出雲駅伝2024【早稲田大学】戦力分析&区間エントリー予想

いよいよ、三大駅伝の開幕戦!出雲駅伝が近づいてきましたね。エントリーも発表されています。

駅伝ファンとして、優勝候補や上位校の有力チームの区間エントリー予想をしていきますので、お付き合いください。

続いて、

スピード型・ロード巧者揃ってきた!
早稲田大学です

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出雲駅伝2024【早稲田大学】戦力分析&区間エントリー予想

エントリーは10人となります。
なお出雲駅伝の前日に、出走メンバー6名・補欠2名に絞られ、当日補欠2名と変更も認められています。

エントリーメンバーと戦力分析

エントリーメンバー

出:出雲駅伝、全:全日本駅伝、箱:箱根駅伝、高:高校駅伝、予:箱根予選、全予:全日本予選、IC:インカレ

伊藤大志④13分28秒67/28分37秒34≪24全予3組9位、関東IC1万11位、23全7区6位、出1区4位、関東IC5千5位、箱5区6位、22全7区5位、予39位、箱5区11位、21:全1区7位、出5区12位≫
石塚陽士④13分33秒86/27分58秒53≪24全予2組3位、関東IC5千13位、箱4区13位、23全3区7位、出3区7位、関東IC1万3位、箱2区10位、22全3区3位、予51位、箱4区6位、21:全5区4位、出4区1位≫

山口智規③13分30秒19/28分17秒87≪24全予4組4位、関東IC5千4位、箱2区6位、23全2区4位、出2区3位、関東IC5千3位、22全4区3位、予289位≫
間瀬田純平③13分55秒61/29分13秒46≪24全予1組19位、関東IC1万、箱1区12位、23全1区2位、出5区5位、関東IC1500m、箱1区14位、22全1区11位、予114位、U-20世陸1500m、関東IC1500m10位≫
藤本進次郎③14分07秒59/29分39秒50

工藤慎作②13分56秒60/28分31秒87≪24全予4組19位、関東IC1万13位、箱5区6位、23全4区13位、出4区10位、関東IC1万6位≫
長屋匡起②14分05秒64/29分42秒54≪23出6区6位≫

山口竣平①13分34秒59/29分11秒26≪24全予3組7位、関東IC5千15位、全国5区1位、23高校3区3位、IH5千10位≫
吉倉ナヤブ直希①14分16秒01/29分40秒39≪24関東IC1500m7位、23IH1500m12位≫
瀬間元輔①14分23秒17/30分59秒21≪24全国5区19位、23高校3区13位≫

今年はスピードランナーもロード巧者も揃ったはず!?
 関東ICやそれ以上の舞台での活躍する選手がいる一方、箱根駅伝でこそ光るロード巧者もいる早稲田大。とはいえ、出雲駅伝は例年そこまで得意ではない。決して厚くない選手層の中で、箱根駅伝に合わせているためとみているけれど、今年は比較的選手が揃っているのではないでしょうか。

 4年生は関東ICトラックで活躍している2人にみながら、この2人が強い。伊藤選手は、今年になって5千m13分28秒67と更新、その後は積極的なレースで終盤に競り負けることがあるものの、日本IC5千2位になるなど、最終的にはまとめてきている。駅伝はどこの区間でもそつなくこなすので、本当に頼りになる選手。

 もう一人の石塚選手も、駅伝で非常に安定している選手。箱根駅伝では2区や4区などアップダウンがある区間やエース区間で起用が続いています。この1年は足踏みがあったものの、走るとなると最低限まとめてくる安定感があります。早大を支えている2人ですね。

 3年生にエースがいて、今年箱根駅伝2区を走り、66分台の区間6位好走の山口選手がいます。春はもう少し活躍したかったそうですが、それでも全日予選最終組で日本人トップで走り切り、改めて潜在能力の高さを感じます。出雲駅伝も前半区間のどこかでしょう。

 それから駅伝で1区の多い間瀬田選手もエントリー。1500m仕込みのラストの切れ味は鋭いです。とはいえ、今年はトラックから長めの距離も担当しているのでどうなるか。面白いのが藤本選手。ここまで主要大会には参加していないものの、記録会では着実。5㎞ロードで13分55秒好走。駅伝デビューなるかどうか??

 2年生は、将来のエース候補工藤選手がいますね。昨年の駅伝シーズンは不調ながら箱根5区山登りをまとめる走り、今年は5㎞ロード13分48秒と絶好調。出雲駅伝からロードでの強さを発揮しそう。ロードの強さで言えば、前回アンカーで話題になった長屋選手が、久々にいい状態。彼こそロード巧者で、復活したのは嬉しいところです。早大ファンも沸いたのではないでしょうか。

 1年生は3人もエントリー。その中でもエース候補の山口選手は俄然注目。高校時代から、その高い能力を発揮、大学に入ってからは全日予選3組でいい走りをしました。他にスピードランナーがいますが、いきなり主要区間に抜擢されてもおかしくない選手だと思います。記録会を見る限りは、昨年の今頃よりもチーム状況はいいように見えます。

区間オーダー予想

 早稲田大は、主催の5㎞ロードレースで、エントリー選手の多くが出走していて、結構多くの選手が13分台を出していました。その中で、石塚選手が14分13秒あたり。絶好調とまではいっていないので、全日本駅伝を見据えて、今回外して予想してみました。

1区(8.0km)山口智規③13分30秒19
2区(5.8km)伊藤大志④13分28秒67
3区(8.5km)山口竣平①13分34秒59
4区(6.2km)藤本進次郎③14分07秒59
5区(6.4km)長屋匡起②14分05秒64
6区(10.2km)工藤慎作②13分56秒60

1区山口智選手…ちょっとオーダー捻りました。いつも2区あたりで、スピード感ある走りかつクレーバーな走りを駅伝でする3年山口選手ですが、今回は1区に。最後のラストスパートも魅力の選手ですので、最終的に区間トップレベルにまでまとめてほしいと思っています。

2区伊藤選手…4年生伊藤選手を、この区間で予想。日本ICは、留学生に途中までついていく高パフォーマンスを見せていますので、今年の出雲駅伝は最短区間で。その代わり、トラックで見せたスピードをこの区間で見せれれば。トップ付近に付けられれば。

3区山口竣選手…エース候補の1年生山口選手を、主要区間に抜擢したいと個人的に感じます。関東ICや全日予選3組で、大学のレベルは感じていると思います。留学生や他校のエースも早いですが、食い下がる走りができるのではと思います。

4区藤本選手…新戦力候補として浮上してきた3年藤本選手、一度起用してみてもいいのではないでしょうか。高校時代に5千m14分10秒台は持っていて、記録会では比較的安定していました。ロード5㎞でさらに力を出せていますし、面白いと思います。

5区長屋選手…前年アンカーの力走で話題になった長屋選手。その後怪我などもあり、苦しみましたが、この夏に復調していましたね。まずは、繋ぎ区間でも比較的タフな5区で。粘りが利く走りが復活していれば。

6区工藤選手…逞しくなってきた2年工藤選手をアンカーへ。おそらく今年の三大駅伝の長距離区間は彼になると思います。昨年は、夏合宿の疲れが取れず不調でしたが、本来はロードでこそパフォーマンスを上げる選手。今年こそ、本領発揮といけばと思います。

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  もしかすると、5㎞ロードは合宿明け参考で、その後の調整で普通に組んでくるかもしれません。その時は、1区間瀬田選手に何とか頑張ってもらって、2区伊藤選手3区山口智選手で上位グループへ。4区に1年山口選手で、5区に勝負をかけて石塚選手、アンカー工藤選手に望みを託す形でしょうか。

 いずれにせよ、今回は長距離ロード型がエントリーに入っていないので、オーダーには早大にしては余裕あるはずです。花田監督が、今回の出雲駅伝をどう捉えられているか??

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まとめ

・4年生伊藤選手&3年山口選手のスピード選手がさらに成長!
・ロード巧者の2年工藤&長屋選手が復調か
・ルーキー山口竣選手や新戦力のデビューはあるか

 早大は、例年出雲駅伝は苦戦気味でしたが、9月の大会は結構目立っていましたね。4年生伊藤選手が日本ICで日本人トップの貫禄の2位、それも留学生に挑戦してのものでした。

 5㎞ロードでは、駅伝で安定している石塚選手以外にも多くのランナーが好走。3年生エース山口選手が日本記録に迫る走りをすると、2年生のロード巧者工藤・長屋選手も好調ぶりをアピール。長屋選手の復活は嬉しいところ。

 ルーキーの山口選手もある程度順調に来ていますし、ここにきて新戦力候補藤本選手らもいます。記録会とはいえ、1区巧者で同学年の間瀬田選手にも勝利しています。昨年より十分戦える、ある程度仕上げてきているようにも見えました。

 山口・伊藤選手が好調キープなら、序盤区間で十分首位争いに加われるポテンシャルはあり、後半区間に工藤選手が待っているなら、今年は出雲駅伝から面白いかもしれません。


hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。