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【大東文化大学】2018-2019大学駅伝シーズンの展望~予選2位突破の総合力活かせず…3年生中心で再建へ

続いて、まずはチームをじっくり作り上げてほしいチーム

2年連続予選上位通過も…4年生主力選手の不調で万全のオーダーではなく、勝負できず…

エース候補の3年生を中心にもう一度立て直したい

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卒業生特集

1年時はエース選手がいたこともありシード権獲得、その抜け殻の2年時が厳しいレース、3年・4年と総合力チームとしてシード権を目指しましたが届きませんでした。

関東ICは、1年:1部、2年:2部、3年:1部、4年:2部

 原 法利④(1万m:29分08秒16) 進路:Honda
学年 箱根 全日本 出雲 予選(箱/全) 関東IC 他主要大会
1年 4区16位 エントリー 補欠 /1組7位    
2年 9区10位 1区27位 3区9位 /4組35位 ハーフ  
3年 2区12位 1区18位   9位/4組22位 ハーフ4位   
4年 補欠 4区14位   13位/2組12位 ハーフ  

まずは原選手の名前があがりますね。こうみるとほとんど主要大会にエントリー。1年時の全日本予選1組7位は当時の力としてはかなりの好成績でしたね。秋シーズンは怪我などもありましたが、箱根には間に合い4区16位ながらエース選手へタスキを繋いでいます。

主力が抜けたこともあり2年時からエース選手に、全日本予選4組に抜擢され、通貨に貢献すると三大駅伝はエース区間へ。そして全日本で苦難を味わいます。1区を任されますが、すぐに離されます。急性胃腸炎で走るのがやっとで区間最下位に沈みます。箱根までに懸命に回復させここでは9区10位と長い距離での粘りを見せています。

ここをバネにして、3年時に一気に伸びます。関東ICこの年は1部ながら4位の好成績を残すと、箱根予選は個人9位と大きな成長を見せます。箱根でも2区に抜擢され、区間12位と他校のエース選手としっかり戦い抜きます。シード権は取れませんでしたが、次回に向けて希望が持てる成績でした。

ただ、4年は伸び悩みましたかね…。春は不調で全日本予選は2組に回ります。箱根予選は意地を見せて個人13位と奮闘しますが、全日本4区でまさかの故障。脚を引きずりながらリレーします。その影響もあってか、最後の箱根は出走することはできず、無念の最終学年でした。強豪・Hondaで立て直すことができるでしょうか。

 林 日高④(1万m:28分55秒10) 
学年 箱根 全日本 出雲 予選(箱/全) 関東IC 他主要大会
1年 補欠          
2年 5区19位 補欠        
3年 8区8位 補欠   70位    
4年 2区18位 2区16位   9位/4組16位 1万14位  

大東大らしく学年が上がるにつれ長い距離で高いポテンシャルを発揮したのは林選手ですね。1年目から箱根にエントリーし、徐々に主要大会に出場するようになります。最初は2年時の箱根5区でしたが、この時は全くのぶっつけ本番で自分の走りができず区間19位でした。

3年になってぐっと伸びましたね。箱根予選しっかり走ると上尾ハーフで62分台をマーク。一気にレギュラーを掴み、箱根は後ろの位置ながら8区8位とまずまずの走りでした。4年になって長い距離での安定感が出てきて、一気に主力に!関東IC1万・全日本予選4組を任され、それぞれ結果を残します。この年は実質エースだったかもですね。

その流れ、箱根予選9位は終盤まで日本人トップ争いをした中でのものでした。駅伝シーズンでの活躍が楽しみでした。ただ、全日本はスピード区間の2区、予想より後ろでもらい区間16位。箱根2区は70分半ばと悪くないものの18位。全体的に速い流れにつけなかったでしょうか。これから更に伸びそうに見えましたが、これで陸上を離れるのが惜しまれます。

 山本翔馬④(1万m:29分28秒87) 進路:NTT西日本
学年 箱根 全日本 出雲 予選(箱/全) 関東IC 他主要大会
1年 補欠 エントリー     3障  
2年 補欠 8区17位 補欠 /1組12位 3障8位  
3年 10区16位 6区14位   55位/1組13位 ハーフ  
4年 8区9位 6区10位   27位/1組3位    

山本選手も長い距離で存在感が増した選手で、1年時から各大会結構エントリーしていますね。関東ICは低学年の頃は3障で出場していたのですよね。2年時は8位入賞で対抗戦で得点しています。また、全日本予選は2年時から出場で全て1組。独特な戦いの全日本でスタートの1組で毎年好発進していたのは助かりましたね。連続出場が繋がっています。

駅伝は2年時の全日本アンカーが初出場ですね。ここは苦しかったですが、そのあとじわじわ力をつけて3年時の箱根予選で55位、4年時は27位まで順位を上げてきます。箱根本戦は3年時は10区16位ですが、4年時は後ろの位置ながら8区9位と健闘します。ただ、チームが苦しくここで繰り上げになってしまったのが無念…。NTT西日本で長い距離に磨きをかけてほしいです。

 前田将太④(1万m:28分53秒34) 進路:日立物流
学年 箱根 全日本 出雲 予選(箱/全) 関東IC 他主要大会
1年       /補欠    
2年   補欠 2区11位 /1組11位 5千  
3年 1区12位          
4年 補欠 補欠   エントリー    

大東大の数少ないスピードランナーとして活躍がありましたね。1年時に関東ICの標準記録を破って、2年時に出場。全日本予選1組でも健闘しています。駅伝シーズンでどうスピードを生かすか楽しみでしたが、出雲で出走後に故障してしまいます。

その後長い間試合に出場できない状態となりましたが、11月に復帰し1万28分台をマーク!これは嬉しかったですね。そのまま大東大悩みの種だった1区にエントリーし、中位で粘ります。

最終学年は主力として期待されますが、ここも故障してしまいますかね…。全日本駅伝で1区予定でしたが、監督の判断で飛ばされ、奮起し再び1万28分台をマークします。ただ、その後も脚の状態が思わしくないとのことで箱根の出走を断念。ポテンシャルを発揮しきれませんでしたかね。トラックの記録がいい日立物流なら…面白い存在かもしれません。

 渡辺拓巳④(1万m:29分50秒74) 進路:サンベルクス
学年 箱根 全日本 出雲 予選(箱/全) 関東IC 他主要大会
1年            
2年   補欠   /2組10位 1500m12位  
3年   補欠   /補欠    
4年 補欠 補欠     1500m2位  

もう一人スピードランナーがいますね。渡辺選手は関東IC1500mで2度出場し、どちらも決勝進出、4年時は2位と表彰台に立つ素晴らしい活躍をしています。もう一つ、2年時に全日本予選2組に出走していますね。この年は主力が抜け、突破は難しいというのが大勢の見方でしたが、1組、そしてこの2組の渡辺選手の好走はとても光るものがありました!

その全日本は比較的得意距離だったからか3年連続でエントリーしています。箱根は縁がないと思われましたが、4年時は秋に1万29分台をマーク。出走こそなりませんでしたが、エントリーに名を連ねました。サンベルクスでまた高みを目指します。

その他、

牧田侑大④29分52秒89…3年箱根・箱根予選エントリー
須田博己④30分21秒58
天野 匠④…4年3年関東IC3障出場

でした。

新チーム戦力分析

【在校生1万mチームトップ10】
新井康平③28分50秒10≪18:箱1区14位、17:全3区13位、予273位、16:全5区20位、予68位、箱1区19位≫
齋藤 諒③29分09秒92≪18:箱7区16位、17:全7区11位、予62位、16:予126位≫
川澄克弥②29分11秒21≪18:箱3区12位、17:全1区20位、予21位、箱4区17位、16:全4区20位、予39位≫
奈良凌介②29分12秒01≪18:箱4区16位、17:全5区10位、予55位、箱5区19位、16:全2区16位、予73位≫
谷川貴俊③29分20秒09≪18:箱9区12位、17:全8区14位、予72位、箱9区6位、16:全8区11位、予32位≫
中神文弘③29分31秒65
奈須智晃③29分46秒17≪18:箱6区16位、17:予83位≫
三ツ星翔①29分55秒77≪18:箱10区19位、17:予130位≫
大久保陸人③30分00秒09
立石 悠③30分00秒97
在校生1万m上位10人平均:20位29分29秒7

【その他、有力選手】
土井壮一郎①30分05秒86
山崎 光③30分09秒86≪17:予97位≫
佐藤弘規②30分17秒97≪17:予193位≫
阿比留魁①30分30秒45
吉井龍太郎①30分31秒90
稻留涼斗①30分36秒65
藤岡謙蔵①30分42秒93≪18:箱5区17位≫

【新入生】
片根洋平14分16秒03≪18:全国5区11位、17:高3区16位≫
服部奏斗14分31秒43≪16:高2区12位≫
北川慎一郎14分36秒12
山内洸士郎14分44秒19
佐藤 陸14分45秒17≪17:高4区20位≫
新入生上位5人平均:16位14分34秒5

【今から考える大学駅伝オーダー】
全日予選:川澄・奈良/新井・斎藤/谷川・中神/片根・奈須
箱根:新井-川澄-齋藤-奈良-片根 佐藤-奈須-大久保-谷川-中神

1区2区を予定していた4年生選手が故障で起用できなくなってしまっては、激しいシード権争いの中、痛手でしたね。選手層も薄く、まだ実績が少ない1年生を2人起用せざるを得なくなってしまいました。そんな苦しい状況の中、川澄・奈良選手が少しずつ主要大会での粘りが出てきたのが光かなぁと思います。

2人ともその後のハーフ・30㎞でいい成績を残していますし、まずはこの新3年の川澄・奈良選手が中心のチーム構成になるでしょうかね。その中で頭数が多い新4年生がどんな成長を見せるか。2度1区を走るなどスピードが魅力の新井選手、斎藤選手もそれに近いタイプでしょうか。更に2年連続9区を走り長い距離に強い谷川選手、昨年の成長株の奈須選手、最近調子のいい中神選手、更に大久保・山崎選手もいますね。

現状ではちょっと中位校からは見劣りしますが、新4年次第では充分にいいチームになる可能性を秘めています。箱根予選、それから続いている全日本の連続出場もありえそうかな?新2年も記録を伸ばしていますし、新入生は片根選手が即戦力になるかもしれません。しっかり、層の厚いチームを作り上げて、再びシード権に挑んでいきたいですね。

hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。