出雲駅伝・箱根駅伝予選会が終わり、いよいよ次は全日本大学駅伝ですね。
関東地区中心に、全日本大学駅伝の区間オーダー予想をしていきます。
続いて、主力不調でも出雲4位は地力ついたか。エース復調で再び優勝戦線へ!國學院大學です。
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まずは、出雲駅伝の振り返りからです。
4位國學院大學2時間11分07秒
区間 | 区間順位 | 名前学年 | 区間タイム | 通過順位 | トップとの差 |
1区8.0㎞ | 🥉 | 上原琉翔② | 23分06秒 | 3位 | 21秒差 |
2区5.8㎞ | 8位 | 青木瑠郁② | 16分47秒 | 4位 | 1分00秒差 |
3区8.5㎞ | 5位 | 伊地知賢造④ | 24分53秒 | 5位 | 1分33秒差 |
4区6.2㎞ | 6位 | 山本歩夢③ | 17分59秒 | 5位 | 1分45秒差 |
5区6.4㎞ | 4位 | 高山豪起② | 18分31秒 | 5位 | 2分25秒差 |
6区10.2㎞ | 4位 | 平林清澄③ | 29分51秒 | 4位 | 3分16秒差 |
1区上原選手…1区抜擢された2年上原選手が絶好調でしたね。ハイペースとなった先頭集団は、早い段階で縦長に。その中で、IVY駒大青学早大の先頭集団に続いて、単独5位の位置をキープ。実績からするとこれでも健闘だったのですが、ここから先頭集団から落ちてきた選手を拾っていきます。青学大を拾うと、中継所直前に早大を逆転!トップと21秒で、見事3位で中継し、スターターの役割を見事に果たします。これは全日本以降も目玉になるかも??
2区青木選手…前年全日本5区区間賞でブレイクした同学年の青木選手。自分でガンガン押していく走りで印象に残っていますね。その時の走りを再現してさらに流れを…と思いましたが、競っていた早大に中盤で離されると、青学大にも逆転を許します。総合4位キープしましたが、前の2校とは20秒ほど離されてリレー。区間8位ということで、ちょっと流れを止める形になってしまいました。
3区伊地知選手…前年のアンカーから、前半の3区に回ってきた4年エース伊地知選手。向かい風の中、パワフルな走りで前を追っていきたいところでしたが、調子はギリギリ合わせた状態だったそう。後方から、創価大や城西大の留学生が追いかけてくる難しい展開。交わされて総合6位に後退しながら我慢の展開。すると、前方から早大の選手が失速、中継所直前でかわして総合5位に浮上してリレー、何とか区間5位に踏ん張った走りでした。
4区山本選手…箱根駅伝で2年連続往路3区で好走をしている3年山本選手。前田監督「4区山本選手がポイント」と話していましたが、こちらも本調子ではなかったそう。2位から4位のチームとは20~30秒ほどの差、中々追いつく走りとはなりませんでした。むしろ途中で早大のルーキー選手に秒差迫られる展開。ラスト1㎞で意地の走りで突き放していき、総合5位はキープ。比較的つなぎの区間で混戦の中区間6位ということになりました。
5区高山選手…長距離のタフな区間が得意という高山選手。その中で、春に1万28分台を出すなど、成長の一途をたどっています。前方は200m以上離れた単独走と難しい展開でしたが、少しずつ追い上げていきます。後方早大も寄せ付けず、区間4位で走り切り、総合5位キープ。前青学大とは12秒、3位城西大は30秒程の差に接近してリレー。ある程度スピードランナー相手に通用したのは収穫でしょう。
6区平林選手…2大会ぶりアンカーとなった平林選手。夏前にはトラックで1万m27分台を叩き出すなど、課題だったスピード面も成長し、さらに走力を伸ばしていましたが、やはり何とか合わせた状態だったそうです。序盤は比較的抑えていましたが、少しずつエンジンがかかってきて、中盤に青学大を捉えて突き放していきます。後半は、一度離された城西大に迫って、総合3位と32秒差の4位でゴール。区間4位で、エース選手としての貫禄は示すことができました。
※11月2日(水)に暫定オーダー提出
※当日朝に、補欠から最大3名入れ替え可能
エントリーメンバー
出:出雲駅伝、全:全日本駅伝、箱:箱根駅伝、都:都道府県対抗駅伝、高:高校駅伝
伊地知賢造④28分29秒95/13分40秒51≪23出3区5位、箱5区7位、22全8区2位、出6区2位、関東IChalf1位、箱2区12位、21:全8区1位、出5区2位、箱8区9位、20:全6区10位≫
瀬尾秀介④29分13秒24/14分14秒85≪23関東IChalf10位≫
平林清澄③27分55秒15/13分55秒30≪23出6区4位、箱2区7位、22全7区4位、出3区6位、箱9区2位、21:全7区3位、出6区5位≫
山本歩夢③28分16秒92/13分34秒85≪23出4区6位、箱3区5位、22全2区7位、出2区6位、箱3区5位≫
板垣俊祐③28分52秒61/14分00秒93
木村文哉③29分16秒13/14分09秒31
佐藤快成③/14分23秒03≪23箱10区4位≫
青木瑠郁②28分32秒90/13分48秒61≪23出2区8位、関東IC5千5位、箱1区12位、22全5区1位、出1区7位≫
上原琉翔②28分36秒44/13分56秒84≪23出1区3位、関東IC1万、箱7区6位≫
高山豪起②28分43秒51/14分16秒52≪23出5区4位、関東IChalf7位、箱8区13位≫
嘉数純平②28分58秒44/14分08秒61≪23関東IC1万≫
鎌田匠馬②/14分13秒37
後村光星①28分52秒46/14分01秒49≪23全国4区8位、22高校1区9位、国体16位≫
吉田蔵之介①29分09秒06/14分17秒85≪23関東IC1万、22高校7区4位≫
田中愛睦①29分09秒45/13分57秒14≪22高校7区1位≫
というわけで、新戦力候補が一気にエース化しそうだった一方、主力選手たちが調整面に非常に苦労していたことが見え隠れした出雲駅伝でした。不調の原因が、夏合宿の疲労とかであればいいのですが…とにかく全日本大学駅伝も、前回2位表彰台、そのメンバーも多く残っていますので、表彰台以上を目指したいところ。
4年生は少数精鋭2人、他の4年生は箱根駅伝にかけているでしょうか。エースの伊地知選手は、箱根駅伝で2区や5区などタフな区間で戦いながら、毎年確実に力をつけてきていたチームのエース。今年は5千m13分40秒を出すなどスピードを磨き、日本ICでも1万m8位とスパート争いで入賞を勝ち取っています。出雲は動きが良くなかったですが、全日本で調子が元に戻っているか。もう一人、2年連続箱根エントリーしている瀬尾選手もメンバーに。駅伝未経験ながら、関東ICハーフ10位好走。長い距離で控えているでしょう。
3年生はまずWエースと言うことになりますね。1年時から大学駅伝で大活躍している平林選手が27分55秒、山本選手が28分16秒とベストを出して、さらに走力アップ。出雲駅伝では調子が整っていませんでしたが、全日本以降には彼らのガンガン突っ走る走りが不可欠です。平林選手は、長い距離を淡々を走れるところをスピードがついていきました。山本選手も駅伝でスピードを活かしていける選手です。2人揃えば、表彰台以上は見えてきます。
あと気になるのは、ことしの箱根10区を走った佐藤選手がここでエントリー。故障がなければ箱根山登り候補筆頭というほどのロード巧者の選手。ある程度順調に推移できているということでしょうか。このほか、1万m28分台経験者でレガシーハーフ64分台の板垣選手などもエントリー。2人だけじゃな少しずつなくなってきています。
さて、2年生以下は群雄割拠。おそらく彼らが上級生になった時、再度大学駅伝優勝の座を手に入れるチャンスが訪れると感じます。出雲駅伝で目立ったのは今年箱根7区8区出走の上原・高山選手。特に上原選手の成長が著しい成長で、出雲駅伝は、エース級が集う1区で区間3位。位置取りのクレバーさも目立ちました。高山選手が、タフな区間が得意とのことで、全日本駅伝以降でさらに真価を発揮しそうです。
そして、昨年一番に台頭してきた青木選手が、出雲駅伝からどこまで調子を上げてくるか。春シーズンは、関東IC2部5千m5位の入賞、夏前には1万m28分32秒ベストと概ね順調に成長していました。昨年一気に全国区となった全日本駅伝で復活を遂げたい。他にも、箱根6区候補ともいわれる嘉数選手に、出雲引き続けエントリーの鎌田選手と層厚い世代。やはり楽しみなところ。
夏前にベストが続出していた1年生世代からは3人がエントリー。1万m28分台の経験のある後村選手に、出雲市記録会で14分13秒の力走を見せていた田中選手、レガシーハーフ63分半ばのチームトップでゴールしていた吉田選手と、一気に全日本駅伝で出走しそうな力のある選手たち。1人、いや2人くらい出走してもおかしくなさそうだ。調子が読みにくい選手がいますが、区間オーダー予想をしていきます。
ある程度基本配置にしつつ、下級生にも挑戦させるオーダーでの予想になったと思います。
1区後村選手…1年生3選手をだれか起用してくると思っています。チーム全体的に新戦力に勢いがあるような印象です。迷いましたが、高校駅伝1区で区間9位の好走がある後村選手にしました。彼だけ秋以降試合に出ていないので、万全に調整しているのかなと思います。上位の中で襷リレーできれば。
2区青木選手…前回から2区と5区を入れ替えると思います。青木選手を、出雲駅伝に引き続き2区起用かなぁと。出雲2区より調子が上がったところで、競り合いの多い区間をもう一度走ってほしい、ここで好走できれば、箱根駅伝でオーダーの幅が広がってくるのではと思いました。上位の流れに乗れるか。
3区上原選手…そして、もっかっ急成長中の上原選手を、スピードエース区間3区へ。春に1万m28分36秒を出していましたが、その時以上に走力が上がってきているように思います。駅伝力も高そうな感じで、選手が前後しているだろう3区での走りも楽しみです。どれだけ追い上げていけるか。
4区高山選手…もう一つ上位の流れに乗っていくための攻めの一手として2年髙山選手を4区予想します。後半の長距離区間も見たかったですが、出雲5区もまずまずでしたので、前半区間も一度見たい。比較的アップダウンがある区間なので、高山選手の持ち味も出るでしょう。
5区山本選手…3年生の柱の一角山本選手を全日本5区へ。出雲は前が見えてこない状況ではありましたが、区間順位的にはもう少しまとめたかったところ。平坦な繋ぎ区間と言われる区間で、持っている走力を出してほしい。この区間だと区間賞候補になってくるはず。
6区田中選手…1年生2人出走すると思います。高校駅伝でも7区1位好走している田中選手を6区予想。直近では出雲市陸協で14分13秒とまずまず。レギュラー陣にも迫ったのではないでしょうか。この区間を走る選手の層も徐々に厚くなっていますが、十分区間上位候補です。
7区平林選手…終盤3区間は、3年連続同じ2人でいいと思っています。まず17.6kmの7区は、平坦が続いてスピードも必要な区間。1万m27分台も経験している平林選手の調子が戻っていれば、間違いなく攻めることができる区間になってきます。昨年の区間4位より上にいきたい。
8区伊地知選手…この区間なら、3年連続アンカーとなる伊地知選手。2年時の区間賞で駅伝ファン驚かせたのが、まだまだ記憶に新しいです。今季はスピードも磨いてきていますので、調子が上がっていれば、過去最高のタイムも出せるのではないでしょうか。やっぱりこの2人が控えているというのは、他校が嫌がると思います。
國學院大學は、前回2位のメンバーの多く、特にエース区間の型が揃っています。なので、上位予想チームの中では戦いやすい面はあると思います。
1万m27分55秒の3年平林選手に、28分16秒の3年山本選手、ロード型ながら5千13分40秒となった4年伊地知選手ら、上級生の主力は、トラックでの結果が出ていましたので、調子が噛み合ってくれば、大きな爆発力を発揮するはずです。
これに、2年生以下の新戦力候補の選手が楽しみ。出雲駅伝では上原・高山選手が成長した姿を見せていました。昨年からエース格の青木選手も、出雲はやや苦しい走りでしたが、ここで復活か。1年生も実力をつけた選手の誰かが出走メンバーに入ってもおかしくありません。
これまで主力だった選手が名前が有名ですが、どの区間からも攻めていくことは可能ではないでしょうか。前回準優勝の底力を見ることになるのかもしれません。
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