来年は2020年、そして令和初の箱根駅伝を迎えます。
大会数としては96回目となります。
どういう勝負になるかとても楽しみですね。
その予選会は、2019年の10月に行われます。
今年だけの変更点として、
例年より、エントリー期日と開催日が1周遅いというのがあげられますね。
そういうことも含めて、第96回箱根駅伝2020予選会をまとめていきます。
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こちらを参考にしています。
エントリー期日:2019年10月14日(火)9時30分
スタート:2019年10月26日(土)9時35分
場所:陸上自衛隊立川駐屯地~立川市街地~国営昭和記念公園
いつもより2週程遅い開催となっています。これに関しては、後程説明します。
スタートは大人数でスタート(例年500人前後)するため、広い駐屯地となっています。
何週かすると、一部住宅地を経て、昭和記念公園の中に入っていきます。道が狭くなり、カーブも多く、さらに終盤は細かなアップダウンが続くコースとなっています。まさに箱根の前の”関門”といった感じですね!
例年は、体育の日がある週の土曜日に行われています。
(今年は19日でした)
年号が変わる国家的行事によるためで19年度限りの対応。東京・立川市の開催地や競技方法は例年と同じ。
報知新聞より
22日(火)に、その国家的行事があるそうですね。
その行事が終わった後に、日程をずらしたそうです。
①気温は少し低くなる⇒高速レースか??
天気こそ、本当に当日にならないと分からないところがありますが…。
10月中旬⇒下旬となりますので、少し涼しい条件になりやすいかもですね。
涼しいと高速レースになりやすいですが、チームの戦略面や特性で、少し通過校が左右されるかも??
②全日本大学駅伝が8日後に開催される過密日程(一部のチーム)
これは大学駅伝全体としての問題ですが、
箱根駅伝予選会と全日本大学駅伝どちらも出場するチームが、主要大会に2週連続で出場しなければならず、過密日程になることがあげられます。
箱根駅伝2020のシード校でないけど、全日本大学駅伝2019の本戦切符を得られている大学チームとも言い換えられますかね。
・東京国際大学
・明治大学
・早稲田大学
・日本体育大学
・城西大学
この5校がそれにあたります。
出場する選手を少し分けたり、チーム内での戦略があるかもしれません。
シード校や大学チーム名が出てきたところで、出場資格や世選考方法ルールについて説明します
すべての大学チームが予選をするわけではなく、免除になっている大学もあります。
それは箱根駅伝2019で上位10校に入り、箱根駅伝2020のシード校となっているチームです。
この10チームは、今年の箱根駅伝予選会は免除となっています。三大駅伝で元気な姿が見れるはずです。
シードのない大学の中で以下の条件を満たしたチームになります。
・関東地区学連所属の1都7県(東京・埼玉・神奈川・千葉・茨城・群馬・栃木・山梨県)
・年齢制限はないが、予選本戦を含めて、エントリー数が4回までの選手
・大学院に進学すれば、エントリー回数はリセットされる
・大学院生は、その大学院でチームを作る必要がある
・2018年1月1日~2019年10月13日の間に10000m公認記録34分00秒00以内を10名以上揃えたチーム
実は、箱根駅伝は全国駅伝ではなく、関東地区のチームのみの出場です。その中から、さらに走力がある選手が揃った大学チームのみとなります。
年齢制限はありませんが、エントリーの回数での制限があります。有力選手の留年・院生での出場を防ぐためですかね。院生は、大学院でチームを作る必要があり、チームでの出場自体がかなり難しくなっています。
タイムの基準については、今年の箱根駅伝出場校や、予選で惜しくも敗れていたチーム、スポーツ推薦などで駅伝を強化しているチームあたりは問題なくクリアできるレベルです。
長距離を強化していないチームは、毎年懸命に記録に挑戦して、選手を揃えています。昨年からタイムの基準が厳しくなり、毎年50校近くだったのが、前回は39校が出場、今年はさらに増えるかどうか?
そして予選会は駅伝形式ではなく、一発タイムレースとなっています。
・ハーフマラソン(21.0975㎞)の一発タイムレース
・14人エントリー、当日12人出走
・そのうち上位10名の合計タイムが少ない上位10校が箱根本戦へ
予選が出来たころは10マイル(16㎞ほど)、それが20㎞になり、昨年からハーフマラソンと徐々に距離が伸びていきました。箱根駅伝が20.7㎞~23.㎞の区間編成なので、より本戦に近い距離になりました。
12名が同時出走し、上位10名の合計タイムで競います。2名余裕があるのが、一つポイントだったりします。
また、一発タイムレースのため、エース以外の選手は、集団走で失速する選手を最小限にするチームも見られます。当日の戦略面も、コアなファンは大いに注目しています。
勢いのあるチームはこのあたりですかね
・中央大学(前回11位)…柱は卒業したものの、3年池田・加井・矢野選手、2年森・三浦選手らの成長で、総合力が高まってきた。3年畝選手の復調も大きい。全日本予選は次点で敗戦も、確かな手応えはあったはず。
・早稲田大学(前回12位)…一部主力選手に不調があるものの、大黒柱4年太田智選手が復活。1年生も井川・鈴木・小指選手が早くもベストで元気、他の4年生がやや不安定なのが気になるところか。3年吉田、2年中谷・千明選手選手ら脇を固める選手の力が大事になりそう。
・日本体育大学(前回13位)…体制に変化がある中、しっかりチームがまとまってきている。全日本予選では主力が元気で4年中川・山口、3年池田選手が非常に好調だった。中堅選手が不調も、代わりの選手がしっかりカバーしていて総合力が高い。
・【要注目校】東京国際大学(前回15位)…注目株はここになってきていますね。全日本予選をトップ通過!新留学生ビンセント選手と、伊藤・真船選手の頑張りはありましたが、新戦力選手の思わぬ活躍もありました。相沢・山瀬・芳賀選手らが、秋に本調子に戻ってきていれば、かなり手ごわいチームになっているはずです。
・明治大学(前回17位)…平均的な走力が非常に高いのはこのチームでしょうかね。4年生エース阿部選手の他に、3年小袖・前田・村上、2年鈴木選手ら、走力の高い選手が多い。1年生も加藤選手ら早くも出てきて言える選手がいます。阿部選手以外の4年生とロードの不安定さの克服がカギでしょうか。
勢いづいている新興勢力の東京国際、走力が高い選手の多い明治大、更に伝統校の中大・早大・日体大あたりが有力でしょうか。
その他、今年の箱根駅伝11位~22位のチームの状況です。前回は95回大会記念枠で2枠増えていました。少なくとも2校は、96回大会の本戦に出場できないことになります。
・日本大学(前回14位)…全日本予選は主力選手の不調で届かなかったものの走力は上がってきている。ドゥング・武田選手らエース選手らが復調すれば、粘っていける選手は揃っている。ルーキーも面白いです。
・神奈川大学(前回16位)…全日本予選は、越川・井手選手の不調、荻野選手が欠場する中、中堅の北崎選手、若手の西方・島崎選手らで健闘した。選手層が薄いので、主力がしっかり戻るかどうかがカギ。
・国士舘大学(前回18位)…前回の箱根は4年生中心。大幅に戦力ダウンしている中、ヴィンセント選手や、4年石川選手、2年長谷川選手ら中心に懸命の強化中。全日本予選の厳しい結果から、どこまで総合力が上がるか。
・大東文化大学(前回19位)…比較的選手層が薄い中、4年川澄・奈良選手の不調にも苦しんだ前半シーズン。それでも4年佐藤、3年三ツ星、2年片。根選手らに目途が立ち始め、連続出場も見えてきたところ
・城西大学(前回20位)…エース荻久保選手が好調!安定した記録を連発。また菊地選手がロードエースの雰囲気、菅原選手の急成長もあった。他、西嶋選手ら記録を出したことのある選手がどこまで粘れるか。
・山梨学院大学(前回21位)…全日本予選はムルア選手以外に、坪井・森山・山田選手らの健闘があり善戦。戦力は上がりつつあるので、あとは川口・宮地選手らロード型の4年生の選手の粘りが大事になる。
・上武大学(前回22位)…なんだかんだで毎年予選は突破するチーム。4年佐々木・鴨川、3年岩崎・坂本選手らが主力選手でチームを引っ張る。集団走がしっかり成功すれば、連続出場を保てる可能性はある。
日大と神奈川は自力は高く、通過候補。
大東と城西はミスが出なければ、通過だがちょっと怖い
ここまでで9枠
山学と上武はボーダー、国士はボーダーやや下と言う印象です。
前回出場校があふれるのが確実な中、更に復帰を狙う大学、初出場を狙う大学がいくつもあります。今回はそのうち有力な5校を紹介します。
◎復帰を狙うチーム
・創価大学(前回予選15位)…大学駅伝常連の壁に阻まれ続けている印象。今年はムイル選手が復帰し、米満・鈴木選手ら主力選手が成長。また、福田選手らにも勢いが出つつある。前回不出場のチームの中では一番力があるはずです。
・東京農業大学(前回予選16位)…今年も苦しいと思われた中、4年川田選手がエースに成長し注目の存在に。他にも2年畠山、実業団を経た1年山田選手らの頑張りもあり、全日本予選で健闘!ロードもいけるか。
・専修大学(前回予選14位)…2年生の頃からチームを引っ張る長谷川選手が最終学年に。走りは磨きがかかっている。他にも4年小林3年茅野2年南選手、1年生も始動が早い。総合力を上げる事ができるか。
・亜細亜大学(前回予選13位)…前回予選で予想以上の健闘!戦力ダウンしたが、河村選手ら2年生を中心に育成が進んでいる。上土井・田崎選手ら4年生の復帰次第では、面白い戦いができそうだ。
◎初出場を狙うチーム
・【要注目校】麗澤大学(前回予選12位・次点)…俄然注目になってきているチームですね。前回予選次点、今年7年ぶり出場の全日本予選も健闘していました。4年生エース国川選手の貯金、更に4年宮田2年椎野選手らが順位を押し上げる事が出来るか。
・駿河台大学(前回予選17位)…強力な武器になった2年ジェームス選手、3年吉里選手の2本柱で全日本予選に初出場した。他にも屋富祖・石山選手ら走力が上がってきています。どこまで上位にチャレンジできるか。
創価・麗澤大は充分ボーダーに絡む力はあると思います
トップ通過候補:東国大、明大
上位通過候補:中大、早大、日体大
通過ボーダーやや上:日大、神大、大東、城西
通過ボーダー:上武/山学、創価、麗澤
通過ボーダーやや下:農大・亜大・専大
など
だいたいこのあたりのチームで10枠をかけた争いが行われるでしょう。
2019年10月25日(土)9時35分号砲です。
どの大学が切符をもぎ取るのか楽しみですね。