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【日本大学】箱根駅伝2021へ~新入生情報や戦力分析&区間オーダー予想も!

大学長距離&駅伝2020-2021新シーズン…開幕していますが、

 新型コロナウイルスの影響で、多くの春のトラックの主要大会や記録会が、

 中止及び延期になってしまいま、寂しい限りです。

 その中で、各チーム見えないところで、走力アップの鍛錬、

 そして箱根駅伝2021へ向けて、まい進しています。

 今一度、各チームの、学年別の主力選手や駅伝成績や新入生情報のまとめ、

 チーム全体の特長や戦力分析、そして…区間オーダー予想的なものもやってみたいと思います。

スピード展開についていけるか、老将・青葉新監督への大転換は実るのか!?日本大学です。

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【日本大学】箱根駅伝2021へ向けて~戦力分析や新入生情報等!

 前年度の箱根駅伝では厳しい現実を突きつけられました。往路に全主力を投入、前年度の経験者もいた中で、スピード展開についていけず往路15位。復路は6区山下りでの激走があったものの、選手層の薄さが露呈。順位を落とし総合18位。繰り上げの憂き目にもあってしまいました。

 そんな日大にびっくりなニュースが飛び込んできました。御年77歳になる青葉さんが、電撃現役復帰。母校である日本大学で監督として指揮を執ることになりました。若い武者監督を解任してまでの改革には非常に驚いたところです。

 体力的に大丈夫なのか、そんなことも思ってしまいますが、関東学連理事長として、動かれた方です。また、伝統校である日大は良くも悪くもいろいろ組織があると聞きます。うまく統括できるのは、青葉監督くらいかもしれません。選手たちの陸上熱がうまく繋がっていけばと思います。

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新チーム各学年戦力分析

4年生主力選手について

横山 徹④28分44秒31≪20:箱1区15位、19:予24位、箱1区17位、18:全1区7位≫
武田悠太郎④29分03秒91≪20:箱4区17位、19:予41位、箱4区8位、18:全2区12位、17:予119位≫
野田啓太④29分07秒48≪19:予244位、箱3区20位、18:全3区17位、17:予168位≫
竹元亮太④29分23秒47
高橋佐介④29分43秒25
遠田光太郎④29分45秒66
大塚史也④29分52秒70
関沼和曉④29分53秒03
小林陸大④29分53秒88≪19:予87位≫
桃川翔太④29分59秒84
川上瑠美梨④30分10秒47
池田亜久里④30分11秒13
宮崎佑喜④5千14分13秒15≪20:箱6区4位、19:箱6区16位≫

 この世代がまずは引っ張りたいですね。箱根経験者は4名、他にも1満30分前後の走力を持つ選手が増えてきています。まずは下級生時から駅伝に出続けている横山・武田選手。大会の好走は徐々に増えてきていたのですが、箱根駅伝は1区と4区、ともに連続した区間での出場でしたが、力及ばずでした。箱根に出れれば間違いなく核になるランナー。最終学年の意地に注目です。

 それから箱根で光った宮崎選手は貴重な戦力。山下りの激走は日大ファンを大いに沸かせた場面。平地の走力も伸びつつありますから予選でも力になるか。また、嬉しいのが野田選手がハーフ63分台で走れるようになった事。スピードはあるもののロードが不得手でした。ついに対応できました。自信をもって予選にいけるはずです。

 どのほかにも長い距離地道に力を付け来た選手は多いですね。小林選手は非常に安定感がありますし、高橋・遠田・大塚選手らは少しずつ成績を上げています。主将となった川上選手も直近の学内記録会で自己ベストを出して調子を上げています。彼らが予選で粘れれば、課題の選手層の薄さも解消されていくかもしれません。

3年生主力選手について

山本起弘③29分33秒77
橋口大希③29分35秒68≪20:箱9区20位、19:予231位≫
疋田和直③29分39秒62
八重畑龍和③29分40秒67
鈴木康平③29分42秒18≪19:箱5区14位、18:全4区18位≫
船越 陸③30分21秒70
天野竜汰③30分22秒66
大池竜紀③30分27秒47
大倉真亜玖③half65分15秒≪19:予144位≫

 有力選手の退部があり、非常に無念な思いがありますが、他の選手が伸びつつあります。橋口選手が箱根予選を経験し、復路9区で出走。区間最下位で悔しい繰り上げスタートにあいましたが、これがまた強くなるかどうか。

 他では記録会で度々上位に入る山本・疋田選手、故障が長引いていますが、山登りに適性ある鈴木選手、ハーフ65分台で走っている大倉選手も今後注目株。元々実力者の八重畑・天野・大池選手らもどうなるか非常に気になるところ。現状戦力となっている選手はまだ少ないのですが、しっかりと底上げできれば。

2年生主力選手について

チャールズドゥング②28分18秒22≪20:箱2区12位、19:予4位≫
樋口翔太②28分43秒88≪20:箱3区8位、19:予33位≫
松岡竜矢②29分11秒82≪20:箱7区19位≫
岩城亮介②29分12秒69
若山 岳②29分24秒90≪20:箱8区19位≫
八木志樹②29分41秒85≪19:予274位≫
濱田祐知②29分46秒94
岩本 宙②29分50秒05
小野修平②29分58秒79

 楽しみなのはこの世代となってきますね。なんと当時ルーキーで4名も箱根経験者が出ています。実業団経由で話題となったドゥング選手は、爆発力は少ないものの、安定している印象。もう一つ走力が上がれば破壊力が出てきます。

 さらにエースとなっていきそうなのが樋口選手。早くも1万m28分台を叩き出し、流れがいいとは言えない中で、箱根3区区間一桁。突っ込んでどんどん走っていける所は大いに魅力です。

 さらに復路では松岡・若山選手が箱根を経験。ともに区間19位と苦戦も今後の伸びに期待。松岡選手は学内記録会でも好走がありました。これに持ちタイムは変わらない岩城選手、同じく学内記録会29分台の濱田・小野選手、高校時代実力者の八木選手がいます。この世代の伸びは今年度の日大の浮沈を大きく左右するかもしれません。

1万m上位10人平均:7位29分04秒4

 そして持ちタイム平均は、僅差とはいえとても高かった!箱根駅伝の出場権を得るのに苦心、本戦でシード権争いに絡めずに終わったチームとは思えないくらいです。卒業生でタイムを持っていた選手が少なかった事はありますが、全体的には新2年生の底上げが思ったより早く進んだため、平均タイムが短縮した感じですかね。

 ここ最近の実績が少ないとはいえ、伸び盛りの選手が多く出てきているのは、上位進出のチャンスと言いたいところ。青葉監督に代わったところが、うまく追い風になる事を願います。

新入生情報~5000m持ちタイムと全国大会成績も!

谷口 賢(豊川)14分12秒27≪20:全5区15位、19:高3区7位≫
髙貝 瞬(秋田工)14分12秒41≪20:全4区8位、19:高4区11位≫
原田愛星(豊川)14分19秒58/half64分16秒
三木雄介(西京)14分26秒74≪20:全5区18位、19:高3区19位≫
寺元颯一(倉敷)14分29秒43≪19:高4区14位≫
5千m上位5名平均:11位14分20秒0
栗原遼大(佐野日大)14分33秒91
下尾悠真(市岐阜商)14分36秒95
山内大地(九州学院)14分40秒50≪19:高2区24位≫
土井拓実(富山商)14分42秒48≪20:全5区36位、19:高4区36位≫
久保昇陽(松山商)14分45秒35≪19:高3区35位≫
山中泰地(成田)14分48秒05
奥野奏輝(倉敷)14分50秒80≪19:高5区13位≫
中西巧磨(鹿児島城西)14分52秒04
相澤俊介(仙台育英)14分52秒83
原塚達己(西脇工業)15分03秒68
石井稔基(倉敷)15分22秒32
岩井和也(和歌山北)15分27秒26

 伝統校日大、今年もある程度スカウトはできたと言えるのではないでしょうか。5千m上位5名平均11位14分20秒というのもですが、全国的な駅伝を経験している選手がかなり多いように思います。

 谷口・髙貝選手が14分12秒のタイムを持っていて、ともに高校駅伝で主要区間で区間上位で戦っています。谷口選手の高校3区7位は留学生もいますしなかなかのものですね。さらに三木選手が好調で、学内記録会でベスト更新しています。その三木選手と寺元選手も主要区間で区間中位より上の成績です。

 また原田選手が、入学前にハーフ64分16秒を出していてこれはかなりの記録です。その他の大会でどれだけ出せるか注目ですよね。このほか5千14分30秒・40秒の選手でも駅伝で走っているランナーも多いですね。日大で芽が出ればと思います。

今から考える三大駅伝オーダー予想

※ともに予選通過する必要あり

全日本:髙貝①-武田④-横山④-松岡②-山本③-野田④-ドゥング②-樋口②

箱根:横山④-樋口②-ドゥング②-武田④-谷口① 宮崎④-岩城②-小林④-松岡②-野田④

 箱根のオーダーは少し捻って予想しました。樋口選手を思い切って2区にして他校のエースと勝負させて、ドゥング選手3区で前を狙っていく。これもまた一つの形かなと思います。横山・武田選手の経験者に何とか踏ん張ってもらい、5区はルーキーなど若手から選手が出てこれば。

 そして復路宮崎選手で何とかシード権より前に。あとは勢いのある松岡選手ら2年生の選手や、4年間かけて力をつけた小林・野田選手らに託す…自分の描く青写真はそんな感じになりますかねぇ。トラックのスピードは少しずつついてきているので、うまく駅伝の流れに乗れればやれるチームのはずです。

 箱根予選に関しては何とも言えないですが、まずは4年生と2年生が非常に大事になってくるでしょう。4年は横山・武田選手だけでなく、小林・野田・高橋・宮崎選手らもしっかりと上位に。64分台は出せる走力はあるはずの選手。2年生はドゥング選手の貯金は勿論、樋口選手がどこまでやれるか。松岡・若山・岩城選手らもどこまでついていけるかでしょうか。

 これに3年生や1年生で65分切る選手が複数人出てくれば、課題の選手層の薄さはだいぶ改善さてくるはず。しっかりと本戦へ進めるチームになるはずです。

【日本大学まとめ!】箱根駅伝2021へ向けて

・青葉監督への大転換!
・4年生と2年生がチームを引っ張っている
・昨年に比べて選手層は改善されそう?

 あまり語りすぎても仕方ないかもしれませんが、やはり青葉監督に再び現場に戻ってきて頂いて、どのように体制が変化していくかというのは非常に気になる次第です。長く関東学連の上層部として箱根駅伝にかかわってきた中、どのようなことが母校に必要と思われているか。そのあたりも、チームに浮沈にかかわるので、これだけでも大きく注目です。

 チームをみると、4年生と2年生が目立っています。箱根駅伝往路で揉まれている横山・武田・野田選手に、ロードで堅実な小林選手ら。他にも1万29分台ランナーが大勢います。2年生はドゥング・樋口選手ら既に箱根駅伝経験者4名。ここのところ有力新人を獲得しても、育成に苦労してきていますが、持ちタイムなどぐっと上昇しているのもポイントです。

 3年生は少し遅れつつも29分台が増えてきていますし、1年生は非常に楽しみな選手が増えてきています。育成がうまく生き始めていますし、順調なら、課題の選手層の改善も見えてきますし、大エースを活かせるチーム作りがようやく本格的にとりかかっていけるかもしれません。

 箱根予選は過酷さがどんどん増してきているので、確実に通過するとは言えません。ただ、現状なら昨年からチーム力自体はアップできそうな印象です。まずは、箱根予選までにどのような陣容になっているか注目です。

hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。