箱根駅伝2022【明治大&中央大】戦力分析&区間オーダー予想も!

箱根駅伝2022の16人エントリーが発表されました。

以降、
12月29日(水)に区間エントリー発表
1月2日(日)往路・3日(月)復路朝7時に、当日交代を含めて最終オーダー
1日最大4名、2日間で最大6名の変更が可能となっています。

このサイトでは、29日(日)までに、各大学の戦力分析と区間オーダーの予想を行っています。

今回は1記事2校ずつとします。

まずは、
箱根予選ワンツー通過から全日本駅伝シード権!
箱根駅伝本戦も期待の2チーム
明治大学中央大学になります。

本サイトで戦力分析に、独自のランキングを使用しています。

7点:エース区間、山で貯金が望める選手

6点:エース区間、山で区間上位をとれる選手

5点:エース区間で区間中位以上いける選手

4点:主要区間で区間上位でいける選手

3点:繋ぎの区間で区間上位で走れる選手

2点:繋ぎの区間で区間中位で粘れる選手

1点:繋ぎの区間で耐えられる選手

0点:これまでの実績だと苦しい?or未知数

はっきりとした分け方はなく、
・過去の駅伝実績
・1万mなどの持ちタイム
・ここ数か月の大会の成績
などから、主が総合的に独断で判断しています。

ご了承ください

ページコンテンツ

箱根駅伝2022【明治大学】戦力分析&区間オーダー予想!

 昨年の箱根駅伝は悔しい結果だった。前哨戦の全日本大学駅伝で3位に入り、優勝を目標にして臨んだものの、最初の2区間で出遅れると、以降流れを掴むことができず、次点の11位でシード権落ちだった。

 今年度は、4年生選手を中心に、勝ち切る強さを追い求めていきました。箱根予選は7名の選手が日本人先頭集団に入り、断トツでトップ通過。その後調整に苦労した全日本駅伝でも7位とシード権は確保。

 その後、学連記録会・MARCH対抗戦で好記録が連発。昨年より、ずっと強くなった明治大のメンバーを紹介します。

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戦力分析

7点:エース区間、山で貯金が望める選手

6点:エース区間、山で区間上位をとれる選手
鈴木聖人④28分09秒24/水城
≪21:全6区4位、予12位、日本5千12位、関東IC2部1万4位5千5位、箱5区9位、20:箱5区5位、19:箱1区13位≫
 明治大のエース選手。今年1万m28分09秒24の大幅ベストを出し、関東ICでは5千m1万mW入賞するなどチームをけん引。全日本駅伝では、怪我明けながらも6区4位の気迫の走りを見せた。箱根駅伝は過去2年間5区山登りを担当している。希望区間は2区か5区。

5点:エース区間で区間中位以上いける選手
手嶋杏丞④28分13秒70/宮崎日大
≪21:全1区9位、予20位、日本5千19位、関東IC2部1万7位、20:箱7区11位、19:箱3区7位≫
 2年時に一気に台頭してきて、明治大の主力選手となる。トラックでは1万m28分13秒70のスピードがある駅伝では全般的に、前半のスピード区間を担当することが多い。最後の箱根駅伝では1区希望している

児玉真輝②28分22秒27/鎌倉学園
≪21:全2区2位、予17位、箱1区16位、20:全1区5位≫
 1年時の昨年から、1万m28分22秒のスピードをつけていた選手。今期は春に肺気胸でかかったものの、秋に復活。箱根予選・全日本大学駅伝2区で安定した走りを見せていた。前回の箱根は1区16位と失速。今年はリベンジとなる。

加藤大誠③28分56秒81鹿児島実業
≪全8区15位、箱予9位、箱2区17位、20箱2区10位≫
 1年時の箱根駅伝で、びっくりのエース区間2区起用も、区間10位と結果を残している選手。以降、足踏みが続いていましたが、今年の箱根予選では日本人2位の9位に食い込む活躍を見せている。

4点:主要区間で区間上位でいける選手
櫛田佳希③28分19秒77/学法石川
≪21:予18位、20:箱4区7位、19:箱8区8位≫
 1年時の箱根駅伝で8区8位健闘。前回は流れが悪い中4区7位とロードで非常に安定した走りを見せている選手。監督からは、5区山登りもできるユートリティープレイヤーと評価が高い。今期は故障が多いが、箱根予選は18位と好走している

小澤大輝③28分20秒67/韮山
≪21:全4区3位、予26位、関東IC2部half5位、19:箱予47位≫
 1年時の箱根予選で47位好走し、期待された選手。その後故障が重なり苦しむも3年生になって復活。関東IC2部halfで5位入賞すると、駅伝デビューとなった全日本駅伝で、4区3位の好走。箱根駅伝でも区間上位の活躍が見込まれている

橋本大輝④28分43秒50/須磨学園
≪21:全7区4位、箱予25位≫
 一般受験で入部で4年かけて鍛えてきた選手。箱根予選で25位に食い込み大きく飛躍。駅伝デビューの全日本駅伝で7区4位の活躍で、チームの順位を上げて見せた。

3点:繋ぎの区間で区間上位で走れる選手
富田峻平③28分35秒41/八千代松陰
≪21:全3区10位、関東IC2部5千8位、20:箱9区10位≫
 トラックで13分台&28分台で台頭するなどスピード豊富なランナー。関東IC5千mでも入賞している。箱根予選は脚に不安があり欠場するも、全日本駅伝には復帰している。

下條乃將③28分47秒86/東京実業
 大学入学時から、山登りを意識していた選手。今年秋になって大きく飛躍。激坂王、世田谷246ハーフ、MARCH対抗戦と連続で結果を出している

2点:繋ぎの区間で区間中位で粘れる選手
杉本龍陽③28分46秒29/札幌日大
≪21:予72位≫
 高校時代に1万m29分台を記録している。大学でも今年になってからぐっと伸びてきて、箱根予選72位好走。その後1万m28分台を出している。

金橋佳佑④28分56秒70/札幌山の手
≪19:箱4区13位≫
 2年時に箱根予選・箱根本戦どちらでも活躍し、ロードで高い安定感がある選手。今期は怪我にも悩まされが、エントリーに間に合った。希望区間は6区?

杉彩文海②28分57秒71/鳥栖工業
≪21:予75位≫
 昨年秋に1万m28分台を出していて、飛躍候補だった選手。箱根予選では、トップ通過に貢献している。

新谷紘ノ介①29分34秒96/世羅
≪20:高4区13位≫
 高校時代は、強豪世羅高校で主力選手。大学に入ってからは、まだ目立っていなかったものの、世田谷246ハーフでは64分台。長い距離の目途が立った。

1点:繋ぎの区間で耐えられる選手
漆畑瑠人③28分53秒09/鹿児島城西
≪21:予168位、関東IC2部half15位≫
 昨年5千13分台&1万28分台を達成して、駅伝メンバーに迫った選手。箱根予選は失敗したものの、関東ICハーフでは15位と粘っている。

曳田道斗①29分06秒83/宮崎日大
 春先に5千mの記録をぐっと短縮していた選手。MARCH対抗戦で1万m29分06秒を出してメンバーに食い込んできた。

佐久間秀徳④29分15秒39/國學院久我山
 もともと1500mでインカレ入賞するなど中距離中心に活躍していた選手だが、徐々に距離を伸ばしてきた。世田谷246ハーフ64分少しで走り切り、長い距離でも対応できるところを見せた

0点:これまでの実績だと苦しい?or未知数

上位10名合計:41点
(参考:30点前後シード権争い、40点以上優勝争い)

【過去3年間成績】
97回11位
96回6位
95回17位

 戦力は高くなってきていますよね。4年生鈴木・手嶋選手が引っ張っていて、それぞれ往路の主要区間を希望していますね。怪我などで11月あたりはやや調子が悪かったですが、仕上がれば、十分往路で活躍できるはずです。

 このほかにも挙がってきた選手が多い。3年になって一気に中心選手となった小澤選手、学連記録会全体トップと調子がいい2年児玉選手らも、往路で活躍が見込まれている選手ですね。

 また、ロードで手堅い、3年櫛田・加藤選手も十分往路で戦う力がありますし、スピードのある富田選手もどこかで起用されるでしょうか。復路終盤も、4年橋本選手が担う力をつけてきていますし、平地は万全です。

 山に関しては、山登りは鈴木選手の可能性もありますが、どうやら3年下條選手が満を持して登場か。山下りは、ロードに強い金橋選手や1500mのスピードがある佐久間選手あたりで出場争いが繰り広げられている模様です。

 このほかにも、箱根予選二けた順位の杉本・杉選手や、1万m以上で結果を出した新谷・曳田選手らも上がってきましたね。箱根予選校ですが、十分に表彰台を狙う力を付けています。狙えるオーダーを考えてみます。

区間オーダー予想

 前回は1区2区で流れを作れなかったので、少なくとも6位躍進した前々回のように中位ではいきたいですね。

1区(21.3km)児玉真輝②28分22秒27
2区(23.1km)鈴木聖人④28分09秒24
3区(21.4km)手嶋杏丞④28分13秒70
4区(20.9km)小澤大輝③28分20秒67
5区(20.8km)下條乃將③28分47秒86

6区(20.8km)佐久間秀徳④29分15秒39
7区(21.3km)富田峻平③28分35秒41
8区(21.4km)櫛田佳希③28分19秒77
9区(23.1km)加藤大誠③28分56秒81
10区(23.0km)橋本大輝④28分43秒50

1区児玉選手…前回1区の児玉選手をもう一度起用すると予想します。前回区間16位ですが、2年になって一回り成長しています。全日本駅伝2区は有力者が揃った集団で区間2位、学連記録会で全体トップを取るなど力をつけています。今回は上位につけられると思います。

2区鈴木選手…下級生の頃から将来のエースと期待の高かった鈴木選手。今年は満を持して、2区登場するのではないでしょうか。1万m持ちタイムもチームトップ、秋は故障に悩みながらも結果を残しています。

 過去2度は5区山登りを担っていますので、権太坂・不動坂など、タフな区間は充分にやれる能力はあります。調子が上がってくれば、やはりチームで一番強いと思います。このオーダーが実現できれば、十分流れを作れます。

3区手嶋選手…3区は4年生もう一人のエース、手嶋選手。全日本駅伝では1区に起用されるなど、前半区間を任されることが多いですね。本人は1区希望ですが…私は前々回好走している3区でいいと思います。

 2年時の箱根予選では、上位集団から一人で抜け出す攻めの走りを見せていたり、自分でいくこともできるのですよね。なので、3区でチームを上位に引き上げる役割がいいかなと思います。

4区小澤選手…1年時から期待が高かった選手ですが、怪我などもあり不本意な日々が続き、悔しさやもどかしさを経験した選手。今年ついに飛躍の年となりましたね。山区間の前、重要な区間の4区でチームの勢いを加速する走りができると思います。

5区下條選手…主力では鈴木・櫛田選手あたりがこなせると思いますが、今年は登りに特化した選手を起用することができそうです。激坂王走って以降、ぐんぐん調子を上げている下條選手が満を持してデビューしそう。72分台あたりで走れれば十分のはず。

6区佐久間選手…3年連続出走した選手が卒業していますね。新たな候補として挙がっているのが4年佐久間選手になりますね。元々1500mでインカレ活躍していましたが、ここにきて走れる距離をぐっと伸ばしてきています。

 世田谷246ハーフで64分少し、同月のMARCH対抗戦でも1万m29分10秒台を出しています。下りに適性があるならやれるかなと思います。

7区富田選手…前回復路のエース区間9区を担当している富田選手を7区に回します。スピードがある選手ですが、7区はトラックで活躍している選手も結構活躍しているイメージがあります。やや未知数な6区の後。この区間で攻めることができればなと思います。

8区櫛田選手…今期は故障に苦しんでいますが、走れればロードには非常に強い選手。走れるなら間違いなくタフな区間で起用となるはずです。主要区間でもやれる彼を、ここに持ってこれるのは選手層厚い。区間所目指せます。

9区加藤選手…前回・前々回2区を担当している加藤選手を9区へ。本人は強い2区の希望があると思いますが、チーム内にも他に強そうな選手が出てきています。この区間で68分台、チームを表彰台圏内に引き上げる走りというのも面白いと思います。

10区橋本選手…今年になって一気に成長した4年生ですね。予選会で26位に食い込むと、全日本駅伝ではいきなり主要区間担当し7区4位と結果を残しています。1㎞3分少し切るくらいで刻んでいくのは本当に長けていそうです。有終の美を飾ってほしいです。

 他では、希望している児玉選手の2区も考えたのですよね。鈴木・手嶋・加藤選手の調子次第ですが、十分にあると思います。その場合は、1区手嶋2区児玉3区鈴木選手かな?秋以降の成績だと十分ありそうです。

まとめ

・山は専門選手にして、平地を強化するか
・序盤は4年生か、児玉選手ら下級生か
・復路は充分優勝候補とも渡り合える戦力!

 いいオーダーが組めると思います。まずは鈴木・手嶋選手の配置を考えると思います。鈴木選手は5区山登りにも思い入れがありますが、もう今の鈴木選手だと69分台以内でいかないことには割に合わなくなるかなぁと。

 それと鈴木選手を序盤に起用して、流れを作っていく方が、明治大優位に進んでいくのではないかなと思います。3年加藤・櫛田・小澤選手や2年児玉選手あたり、その時調子が上がっている選手をつぎ込んでいくのがいいと思います。

 山を乗り越えることができれば、復路は往路でも走れるランナーを残しておけます。今年こそ、強豪校にチャレンジできるともいます。

箱根駅伝2022【中央大学】戦力分析&区間オーダー予想!

 88回大会を最後に、中々シード権に手が届かない、古豪中央大。前回は往路は波に乗れず19位と低迷した。一方復路では3位と健闘。総合12位に終わったものの、選手には一つ自信になったようです。

 全日本予選を、9年ぶりに突破。4年生主力選手が不調だった箱根予選も2位で突破とチーム力が向上。さらに全日本本戦では、終盤の長距離区間で競り勝って10年ぶりシード権獲得。ようやく駅伝本戦で結果が出て、藤原監督もホロリ。箱根に向けて士気が高まっています。

戦力分析

7点:エース区間、山で貯金が望める選手

6点:エース区間、山で区間上位をとれる選手

5点:エース区間で区間中位以上いける選手
吉居大和②28分03秒90/仙台育英
≪21:全1区2位、箱予13位、日本IC5千m11位、日本5千16位、箱3区15位、20:日本5千3位≫
 ルーキー時代、5千mU-20日本記録を達成、日本選手権5千mでも3位に入るなど、トラックで大活躍!その後、疲労などもあり、かみ合わない時期も続きましたが、秋に復活。

 箱根予選は風も強かった中個人13位。全日本駅伝は1区を担当し区間2位、さらに直近の日体大では28分03秒と高パフォーマンス。一気に調子を上げてきました。藤原監督は「1区予定」とのこと。

4点:主要区間で区間上位でいける選手
三浦拓朗④28分20秒13/西脇工業
≪21:全5区3位、箱予173位、全予4組13位、箱8区7位、20箱3区12位≫
 4年生のスピードエース選手。全日本予選は4組出走し、久々の通過に貢献。箱根予選は調整に失敗したものの、全日本駅伝は5区を走り区間3位。シード権に繋がる走りを見せた。箱根駅伝は過去2度まずまず走っています。

若林陽大③28分42秒02/倉敷
≪21:全予2組4位、関東IC1部1万17位、箱6区5位、20:箱6区10位≫
 2年連続6区山下りを担当し、前回は58分台で走る好走を見せています。今年はトラックで1万m28分台を複数回出すなど基本走力も向上。57分台を狙っていきます。

中澤雄大③29分00秒40/学法石川
≪21:全7区8位、箱予40位、箱7区5位≫
 昨シーズンロードで一気に伸びてきた選手。初の箱根では7区で前半突っ込んだ中で区間5位の好走を見せました。今年は全日本駅伝では主要区間7区を担当し、好走を見せています。

手島 駿④29分08秒91/國學院久我山
≪21:全8区5位、箱予36位、全予1組7位、箱9区7位≫
 長い距離を中心に少しずつ台頭した選手。前回は復路エース区間9区で区間7位と粘りの走りを見せた。今シーズンは各主要大会全てで好走。全日本駅伝では8区5位と好走し、後続の追い上げを断ち切った。10区希望だが、往路2区もあり…?

3点:繋ぎの区間で区間上位で走れる選手
森 凪也④28分22秒28/福岡大大濠
≪21:予107位、箱2区16位、20:箱7区12位≫
 前年度エース選手として、華の2区を担当しているランナー。今年度は、秋口に1万m28分台を出した以外は、苦しいレースが続いている。MARCH対抗戦は欠場したが、エントリーには間に合わせてきた。

阿部陽樹①28分37秒35/西京
≪21:全2区12位、箱予32位、全予2組2位、20:高1区21位≫
 今年一番活躍したルーキー。全日予選は2組2位好走、箱根予選はチーム2番手に入った。初駅伝全日本駅伝は2区12位と辛酸を舐めるも、MARCH対抗戦で28分37秒大幅ベスト。

中野翔太②28分58秒80/世羅
≪21:全3区9位、箱予82位、全予3組11位≫
 大学入学前に1万m28分台を出していた選手。その後故障で苦しんでいたものの、今年復活。全日予選で3組11位に入るなど活躍。全日本本戦もスピード区間3区を任されて、これから中心的になる先週。

2点:繋ぎの区間で区間中位で粘れる選手
湯浅 仁②28分47秒81/宮崎日大
≪21:予74位、関東IC1部half21位≫
 関東ICハーフ・箱根予選と長い距離を中心に、今期結果を残している選手。MARCH対抗戦では初めて28分台を出した。

助川拓海③28分49秒58/水城
≪21:全4区13位、箱予78位、全予1組6位≫
 今年になって、各大会のレギュラーを掴んだ選手。全日本予選1組6位と好走、本戦では4区で大学駅伝デビューをしている。

園木大斗②29分03秒33/開新
≪21:全予4組17位、関東IC1部5千13位≫
 全日本予選最終組で健闘し、今年の飛躍候補として期待された選手。一転、病気で長期離脱したものの、MARCH対抗戦で1万m29分半ば。16人エントリーに間に合わせてきた。

倉田健太④29分11秒84/三条
≪21:関東IC1部half8位≫
 今年の関東インカレで8位入賞をもぎ取り、駅伝ファンを驚かせた選手。箱根予選は走っていないが、長い距離には自信あり。

田井野悠介③29分34秒90/世羅
≪21:予40位、関東IC1部half14位≫
 長い距離で少しずつ結果を残してきた選手。関東インカレハーフを経験すると、箱根予選では全体40位と好走を見せた。

1点:繋ぎの区間で耐えられる選手
井上大輝④28分45秒30/須磨学園
 トラックを中心に少しずつ結果を積み重ねてきた選手。MARCH対抗戦で28分45秒の自己ベストを出して、エントリーに入ってきた。

居田優太②28分46秒35/草津東
≪21:関東IC1部1500m3位≫
 1500mが得意なスピードランナーだが、11月以降の大会で5千m13分台&1万m28分台を出して、エントリーに入ってきた。

東海林宏一①29分24秒19/山形南
≪21:予76位、全予3組35位≫
 1年生で、全日本予選3組に選ばれるなど期待が高い選手。箱根予選も76位と一定の力があるところを見せた。

0点:これまでの実績だと苦しい?or未知数

上位10名合計:34点
(参考:30点前後シード権争い、40点以上優勝争い)

【過去3年間成績】
97回12位
96回12位
95回11位

 中央大もかなり戦力が充実してきています。一部状態が不明な主力選手がいるものの、復路を含めて戦えそうな選手が10名以上になってきています。

 エース選手は2年吉居選手でしょう。トラックのスピードで圧倒的な力がありますが、その中で箱根予選でもチームトップ。全日本駅伝は1区2位とチームに大きな流れをもたらしました。1区予定ですが、1年時にハーフ61分台で走っています。好調なら、区間記録ペースで自分で走っていくかも…?

 チームポイントとしては、2区をやる選手が誰になるかですかね。前回出場の4年森選手は今季は苦しいレースが多くなっています。同じく4年生三浦選手か、予選でチーム2番手だった1年阿部選手か。全日本で長距離区間を担当し、シード権確保に貢献した4年手島・3年中澤選手あたりが候補。吉居選手以外に大きく実績で目立つ選手が不在なだけに、ここをどうするかですね。

 それ以外は選手層豊富。予選で好走した3年田井野・助川、2年湯浅選手は長い距離でしっかり走れそう。関東ICハーフ8位入賞の4年倉田選手も復路で走れると思います。スピードがある4年井上・2年居田選手も調子が上がれば十分チャンスはあります。1年の東海林選手も一定の安定感があります。

 山に関しては、山下りは大きく攻めれそうなポイント。過去2度出走の3年若林選手が57分台を狙えるほど走力をつけています。5区山登りは、2年生の実力者中野選手が候補に挙がっているようです。

 また、夏前に大きく台頭しながらも、病気で長期離脱。今シーズンは厳しいと思われた2年園木選手も試合復帰し、エントリーに間に合わせています。

 予選などロードで好走している選手、トラック1万m28分台を出せるスピードランナー、不調から懸命に脱失つつある主力選手…多くのランナーが出場争いをしているのですよね。うまく仕上がった選手を、適材適所配置できれば…充分にあると思います。

区間オーダー予想

 2区を誰にするか、そして復路7区8区10区あたりの人選はかなり迷いました。

1区(21.3km)吉居大和②28分03秒90
2区(23.1km)三浦拓朗④28分20秒13
3区(21.4km)阿部陽樹①28分37秒35
4区(20.9km)中澤雄大③29分00秒40
5区(20.8km)中野翔太②28分58秒80

6区(20.8km)若林陽大③28分42秒02
7区(21.3km)助川拓海③28分49秒58
8区(21.4km)森 凪也④28分22秒28
9区(23.1km)手島 駿④29分08秒91
10区(23.0km)園木大斗②29分03秒33

1区吉居選手…稀代のスピードランナーです。今期は苦しんでいましたが、12月日体大記録会で1万m28分03秒と大幅ベストをマーク!おそらく1区を走る中でも、トップクラスのスピードを持つと思われます。

 注目なのは、藤原監督は「ハイペースに持ち込みライバル校を振り落とすイメージ」ですが…このまま好調維持できれば、区間記録ペースとなります。他校へのけん制なのか果たして??

2区三浦選手…ひとまず上位でいい流れで襷が来ると仮定します。それを引き継ぐとなると、4年生でスピードもある三浦選手にエース区間2区を託すのがいいと思います。夏前の勢いが戻っていれば十分に対応可能です。ラスト3㎞の上り坂も踏ん張って3区へ繋いでくれればと思います。

3区阿部選手…1年生ながら、箱根予選で2番手に入った阿部選手に託します。全日本駅伝では2区抜擢も、細かなアップダウンには苦しんだということ。その後、1万m28分37秒出していますので、序盤の下り以外は平地のこの区間がいいかなと思っています。持ち味を思いきり出してくれれば。

4区中澤選手…ロードで非常に安定した成績を残している選手ですね。全日本7区は見事な走りで総合8位のシード権内に浮上しました。箱根は、前回は裏の7区を走っていて好走しています。コースも知っていますし、さらに力が付いた今年、往路4区でも行けると思います。

5区中野選手…2年になってぐっとチームの主力選手の一人に成長してきた中野選手がおそらく担いそうですね。秋口に5千m13分45秒ベスト、箱根予選後、全日本駅伝はスピード区間3区起用だったのですが、その後MARCH対抗戦など出場なし。

 どうやら山登り対策のための模様?トラックの実績が多いので、ちょっと驚いていますが、素質は高い選手です。登りに適性があるのなら楽しみですね。

6区若林選手…俄然注目ですね。1年時は59分台、2年時は58分40秒台の区間5位で下ってチームに貢献している若林選手。今年は2度1万m28分台を記録。57分台をターゲットにできるほど、上積みが期待できるのですね。これならシード権を狙う大学に優位に立てるはずです。

7区助川選手…箱根予選も出走し、全日本大学駅伝も4区を出走している選手ですね。駅伝経験を積みましたし、トラックのスピードもありますし、6区からの勢いを加速することができればと思います。

8区森選手…本当に誰がか迷いました。予選二けた順位の田井野・湯浅選手ら多く候補入りますが、4年生森選手何とか復活できないかと思っています。2年時・3年時と箱根予選好走していて元来長い距離は問題ないはず。スタミナが必要な8区で予想します。

9区手島選手…前回9区区間7位と好走してから、一気にチーム主力格に成長した選手ですね。本人10区希望ですが、ロードの安定感からすると華の2区もあるのではと思うほどです。ひとまずは2年連続復路エース区間で走ってもらうと安心感ありますね。

10区園木選手…迷いましたが、もしかすると間に合うかもしれない園木選手。本来は今季一の成長株のはずです。病気などもありましたが、11月に試合復帰し急ピッチで調整中です。ある程度一定のリズムで刻むこの区間なら…どうでしょうか。

 主力が間に合わなくても、田井野・湯浅・倉田選手とロード手堅い選手もいますし、最近絶好調の居田選手も気になる存在。復路はかなり争いが激しいのではないでしょうか。

まとめ

・1区吉居選手でハイペースに持ち込むのか
・2区の座は誰が射止めるのか
・復路は主力が間に合うか、新戦力か

 興味は尽きないですよね。吉居選手が1区にくるか否かは、強豪校の首脳陣も注目です。1区の展開が大きく変わっていく可能性があります。主力選手を起用するか、若手選手で凌ぐのか…

 おそらく29日も、偵察要員の選手をエントリーしてきそうな気がしています。6選手すべて変更可能ですから、下手すると1区2区3区間、隠してくる可能性も…?

 中央大内でみるとやはり2区の人選がどうなるか。4年生意地か、ロードで手堅い選手か、1年生の勢いかだれになるか。復路も新戦力や故障明けの主力でかなりの争いだと思います。

 山下りは自信がありますので、復路はいけると思います。往路は他校とけん制もしながら、どのような戦い方になるか。非常に要注意の大学です。


hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。