区間オーダー予想の続きです。
次はいよいよ『6強』
出雲では笑ったチーム、泣いたチームと差が出ましたが、
今度はいかに??
第48回(2016年)全日本大学駅伝区間オーダー予想~6強編
※赤文字が主要区間
1区(14.6㎞)-2区(13.2㎞)-3区(9.5㎞)-4区(14.0㎞)
5区(11.6㎞)-6区(12.3㎞)-7区(11.9㎞)-8区(19.7㎞)
青山学院大学
鈴木塁人①-田村和希③-小野田勇次②-下田裕太③
茂木亮太④-安藤悠哉④-吉永竜聖③-一色恭志④
その他、秋山雄飛④、田村健人④、中村祐紀③、富田浩之②、森田歩希②
出雲駅伝を2連覇すると共に、3冠への挑戦権を経た青学大が、唯一制覇の経験がない全日本駅伝に挑む。調子自体は世田谷に引き続き先日の日体大でも5千13分台が連発しており、上々のようだ。区間予想は少し悩んで一色選手を8区にした。正直、全日本に関しては1区が一番しっくりくるものが…ただ、他校にプレッシャーを与えるという意味では今年はアンカーに据えそう。
さて、そうなると悩みの種が1区。再び1年鈴木選手でいくのかどうか。出雲はスローペースの中、何とか食いついた。ただ、全日本の14.6㎞は持つのかという不安が…。最終的に1区に予想したのは3年田村選手や4年生の調子の良さ。もし出遅れてたとしても充分カバー可能な総合力があると思ったから。懸命にトップに食らいついてほしい。
そして2区から一気に追い上げる。5千13分43秒を出すなど絶好調の田村選手を初の主要区間となる2区へ。今の状態なら区間賞争いを繰り広げる力は十分にあるはずだ。もう一人の主力下田選手は4区に予想。出雲は悔しい走りとなったが、距離が長くなれば成績が上向くはずだ。その間の3区は山下りのイメージが強い小野田選手で予想。10月に5千13分台を2度マーク。くしくもアップダウンが比較的多いこの区間ならかなりやれるのではと感じました。区間賞を狙いたい。
予想は終盤3区間へ。悪くてもトップが見える位置、山学より前にいれば十分に優勝を狙える3選手を配置できます。5区は1500mのスピードのある茂木選手に思い切って走ってもらい、6区は主将の安藤選手に是非ともガッツある走りを。彼もまた長い距離のほうがいいはずだ。7区は最後の一枠はとても悩んだが、ついに5千14分00秒の壁を突破し波に乗っている吉永選手。昨年は4年生を入れすぎて失敗、完全実力主義で臨むと思われる。
…あまり他校と気にしてもしょうがないが、アンカーに襷が渡った時点で、山学を1分半以上突き放し、他の大学には30秒先行までに抑える。こうなれば初優勝可能と思う。そうできるチームのはずだ。
東海大学
鬼塚翔太①-湊谷春紀②-石橋安孝④-關 颯人①
館澤亨次①-廣田雄希④-川端千都③-林竜之介④
その他、國行麗生③、三上嵩斗②、高田凜太郎①、中島怜利①、羽生拓矢①
来年度?いやいや、もう今年からと評価が跳ね上がってます。出雲では1年生3人を最初に並べ、トップを疾走、終盤まで青学の前を走り続けた。下級生が多いとはいえ、東海大も選手層は厚い、出雲では走らなかった4年生に出番が回ってきそうなのも大きいだろう。出雲のように素直に1年生3人を並べず、色々と捻って予想しました。
1区は出雲に引き続き鬼塚選手。距離適性はまだよく分からないですが、出雲も危なげなくこなしていた。しっかりトップに近い位置に持って来てくれるはず。相手が同じ1年生なら絶対に負けないように。その次に關選手ではなく、2年湊谷選手で予想してみました。ロードでの安定感を考えると關選手は、より長い4区に置く方が威力を発揮すると思う。出雲でアンカーハイペースで何とか途中まで食いついた湊谷選手に踏ん張ってもらい、3区に4年石橋選手を投入。3障のスピードもあるし小刻みなアップダウンも大丈夫、区間賞狙えるはずです。
そして4区關選手でトップを取っておきたいところですがどうでしょうかね?出雲と同じ展開が望ましいと思う。そのあとの繋ぎ区間はまずはここに舘澤選手を置く。出雲でトップに食らいついたガッツをここで発揮してもられば。あとは上級生。6区にスピード抜群の廣田選手を温存、また8区はユーティリティープレイヤー林選手かなぁ。ハーフの距離がとても強い選手がいないのがちょっと穴なので、ここまでにしっかりトップに立っておくことか。
そのアンカーに繋ぐ7区がとても悩んだ。出雲で区間2位の三上選手、前回経験者の國行選手、1万28分台出したての高田選手などいろんな選手がいるが、やっぱり川端選手かなぁ。間違いなく長い距離のほうが良いタイプなのは確か。少しずつ感覚の修正もできてきているように見えるがどうだろう。それぞれの選手の快走が13年ぶりの総合優勝を呼ぶ。
山梨学院大学
上田健太③-佐藤孝哉④-永戸 聖②-市谷龍太郎③
秦 将吾④-伊藤淑記④-熊代拓也④-ドミニク ニャイロ②
その他、河村知樹③、熊谷比呂②、藤田義貴②、井上広之①、首藤貴樹①
史上最強の布陣と言われた出雲駅伝は無念の2位、全日本はどうか。昨年は距離が長くなるにつれ脆さが出てしまったが、今年は違うところを見せられるか。1区は出雲駅伝に引き続き上田選手に任せたい。長い距離での競り合いはしっかり走れる選手。全日本でもトップ付近につけられる選手だ。そしてその次に出雲でやや失速してしまった佐藤選手。単独走になったのが痛かった。おそらく混戦が予想される2区で1万28分26秒の走力を今度こそ発揮してほしい。
さて間の3区をどうしようか悩んだ。出雲では似たような区間の2区で差をつけられた。出雲5区で粘走を見せていた永戸選手が踏ん張れないだろうか。スピード区間だが粘りも必要な区間だ。耐えてもらって、4区に久々の主要区間となる市谷選手。出雲4区ではガッツある走りは見せた。自信持って走っていきたい。この時点で青学がしっかり視界に入る位置にいるかどうか。
5区には迷ったがスピードランナーの秦選手。得意距離からは長いが平坦なコース。何とか踏みとどまれないか。なお、5区から7区はここから4年生の力が大事になるだろう。5千で下級生時の勢いを取り戻してきたか伊藤選手に6区、年々少しずつ存在感を増していた熊代選手を7区で大学駅伝デビュー、これで上位に差をあけられずに食いつける一番いいオーダーと思ってます。
アンカーは勿論ニャイロ選手。昨年並みの57分前半であれば、逆転優勝は1分強くらいまでになるか。やはりそれまでにいかに持ちこたえるかが大事になってきますかね。なぜか過去総合優勝がない相性の悪い駅伝大会となっているが、過去を吹き飛ばす成績を収めたい。
駒澤大学
下 史典②-中谷圭佑④-片西 景②-工藤有生③
高本真樹③-西山雄介④-紺野凌矢③-大塚祥平④
その他、中村佳樹④、中西亮貴③、藤木悠太③、伊勢翔吾②、中村大聖①
出雲は2本柱の片方が欠場、もう片方も故障上がりの苦しい布陣となったが、ある程度安定して戦い抜いた駒大。エースも復帰し、いざ相性の良い全日本はどうなるか。1区は出雲に引き続いて西山選手でもいいのですが、今後のことを考えると出雲4区で役割を果たした下選手にいよいよ大役を任せたいと思う。まだまだ今後伸びるだろう彼を主要区間でどのくらい走れるかみたい。
2区4区には2本柱でしっかり前へ。調子が分からないが、駅伝男とも言える中谷選手を2区に、出雲で最低限まとめる安定感を見せた工藤選手がどのくらい調子を上げてきているか。うまくいけば4区終了地点でトップ争いも可能では?無論、間の3区が大事になってくるが、西山・高本選手は後半に温存。5千で好記録を出している片西選手を置いて予想してみた。アップダウン適性あれば面白い。
4区でしっかり追いついたとして、5区6区を強化。5千の持ちタイムが上がった高本選手を5区。出雲では生かしきれなかったスピードを今度こそ発揮してほしい、そして6区は過去この区間で区間賞の経験がある西山選手で攻めの区間に。ここで4年生に相応しい走りをしてくれればと思う。7区は出雲記録会で結果を出した中西選手と非常に迷ったが、長いロードで比較的安定している紺野選手でどうだろうか。粘りある走りをしてほしい。
アンカーは勿論、大塚選手。昨年の快走は記憶に新しい。その再現をしてほしい。さてバランスよく組む予想しましたが、実際はもっと前半に固めてくるかな。中谷選手の状態次第では先行して優勝戦線かき乱せるかもしれません。
早稲田大学
鈴木洋平④-平 和真④-藤原滋記③-武田凛太郎④
新迫志希①-井戸浩貴④-光延 誠③-安井雄一③
その他、今井開智④、石田康幸③、清水歓太②、永山博基②、太田智樹①
出雲では序盤の失速から負の連鎖に陥ってしまた早大だが、持ちタイムが高い上級生は多く、依然として3位以内候補にはあげられるはずだ。8人の駒数は足りているので、序盤の組み立て方を慎重に考える。1区は一番安心なのは武田選手なのですが、箱根も彼が1区ということは考えにくい。それならば出雲4区で区間新デビューを果たした鈴木選手を思い切って抜擢してみてもいいかもしれない。スピードはあるし、夏のローカル駅伝でいい成績残していた。スタミナは少し課題だそうだが、今の勢いなら大丈夫と思う。
その後は基本的には昨年3位に後少しと迫ったメンバーでの編成になると予想する。出雲で失敗した平選手ですが全日本2区は走りやすいコースのはず。持ち前のスピードで序盤から飛ばしていきたい。3区は出雲直前に1万29分03秒を出して復活してきた藤原選手、昨年よりタイムをあげられるはず。4区はやはり武田選手。もし序盤が覚束なくても、このあたりから流れを変えていける選手だ。
そこからは選手層をしっかりと生かしたい。1年生の新迫選手に、5区で持ち前のスピードを今度こそ活かしたい。6区には、一番長い距離がいいかもしれない井戸選手を予想。流れを確実につかむためだ。7区には昨年区間2位の永山選手か、出雲市記録会で復調を見せた太田選手と迷ったが、光延選手に頑張ってほしい。区間賞、もしくはそれに近い成績をとれる潜在能力はある。追い上げていく区間が続くはずだ。
最後は、満を持して登場してほしい安井選手。1年の頃から長い距離の強さを見せていた。アンカーでどのくらい走れるのか密かに楽しみな選手だ。やはり早大は序盤の流れがとても大事になるチーム。昨年のようなスタートなら、チーム力は上がっているだけに楽しみになってくる。
東洋大学
小早川健③-服部弾馬④-野村峻哉③-櫻岡 駿④
山本修二②-竹下和輝③-小笹 椋②-山本采矢④
その他、高森建吾③、堀 龍彦③、相澤 晃①、今西駿介①、渡邉奏太①
出雲はまさかの9位。前回の全日本勝者ではあるものの、優勝候補に推す声は減ってしまった。直近の記録会で29分前中盤を出していた選手が複数エントリーから外れている不思議なエントリーメンバーとなったが、その中からどうやって戦っていくか予想したい。
出足の1区をどうするのか凄く悩んだ。服部弾もしくは櫻岡選手の4年の柱にしてもいいんだが、しっくりこない…。箱根を考えると誰かに任せてみたい。悩みに悩んで、9月の記録会で1万29分08秒の好記録をマークしていた小早川選手で予想してみた。元々ロードで良かった選手ですし何とかやれないだろうか??
2区から4区は怒涛の主力投入。前回無類の強さを見せた服部弾選手再び2区。三大駅伝の中で一番適性のある区間だと思っている。風がなければ再び区間記録を狙ってほしい。3区には今度こそ復活を遂げたい野村選手。ロードは強いはずだ。4区に櫻岡選手、出雲は変に動いてしまったのが敗因とみる。自分の走りができれば充分に強いはずだ。もし1区失敗してもひとまず追い上げられるか。
あとは誰が入るのか。アンカーはおそらく出雲に引き続き山本采選手か。長い距離には自信を持っているそうなのでおそらく入るだろう。あとはどうだろう。復帰はしたが1万30分オーバーの堀選手はまだか。今年の箱根を走り、そこから飛躍してほしい山本修・小笹選手は5区と7区に入れてみました。それに9月のハーフで64分台を出していた竹下選手を入れました。
彼らが区間上位なら今後も楽しみになってくるがどうか。それか1年生が再度入ることもあるのか。出雲の成績や今回のエントリーがやや気になりますが、ここは前回覇者、吹き飛ばす走りを見せてくれるはずだ。
さて、皆さんはどう優勝候補のチームの予想をしますか?
たぶん3日に暫定の区間オーダーが発表になりますのでまたお話合いしましょう!