新年度ももう前半戦が終了しました。各大学ある程度の収穫と課題があったのではないでしょうか。当サイトでも、関東大学長距離各チームの2022年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を行いたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。
大エース田澤選手最終学年!もう一度派遣に手が届くか駒澤大学です。
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昨年度の大学駅伝は、嬉しさも悔しさも味わいました。スピードランナーが揃って優勝した出雲駅伝は、故障者の影響もあり5位。連覇がかかっていた全日本大学駅伝は、終盤の区間で一気に優勝戦線に浮上すると、青学大とのアンカー決戦に競り勝ち、見事優勝!2連覇を達成した。
これも連覇がかかっていた箱根駅伝は、エース区間2区田澤選手が会心の走りで、単独トップに立つも、その後箱根の距離に対応しきれなかったり、故障明けで不本意な走りになった選手もいて、3位。表彰台確保が精いっぱいだった。
今年度はエース田澤選手が最終学年。その田澤選手は、1万mでオレゴン世界陸上に出場。日本代表として走るレベルとなった。そのほかの選手は、関東ICなどで活躍。一部故障者もいたものの、今年も強大な戦力で秋シーズンに挑みそうだ。
※持ちタイムは8月1日地点
※関東ICは2部
田澤 廉④27分23秒44/13分22秒60
≪22:世陸1万m、箱2区1位、21:全7区1位、出6区2位、日本1万2位、箱2区7位、20:全8区1位、箱3区3位、19:全7区1位、出3区2位≫
山野 力④28分32秒71/13分47秒67※主将
≪22:関東IChalf4位、箱9区4位、21:箱9区6位、20:全6区4位≫
小野恵祟④28分53秒91/13分48秒46≪22:関東IC1万m14位≫
東山静也④28分56秒27/13分47秒16≪21:全5区8位≫
中島隆太④29分04秒94/13分54秒34
円 健介④29分30秒30/13分48秒67≪22:関東IChalf12位≫
宮内斗輝④29分55秒35/14分09秒74
藤本優太④13分56秒77
北 厚④14分05秒06
大坪幸太④14分10秒05
田澤選手がついに最終学年になりましたね。1年の駅伝シーズンから規格外と言われ続けていました。今年は、金栗記念で5千m13分22秒60の自己ベスト、日本選手権1万mは腹痛で失速するも、オレゴン世界陸上代表へ!大学生の間に、世界の舞台を踏みました。これを踏まえての今後の成長が楽しみです。
今年は主将が変わりました。箱根9区で好走した山野選手が担当しています。関東ICハーフ4位でしっかり加点した後、ホクレンで5千13分47秒と、春シーズンも好調を維持。駅伝シーズンでは必ずキーマンになってきますね。
また前半戦は、これまで大きくは目立っていなかった4年生の奮起も見られました。小野選手が1万m28分台を出し、関東IC1万m代表に。円選手がハーフで表に。それぞれ、入賞ラインに迫りました。藤本選手の5千m13分台もありましたね。
前回全日本走っている東山選手や、トラックのタイムを持っている中島・宮内選手、昨年の激坂王健闘の大坪選手と、頭数はかなり揃ってきています。最後の夏、彼らの逆襲も見物です。
鈴木芽吹③27分41秒68/13分27秒83
≪22:箱8区18位、21:日本1万3位、箱5区4位、20:全3区5位≫
唐澤拓海③28分02秒52/13分32秒58
≪22:箱1区2位、21:出4区8位、関東IC2部1万3位5千3位≫
白鳥哲汰③28分14秒86/13分46秒78
≪22:関東IC1万m、箱7区10位、21:箱1区14位≫
青柿 響③28分20秒42/13分47秒77≪22:箱10区6位、21:全2区10位≫
花尾恭輔③28分29秒82/13分51秒89
≪22:関東IC2部half2位、箱4区9位、21:全8区4位、出雲3区4位、箱7区4位、20:全2区11位≫
赤津勇進③28分30秒64/13分52秒27≪21:出5区10位≫
安原太陽③29分08秒88/13分37秒01≪22:関東IC5千m11位、箱3区16位、21:全6区2位、出2区3位≫
金子伊吹③29分29秒62/14分07秒12≪22:箱5区4位≫
中洞 将③29分53秒75/14分06秒22
赤星雄斗③30分07秒21/13分57秒55≪21:全4区4位≫
駅伝優勝に向けて大事になってくるのはこの世代ですね。エース区間でも通用する走力のある鈴木・唐澤選手は前半戦は全く出番なし。夏合宿で練習を詰める状態になっていればいいのですが…。
充実していたのは花尾選手で、関東ICハーフで2年連続2位。前回よりレベルが高かったですので健闘の部類です。さらに7月函館ハーフでも実業団選手に交じって63分29秒。箱根だと、彼が9区に回れるような状況がいいのかなと感じます。
さらに前年度ブレイクした安原選手が、再度状態が上がってきましたね。関東IC出走後、ホクレンで13分37秒自己ベスト!スピードに磨きがかかりました。青柿・赤津・赤星選手も13分台を一度は出すなど健闘。赤星選手は仙台国際ハーフの63分台もありました。
また、冬以外はあまり姿を見なった白鳥選手が、今年は関東ICに参加。もっている走力は駒大有数の彼が、出雲駅伝から参加できるなら、またチーム力が上がります。
篠原倖太朗②28分41秒13/13分34秒28≪22:関東IC1万m8位、21:出1区8位、日本IC5千m2位≫
吉本真啓②29分18秒20/14分07秒59
佐藤条二②29分50秒09/13分40秒99≪21:全1区1位≫
田丸 颯②29分54秒14/14分14秒84
篠木珠良②30分04秒96/
小牧波亜斗②30分22秒37/14分09秒09
庭瀬俊輝②30分27秒61/14分07秒95≪22関東IC1500m≫
亘理 魁②30分28秒82/14分01秒14
金谷紘大②14分20秒21
2年生はこれからですが、やはり篠原選手の活躍が目覚ましいですね。3月に5千m13分45秒を出すと、4月個人選手権1万m28分43秒ベスト!GGNで5千m13分34秒ベスト!関東IC1万mは積極的にレースを引っ張った中で8位ベスト、日本選手権5千にも出場しています。秋はエース級としての役割になって来そうです。
その他は差が開いていますが、自己ベストは出ていますかね。6月に金谷選手が14分20秒ベスト、7月に亘理選手が14分01秒自己ベスト、関東IC1500m出場の庭瀬選手も14分10秒で、ベストに迫りました。田丸・吉本選手も今後調子が上がるかどうか。
あとは、全日本1区区間賞の佐藤選手がどうか。前半戦は試合に出れませんでしたが、夏合宿には参加できている形ですかね?万全なら、間違いなく主力選手。秋に出場できるかどうか、注目です。
※持ちタイムは4月1日時点
話題としては、佐藤選手に持ち切りなったような感じですね。1500mや5000mで連戦が続きました。U-20世界選手権にも出場たばかりです。3000mでは8分00秒とさすがの好成績でした。なお、1500mは兵庫リレカ3分41秒71、5000mはGGN13分22秒91が最高成績でした。
基本的にトラック志向ですが、駅伝も強いのですよね。高校駅伝は3区を走り留学生次ぐ区間4位、そのままクロカンシニア8㎞でも好走。準備さえできれば、出雲・全日本は充分戦力です。どう強化していくのか気になりますね。
そのほかでは、大和田選手ら関東IC1500mに2名出場、さらに1万m29分18秒の経験がある帰山選手が、5千m14分07秒ベスト!また伊藤選手が14分09秒と短縮していますかね。
大学に入ってからはまだ目立っていませんが、IH5千m決勝の山川選手や、高校駅伝4区出走の山下選手も力のあるランナーです。その素質がいつ開花するか楽しみです。
駒大の大きなニュースとしては、やはり田澤選手の世界選手権出場になりますね。かなり気温も高くい中での、世界のスピードはさすがにレベルが高かったですが、よく粘り切りました。7月だったので、最後の大学駅伝に向けても日程的には余裕あるかな?
関東ICなどでは、主将を務める山野選手や、花尾選手、さらに篠原選手と各学年でエース級のランナーが活躍したのが収穫です。それぞれ少しでも活性化していけば。
ただ、3年生を中心にまだ本調子ではないなという選手、出場できなかった選手もいました。彼らが夏に復調できるかどうか、駅伝シーズンに向けて大事になって来そうです。
そして、個人としてもう一人気になるのが1年生佐藤選手。5000m13分22秒まで更新し、もう日本トップレベルのスピードをつけてきています。駅伝に向かうかどうか、優勝も狙っていくチームなだけに気になっていきます。
大エース田澤選手が最終学年で、3年生に個性的な選手が勢ぞろいということで、十分三大駅伝とも優勝争いの候補、特に全日本駅伝は3連覇がかかりますし、優勝の味を知るコーチ陣も入ってきましたし、是が非とも掴みたいところです。
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