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第86回(2017)日本インカレ陸上【男子3000mSC障害:リオ五輪出場の順大・塩尻選手が優勝】

最終日の3日目。最後の長距離種目3000mSCの決勝が行われましたね。

あの選手が1年ぶりに3障を走っています!

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3000m障害結果

予選は2組、上位5人とタイム上位2人が決勝に進出します。

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予選結果

予選1組

太字は決勝進出
1位塩尻和也(順天堂大③)8分51秒85 2位三上嵩斗(東海大③)8分53秒37

3位田村丈哉(帝京大②)8分54秒05 4位吉田 匠(早稲田大①)8分58秒37
5位野田一輝(順天堂大②)9分00秒87 6位矢ノ倉弘(山梨学院大④)9分03秒65
7位宇野幹也(同志社大④)9分06秒99 8位工藤海良(国士舘大③)9分17秒34
9位川瀬勝寛(東海学園大②)9分20秒33 10位小林和弥(東海大④)9分26秒95
11位川東拓未(環太平洋大④)9分31秒74 12位高山雅弘(新潟医療福祉大③)9分31秒90
13位大坪赳志(金沢星稜大④)9分38秒15

塩尻選手がスタート直後から先頭を引っ張る。これに帝京の田村選手や東海の三上選手らが続くが、すぐに縦長になっていく。1000mまでには9人がほぼ縦一列で続く展開となった。

縦長はさらに長くなり、1500m付近では塩尻、田村、三上選手の3選手のみに。後ろは山学・矢ノ倉、早大・吉田、同志社の宇野選手ら。

1600m付近から塩尻選手が独走し始める。特別仕掛けたわけではないが、2000m5分50秒ということで全体的な走力が上のようだ。

2位争いは変わらず三上・田村選手の2人、塩尻選手とは2~3秒の差だ。その後ろは単独4位で吉田選手が走る展開。その状態でラスト一周へ。

塩尻選手はそのままペースを保ったまま、トップでゴール。2位三上選手3位田村選手、4位吉田選手、5位野田選手まではタイム通過。6位矢ノ倉、7位宇野選手は2組の結果を待つことになった。

予選2組

太字は決勝進出
1位滋野聖也(星槎道都大③)9分01秒37 2位才記壮人(筑波大M1)9分01秒43
3位小嶋一魁(関西学院大③)9分01秒54 4位青木涼真(法政大②)9分03秒78
5位萩原璃来(中央大①)9分05秒67 6位比夫見将吾(山梨学院大④)9分06秒17
7位城ヶ崎大地(第一工業大③)9分23秒26 8位多久和能広(順天堂大①)9分26秒27
9位川上瑠美梨(日本大①)9分29秒76 10位立野佑太(東北大②)9分38秒66
11位齋藤正輝(釧路公立大④)9分50秒03

法大の青木選手や道都大の滋野選手が先頭付近を引っ張るが1組ほどはペースはあがらず、1000mmではほぼ一団となってレースが進む。

その1000mを3分02秒で通過する当たりから、青木選手が一人で引っ張るようになる。つくのは滋野選手、関西学院大の小嶋、筑波の才記選手だが、かなり縦長になっていく。

1600mまでには青木、滋野、小嶋、才記、中大の萩原選手の5名に先頭集団が絞られる。単独6位に山学大の比夫見選手が続いている。

2000mは6分00秒ちょうど。そのころには萩原選手は遅れ始め4人の先頭争いに。青木選手がずっと引っ張り続け4人でラスト1周へ。5位争いがし烈で比夫見選手が萩原選手と競り合っている。

トップはバックストレートで滋野選手が先頭へ。そのまま小嶋、才記選手も前へ。3人がほぼ並ぶような感じでゴール。青木選手は少しペースを落としながら4位でゴール。5位争いは萩原選手が制しここまでが着順。直後に比夫見選手がゴールし9分06秒。

7位は離れていたことから、1組2組それぞれの6位の選手(くしくもどちらも山学大勢)がタイムで拾われる形となった。

決勝

展開

スタートしてすぐに順大・塩尻選手が先頭へ。そのままハイペースで引っ張りだす。500mほどでついていくのは道都大・滋野選手、東海大・三上選手、筑波大・才記選手の3名に。

1㎞2分49秒で通過。ついているのは道都大の滋野選手のみ。三上選手と才記選手は少しずつ離れていく。

その滋野選手も1200mを過ぎてから遅れだし、三上選手に吸収される。才記選手は単独4位に下がり、その後ろから法大・青木選手が追いかけてくる。

先頭の塩尻選手は独走で2000mを5分41秒で通過。大会記録を上回るペースというアナウンスがあるほどペースが良い。

8秒差で東海の三上と滋野選手、単独4位にあがった法大・青木選手が追いかける。その後ろは才記選手を捉えた帝京の田村選手が続く。

塩尻選手は最後も切り替えて、独走のままゴール。約1年ぶりの3障を8分34秒80の好タイムで優勝した。2位争いは三上選手がスパートをかけ、滋野選手との争いを制す。青木選手が4位で続いた。

映像(aoshinさん):ttps://www.youtube.com/watch?v=PEqvtD_r_7A

結果

1位塩尻和也(順天堂大③)8分34秒80
2位三上嵩斗(東海大③)8分45秒45
3位滋野聖也(道都大③)8分47秒42
4位青木涼真(法政大②)8分51秒06
5位田村丈哉(帝京大②)8分57秒09
6位吉田 匠(早稲田大①)8分58秒14
7位野田一輝(順天堂大②)8分59秒26
8位才記壮人(筑波大M1)9分01秒31
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9位比夫見将吾(山梨学院大④)9分09秒69 10位矢ノ倉弘(山梨学院大④)9分17秒66
11位萩原璃来(中央大①)9分24秒85 12位小嶋一魁(関西学院大③)9分44秒09
☆リオ五輪出場の順大の塩尻選手が貫録の3連覇!
 10000mと3000m障害と3日連続出場となった順大の塩尻選手ですが、やはり力がありましたね。スタート直後から先頭に立つと、1000m2分49秒の大会記録を上回るハイペース。その後は独走になりましたね。
 連戦の疲れもあったからか、後半ペースが落ち、僅かに大会記録(A.ドリウッジ(第一工大)8分33秒65,1999年)の更新はなりませんが、2位以下に大差をつけての優勝。
 下級生の頃から発揮していたマルチランナーぶりを今回も発揮しました。これで日本ICの3障は3連覇達成!4連覇に王手となりましたが、ここから切り替えて駅伝シーズンに臨むのでしょう。

☆成長の2位東海・三上選手!3位道都大・滋野選手!関東IC優勝者を競り落とす

 2位には関東ICで2位の三上選手が引き続き2位!それでも負けた相手が昨年のオリンピック代表ですので、関東ICの2位よりも価値があると思います!終始2位争いをして、爆発的なスパートで制しました。スピードはピカ一ですね。

また、今シーズンぐっと力をつけてきていた道都大の滋野選手もやはりというべきか表彰台にきましたね。ホクレンでいい記録を出していましたが本物でした。関東IC優勝の青木選手が後半追い上げるクレバーな走りをした中で逃げ切っていたのでレベルの高い争いだったと思います。

☆大混戦の5位争い、帝京・田村選手、早大・吉田選手が健闘!

  その後ろは大混戦になっていましたが、帝京・田村選手が終始5位あたりをキープ。関東ICでは2部2位の選手でしたが、日本ICは8分台でゴールしたところに成長を感じます。 6位の早大・吉田選手は関東ICは期待されながらも予選落ちしていましたが、日本ICでしっかりリベンジしましたね。最後に切り替えるクレバーな走り、順大・野田選手も安定していますね。

筑波の才記選手は調子がよく勝負をかけましたが待たなかった感じでしたかね。それでも実力ある山学大の2人から逃げ切り得点したのはナイスです。

コメント

  1. アオ より:

    塩尻選手はさすがに強さですね。ただ、今回の上位入賞組は来年もう一度挑戦権がありますから、打倒塩尻を目指して頑張って欲しいですね。

    これから駅伝シーズンになってきますが、塩尻選手はエースとして、青木、田村選手はチームの主力としての活躍も期待されるわけですから、シーズンが楽しみです。
    三上選手は、これだけの走力を持ちながら学内争いに勝利することが求められるわけですから、まずはそちらで勝利して駅伝に登場して欲しいですね。

  2. たけぽっぽ より:

    日本インカレはやっぱり順天堂は強いなとしみじみと感じさせられました。800メートルでも村島選手が1分47秒台で優勝と、塩尻選手とともに、競技は違えど世界に果敢に挑戦してもらいたいです。

    一つ残念だったのは神奈川大学がエントリーしなかったことです。合宿等の日程の関係があるとはいえ、1万の鈴木健吾、3千障害の荻野選手の活躍を贅沢を言えば見たかったです。その分は駅伝シーズンのお楽しみにしようと思います。

  3. 麦茶 より:

    順天堂は塩尻選手一人に負担をかけすぎですねぇ。ユニバーシアードで走ったばかりなのに
    3日連続のレースなんてあとあとこのつけが出て壊れないか心配です。
    いまだにエース酷使の旧体質はやめていただきたい。
    かなりの大所帯らしいですけどスタンドの応援の選手は頭上がらないでしょうね。