大学駅伝チームが夏合宿の間、各大学の春シーズンのまとめと、秋シーズンの展望をしています。
次は結果が出そうで出なかった…フラストレーションを爆発させたいチーム
関東ICで高まった機運、秋以降に継続させたい
順 天 堂 大 学
春シーズン振り返り
~主な主要大会~
【関東インカレ】
1500m予選:1組3位野口雄大②3分51秒80 Q 2組12位前田智広②4分03秒11 3組5位原田凌輔①3分49秒72 q
1500m決勝:6位野口雄大②3分52秒86 +3点 8位原田凌輔①3分53秒59 +1点
10000m:3位塩尻和也④28分26秒64 +6点、6位橋本龍一③29分07秒79 +3点、11位野田一輝③29分21秒62
3000m予選:2組12位森下舜也②9分30秒02 2組15位續木悠也④9分37秒10
3000m障害:
ハーフ:8位難波皓平③65分15秒 +1点 18位山田 攻④66分57秒 26位鈴木雄人③67分59秒
5000m:2位塩尻和也④13分52秒51 +7点 20位清水颯大②14分37秒51 33位野口雄大②15分40秒73
【日本選手権】
3000m障害
1位塩尻和也③8分29秒14
まずはスピード種目の1500mで大きな得点がありましたね。昨年からメキメキと力を付けた野口選手が、厳しい戦いの中6位に食い込むと、更に新入生の原田選手も8位に食い込む大健闘!これはちょっとびっくりしましたよね。
さらに長距離種目も良かったですよね。塩尻選手はさすがの5000m&10000mどちらも表彰台!留学生選手には勝てませんでしたが、学年が上がるごとに差を詰めていったのは良かったと思います。10000mに関しては橋本選手も6位入賞!野田選手も11位に食い込むと、ハーフでは難波選手が8位に入ります。3年生の頑張りでエース頼みから少しずつ脱却しているのかなと思いました。
さらに日本選手権ではそのエースが久々の本気3000m障害ですさまじい走り!最初から独走に持ち込むと、8分29秒14の好タイム!本人は8分25秒付近を狙っていたようなので、納得はいかない感じですが、確実に毎年自己ベストを出していって成長を感じます。アジア選手権でも頑張ってほしいですよね。
【全日本駅伝予選会】
7位順天堂大学4:08:47.52
1組:9位吉岡幸輝④31分07秒82、22位江口智耶④31分26秒44
2組:6位野田一輝③31分11秒20、22位金原弘直④31分34秒63
3組:8位藤曲寛人③30分54秒25、27位清水颯大②31分24秒61
4組:3位塩尻和也④29分15秒19、36位難波皓平③31分53秒38
さて、日本選手権から中5日で10000mのチーム戦となった塩尻選手を、今年こそ負担をかけたくなかったのですが…。前日のオーダー発表からちょっとまずい感じでした。関東IC入賞の橋本選手が外れ、野田選手も2組。決して状態が安定していない選手を上位の組に回していました。
当日、やはりヒヤヒヤとなりました。序盤は野田選手やそれ以外の吉岡・江口・金原選手のスタミナ型の4年生選手で圏内につけました。3組も今季絶好調の藤曲選手が上位につけ何とかしのぎました。
ただ、4組が厳しかった。難波選手がかなり苦戦してしまい、一時は予選落ちも覚悟したくらい。塩尻選手がコンディションが悪い中、29分15秒で走り切ったこともあり、どうにか通過しましたが、今回も思い通りとはいかなかったかな?
~今季前半戦ランキングまとめ~
5000m
塩尻和也④13分39秒72 4/22
橋本龍一③14分05秒57 4/22
藤曲寛人③14分10秒01★ 5/13
小島優作①14分13秒31 6/16
野田一輝③14分16秒29 4/14
野口雄大②14分16秒49 4/22
江口智耶④14分23秒28 7/7
清水颯大②14分23秒96 7/7
山田 攻④14分26秒88★ 7/7
多久和能広②14分29秒42 7/7
吉岡幸輝④14分29秒61 7/7
難波皓平③14分30秒16 7/7
小林 聖④14分33秒07 4/7
髙林遼哉③14分33秒67 5/4
内山将志②14分33秒78 5/4
小畠隆太郎③14分33秒80 6/9
10000m
塩尻和也④28分26秒64 5/24
野田一輝③28分52秒39★ 3/24
橋本龍一③28分59秒32★ 3/24
清水颯大②29分02秒47★ 3/24
金原弘直④29分24秒56★ 3/24
藤曲寛人③29分24秒92★ 4/21
江口智耶④29分29秒06★ 3/24
山田 攻④29分47秒14★ 4/21
小畠隆太郎③29分47秒15★ 4/21
吉岡幸輝④29分49秒31 3/24
馬場スタン恵④29分50秒80 3/24
難波皓平③29分56秒90 4/21
矢野直幹②29分56秒91★ 3/24
鈴木雄人③30分03秒14 3/24
近藤亮太①30分08秒34★ 4/21
内山将志②30分08秒99★ 3/24
髙林遼哉③30分13秒87★ 3/24
ハーフ
難波皓平③65分15秒 5/27
吉岡幸輝④66分27秒 7/21
藤曲寛人③66分32秒 7/21
山田 攻④66分57秒 5/27
トラックのスピードに関しては、やはり塩尻選手が抜けていて、5000m13分39秒は春から凄いですね。続いては橋本・野田選手がエース格になりかけているところ、清水選手も走れるときは走れるのですよね。アベレージが上がるようにじっくり取り組めればと思っています。また、3年藤曲選手が大幅に5千も1万もベストを出していていて、先の全日予選に活きました。ロード型と思うので、続けば面白いですよね。
ところで3月末の記録会を初めかなり順大が記録会に参加しています。ここまで出るのは珍しいかな?このチャンスに4年生の選手もベストを出していますね。金原・江口・山田・吉岡選手がしっかり成長、馬場選手ももう少しでしょうかね。3年も難波・小畠・鈴木選手が頑張っています。
2年生以下は清水選手以外が気になるところですが5000mでスピードのある野口・多久和選手、更に矢野・内山選手が上がってきていますかね。1年は小島選手に近藤選手が頑張っています。
秋シーズンに向けて
順大もしっかり20人数える事ができますよね。4年生はエースの塩尻選手と箱根の山で光る山田・江口選手に、復路で光ってほしい吉岡・金原・小林選手に、最後に復活狙う馬場選手。3年は1年時から台頭している橋本・野田・難波以外にも藤曲・小畠・鈴木選手など駅伝で面白そうな選手がでてきています。
2年はややもがいていますが、野口選手が得意のスピード種目で存在感を示しました。清水・多久和選手が上がってくるかどうか。1年生は溢れてしまいましたね。ここまでは1500mの原田選手以外は大きく目立ってませんが、上級生の頭数が多いだけにじっくりと育成できそうです。
前半戦を見てのオーダー予想
ということで箱根予選は上級生中心になるでしょうか。塩尻選手は走り込みがどうしても不足するでしょうが、意気込みは強く、少なくとも61分前後はターゲットにするでしょう。橋本・野田・難波選手らがしっかり63分前半以内で走れれば、あとは64分前半で走れそうな選手は結構な人数いますかね。予選はあまり得意ではないですが、しっかり調整できればと思います。
強豪チーム復帰ポイント:復路型の4年生の粘り強さ
出場が決まった全日本は、塩尻選手を比較的序盤に配置して上位進出を経験しながら、下級生の選手に駅伝を経験させてあげられればなと思っています。このオーダーなら駅伝経験者が3名増えるかなぁと思っています。
そして、箱根予選を突破してからの話になるのですが、やはり上級生の力になるのかなぁと思っています。山は順調なら4年の山田・江口選手ですし、ハーフ経験豊富な金原・吉岡選手は復路の有力候補だと思います。3年藤曲・難波選手あたりもキーになってくるでしょうか。攻める区間はありますので、今度こそ流れに乗っていけるチームになりたいですね。