある大谷選手がスピード区間で区間賞をもぎ取ると、毎年力をつけている山内選手が最長距離区間で区間4位と健闘!そして上り区間の5区で鈴木選手が箱根常連校の選手をぶっちぎって区間賞!これはびっくりしました。やっぱりロードは面白いチームです。特に、この3選手は明学大初の箱根ランナーになれるかもしれません。3人とも4年生、花開くでしょうか?
その他では10000m31分前後と安定している坂上選手やハーフ69分付近で安定している雨宮選手あたりの3年生が続く選手でしょうか。4年添田・小野選手ら予選経験が豊富な選手もいます。ここの底上げはどうなるか。下級生はまだ数少ないですが2年千葉、1年池田選手らが有力選手。これに躍進の2年前に現4年で一番良かった佐久間選手や、前回予選でチームトップの市原選手が復活してくれば、過去最高順位&タイムが狙えるチームになってくると思います。
過去3年の成績
94回:28位10:45:55(ボーダーまで35分48秒)
93回:26位10:47:45(ボーダーまで31分28秒)
92回:25位10:47:01(ボーダーまで34分57秒)
ランク
E(2点)65分00秒~65分39秒(20㎞換算:61分38秒~62分15秒/94回:149-196位、93回:98-138位)
元川嵩大④30分31秒35≪16:予173位、15:予329位≫
鈴木優斗③30分52秒57≪16:予181位≫
F(1点)65分40秒~66分19秒(20㎞換算:62分16秒~62分53秒/94回:197-228位、93回:139-177位)
宮田共也②30分32秒07≪17:予234位≫
村上 滋③30分57秒12≪17:予216位、16:予301位≫
G(0点)66分20秒~66分59秒(20㎞換算:62分54秒~63分30秒/94回:229-265位、93回:178-214位)
森 陽向②30分18秒72
小新裕貴④30分08秒32≪17:予292位、16:予256位、15:予310位≫
G候補
市川繁貴①30分53秒49
小山大輝③31分02秒10
小西竜也②31分04秒66
原川 凌①31分19秒93
松本大寛②31分25秒61≪17:予260位≫
所河北斗③31分30秒44≪17:予317位、16:予251位≫
関 颯介①5千14分53秒39
今年から大東大OBの池谷寛之さんを監督に迎えて再スタート!3年連続10時間45分強でまとめたものの、順位ダウン。他校の強化に置いて行かれつつあった東京経済大ですが、今年は躍進のチャンスを迎えています。
昨年足踏みした要因に、2年前の予選で173位・181位に入った現4年元川・3年鈴木選手の欠場があるのですが、前半戦は2人とも好調。元川選手は10000m30分31秒の自己ベスト、鈴木選手は焼津ハーフで66分台を記録。2年前の記録を上回るチャンス、連合への道もおのずと開けてくるレベルだ。
また、前回予選でワンツーだった現3年村上・2年宮田選手も順調。村上選手は10000m30分台へ、宮田選手は関東ICの大舞台で67分30秒で走り切った。暑さも考慮すると予選会面白そう。4人が100位台で戦える走力を身に着けてきている。
10000mはほかにも予選を走っていない3年小山・2年小西選手らが31分一桁の自己ベスト、1年生も好調で市川選手が夏前に早くも30分53秒を記録、原川選手も31分前半で続く。4人獲得できた5000m14分台のランナーの中では、関選手が6月に14分54秒とベストに近いタイムをマークしていていい状態です。
これに高校時代に5000m14分31秒の経験の2年永田選手や、10000mチームワンツーの4年小新2年森選手あたりの状態が戻ってくれば、第90回予選でのチーム記録21位10:31:39も射程圏内に入ってくるはずだ。
94回:29位10:51:50
93回:33位11:07:08
92回:32位11:00:00
F(1点)65分40秒~66分19秒(20㎞換算:62分16秒~62分53秒/94回:197-228位、93回:139-177位)
加世田雅之④30分41秒96≪17:予297位、16:予334位≫
栗本一輝③30分39秒99≪17:予296位≫
中村亮介③30分49秒04≪17:予246位、16:予280位≫
G(0点)66分20秒~66分59秒(20㎞換算:62分54秒~63分30秒/94回:229-265位、93回:178-214位)
轟木亜門④30分49秒58≪17:予303位、16:予326位、15:予260位≫
G候補
渡邊 海②30分58秒89≪17:予354位≫
嶋 大興④31分43秒54≪17:予352位、15:予411位≫
齋藤俊輔①5千14分37秒60
大房功泰④5千14分59秒47
前回の予選はここ数年を上回った。総合20位台は4年ぶり、10時間台を出したのは5年ぶりだった。卒業生は少なく、今年はさらに高いレベルにチャレンジするチャンスだ。
それもあり、トラックの記録も例年以上に高く、5000m14分台の選手が8名!立大は上位10名の平均タイムが15分を切ることは度々あるものの、夏前に切っているのは集計していて初である。10000m30分台も5人でこれからまだ増えるかもしれない。
主力はその中から、まず4年の加世田選手(妹さん名城大で有名ですね)でしょうか。1月にハーフで66分台を出して、今年6月5000m14分44秒と伸ばしていてチームの中で勢いがあります。それから前回予選ワンツーの3年中村・栗本選手。中村選手は前回63分07秒でハーフ換算66分台半ばで走破。栗本選手は昨年末10000mでチームトップの30分39秒をマーク、さらに走力アップしてそうか。
他には10000m31分前後の走力をキープし続ける4年轟木選手、昨年1年時に10000m30分台を出した2年渡邉選手、さらに今年になって5000m14分台をマークした4年嶋選手あたり、どこまで予選の順位をあげられるか気になるところ。ルーキーは5000m14分37秒を持っている斎藤選手が抜けていますが、複数人15分20秒前後が自己ベストの選手がおり、誰かメンバーに食い込んでくるかどうか。
前回は非強化チームとしては全体のトップ、強化チームの最後方付近からは6分ほど。記録と順位面と狙っていけるチームになりつつある。
94回:32位11:10:18
93回:30位10:59:51
92回:29位10:52:13
B(5点)63分00秒~63分39秒(20㎞換算:59分44秒~60分21秒/94回:12-32位、93回:9-17位)
近藤秀一②29分13秒71≪17:予20位、16:予58位、15:予73位≫
G(0点)66分20秒~66分59秒(20㎞換算:62分54秒~63分30秒/94回:229-265位、93回:178-214位)
阿部飛雄馬②30分47秒63≪17:予270位、16:予212位≫
G候補
栗山一輝②31分39秒65≪17:予373位、16:予395位≫
松本 郁也②32分15秒35≪17:予376位≫
道岡 聖①33分18秒82
遠藤正陽③5千15分26秒92
岩崎瞭介④5千15分36秒49
入学時から注目を集めていた近藤秀一選手が箱根路を走れないまま最終学年となってしまった。1年時は11番手で出れず、2年時は9番手に入るもその後の記録会で落選。当時は、エントリー2度までの規定があったため、実質箱根への道は閉ざされたと思われた。
それが”出走ゼロのみ”に規定が変更に。3年時は59分54秒の大躍進!文句なしで選出されるも、1区区間エントリー後にインフルエンザに泣いた。最終学年、連合が95回記念大会でも組むことが決定し、チャレンジできることになりました。
今季は記録会で最上位の組にチャレンジしていることが多い。失敗した時もありますが、秋以降にどう活きてくるか。関東インカレでは10000mで11位29分41秒の健闘で入賞ラインに迫った。箱根予選はひとまず63分前半で昨年並みは確実に出してほしいところだ。
チームとしては、昨年気象条件が良かった中で総合タイムが10分以上落ちしたまったので、作り直しといったところ。2番手は2年連続予選でハーフ換算67分前後で走り切っている3年阿部選手か。彼に近づける選手が夏以降出てくるかどうか。
候補は昨年3番手で1万m31分半ばの力がある3年栗山選手や、秒差で4番手の2年松本選手、記録会で彼らを上回る3年遠藤選手、暑い中ベストを出した4年岩崎選手らが挙がってくる。また7月に1年生が3人も10000m33分台と既に標準切りを果たし、特に道岡選手が練習20㎞ロード結果を出したとか。これからが楽しみな選手たちの秋の結果に注目したい。
94回:33位11:14:01
93回:38位11:30:51
92回:35位11:19:50
G(0点)66分20秒~66分59秒(20㎞換算:62分54秒~63分30秒/94回:229-265位、93回:178-214位)
藤本能有①31分39秒30
G候補
荒幡寛人②3障9分16秒51≪17:予363位≫関東IC3000m障害出場
平野 快③31分57秒29≪17:予389位、16:予412位≫関東IC1500m出場
森 雅弘③5千15分10秒53≪17:予397位、16:予380位≫
余川 周③5千15分35秒06
中村太紀③5千14分58秒32≪17:予399位、16:予423位≫
理科大はここ数年ぐっとレベルが上がっている大学です。非強化チームの上位争いに顔を出し始めています。そんな中、卒論の関係?で4年生があまり試合に出ないので、3年生に主力が多い今年は勝負の年と言えます。
そしてその主力が活躍しています。昨年チームトップだった2年荒幡選手が3000m障害で関東ICに出場!日本学生個人選手権では9分18秒の好タイムマークをしています。また、3年平野選手が1500mで関東IC出走、本番で3分54秒91の自己ベストをマークする健闘を見せました。平野選手はそのかたわら10000m32分中盤の記録もマーク、長い距離もしっかり走れるところを見せています。
びっくりなのが新入生にそれを上回る選手が加入したこと。元々5000m14分50秒46を持っている藤本選手が、6月の記録会で10000m31分39秒をマーク、早くもチームトップの成績。まず1年目の予選が楽しみだ。
この他では予選で安定している森選手や、まだ予選出場はないが今季5000m15分30秒台を連発している余川選手が中堅となるだろうか。5000m14分台を持っている中村選手や1万32分前半を持つ弘重選手らが戻ってくれば、さらに上の水準の結果も狙えるかもしれない。
【過去3年間の成績】
94回:34位11:16:05
93回:37位11:27:22
92回:36位11:21:13
【ランキング】
G候補
中島幸蔵③32分15秒02≪17:予388位、17:予399位≫
土門将輔③32分28秒67≪17:予464位、17:予432位≫
ここ3年安定して35位前後をキープしていた学習院大は、前回の学内ワンツーの選手ら4人がいなくなり、どちらかというと我慢の年だ。そんな中、10000m34分以内の選手を夏前に10人揃え、箱根予選の連続出場を決めている。部員数は決して多いほうではないですが、しっかり力をつけてます。
今年の主力選手は中島・土門選手の3年生2人、10000m32分前半のベストを持っていて、今年の夏前に2人と5000mのベストをそれぞれ15分20秒、15分29秒と更新している。夏前なのでタイム以上に力がついていそう。中島選手は長い距離に強く、毎年しっかり300位台キープ。今年ぐっと更新できるるかも?
そのほかでは2年生が調子よく、中距離の松浦選手が1500mで関東IC出場した他、北村・麻田選手がコンスタントに5000m15分台記録、しっかり中堅となってきている。1年生では梶原選手が順調。6月に10000m標準切りし、箱根予選出場決定の一押しとなった。
標準切りは10人ギリギリだが、彼らのほか、5年生の曲直瀬選手もいる。4回箱根予選に出場しているので登場はないが、10000m33分台の走力を維持。いい練習のパートナーになっている。夏を超えてさらに標準切りが増えれば、戦えるチームになっていくはずだ。
【過去3年間の成績】
94回:36位11:19:34
93回:46位11:44:40
92回:47位11:43:38
【ランキング】
G(0点)66分20秒~66分59秒(20㎞換算:62分54秒~63分30秒/94回:229-265位、93回:178-214位)
外山正一郎⑤30分46秒89≪17:予205位、15:予332位、14:予428位≫
G候補
山下晃一朗③14分49秒50≪17:予390位、16:予499位≫
小関将之③31分27秒60≪17:予301位、16:予370位、15:予489位≫
昨年、予選で大きく躍進した上智大。その時の主力が複数人卒業したものの、前回予選チームトップの外山選手がチーム残っている。そして今年になって中距離部3年高木選手と1年下津選手が33分40秒台の記録をマーク、中距離部の力も借りて現時点でギリギリ10人に到達している。
主力はその5年外山選手、昨年は62分23秒の大幅ベストをマークし学生連合選出に迫った選手。今年も関東ICハーフで68分台をマークするなど走力は保っていて、もう一度選出チャンスを狙っている。
続くのは5000m14分49秒50と上智大記録を持つ3年山下選手、前回予選2番手で10000m31分27秒を持つ3年小関選手あたりでしょうか。2人とも前回300位台、200位以内を目指せる存在だ。これに対抗戦でいい記録を出している2年井上選手あたりが主力と言えるでしょうか。
5番手位以下はやや力が落ちてくるので、夏にどれだけ底上げできるでしょうか?切っている部員、まだ標準切っている長距離部の1年生選手たちが秋に記録を出したいところ。まずは46位から36位に大きく順位アップした位置にしっかり近づいていきたい。
【過去3年間の成績】
94回:37位11:23:25
93回:43位11:37:52
92回:43位11:31:13
【ランキング】
G候補
佐々木海②31分36秒32≪17:予366位≫
山口雄大③31分49秒00≪17:予378位、16:予404位≫
高島良平③31分52秒71≪17:予385位、16:予513位≫
昨年、久々に40位以内に順位を押し上げた一橋大は、その勢いが加速してきている。卒業生が1人で多くの主力が残っているのもあるが、10000m標準切りはすでに15人程いる。余裕をもって強化が進められる状態だ。そしてその強化は目に見えて出てきている。
ひとまず主力と言えるのは2年佐々木、3年山口・高島選手あたり。昨年の予選会チームトップ3の選手であり、10000m31分台の走力を持っている。特に山口・高島選手あたりは対抗戦で5000m15分台をマークするなど好調だ。佐々木選手は8月に試合復帰、これからといったところだろう。
チームとしては今は5000mで自己ベストを出す選手が続出している。2年萱原選手も対抗戦で同じく5000m15分台、さらに2年毛利・清水選手、4年久保井選手が夏前に15分台をマーク。2年田中選手は今季10000m33分台を出し標準突破。昨年チーム5番手の森下選手も33分台キープ。彼らは全員昨年の予選出走者、着実に力を伸ばしている。
他ではまだ出走経験のない4年上野選手が5000mでベストを出してメンバー入りを狙っている。多くの選手が上向き傾向、箱根予選もその勢いで行ければ、12年ぶりの35位以内の順位も見えてくるはずだ。
【過去3年間の成績】
94回:38位11:24:36
93回:42位11:36:16
92回:48位12:02:33
G候補
関口英樹②32分09秒14≪17:予332位≫
武藤晴夏①32分38秒70
大久保 友貴①32分41秒24
3年前初出場を果たした帝京平成大は毎年確実に順位アップ。選手の数も増え、前回は38位にまで順位を上げた。卒業生もなく、下級生の台頭もあり今年さらに上がりそうだ。若手が元気で前回予選トップの2年関口選手が安定して10000m32分台をマーク。これに1年生がついていっている。5月には関口選手に食いついた1年大久保選手が32分41秒をマーク。そのあと5000mも15分22秒をマークし上り調子だ。
また、高校時代に5000m14分45秒をマークした武藤選手も彼に食いつき32分38秒マーク。更に1年江本選手も33分半ば。1年生が既に3人が標準切りを果たす盛況ぶりとなっている。同じ1年の郡山選手も5000m15分30秒台マーク、天候に恵まれれば9月に充分標準切りはありそうか。
この他にも昨年予選5番~9番手の3年荒木・中村、2年永野・今・吉本選手あたりも33分台でしっかり走りきり、標準切り。昨年は出走12人に入れなかった3年下堺田選手も33分54秒と標準を切ってきた。これで今季だけで標準切り10人。十分に前年以上の成績は見込めそうだ。
これに前回チーム2番~4番となった3年伊藤・簗嶋選手、4年石井選手が戻ってくれば万全でしょうか。35位以内であれば十分にターゲットにできる選手層。しっかりとチーム順位を押し上げていきたい。
【過去3年間の成績】
94回:41位11:30:03
93回:40位11:35:29
92回:39位11:24:34
【ランキング】
G(0点)66分20秒~66分59秒(20㎞換算:62分54秒~63分30秒/94回:229-265位、93回:178-214位)
塩田 匠④29分49秒66≪17:予333位、16:予227位、15:予295位≫
G候補
多田駿介③32分22秒65≪17:予326位、16:予390位≫
井上 暁人④32分08秒72≪17:予425位、16:予458位、15:予559位≫
関東ICでは中距離4年河合選手の1500m予選1組4位&800m8位入賞の活躍があった東京工業大、今度は長距離ブロックの出番となる。箱根予選はここのところ一つずつ順位を下げていっているので、再び上昇の年にしたい。
柱は3人いて、4年塩田・井上、3年多田選手となる。昨シーズン活躍したのは多田選手。予選チームトップになって5000mも14分53秒のベストを出している。4年井上選手は毎年予選の順を大きく上げていって昨年末10000mチーム2番手となる32分08秒を出すまでに成長した。今年は対抗戦では1500mや3000m障害など多くの種目に出場していますね。
もう一人の塩田選手は2年時に5000m14分28秒、10000m29分49秒の歴代でも上位のタイムを記録!ここのところは中々好成績を残せなかったものの、9月1日の理工対抗戦で1年4か月ぶりの14分台を記録。大学最後のシーズンに向けて調子を上げていっている。まずこの3人出稼ぎに行きたい。
そのほかでは予選未経験の2年竹岡選手が好調で5000mも10000mもベスト、これに3年吉田・阿川選手らが続く。トライアスロン部の原選手や中距離の河合選手を入れればギリギリ標準10人だが、もっとほしい。9月に1日に1年生の森・宮本選手らが34分前半をマーク。9月末にしっかり記録を切って、戦える体制を整えたいところだ。
【過去3年間の成績】
94回:48位11:41:32
93回:48位11:46:01
92回:44位11:37:14
【ランキング】
G候補
菊池琢哉③31分58秒11≪17:予377位、16:予498位、15:予501位≫
2年連続48位と厳しい戦いを強いられていた高崎経済大。そんな中、今年の夏までに見事に標準突破者を10名揃えている。前回の予選上位11名までが3年生以下で卒業生がほとんどいなかったのはあるものの、ちょっと驚きだった。
エースは前回唯一300位台の菊池選手、毎年確実に記録を伸ばしていて昨年末10000mは31分台に突入した。一つでも上の総合順位を目指すのにチームの指標になるはずだ。続くのは最近の10000mの記録上は2年石澤選手が32分台、あとは33分台となっている。
昨年の11月~12月の記録会で9人までそろえたが、これは昨年の予選の上位9名にあたる。そして、今年の6月1年生の選手が33分59秒80。総合力は決して高くはないが、元々5000m15分50秒台~16分20秒台で走れる人数が結構いた中、しっかり記録会へ調整できたことが大きい。
しっかり順位を上げるため、もっと人数を増やしたいところ。昨年の予選10番手11番手の選手、それから今年の7月に5000m16分20秒を出している1年生が2人ほどおり、フルエントリーは充分に狙える。昨年のブービーからどこまであがっていけるか注目になります。