16箱根5位、16出雲3位、16全日本7位、17箱根10位
東 海 大 学~2016年度卒業生&2017年箱根駅伝に向けて
石橋安孝28分52秒59≪17:箱7区1位、16:全4区6位、箱4区2位、15:全2区7位、出6区3位、箱7区7位、14:全7区2位、予127位、13:予23位≫⇒SGHグループ
林竜之介29分34秒08≪17:箱10区7位、16:全8区9位、箱8区6位、15:全6区5位、出5区4位≫⇒SGHグループ
廣田雄希28分30秒76≪16:箱3区5位、15:全5区6位、出4区4位、箱3区12位、14:全3区12位、予22位、13:予21位≫⇒SUBARU
土屋貴幸29分16秒88≪15:箱10区13位、14:箱3区6位、13:予73位≫⇒?
荒井七海29分34秒85≪14:箱4区20位、13:予64位≫…15:1500m日本選手権優勝⇒Honda
福村拳太29分39秒00≪14:箱6区8位、13:予94位≫⇒ラフィネ
桐原翔太29分44秒04≪14:予94位、13:予74位≫
成田元一29分47秒05≪14:予115位≫⇒ラフィネ
安藤健太29分30秒58⇒NTT東日本
宮本甲斐29分15秒71⇒コモディイイダ
瑞慶覧伸哉29分38秒09⇒滝ケ原自衛隊
シード落ちから強豪校になっていく過程、過酷な競争に揉まれた世代になりますかね。この年もスカウト成功と思ったのですが、色んな事がありました。その中で、一番東海大の大学駅伝に貢献したと言えるのは石橋選手でしょう。
1年目から関東IC3障5位入賞を果たすと秋には1万28分台を記録、箱根予選で個人23位の好走を見せ、通過に大きく貢献します。その後故障で箱根や2年春シーズンは棒に振ります。回復途上だった2年時の予選で失速しますが、大舞台での失速はおそらくこれくらい。直後の大学駅伝デビューとなった全日本では7区2位の快走、やや驚きだったシード権獲得へ導きます。箱根も区間一桁で4年ぶりシード権確保に貢献します。
3年になって5千13分台をマークすると、再び関東IC3障で入賞。駅伝では出雲はアンカー、全日本では2区といった主要区間を担当し結果を残します。その中、箱根は最短区間の4区へ。さすがの走力で区間2位の成績!この時は急遽変更となった1区2区が失速したのですが、見事に流れを作る走りでした。4年時は関東IC・日本IC共に3障2位と結果を残します。それでも駅伝メンバーは新入生らと激しい争いにさらされます。
全日本は出走するも、その後に脚を痛め、万全の状態で正月を迎えられませんでした。それでもこれまでの安定感、試合への調整能力に長けているとの高校時代の恩師の後押しもあり直前に7区起用へ。チームは15位でシード権とは1分半以上、石橋選手の出来がシード権獲得に大きく左右する場面でした。序盤から攻めると終盤も粘り切り、自身初となる区間賞のタイトルを獲得!常人とはちょっと違う能力がありますね!実業団で更に大きな舞台で発揮してほしいです!
林選手は3年生の時に駅伝デビューをしますね。最も、ロードに関しては2年時の上尾ハーフで63分13秒と高い自己ベストをマークしています。そのロードの安定感を買われ、駅伝は全て中盤~終盤の区間での登場になります。3年時に全て区間5位前後にまとめており、総合5位を狙っていたチームに貢献します。大きく注目を集めたのは日本学生ハーフでここで優勝、1500m~20㎞までオールマイティーに走れるランナーと一気に全国区になりましたね。
ただ、最終学年は調整に苦労します。全日本はアンカーを任されるも、すぐ目の前にいた6位のランナーに付けず、シード権を逃してしまいます。箱根もやや不安のある中で出場、今度もシード権争いの最中でしたが、他校と激しく競る展開に食らいつきます。終盤きつくなりましたが、今度はアンカーの役割を果たしました。3年時に見せた潜在能力を実業団で開花してほしいですね。
他、1年生の頃から期待された選手は大勢いますね。廣田選手は全日本予選2組2位の走りを見せると、9月に1万28分44秒、箱根予選はチームトップの走りを見せます。一気にエース格に上り詰めるのかと思われました。ただ、そこからは故障もあり、苦しい結果も多くなります。その中で3年時は三大駅伝フル出場、1万28分30秒をマークして臨んだ箱根は3区登場、17位という位置で襷を受けた中、区間5位の走り。流れを作り替えた走りは素晴らしかったです。
土屋選手は高校時代からハーフ64分台をマーク、その流れで1年時の箱根も3区6位と粘りの走りを見せます。ただ、その後中々記録会等で結果は残せず、2年時の箱根を合わせて2度の駅伝出走に留まったのが惜しまれます。
キラリ光った選手で1年時に1度のみ箱根出走をしている選手が2名いますね。福村選手は山下りに適性がありいきなり区間8位の成績を残します。その後は怪我に苦しみ、4年時に復帰しますが部内競争に敗れました。荒井選手は1年時に4区出走して今うが、それ以上に1500mが得意なスピードが魅力のランナーでした。
3年時に1500m日本選手権優勝したのは本当に驚きましたね!4年時には主将となってチームをまとめます。駅伝メンバーには入れませんでしたが、先日のクロカン日本選手権で元気な姿を見せてくれました。
他にもたくさんランナーいますが5人ほど。桐原・成田選手は下級生の頃に全日本予選・箱根予選で顔を見せていますね。特に2年時はどちらの予選も2人とも出走、通過に貢献しています。安藤選手は高島平好走直後の2年時全日本が一番メンバー入りに近づきましたね。確か9番手だったかと。最後の箱根で16人入りを逃しますが、年末の20㎞TTで59分台をマークし、チームを盛り立てました。
また、コツコツ積み上げた宮本・瑞慶覧選手が4年生の箱根で16人のメンバー入り、特に宮本選手は絶好調で10区エントリー(林選手と当日変更)までこぎつける充実ぶりだったそうです。多く揉まれた中での経験を次に生かしてほしいですね。
新チームの戦力分析
【新4年生以下1万ベスト10】
川端千都④28分44秒71≪17:箱9区5位、16:全2区13位、出4区6位、箱7区12位、15:全1区10位、出1区5位、箱2区7位、14:全2区8位、予15位≫
湊谷春紀③28分46秒59≪16:出6区5位、箱1区16位、15:全3区3位、出2区5位≫
關 颯人②28分48秒63≪17:箱2区13位、16:出3区1位≫
鬼塚翔太②28分55秒26≪17:箱1区2位、16:全1区10位、出1区2位≫
高田凜太郎②28分57秒91≪16:全5区5位≫
松尾淳之介②28分59秒85≪17:箱4区12位≫
春日千速④29分05秒39≪17:箱8区5位、16:箱2区15位、15:全4区10位、出3区6位、箱8区5位、14:予102位≫
湯澤 舜③29分13秒44
中島怜利②29分16秒18≪17:箱6区8位≫
郡司陽大②29分22秒13
在校生1万上位10人平均2位29分01秒0
【その他、有力在校生】
國行麗生④29分25秒80≪17:箱3区17位、16:全6区2位、箱6区11位、15:全7区6位≫
小林和弥④29分38秒31
伊東航己②29分43秒45
羽生拓矢②29分44秒58≪16:全7区14位≫
三上嵩斗③29分48秒41≪16:出5区2位≫
館澤亨次②29分50秒67≪17:箱5区13位、16:全3区1位、出2区2位≫
阪口竜平②30分12秒64
【新入生】
名取燎太①13分52秒61≪17:都5区1位、16:高1区1位、国体5千10位、IH5千13位≫
塩澤稀夕①13分58秒49≪17:都1区1位、16:高1区2位、国体5千4位、IH5千7位≫
西田壮志①14分15秒28≪17:都5区9位、16:高1区3位、IH3障2位≫
上村亮太①14分26秒78≪16:高2区3位≫
米田智哉①14分29秒31
新入生5千上位5人平均5位14分12秒4
布川理稀雄①14分36秒91≪17:高4区23位、16:高2区8位、IH3障11位≫
渡邉雄図①14分37秒71
長 祐作①14分38秒62
【今から考える箱根駅伝オーダー予想】
名取-鬼塚-舘澤-關-春日 中島-松尾-高田-川端-湯澤
箱根は若さが出ましたが、メンツは本当に充実の一途を辿っていますよね。基本的には東海大はトラック中心の強化がメインと考えると、出雲と全日本は優勝候補筆頭になりうる存在かなと思っています。まずは注目となるのは新2年で箱根1区好走後、唐津10マイル・クロカン日本選手権と立て続けにトップを取っている鬼塚選手は大きく注目の存在になりましたし、将来のエース候補の關選手は1500m得意の阪口選手とともに海外で練習中、駅伝デビューは果たしてロード適正が高い松尾・高田選手、長い距離でも力が出せるようになってきた舘澤・中島選手、高校時代のスターの羽生選手も力を蓄えていることでしょう。
これに新4年生も頑張っていますよね。丸亀ハーフでかつて箱根2区出走した川端・春日選手が62分台をマーク、國行選手も続きました。東海大は1年生の頃に活躍した選手が4年になってもう少しという状況が続いているだけに、この結果はいい傾向と思う。走りでもバトルといきたい。新1年も数は昨年ほどではないですが、トップレベルの選手が2名入部してますね。高校・都道府県両駅伝で好走している名取選手と、それとほぼ変わらない成績でIHと国体のトラックでは上回っている塩澤選手がきます。そして彼らがすぐにレギュラーが取れる状況ではない中、どう成長曲線を描くか注目ですね。
唯一新3年がもう少しという状況なのが今の難点でしょうか。最も湊谷選手は青梅30㎞を無事出走するなど少しずつ上がってきています。あとは長い距離に強い湯澤選手や出雲でデビューしている三上選手らも加わってこれるかといったところでしょう。成長次第では本当にドリームチームになる可能性も秘めている東海大、タイトルを取り切るような大会も出していきたいところです。