箱根駅伝2022の16人エントリーが発表されました。
以降、
12月29日(水)に区間エントリー発表
1月2日(日)往路・3日(月)復路朝7時に、当日交代を含めて最終オーダー
1日最大4名、2日間で最大6名の変更が可能となっています。
このサイトでは、29日(日)までに、各大学の戦力分析と区間オーダーの予想を行っています。
今回は1記事2校ずつとします。
噛み合わなかった前哨戦、
間違いなく2強に迫る実力がある!
東洋大学と早稲田大学です。
本サイトで戦力分析に、独自のランキングを使用しています。
7点:エース区間、山で貯金が望める選手
6点:エース区間、山で区間上位をとれる選手
5点:エース区間で区間中位以上いける選手
4点:主要区間で区間上位でいける選手
3点:繋ぎの区間で区間上位で走れる選手
2点:繋ぎの区間で区間中位で粘れる選手
1点:繋ぎの区間で耐えられる選手
0点:これまでの実績だと苦しい?or未知数
はっきりとした分け方はなく、
・過去の駅伝実績
・1万mなどの持ちタイム
・ここ数か月の大会の成績
などから、主が総合的に独断で判断しています。
ご了承ください。
ページコンテンツ
箱根駅伝上位常連校の東洋大。2009年~2019年の11年間、優勝4度を含む3位以内を続けたことはとても驚異的な”箱根力”だった。前々回主力選手が整わず10位となったが、前回はまた3位に返り咲いた。
今年の出雲駅伝では、エース格の選手を2選手欠いたものの3位。さすがと思わせたが全日本駅伝は10位。コロナワクチン副作用の影響で起用できなかった選手、レース中に痙攣のアクシデントがあった選手、なんと起用したエース格の選手が6割ほどの状態だった、
様々なことが重なり10位へ。近年の大混戦により、一つのミスで下がる順位が大きくなった印象も受けました。それでも、東洋大がこれで終わるわけがないというのも、今まで見てきています。16人のメンバーの紹介です。
7点:エース区間、山で貯金が望める選手
6点:エース区間、山で区間上位をとれる選手
宮下隼人④28分37秒36/富士河口湖
≪21:全8区6位、箱5区3位、20:全8区4位、箱5区1位、19:全8区8位、出4区4位≫
東洋大4年生エース。2年時に関東ICハーフ日本人トップで台頭。その後5区山登りを担当し、区間新で区間賞!一躍時の人となった。前回5区は終盤の下りで疲労骨折をおこした影響で区間3位。その故障が長引き、復帰は全日本駅伝となった。6割ほどの状態だったが、突っ込んでシード権を追いかける走りで区間6位だった。
5点:エース区間で区間中位以上いける選手
前田義弘③28分57秒80/東洋大牛久
≪21:全2区8位、出3区6位、日本IC1万m10位、関東IC1部half13位、箱3区8位、20:全4区4位、箱8区6位、19:全6区9位≫
1年時から大学駅伝で起用、6度の駅伝ですべて区間一桁でまとめる安定感がある選手。今年トラック1万mで初めて28分台を出して、前半主要区間を担当することが増えている。
松山和希②5千13分48秒80/学法石川
≪21:全7区13位、関東IC1部5千18位、箱2区4位≫
東洋大期待のエース候補の選手。前回の箱根駅伝2区区間4位の快走を見せ、チームを流れに載せた。今期は故障で苦しみ、6割の状態で臨んだ全日本は7区13位。イーブンで走る予定が突っ込んで入り、足に肉刺ができた。
4点:主要区間で区間上位でいける選手
石田洸介①28分37秒50/東農大二
≪21:全4区1位、出5区1位、20:高1区14位≫
東洋大期待のスーパールーキー。5千13分34秒の歴代に入る好記録を持つ。故障で苦しんでいたが、デビューの出雲5区では圧巻の区間賞、全日本4区も区間賞を獲得した。追いかける展開と厳しい気象条件に滅法強い。
柏 優吾③28分49秒72/豊川
≪21:出6区7位、日本IC1万m11位、関東IC1部1万14位≫
今年になって急成長。実績が少ない中、関東IC1万mに選ばれいきなり28分台の好走。一気に主力の一角になった。出雲駅伝でアンカーに抜擢され区間7位とまずまず。全日本は、コロナワクチン副作用の影響で欠場した。
九嶋恵舜②29分05秒71/小林
≪21:全3区8位、出4区2位、関東IC1部1万19位、箱6区14位≫
昨年、1万m29分05秒のベストを出し、箱根駅伝に出走。山下り6区で区間14位の成績だった。今年度は、出雲駅伝から出走し、4区2位の好成績。より選手が集まる全日本でも3区8位の粘り、平地の区間でも戦える力を付けた。
児玉悠輔③5千13分55秒22/東北
≪21:出1区7位、箱1区9位、20:全1区9位≫
2年時になってから安定してきて、全日本1区で駅伝デビュー。以降、3度の駅伝はすべて1区。区間一桁で繋ぎ続けている。競り合いで+αが出る選手。全日本は、コロナワクチン副作用の影響で欠場した。
3点:繋ぎの区間で区間上位で走れる選手
蝦夷森章太④29分46秒16/愛知
≪20:箱7区6位≫
2年時、関東ICハーフ入賞するなど台頭。箱根にも出場し7区6位の成績を残している。その後は故障に苦しみ、今期は関東ICハーフに出走したのみ。その中で、メンバーに入ってきた。
梅崎 蓮①5千14分14秒95/宇和島東
≪21:全5区4位、20:高1区11位≫
高校時代5千14分14秒まずまずだが、それ以上に高校駅伝1区11位とロードで成績を残した。全日本駅伝抜擢され5区4位の好走で、チームの順位を上げている。
2点:繋ぎの区間で区間中位で粘れる選手
清野太雅③29分03秒59/喜多方
≪21:箱10区9位≫
前回アンカーを担当、苦しい走りだったが、終盤の3位争いを制している。それ以来試合出場がなかったが、11月日体大で試合復帰し、5千m14分19秒20の成績。
村上太一②29分07秒76/北見緑陵
記録会で確実に成績を上げてきた選手。世田谷246ハーフで63分33秒、12月日体大で29分07秒のベスト記録をマークしている。
佐藤真優②29分24秒06/東洋大牛久
≪21:全1区12位、関東IC1部half10位、20:全3区9位≫
2年連続して全日本駅伝を走っている選手。関東IC1部ハーフも10位でまとめていて、ロードで一定の安定感はある選手。
1点:繋ぎの区間で耐えられる選手
奥山 輝②29分05秒45/浦和実業
≪21:出2区9位≫
今年9月に5千14分01秒と好走し、出雲デビュー。この時は他校に引き離され区間9位と悔しいデビュー。11月世田谷246ハーフで63分46秒、12月日体大1万m29分05秒と結果を出して、メンバー入り。
木本大地③29分06秒85/東洋大牛久
秋の記録会はあまり出場していなかったが、12月日体大で29分06秒の記録を出してエントリーに入ってきた。
大沼 翼③29分32秒48/東海大山形
≪21:日本IC5千m13位≫
5千m13分57秒のスピードを持ち、日本IC5千mで出走している。11月以降は大会出場がなかったが、メンバーに入ってきた。
0点:これまでの実績だと苦しい?or未知数
吉田 周①30分02秒41/広島国際学院
大学に入ってから、記録会で一定の安定感がある。シーズンベストは5千m14分19秒84、1万m30分02秒41。
上位10名合計:40点
(参考:30点前後シード権争い、40点以上優勝争い)
【過去3年間成績】
97回3位
96回10位
95回3位
結果を残している選手は多くいます。あとは役者が揃うかどうか。まずは前回エース区間2区を務めた2年松山選手と、2年連続5山登りを務めて区間記録保持者である4年宮下選手が核になります。ただ、故障があり、全日本駅伝は長距離区間起用も6割程度。懸命に粘りましたが、シード権には手が届きませんでした。
とはいえ、酒井監督は松山選手について「2区のコースが非常に向いている」とコメント、宮下選手は走りのバランスもよくなって状態が上向いてきているということ。両者が昨年までいかなくても、しっかりまとめられそうな状況なら、戦いやすくなりますね。
往路を担えそうな選手は他にもいます。前回1区区間9位の児玉選手、3区区間8位前田選手が健在。トラック面では前田選手のスピードがアップ。日本ICで28分台を
記録するなど、主要大会での安定感が高いですね。おそらく今回も往路を担うことになりそうか。
楽しみなのがルーキー選手。高校時代からスター選手だった石田選手が大活躍。出雲・全日本ともに連続で区間賞を獲得。故障から完全復活ではないものの、駅伝で持ち味を発揮している。また梅崎選手が全日本で5区4位好走。ローで手堅く復路向きのランナーだ。今期はそれほど目立ってない中エントリーの吉田選手も気になる存在だ。
また今年大きく成長したランナーとして3年柏・2年九嶋選手があげられる。柏選手は関東IC1万m出雲アンカーと安定した走りを披露、九嶋選手は出雲は4区2位、全日本3区8位と奮闘。山下りもできる選手ですね。チーム状況次第では往路を走る可能性もあるか。
2年生のエントリーが多くなってきて、全日本2年連続走っている佐藤選手、確実に記録を短縮している村上選手、出雲駅伝でデビューしている奥山選手あたりが、復路もしくはレギュラー争いというところでしょうか。
あとは3年木本・大沼選手あたりもエントリー。木本選手は最後の日体大記録会でレギュラーに滑り込んだ選手。大沼選手はスピードがありますし、山下り候補の一人かもしれません。十分に戦えるオーダーが組めるのではないでしょうか。
1区(21.3km)児玉悠輔③5千13分55秒22
2区(23.1km)松山和希②5千13分48秒80
3区(21.4km)前田義弘③28分57秒80
4区(20.9km)柏 優吾③28分49秒72
5区(20.8km)宮下隼人④28分37秒36
6区(20.8km)大沼 翼③29分32秒48
7区(21.3km)石田洸介①28分37秒50
8区(21.4km)梅崎 蓮①5千14分14秒95
9区(23.1km)九嶋恵舜②29分05秒71
10区(23.0km)蝦夷森章太④29分46秒16
1区児玉選手…順当なら児玉選手が1区だと思います。過去3度の大学駅伝は全て1区。区間賞争いまではいかずとも区間一桁でまとめています。今年の出雲は自ら前に出る場面もあり、区間7位。箱根も好スタートを切ってほしい。
2区松山選手…監督が推すなら、おそらく今年も2区でしょう。前回もあそこまで走ると思わなくてびっくりしましたからね。権太坂以降の追い上げは見事でした。再現してくれると思います。
3区前田選手…2年連続前田選手が3区を担当すると予想します。1年時から6度駅伝を走り、区間賞争いはないとはいえ、全部区間一桁でまとめる安心感。今年は走力も上がったので、同区間で昨年の区間8位より上回るはず。
序盤の流れはやはり読みづらいので、こういう選手がいるのは本当に東洋大強みだと思います。また、万が一松山選手が上がり切ってない場合は…前田選手が2区かな?
4区柏選手…順当なら石田選手なのですが、敢えて外して予想しています。出雲・全日本連続区間賞でしたが、その後の記録会は少し疲れがあったが伸び悩みました。なので、今年ずっと手堅い走りを続ける柏選手で予想。うまく流れを繋いでほしい。
5区宮下選手…おそらく3年連続5区山登りをこなすと思います。昨年は途中で疲労骨折をした状態で区間3位。脚の状態が万全なら、71分付近までならいけると思います。鉄紺の襷を上位に引き上げると思います。
6区大沼選手…九嶋選手とも思ったのですが、平地の主要区間もこなしていたので平地かなと思いました。日本IC5千m出場し、陸マガ増刊号で6区山下り希望となっていたので、予想します。大沼選手のスピードを見せてほしい。
7区石田選手…万全なら間違いなく4区でしょうが、慎重に7区予想します。単独で前を追いかけていくと思いますし、アップダウンも少しはある区間です。復路の2区ということで、チームに勢いが付けば。
8区梅崎選手…全日本駅伝での一番の収穫だった選手。1年生の梅崎選手を8区予想します。ロードを一人で刻んでいくのが得意な感じなので、8区が合うかなと。1年生が続きますが、練習ができていれば、問題ないでしょう。
9区九嶋選手…前回6区山下りの九嶋選手を、9区に予想します。6区でもいいのですが、出雲・全日本平地でもかなりやれましたし、平地かなぁと。出雲4区2位と暑くて向かい風の中、結果を残したのがポイントです。
10区蝦夷森選手…ほとんどの選手がボーダー争いですね。その中で、4年生蝦夷森選手で予想します。レースに出ずに別で調整しています。復路終盤一本に合わせているのではないかと思いました。何とか走ってほしいです。
書いてから、東洋大の情報がSNSで流れてきましたが、石田選手4区で良かったかな(苦笑) そうなったら7区九嶋9区柏選手がいいと思います。
監督トークバトルでは、酒井監督は「往路優勝・総合優勝」の目標を掲げておられました。5区を走るだろう宮下選手を起点して、総合優勝を目指すということと解釈します。
実際、青学大・駒大の2強は相当強いと思います。3位以内に入り続けている東洋大ですが、これ以外に勝つ必要があります。そうなると2区松山選手ら往路序盤の流れが非常に大事になります。
今は、一つのミスで大きく順位が落ちる時代になっています。東洋大でさえ、順位の乱高下が起こり始めてしまっていますので。
主力選手、それと、全日本でそれぞれ持ち味を生かした石田・梅崎選手らルーキーも楽しみ。確実に走る前田・九嶋・柏選手もいますから、
しっかり噛み合えば、十分今年も優勝~表彰台争いを沸かせられるはずです。やはりまとめてくるでしょうか。
エースはいる。見せ場は毎回作る。優勝候補の一角には上がる。ですが、前回の箱根駅伝は6位、出雲駅伝は6位、全日本大学駅伝は6位…
トップに立つシーン、あるいはトップに肉薄するシーンは作るも、ベストオーダーを組めなかったり、ブレーキが出てしまったり、6位に留まってしまっている。
そんな中でも、故障者はだいぶ回復して、箱根に関しては問題だった5区山登りも目途は立ちつつあるということ。当初の目標は変えず、総合優勝に挑む16人のメンバーの紹介です。
7点:エース区間、山で貯金が望める選手
6点:エース区間、山で区間上位をとれる選手
5点:エース区間で区間中位以上いける選手
中谷雄飛④27分54秒06
≪21:全3区4位、出6区6位、関東IC1部1万8位、箱3区6位、20:全3区1位、箱1区6位、19:全3区6位、箱1区4位、18:全3区2位、出3区4位≫
早大4年生の中心的存在。1年時から序盤のスピード区間で区間上位の走りで、早大を上位に浮上させていた。3年時の全日本3区で一度区間賞を獲得している。
今年は小さな故障が続いたが、徐々にペースを取り戻してきている。1区か2区を希望している。突っ込んで粘る”駅伝走り”ができる
井川龍人③27分59秒74
≪21:全2区2位、出2区6位、日本IC5千m16位、関東IC51部千8位、箱1区5位、20:全2区5位、箱3区14位≫
早大屈指のスピードランナー。2年時になってから各大会の安定感がぐっと増してきた。前回の箱根は1区5位、直近全日本2区2位の成績。集団の駆け引きが得意な選手。
鈴木創士③28分26秒41
≪21:全7区5位、箱4区3位、20:全7区9位、箱7区2位、19:全6区6位≫
記録会ではやや不安定な面があったり、故障があるものの、駅伝になるとしっかりまとめてくる選手。箱根は前々回7区2位、前回は4区3位の好走でチームの順位を大きく押し上げている。11月の記録会で1万m28分26秒の大幅ベストを出している。
4点:主要区間で区間上位でいける選手
太田直希④27分55秒59
≪21:出3区6位、関東IC1部1万13位、箱2区13位、20:全4区2位、箱8区4位、19:全5区5位、予118位、箱8区10位、18:全4区10位、出5区7位≫
1年時から、チームが出場している大学駅伝にはほとんど出場し、毎年確実に成長していた。昨年は1万m27分台を出し、箱根2区を担当していた。今年は小さな故障が多く、全日本は脚の痛みで回避していた。夏の練習は、チーム1積めている。
菖蒲敦司②28分58秒10
≪21:全4区5位、出1区2位、日本3障10位、関東IC1部1500m2位・3障1位≫
2年生になった今年大きく成長した選手。トラックでは1500mや3000m障害で関東IC得点獲得。駅伝でも、出雲1区2位と好スタートを切る活躍、全日本も4区5位ながらトップに大きく迫った。旬の選手。
千明龍之佑④29分00秒57
≪21:日本5千8位、関東IC1部5千3位、箱8区5位、20:箱4区7位、19:箱3区10位≫
今年の主将を務める選手。これまで3年連続箱根を走りチームを流れに載せている。今年は5千m13分31秒51のベストを出すと関東IC5千m表彰台の3位に上った。一転、秋シーズンは出雲前に臀部を痛め、前哨戦の駅伝は回避している。
伊藤大志①5千13分36秒57
≪21:全1区7位、出5区12位、日本5千20位、関東IC1部5千17位、20:高1区5位≫
早大期待のスーパールーキー。春先は調子を落としていたが、秋になって調子を上げてきた。出雲5区は暑さと向かい風にやられたが、全日本1区は区間7位と好成績。アップダウンには自信があり、5区山登りに興味あり。
3点:繋ぎの区間で区間上位で走れる選手
山口賢助④28分20秒40
≪21:全8区9位、箱10区7位、20:全8区6位、19:予115位≫
一般入試組で最も力のあるランナー。昨年度、長い距離を中心に一気に台頭してきた選手。全日本のアンカーが駅伝デビュー、区間6位と堅実な走りを見せた。今年は秋になってから大会に出場し、全日本アンカーを再び担った。
北村 光②29分00秒51
≪21:関東IC1部3障8位、箱6区8位≫
前回山下りを担い区間8位と好走。下りの部分だけは全体のトップだった。今シーズンは出雲・全日本は貧血による不調でエントリーされず。箱根6区山下りにかけている。
石塚陽士①5千13分55秒39
≪21:全5区4位、出4区1位、関東IC1部1500m6位≫
今年の成長株。春は1500mが主戦場だったが、夏の走り込みでロードで開花。出雲4区区間賞デビュー、全日本5区でチームをトップに導く活躍を見せた。単独走が得意。
2点:繋ぎの区間で区間中位で粘れる選手
河合陽平④29分33秒10
長い距離を中心に少しずつ実力をつけてきた選手。学内の21.1㎞TTで63分58秒を記録し、長い距離を走れる実力を見せた。
佐藤航希②29分42秒98
≪21:全6区17位、関東IC1部half6位≫
関東ICハーフ6位に食い込み、長い距離に強いところを見せた。デビューとなった全日本6区は腹痛のアクシデントで失速したが、その後の学内21.1㎞TTで63分41秒と好走している。
1点:繋ぎの区間で耐えられる選手
室伏祐悟④29分04秒18
最初で最後の箱根路を狙う4年生。10月に1万m29分47秒をマーク、その後の学内21.1㎞TTで65分09秒の成績。
半澤黎斗④29分04秒24
≪20:箱6区19位、18:全5区14位、出1区19位≫
高校時代、1500mでIHを制しているスピードランナー。下級生時に三大駅伝全て出走しているが、結果を残せなかった。9月5千m14分37秒以降試合出場がなかったが、エントリーに入ってきた。
0点:これまでの実績だと苦しい?or未知数
桝本匡哉②29分17秒37
≪21:U20日本1500m3位≫
高校時代1500mが主戦場だった選手。今期は足踏みが続いていたが、12月日体大で5千m14分04秒01と事故べ巣をと更新している。
安田博登③29分21秒09
10月に1万m29分49秒ベストを更新すると、11月に29分21秒とさらにベストを更新した。
上位10名合計:40点
(参考:30点前後シード権争い、40点以上優勝争い)
【過去3年間成績】
97回6位
96回7位
95回12位
何とか足並みは揃ってきたのですかね。1万m27分54秒チームトップで、今まで一番駅伝で活躍してきたのが4年中谷選手。前半から突っ込んで粘る”駅伝の走り”ができる選手で、ほとんどの駅伝でチームの順位を押し上げてきました。トラック志向ということもあり、箱根は1区や3区を務めてきましたが、華の2区の可能性も出てきました。
早大には中谷選手を合わせて、1万m27分台3名いますが、全日本駅伝で良かったのが3年井川選手。先頭集団の主導権を握った上で区間2位好走、いい位置でタスキを渡しています。もう一人の太田選手も、多くの駅伝で出走し欠かせない存在。故障が相次いだ今期は、全日本駅伝欠場しましたが、最後の箱根路に出走できる状態に仕上がっています。
このほかに箱根駅伝は確実に走ってくる選手がいて、4年生主将の千明選手。小さな故障は多いですが、しっかり合わせてきています。トラックで大きな成長を見せた今年は、秋に故障していますが、最後の箱根に標準を絞っています。またロード・駅伝に強い鈴木選手も故障から復活して、11月のトラックでは絶好調。前回4区3位ですが、今年はどうか。
若手で活きがいい選手も出てきています。トラックもロードも大活躍は2年菖蒲選手。出雲1区2位の好走、全日本は途中から単独走で粘っていて、箱根駅伝も楽しみ。また、思わぬ好走は、1年石塚選手。夏前まで1500m中心でしたが、ロードでも快進撃。出雲4区1位は駅伝ファンに大きなインパクトを与えました。単独走が得意だそうです。
また、早大はここ3年区間二けたと苦手区間としている5区山登り。スーパールーキーと言われた伊藤選手が非常に興味を持っている模様。アップダウンは苦にしないとのこと。山下りは、2年北村or桝本選手どちらかが準備しているようですので、山が強くなれば、また一つ総合優勝に近づきます。
復路のメンバー争いも少しずつ激しくなっています。前回10区7位の4年山口選手がいますが、関東ICハーフ6位入賞の2年佐藤選手も候補。全日本6区の失敗はありますが、長距離ロードで力をつけています。そのほかは、4年生も多いですね。叩き上げ河合選手や、下級生の頃レギュラーの半澤選手らがいます。一度は結果を出している選手も多いので、どこまで噛み合うか。オーダーを考えてみます。
主力選手の状態次第で変わるので何とも言えませんが…、1区と2区が非常に迷いました。つまりが、中谷選手をどちらで起用した方が良いか
1区(21.3km)井川龍人③27分59秒74
2区(23.1km)中谷雄飛④27分54秒06
3区(21.4km)太田直希④27分55秒59
4区(20.9km)鈴木創士③28分26秒41
5区(20.8km)伊藤大志①5千13分36秒57
6区(20.8km)桝本匡哉②29分17秒37
7区(21.3km)菖蒲敦司②28分58秒10
8区(21.4km)千明龍之佑④29分00秒57
9区(23.1km)佐藤航希②29分42秒98
10区(23.0km)石塚陽士①5千13分55秒39
1区井川選手…最終的に悩んで井川選手2年連続1区に予想しました。年々走力が上がってきて、集団走のうまさに磨きがかかっています。2区でも見たいのですが、展開が読みにくい面があったので、今回も井川選手がいいかなと思います。
2区中谷選手…ここにきて3度目の1区トライに興味が出ている中谷選手。高速1区にして、観戦者を楽しませればという趣旨のコメントを出しています。めっちゃ見たいのですが…
今年は2区の流れでは…と思っています。出雲はアンカー、全日本もけが人がなければ7区or8区の長距離区間の予定でした。ここにきて、1区にするかなぁというのが単純に疑問でした。ロードも非常に安定していますので、2区も行けるはずです。
3区太田選手…1万m27分台の3選手を最初の3区間に並べてくると予想します。太田選手は今季は怪我が多かったですが、夏場は一番走り込みができたそう。ならば、2区や4区は避けて、スピードを生かせる3区ならどうか。62分前半は最低限で走れれば、いい位置にいけるはず。
4区鈴木選手…次期主将が決まっている鈴木選手4区はひとまず大きな勝負区間。駅伝は苦しそうな走りながらも非常に伸びるのですよね。前回も区間3位の好走、11月になってから好調で、61分台までは狙えるのではと思います。上位争いで山に入れれば。
5区伊藤選手…ある意味一番の注目区間になりそうです。総合優勝はおろか表彰台からも遠ざかる要因となっている5区山登り。幼い頃からアップダウンのある場所を走り回っていたという1年生伊藤選手に任せることになりそうです。向かい風の時が不安ですが…準備もしているので、やってくると思っています。
6区桝本選手…山下りもちょっと迷いました。前回好走の北村選手が準備していると思いますが、ここにきて好調の同級生栁本選手で予想してみました。彼の1500mの脚力も楽しみなのですよね。
7区菖蒲選手…今年の成長株を7区に温存しました。スピードもありますし、単独走も少しずつ慣れてきているところ、復路の2区として、思い切り飛ばしていってくれればなと思います。
8区千明選手…5千m13分31秒のスピードランナーをこの区間に残します。怪我明けですが、ロードや遊行寺坂の対応は、十分できる能力がある選手です。状態が良ければ区間記録あたりまで走ってもおかしくありません。
このオーダーなら、総合優勝するには、ここでトップには立っておく必要がありますかね。
9区佐藤選手…9区10区はトップなら刻んで守っていける選手を配置する予想です。まずは2年佐藤選手を復路のエース区間9区にすると思います。
全日本6区は失敗でしたが、本来関東ICハーフ6位入賞と、アップダウンのあるタフなコースも対応できます。9区にふさわしいと思います。
10区石塚選手…前回の山口選手と非常に悩みましたが、石塚選手の勢いで1年生ですがアンカー予想します。スタミナさえ間に合えば、風の適性はありますし、単独走は得意です。
また早大は、ここ数年最終盤が”かけっこ”になっていますが、いざという時のスピードも持ち合わせています。秘密兵器として残しておくのはありと思います。
エース選手はいるはずですが、意外とパンチ力がなかったためか、あまり上位候補に名前があがってこなかったのですね。ひとまず主力選手は揃ってきたので、出雲・全日本よりは思うようなオーダーは組めるかな?
チームの作戦としては、中谷選手1区にして最初から高速レースに持ち込むか、集団走の駆け引きが得意な井川選手を1区にするか、このあたりで少しオーダーが変わるかな?
また、山登りが注目ですが、5区も6区もしっかり揃えないと、今の箱根駅伝は表彰台も難しくなっています。往路は比較的目途は立ってきているようなので、山がうまく流れていくかでしょうかね。
ここ最近は凸凹駅伝となってしまうことが多かったですが、主役が揃えばもっと上位で戦っていけるチームです。悔いのないオーダーに仕上げたいですね。
箱根駅伝ファンのための情報集
【箱根駅伝ファンのためのリンク集】
【2021年度箱根駅伝ファンのための競技会日程】