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【法政大学】2018-2019大学駅伝シーズンの展望~山の担い手が残る次の2年間が勝負!

続いて、

山の王者に輝き、箱根駅伝での存在感がどんどん増してきている…

法政大学

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卒業生特集

※関東ICは4年間1部

 細川翔太郎④(1万m:29分22秒65) 実業団継続
学年 箱根 全日本 出雲 予選(箱/全) 関東IC 他主要大会
1年     1組26位    
2年 5区13位     4組15位 ハーフ   
3年 7区5位     44位    
4年 3区8位   エントリー 3組19位    

1年目は予選落ち、2年目は箱根復帰、3年目はまさかのシード権、4年目はさらに上を目指せる土壌を…主力の人数こそ少ないものの、法大の上昇気流に真っ只中にいた世代です。

その中で最初に台頭したのは細川選手ですね。1年目の全日本予選に当時は驚きの選出、1組26位と無難にまとめています。その後、秋の主要大会はエントリーこそなかったものの、春の日本学生ハーフで64分01秒を出して、予選落ちのチームの中で、一気に主力選手となります。

2年目の全日予選は4組で15位。着々と力をつけてきます。ただ、このあたりから故障が多くなってきますかね…。箱根予選はエントリーされず、何とか箱根に間に合わせ5区区間13位。ロードでのセンスを感じさせます。

その後は全部の主要大会には出れないものの、ポイント・ポイントで合わせてきます。3年時はシード権獲得の作戦であえて繋ぎ区間の7区、貯金を作り結果的に成功します。4年目も故障がちでしたが、全日本予選3組で耐えて久々の出場に貢献。秋は出雲と全日本には出場できなかったものの、箱根は3区に登場。スピードのイメージは少なかったのですが、3区8位。2区で出遅れたチームを上昇気流に乗せ、2年連続のシード権確保に貢献します!この力は光るものがありますね。実業団で爆発してほしい選手です。

 磯田和也④(1万m:29分39秒59)
学年 箱根 全日本 出雲 予選(箱/全) 関東IC 他主要大会
1年            
2年       116位/1組4位    
3年            
4年 9区4位 補欠   1組8位    

磯田選手は全日本予選でよく名前を見ましたね。出場は2年時・4年時の2度。いずれも1区で出走して、どちらも一桁順位に入っています。比較的スローな組ながら、レース巧者な印象ですよね。

その磯田選手、実は駅伝のメンバー争いに絡むことは実はあまり多くは無かったのですよね。4年時の全日本で初めて三大駅伝メンバー入りを果たすくらい。そして、最後の箱根は…8区の控えの予定でした。当日の朝、8区予定の選手を最大限フォローしようと心に言い聞かせていたそうです。

そんな時、9区予定の選手が体調不良に陥り、急遽晴れ舞台がやってきます。ざっと車で下見をしただけで中継所へ。4位の好ポジションでタスキをもらうと、すぐに2人のランナーに追いつかれます。ここで磯田選手は「ついていくだけでいい」と気持ちを切り替えたそうです。一時は区間賞争いもした中での区間4位!レース巧者ぶりを発揮し、監督を脱帽させます。小田急にてまた名前を見ることがあるかもしれません。

 鹿嶋隆裕④(1万m:29分46秒60)
学年 箱根 全日本 出雲 予選(箱/全) 関東IC 他主要大会
1年       /補欠     
2年            
3年 補欠     1組27位    
4年       2組33位    

主将になったのはこの鹿嶋選手なんですよね。全日本予選が一番縁が深く、1年時にエントリーに食い込み、3年・4年時には出走しています。

駅伝には3年時に一度補欠に入ったのみにとどまりましたかね。ただ、4年時は11月ハーフで64分台をマーク!16人には入れずも、12月末の記録会で1万のベストを出すなどチームを盛り立てていますね。支えた主将でした。

その他、

園田憲佑④30分20秒17…3年・1年時箱根予選・2年時箱根エントリー
増田真也④30分18秒31…2年時箱根エントリー
加藤巧記④30分09秒27…1年時関東IC3障出場
増田将也④30分01秒94

でした。

新チーム展望

【在校生1万mチームトップ10】
坂東悠汰③28分44秒87≪18:箱2区14位、17:全2区6位、出1区9位、箱1区9位、16:予23位、箱4区15位≫
土井大輔③29分06秒65≪18:箱1区19位、17:全1区16位、箱4区9位、16:予41位、箱8区18位、15:予123位≫
矢嶋謙悟③29分14秒03≪18:箱10区12位、17:出6区12位相当、16:予104位≫
佐藤敏也②29分23秒79≪18:箱6区3位、17:全3区2位、箱6区3位≫
青木涼真②29分30秒64≪18:箱5区1位、17:全4区11位、出3区4位、箱8区9位≫
東福龍太郎③29分31秒59≪17:箱10区5位、16:予60位≫
大畑和真③29分32秒92≪18:箱8区8位≫
狩野琢己③29分35秒64
田上鷹弥②29分38秒83
福田兼士③29分42秒45≪17:全6区12位、出2区9位≫
在校生上位10人平均:15位29分24秒1

【その他、有力選手】
増田蒼馬②29分42秒88
佐々木虎一朗②29分43秒14≪17:出5区10位相当≫
岡原仁志②29分47秒74≪18:箱7区11位、17:全7区12位≫
坪井 慧②29分48秒33
鈴木亮平③29分48秒84≪17:全8区15位≫
松澤拓弥②29分50秒06≪18:箱4区13位、17:全5区11位≫
本多寛幸③30分20秒38≪16:予95位、箱根9区20位、15:予89位≫

【新入生】
人見昂誠14分15秒40≪17:高5区9位、IH3障8位≫
久納 碧14分15秒89≪17:高2区6位、IH1500m4位≫
守角 隼14分25秒21
中光 捷14分26秒18
鎌田航生14分28秒84≪18:全国5区3位、17:高3区15位≫
新入生上位5人平均:7位14分22秒3

山本 燎14分35秒50≪17:高4区10位≫
清家 陸14分38秒21≪18:全国5区26位≫
河野祥哉14分41秒06≪17:高6区26位≫

【今から考える大学駅伝オーダー】
出雲:坂東-福田-青木-久納-人見-佐藤
全日予選:坂東・佐藤/青木・土井/矢嶋・大畑/増田・福田
箱根:矢嶋-坂東-福田-土井-青木 佐藤-岡原-松澤-大畑-東福

見事な箱根の戦い方ですね。1区2区が難しいと思いましたが、主力の坂東・土井選手が前が見える位置にとどめると、5区6区の山がお見事!6区の佐藤選手は早いのは分かっていましたが、青木選手のレースの組み立てのうまさが、山登りでここまで発揮されるとは!山の合計タイムはトップでした。また、4年生細川・磯田選手がポイントで区間上位。がっちりシード権を確保するためのお手本のようなレースでした。

さて、故障などアクシデントがなければ山はあと2年間攻めの区間となります。ここは法大の歴史上の最高順位を獲りに行ってもいいのではないでしょうか。学年構成を見ると次年度がひとまず勝負でしょうか。新4年が本当に多いですね。坂東・土井選手に、スピードのある矢嶋選手、このあたり主要区間で一桁順位にいきたいですね。このほか、駅伝出走した大畑・福田・鈴木選手、長い距離が得意な東福選手、更に1年時に活躍した本多選手も少しずつ状態が戻りつつあります。

さらに新3年は1500mからハーフ走れる増田選手、駅伝出走者の佐々木・岡原・松澤選手ら成長を見せてているランナーが多いですね。新2年が出遅れていますが、法大のこの育成力ならそろそろ出てくるかな?新1年は3障が強い人見・1500mが強い久納選手、更に全国駅伝5区3位好走の鎌田選手と法大らしく個性豊かで面白い!今回の総合6位よりも上となれば法大としては歴史的なことになってきます。これまでの限界を突破できる戦力は秘めています。

コメント

  1. たけぽっぽ より:

    鹿島キャプテンがエントリーからはずれた時は、シード権難しいかなぁと思っていましたが、細川選手が3区で好走し、さらに磯田選手がまさかの9区登場で区間4位と駅伝ファンからしたら完全にいい意味で裏切られました。
    昨年も5区で4年生の生澤選手が粘走を見せてくれたように、坪田監督もエース級の育成と中堅選手の成長のバランスが取れてきたのかなと思います。来年は久しぶりに3年連続のシード権を目指してもらいたいです。

    来年のシーズンについては、管理人さんが書かれているようにいい選手が加入してくれたのも、連続シード権のいい影響がでていると思います。関東インカレでは、今年も坂東、青木選手以外にも入賞者が出て来て、1年生からも期待したいところです。
    オーダーについては、1区の育成が現チームについては唯一にして最大の課題かなと。2、5、6の主要区間及び他の区間はある程度目処が立つだけに、あえて新4年生卒業後のことも考えてルーキーを起用するのもありかなとも考えています。