進めていきます。
16箱根9位、16出雲4位、16全日本5位、17箱根6位
中央学院大学~2016年度卒業生&2017年度に向けて
村上優輝29分19秒37≪17:箱10区3位、16:全8区6位、出4区4位、15:全5区12位、箱4区15位、14:予125位、箱4区15位、13:全5区16位≫⇒JFEスチール
海老澤剛29分06秒95≪16:箱9区6位、15:全3区7位、出4区9位、箱2区11位、14:全3区3位、予29位、箱6区12位≫⇒YKK
海老澤太29分40秒89≪17:箱7区6位、16:箱7区7位、15:箱7区11位≫⇒ラフィネ
久保田翼29分37秒19≪15:箱10区14位、14:全6区17位、予149位≫
藤花尚之29分43秒77≪14:予162位≫
伊藤 翼29分45秒91
(渡辺聖矢≪14:予90位≫)
(清水翔太≪14:予116位≫)
5千14分10秒台を持っている選手が入部、当時の中央学大としてはビッグニュースでした。村上選手は1年時の全日本予選からメンバーに入り、将来期待されました。その全日本で駅伝もデビューしています。ただ、長いロードへの適応が遅れたのか駅伝で活躍するのは一苦労します。箱根はスピードを見込まれ2年連続4区起用も区間15位、2年時の箱根予選も100位台、他の駅伝も3年生まで全て区間二桁順位と苦しい成績が続きます。3年時箱根は暑さに強いということで9区予定も故障で欠場することになってしまいます。
ただ、主将となった4年生になってから一気に変わり始めます。一番暑い時間だからと起用された全日本予選1組。超スローペースとなった中、終盤に一気に抜け出し組トップをとり、走りで引っ張ります。迎えた駅伝シーズンも出雲4区4位と初の一桁順位、それだけじゃなく6位から4位と中学大を一つ上のステージに引き上げます。全日本はアンカーを担当しここでも59分台の好走で5位をキープしシード権獲得、箱根もアンカーの大役を任され、後ろから追い上げるチームがある中ラストの切れ味を発揮、区間3位の好走で中学大史上3番目の好成績となる6位でゴールテープを切りました。最終学年でついに開花、良かったですね。
さて、箱根で大きくクローズアップしたのは海老澤兄弟の給水でした。給水を渡した兄・剛選手が本来は主力選手なんですよね。1年時の箱根は上尾ハーフギリギリ66分切りの中、山下り起用。区間12位とセンスを見せます。すると2年の秋に急成長、予選29位・全日本3区3位・1万29分10秒台と立て続けに好成績をマーク、箱根は他の主力の適材適所の形もあり箱根2区に抜擢。69分台で大役を果たします。ただ、ここから足踏み。1万でベストは出すものの、出雲と全日本は繋ぎ区間に回ります。20㎞の箱根は9区起用も本当は7区予定、粘りを見せるも終盤に脱水症状に陥ります。迎えた最終シーズンは山登り5区を想定も、全日本を前に疲労骨折、最後の箱根には間に合いませんでした。
兄の無念の思いを受け継ぎ、弟・太選手が懸命の力走を見せます。2年生以降、3年連続7区出走しているのですね。そしてチームは3年連続シード権獲得…。シード権争い上、こういう区間で計算が立ったのは大きいですよね。成績も区間11位、区間7位、区間6位と毎年上がっていくのがいいですね。ハーフの距離での自分の走り方が確立していた感じでしょうか。最終学年では、ラストの3㎞が一番になるなど、川崎監督がしてほしい走りを体現していたと言えそうです。兄弟それぞれ違うチームへ進みますが、2人の成績に注目ですね。
その他の選手は2年生の時に名前が挙がった選手多いですかね。特に2年時の予選では海老澤選手以外にも渡辺・清水・久保田・藤花選手が出走しているのですよね。この中で決して成績が高かったわけではない久保田選手が全日本と箱根と連続出走しているのが面白いところ。久保田選手は最終学年でも1万29分40秒台出すなど、しっかり走力を保っていました。また、蘆田選手が全日本予選3組に出走、村上選手とコンビを組んでいます。あとは伊藤選手に関しては、最終学年に1万のベストを29分45秒へ、最後まで箱根のメンバー入りを目指しました。
新チームの戦力分析
【新4年生以下1万ベスト10】
高砂大地②28分54秒13≪17:箱2区15位、16:全4区3位、出6区3位、都1区9位、15:高1区7位≫
大森 澪④29分06秒71≪17:箱根1区8位、16:全1区9位、出3区6位、箱2区10位、15:全8区5位、出1区13位、14:全5区18位、予91位≫
森田智哉③29分22秒43≪15:全7区10位≫
細谷恭平④29分25秒49≪17:箱5区3位、16:箱8区3位≫
新井翔理④29分28秒84≪17:箱4区11位、16:出2区4位、箱4区13位、15:全6区8位、出5区5位≫
樋口 陸③29分33秒75≪17:箱6区5位、16:全3区6位、箱6区3位、15:全2区9位≫
福岡海統③29分35秒88≪16:全7区9位≫
佐藤玲耶④29分37秒36
廣 佳樹③29分38秒91≪17:箱8区13位、16:全6区8位、出5区7位≫
水野 優④29分42秒11
在校生1万上位10人平均14位29分26秒5
【その他、有力在校生】
市山 翼③half63分31秒
光武 洋③29分49秒20
横川 巧②29分52秒78≪17:箱3区12位、16:全2区8位、出1区10位、都1区3位≫
藤田大智②29分52秒88≪17:箱9区12位、16:全5区9位、15:高6区4位≫
坂元大介④29分57秒32
石井 海③half65分03秒
石原圭祐②half65分04秒
【新入生】
髙橋翔也①14分13秒74≪16:高1区24位≫
戸口豪琉①14分18秒83≪17:都5区23位、16:高1区18位、IH5千12位≫
中野皓上①14分19秒93
川﨑耕平①14分26秒72≪17:都4区17位≫
石綿宏人①14分36秒82
新入生5千上位5人平均8位14分23秒2
日東寺毅①14分37秒29
今井 毅①14分39秒17
【今から考える箱根駅伝オーダー予想】
新井-高砂-横川-大森-細谷 樋口-戸塚-市山-藤田-光武
今年箱根駅伝6位…その中、2区3区9区の主要区間を1年生が走って、1区4区の選手が来年最上級生、更に山で故障明けながら区間3位と5位の選手も来年まだ残り、卒業生は7区と10区のみ…。来年は更に楽しみになる年ではないでしょうか。主力になるのは4年大森選手と2年高砂選手といった長いロードに強い2人。大森選手は駅伝の安定感高いですし、高砂選手は12月に一時故障、更に序盤飛ばしすぎもありながらなんとかまとめきっているところは大物感漂っています。これに故障が多いですがポテンシャルが高い新井・樋口選手がいる。間違いなく1万29分30秒台のベストよりもっと力があります。充分に区間上位争いができる選手です。
面白い存在なのが横川・細谷選手。横川選手は練習が積めないタイプだそうですが、トラックより駅伝の方が粘れているように思います。箱根3区見る限り出雲と全日本は完全に主戦力となりそう。細谷選手は今回の山登りは故障明けであの走り、万全でどうなるか気になりますね。他にも駅伝経験した新3年廣・福岡選手、長い距離で粘りを見せている光武・市山・藤田選手、最後の大学駅伝を狙う佐藤・水野・坂元選手も虎視眈々と狙ってくるでしょう。故障が長引いていますが持ちタイムが高い森田選手の復帰も待ち遠しいところだ。
新入生は、本当にここ数年ぐっと良くなってきていますね。高橋・戸塚・中野選手が14分10秒台、それだけでなく戸塚選手のようにIH決勝進出者まで…。彼らも充分にメンバーに割って入ってくる可能性がありそうだ。初の3年連続シード権獲得というのも高校生や指導者にアピールになっているのかもしれません。川崎監督率いて33年目になるシーズン、2度目のトップ3も視界に入ってくるのでしょうか。