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【箱根駅伝】2016年度卒業生&2017年度に向けて~山梨学院大学

    16箱根8位、16出雲2位、16全日本3位、17箱根17位   

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山梨学院大学~2016年度卒業生&2017年度に向けて

2016年度主な卒業生

佐藤孝哉28分26秒70≪16:全2区5位、出3区9位、箱1区10位、15:全2区12位、出3区3位、箱2区18位、14:全1区11位、予25位、13:全1区11位、予50位≫⇒中国電力
上村純也28分54秒32≪17:箱4区16位、16:箱10区5位、15:箱4区12位、14:予87位、箱4区出走、13:全3区13位≫⇒SUBARU
伊藤淑記29分24秒42≪17:箱1区20位、14:予142位、13:全5区11位、予83位≫⇒愛知製鋼
秦 将吾29分43秒86≪17:箱6区14位、16:全3区3位、出2区3位、箱6区18位、15:出2区8位≫⇒大塚製薬
熊代拓也29分17秒81≪17:箱10区20位、16:全5区13位≫⇒トヨタ紡織
小山祐平29分57秒18≪17:箱8区18位≫
渡辺和博29分45秒48

 最後の箱根駅伝で箱根経験者が6人になりましたね。1年生の頃から中心選手だったのは佐藤選手。関東IC1万、箱根予選と結果を残し、全日本の1区でデビュー。ハイペースの中区間11位とまとめました。箱根は故障で走れませんでしたが、これからが楽しみな選手でした。2年生になり関東IC入賞、トラックの記録もとても安定していた記憶があります。後は競り合いが得意だということで、2年時の箱根は1区予定でしたが、主力選手の直前の怪我で急遽2区、最下位スタートもあり力を発揮しきれませんでした。

   その次の3年時出雲が駅伝でのベストレースだったように思います。地元の出雲駅伝に初出場し気持ちも乗っていたでしょう。主要区間3区で区間3位の快走、順位も引き上げました。一転、全日本では下位だったこともあり区間12位、エースとしての難しさも体感します。4年生になってからは力強い走りも増えてきます。全日本予選で4組でしっかり役目を果たすと9月日体大記録会で1万28分26秒の大幅ベストを出します。全日本でも他校の選手に食らいつく力走を見せ、持ち前の安定感に強さが加わりつつありました。期待された最後の箱根がインフルエンザの流行りに巻き込まれたのが残念でしたが、悔しさを実業団で晴らしてほしいです。

   また、この世代は1年時の全日本で3選手が走っているのですよね。上村・伊藤選手もデビューは早かったです。上村選手はその後箱根に4回とも出走するのですよね。最初の2年間は4区、2年生の時は1区の出遅れがありながらしっかり前を追う走り、1万28分台を出して臨んだ3年生の時は10区で好走しています。主将となって迎えた今季は怪我に苦しみます。秋シーズンは敢えて見送り箱根に備えます。おそらく復路の予定だったのが、急遽の4区に対応に苦しんでしまいました。

   伊藤選手は1年時の箱根予選で好成績を残しますが駅伝は1年全日本以降遠ざかります。関東IC5千の代表で出走する反面、長い距離に関しては中々伸ばすことができませんでした。最終学年はトラックは奮闘も上尾ハーフは66分台。出走は苦しいかと思われましたがチーム事情もあり1区抜擢されています。2人とも完全に能力を活かせていない感じがします。実業団で伸びていってほしいですね。

   秦選手も印象深い選手でしたね。関東ICで4年連続1500mに出場するスピードランナーでした。3年生の時に3分47秒というタイムで5位入賞を果たすと、4年生時には見事優勝を果たします。毎年しっかり成績を上げていったのが良かったです。半面、箱根駅伝も1年時から山下り6区希望しており、目指す存在でした。3年時に5千のタイムが伸び出雲でデビューを果たすと、箱根は満を持して6区へ。ところが、いざ下り始めてから腹痛に見舞われ区間18位のブレーキ、苦難を味わいます。4年時は5千13分40秒と出すなど注目の存在に。出雲と全日本共に区間3位と走り抜けると、リベンジを狙いもう一度6区へ。ただ、タイムは伸ばしたものの区間14位、直前に故障があり思い通りとはいきませんでした。

   他に最終学年になり駅伝メンバーに食い込んだ選手が2人。熊代選手は3年時に1万29分半ばをマーク、そして4年時の全日本5区出走となります。ブレーキとなりますが、その後の1万とハーフで自己ベストを更新し10区に抜擢されます。小山選手は3障が得意な選手で、1年時から関東IC出場、4年時には4位入賞を果たします。その後長い距離も伸びて上尾ハーフで63分台を出し、最初で最後の大学駅伝、箱根8区を走っています。また、渡辺・田中選手が1万29分台を出していますかね。今年の箱根成績は全員が悔しいものだったと思いますが、5人が実業団で競技を続けます。ここからと思ってほしいです。  

2017年度新チームの戦力分析

【新4年生以下1万ベスト10】
ドミニク ニャイロ③27分56秒47≪17:箱2区9位、16:全8区1位、出6区1位、箱2区2位、15:全8区1位、出6区1位≫
上田健太④28分48秒92≪17:箱5区7位、16:全1区6位、出1区3位、箱3区7位、15:全4区7位、出4区2位≫
市谷龍太郎④28分55秒14≪16:全4区7位、出4区5位、箱7区13位、15:全1区20位、出1区7位、箱7区12位、14:全2区12位≫
永戸 聖③29分06秒89≪17:箱3区9位、16:全6区5位、出5区3位≫
河村知樹④29分13秒05≪16:全7区8位、箱9区8位、15:全7区4位、出5区7位≫
古賀裕樹④29分15秒60≪17:箱9区19位、15:全5区18位≫
柴田征人④29分43秒69
久保和馬③29分44秒48
≪17:箱7区15位≫
池田眞臣③29分46秒52
中村幸成②29分52秒20

在校生1万上位10人平均5位29分14秒2  
【その他、有力在校生】
片山優人③29分53秒88
首藤貴樹②30分10秒81
井上広之②30分18秒10
菅井宏人④30分18秒81

大殿将司③30分28秒73
藤田義貴③half64分05秒
中井直希④half65分55秒
 

【新入生】
黒木みひろ①14分25秒56≪16:高1区43位、IH5千18位≫
志村仁夢①14分29秒46≪16:高6区13位≫
安藤主税①14分31秒18≪17:都5区14位、16:高1区22位≫
轟木太郎①14分31秒51
斎藤有栄①14分36秒43

新入生5千上位5人平均14位14分30秒8  
吉川敦史①14分38秒58
遠藤悠紀①14分39秒11
森山真伍①14分39秒22

飯尾亮平①14分52秒81≪17:都1区45位、16:IH1500m2位≫
  【今から考える箱根駅伝オーダー予想】
上田-ニャイロ-市谷-永戸-首藤  池田-久保-藤田-河村-古賀

 箱根予選からのスタートですが、持っているものはやっぱりとても高いですよね。むしろ上田世代が最終学年なので勝負の年にしたいくらい。エースは勿論ニャイロ選手。箱根は怪我の影響で不本意は走りになりましたが、長い距離に強く、全日本のタイムはとても良かったです。やっぱりしっかり予選を通過して、彼でトップに立てるようにしたいですよね。大事なのが新4年の世代、安定感が高い上田選手、距離が長いほどいい河村選手がいます。これに駅伝成績が中々伴わないですがポテンシャルが高い市谷・古賀選手あたりが主力となってくると一気に強力になってくるはずです。

   これに今期の飛躍が楽しみなのが新3年の永戸選手。3区で懸命に前を追う走りは良かったですし、その後のハーフで62分台と走力の高さを見せています。この世代は秋に記録を一気に伸ばした選手が多く、箱根出走の久保選手、片山・藤田・池田選手あたりも中堅選手として挙がってくることを期待したいところ。新2年はまだもう少しですが、首藤・井上・中村選手あたりが上級生たちについていけるか。選手層が厚いほうではないので、このあたり1年かけて強化していきたい。

   新入生は今回は即戦力はいないですかね。持ちタイムのいい黒木選手や駅伝でエース区間で揉まれている安藤選手あたりが2年生くらいにあがってくれればというところでしょうか。やはり基本的には上級生主体のチームになると思われます。力のある4年生と勢いのある3年生がいてチーム構成はとてもいい感じに見えます。秋になって大きな成果が出せる潜在能力はあるはずですね。  

hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。