新年度…ももうすぐ後半戦です。当サイトでも、関東大学長距離各チームの2021年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を再開していきたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。
昨年予選18位惨敗!3年生3本柱出現も、全日予選は戦えず…名門の急浮上のあるのか!?日本大学です。
※新入生の5000m上位5名ベスト順
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昨年度は、老将・青葉監督を迎えて、強化を目指したものの、非常に厳しい結果になりました。箱根予選ではボーダーの10位に全く届かない18位の惨敗。駐屯地の周回コース&良コンディションで、過去最速でのレース展開となりましたが、ついていくことはできませんでした。
書類選考で出場権のあった全日本大学駅伝は総合14位ながら、エースドゥング選手が過去最高の走りをしたのが収穫。その後、樋口・松岡選手ら日本人エースが頑張り、正月の箱根では小坂選手が7区で奮闘したのが救いでした。
今年度、小川監督が再々登板。体調不安が懸念されますが、近年では一番指導者として実績を残された方です。春先は3年生のエース選手の大幅ベストで盛り上がりましたが、全日本予選は息切れか15位と苦戦。箱根に再度戻ることはできるのか、もう一度戦力を見直しています。
※ベスト記録は、2021年9月1日現在
小坂友我④28分55秒36≪21:箱7区12位相当、20:全1区14位、予81位≫
山本起弘④29分33秒77
橋口大希④29分35秒68≪20:箱9区20位、19:予231位≫
疋田和直④29分39秒62≪20:予248位≫
八重畑龍和④29分40秒67
鈴木康平④29分42秒18≪19:箱5区14位、18:全4区18位≫
船越 陸④30分21秒70
大倉真亜玖④30分23秒13≪19:予144位≫
大池竜紀④30分24秒47
(武田悠太郎④29分03秒91)
トラックシーズンとなると、1500mが主戦場の山本主将が一番目立ったのかなと思います。関東IC決勝本番で3分49秒15のベスト!僅かに決勝進出には届きませんでしたが、ひとまず持っている力は出せたでしょうか。距離が一気に伸びた全日予選2組も31分以内で何とかまとめた形かな。
また、2大会前の箱根駅伝9区を走っている橋口選手は、4月日体大5千mを14分32秒でまとめたあと、関東IC5千mにも出走しています。全日予選は走りませんでしたが、箱根予選必ず力になるはず。
箱根出走してこの世代1万m28分55秒と抜けている小坂選手は調子が上がり切らなかったでしょうか。全日予選は1組で31位はやや額面割れでした。とはいえ、このままで終わることはないはず。
あとは、前回予選出走の疋田選手が関東ICハーフ出走した形。もう少し引っ張れたら…ですが仕方ないでしょうか。2大会前の予選144位の大倉選手や、1年時に箱根5区粘っている鈴木選手らが復活することを願います。
チャールズドゥング③28分05秒26≪20:全7区2位、予48位、箱2区12位、19:予4位≫
樋口翔太③28分09秒06≪20:全6区6位、予118位、箱3区8位、19:予33位≫
松岡竜矢③28分21秒52≪20:全2区16位、予219位、箱7区19位≫
若山 岳③29分24秒90≪20:全3区17位、予224位、箱8区19位≫
八木志樹③29分41秒85≪19:予274位≫
濱田祐知③29分46秒94
小野修平③29分48秒78
岩本 宙③29分50秒05
頼りはこの世代です。まずはエースドゥング選手。前回の予選は額面割れの48位でしたが、直後の全日本駅伝で7区2位の好走!ここからぐっとアベレージがあがった印象です。
4月日体大1万m28分05秒と大学ベスト、関東ICはハーフに出走し2位と表彰台に上がっています。全日予選は息切れでしたが、箱根予選に向けて再度浮上すると思います。
日本人は樋口選手が抜けていましたが、松岡選手が食らいつくように成長していますね。3月末国士大では松岡選手が13分56秒ベストで、記録会とはいえ樋口選手に競り勝ちます。
すると4月日体大では、ドゥング選手に付きながら、樋口選手が28分09秒大幅ベスト、松岡選手も28分21秒と奮闘しています。関東インカレでは松岡選手が10位、樋口選手12位でした。全日予選では松岡選手が4組を勝ち取っています。
この2人が他校と戦えるところまで気力高まれば、他校に対してアドバンテージがとれるはずです。まずはこの3本柱が、日大の箱根への希望となっています。
そして全体的にはこの世代が層が厚いですね。少し足踏みが続いているのが気がかりですが若山選手は関東ICと全日予選3組出走。元々高校時代有力者の八木選手は、日体大記録会で14分34秒で少しずつ復調傾向です。
あとは、びわ湖毎日マラソンを2時間16分41秒で走破し、全日予選1組出走の濱田選手、ようやく怪我から復帰してきている小野選手。彼らもまだ持っているポテンシャルを発揮していないでしょう。やはりこの世代ですね。
西村翔太②30分11秒86
山中泰地②30分44秒79
中西巧磨②30分52秒58
原田愛星②half64分16秒
谷口 賢②5千14分12秒27≪20:全4区15位、予252位≫
髙貝 瞬②5千14分12秒41
三木雄介②5千14分26秒60
寺元颯一②5千14分29秒43
下尾悠真②5千14分34秒00
この世代が伸びてくれると一気に戦いやすくなるのですが…。昨年は谷口・三木選手が箱根予選にエントリー。そのうち谷口選手が箱根予選、さらに全日本駅伝にも起用され、一足お先に大学駅伝主要大会デビューを飾りました。
今年度でいうと、ここまでは西村選手ですね。5千m記録会を14分37秒で走ると、全日予選2組に抜擢。30分27秒ながら2組19位で走り切っています。全日予選で一番の収穫でした。次いで、同じ5千記録会で14分34秒のベストを出した下尾選手あたりが勢いありますかね。
他にも谷口選手ら高校時代の有力選手いますが上がってこれるか…。ハーフ64分台の経験がある原田選手は、5千m15分オーバーながら試合には出ていました。彼らが出走できれば、選手層が厚くなります。
成績が落ちてもスカウトはある程度キープしていました。ただ、上層部が年単位で変わると、日大のスカウトもやや厳しくなりましたかね。
高校駅伝1区16位で14分15秒の長塩選手や、同じく高校駅伝2区11位とスピードのある所を見せた大野選手あたりがひとまず、実績的には目指す形。全体的には育成でじっくりでしょうか。
試合出場もまだ少なめ。年度初めの東海大対抗戦で大野・早見選手が1500mで4分切りをしています。また5月記録会で5000m複数人出場も、15分きりは安藤選手の14分58秒のみにとどまっていますかね…。
少し出遅れている感じが否めませんが、まずは夏合宿を超えて、どの選手が強さを増してくるかですね。
中心になるのは間違いなく3年生。ドゥング・樋口・松岡選手は、関東ICを見る限りは、しっかりと他校と戦えるエース選手になってきていると思います。春先の頃の勢いに戻れば、かなり面白い存在になるはずです。
そして3年生はそれ以外にも好選手がいます。1年時に箱根を経験して継続して試合に出場している若山選手に、これからまだ伸びそうな選手で濱田・小野選手らがいます。彼らが上がると懸念の選手層が改善されてくるはずです。
あとは4年生になってきますかね。2年生以下は、西村選手以外はまだ目途が立ってきていないですので、何とか走力で意地を見せてほしいところ。
勢いさえ戻れば上位で稼げるはずの松岡選手、長い距離なら粘れる可能性のある橋口・疋田選手に、スタミナが間に合えば山本選手あたりが候補になるでしょうか。
昨年はの予選18位惨敗は、予選への作戦失敗面もあると思います。他の大学でも設定ペース通りに走っても、全然浮上できないケースがありました。
ペースは気象条件に左右されることもあり何とも言えませんが、目標となるスピードは昨年よりずっと明確になってきています。あとはチームとしてどこまで覚悟を持って臨んでいけるか…。なんだかんだ2年連続で出場を逃したことはありません。しっかりと名門の名を刻みたい。
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