箱根駅伝を中心に、
大学駅伝2024-2025振り返りと来年への展望を行います。

まずは、
青山学院大学です。

【大学駅伝2024-2025】青山学院大学～振り返りと次年度へ向けて

出雲駅伝2024

🥉青山学院大学2時間10分24秒

全日本大学駅伝2024

🥉青山学院大学5時間10分41秒

箱根駅伝2025

🥇青山学院大学10時間41分19秒

　序盤だけヒヤリとしました。1区はスローペースとなった中、差はつかないのは分かっていたとはいえ、宇田川選手が集団から遅れて単独17位になったこと。あとで怪我を抱えつつの出場を知りました。それでもここで繋ぐわけにはいかないと意地を見せて区間10位。

　2区以降は、最強エースたちが際立ちました。青学大黒田選手は今年も序盤はマイペースで入り、権太坂以降で5区山登りもやれるという脚力の本領を発揮。日本人記録更新相当の区間3位で、一気に総合3位へ。まだもう1年ありますが、どう成長していくか。

　3区鶴川選手は、ついにの登場となりましたが、途中から差し込みもあり、区間4位にとどまります。1区で抜け出した中大との差が2分半となり、少し差が付きましたが、ここからが強いのが青山学院大。

　4区に箱根駅伝男太田選手。特に3区で強烈な追い上げをしますが、4区に回せるのは、それだけオーダーに余裕があったから。本人曰くさすがにきつい差ともいいながら、区間2位に大きく差をつける区間賞。45秒差まで先頭を追い上げると、

　3度目の山登りとなった若林選手が、颯爽と山を登り続けます。本格的な上りに入ると一気にその差を詰めて、宮ノ下を過ぎて先頭へ。あとは、あっという間に後続との差を広げて往路新のゴールへ。本人も69分11秒の区間新！これで引退…ではなく、もう一つドラマがありました。

　圧巻だったのが、6区山下り野村選手。前回の箱根後から56分台を目指すと話。57分台でも数人しかいないのにと思っていましたが、定点ポイントごとにどんどん区間記録から差をつけていく走り…最後も原監督の激で耐えて、納得のMVP&金栗賞のW受賞でした。

　7区白石選手が、思い切って突っ込んでしまい、区間9位。区間新の駒大の追い上げは許しましたが、8区以降も盤石。2年連続8区塩出選手は遊行寺坂以降を快走して2年連続区間賞。10区予定から絶好調で9区に回った田中選手も68分台区間2位。

　そして、アンカー驚いた1年生アンカー小河原選手が、ダメ押しで区間賞を獲得して、新記録で総合優勝！改めて、箱根駅伝にかけている強豪校の強さを思い知る結果。2区5区6区区間新記録で、他の区間にも強い選手がいましたね。

来年度の戦力分析

　話の前にフルマラソンで話題が豊富過ぎて…、引退レースと位置付けた若林選手が、日本人学生記録となる2時間6分07秒を別府大分毎日マラソンで樹立すると、3年黒田選手が2時間6分05秒とさらなる日本人学生記録をマーク！東京マラソンでは、太田選手が世界のスピードをハーフマラソン過ぎまで体験していくなど、学生としてはかなり話題を独占していきました。

　なんだか、箱根駅伝をマラソンに繋げるというより、フルマラソンに向けての箱根駅伝に切り替えていっているという感じがします。このあたり、箱根駅伝を中心としていく青学大原監督のスタイルのように見えますね。この方法が確立しているからこそ、箱根駅伝で結果を残していくし、20km超えロードに強い選手が育ち続けるのでしょう。

　とはいえです。さすがに次年度は、主力選手が抜けすぎているか。往路は2区65分台を出した黒田選手が残るとはいえ、1年かけて往路キャラを育成していく形でしょう。現状、原監督が「総合5位」とチームを鼓舞していく必要がある状況ではありますかね。

　その中で、往路キャラクターとしては今の1年生になりますかね。1年生小河原選手だけでなく、安島・佐藤選手あたりでアンカーを争っていたと言います。これに折田選手も怪我から復帰すれば、卒業生の野村選手のような走りをしてもいい選手です。他に1万m28分台の選手は既に何人もいますのでどこまで成長できるか。

　上級生になる選手でも、前回1区を走ってまとめている荒巻選手に、2年連続5千m13分30秒台を出している鳥井選手も復帰が待ち遠しいところ。彼らが本領発揮すれば、穴はあっという間に埋まっていくかもしれません。塩出選手を満を持して復路に、もう一度置けるかどうか。

　新入生は、5千m13分台のランナーは何人も入学してくるようですね。高校駅伝実績ある選手もいるし、上り坂に強い選手もいるとか？？箱根駅伝優勝レベルに、あげてくるのかどうか、非常に注目です。